Side Steps' Today

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散財日記

2006年01月19日 | CD批評
●George Benson "George Benson - Best of George Benson Live"
泣く子も黙るジョージ=ベンソンのライブ盤かつベスト盤。自身の曲以外を演奏していることもあり、英語タイトルを精読(?)しても分かるように、ジョージ=ベンソンのライブのベスト盤という内容。バックのメンツはあまり知らない、かつ演奏がちょっと冴えない(失礼!)ものの、濃い(最近使用されることの多い”濃ゆい”という変な日本語の語感がこれまたピッタリなのだが)ジョージ=ベンソンの演奏でもう満腹。ジョー=サンプルがエレピで参入している演奏もあるが、ベンソンの”濃ゆさ”を意識してか、異様に大人しい演奏で、ジョー=サンプルの奥ゆかしい性格が勝手に想像できる(笑が、そのジョー=サンプルを紹介するMC時もそうだが、観客にむけて「フォー!」と煽るそのマインドは、マーカス=ミラーもライブMCではそうであるが、黒人さん特有のものなのか、SSのライブに取り入れたら容易にハズすだろうなと毎回考えさせられる。個人的にはジョージ=ベンソンについては、George Benson & Earl Klughの「Collaboration」がベストなのだが、総じて当たり外れの少ない均質な作品が多いという印象。本アルバム中、Leon Russellの ”This Masquerade”のカバー曲が2曲目にきており、これがなかなか素晴らしく、個人的にはこのカバー曲(例えば”Pearls”でのDavid Sanbornの演奏等)、さらにはご本人Leon Russellのオリジナルを超えていると思料。次に来る定番”Breezin'”も、演奏のキレの無さもあってか、完全に色褪(あ)せる。
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