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本自炊惹(ほんぢすいじゃく:本地垂迹) (3)

2021年03月06日 | 文芸批評
購入した本をスキャンするには本を解体する必要がありますが、これにも紆余曲折がございました。当初は溜まっていた本を一気に電子化しようと意気込んでいたため、業者に依頼して裁断してもらっていました。本の綴じ代を切り落としてもらうのですが、配送料を含めて1冊あたり50円程度のコストが掛かります。さらに段ボールに詰めて発送する手間も必要です。本が150冊程度入った段ボールを持って階段を降りる時は転落リスクに加えて、腰を大いに痛めるリスクもあり、生命の危機を感じます…。次に検討したのは裁断機を購入することです。まともな裁断機は3万円ほどしますので600冊がブレイクイーブン(3万÷50円)。600冊以上裁断すれば初期投資をリカバリしますが、裁断機はデカい! なにより邪魔ですし、しっかりとした裁断機は重く、置き場所も選びます。またよく調べると裁断機の刃は消耗品で、これもそれなりにお高い。置き場所や替え刃のコストを考えると自ずと購入する気は失せました。ただ、購入せずともレンタルという手もあります。実際にレンタルも検討しましたが、短期間でレンタルして昼夜問わず裁断作業を行ってから返却というのはどう考えても無理でした(細かい計算過程は忘れましたが費用と冊数を計算するとかなり無理な裁断計画になったと記憶)。そして最終結論は「自分でカッターで裁断」です。必要なものは、①カッター、②カッターマット、③金属定規です。全て揃えて2千円くらいでしょうか。ちなみに①カッターは定番のNTカッターL-550、通称「赤ギザ」です。自宅にあったのでこれを流用しますが、カッター刃は通常のモノでは心許ない。ついてはOLFAの特専黒刃(大)LBB10Kに差し替えます(OLFAというメーカー名は「折る刃」に由来しているのは有名なお話)。鋭利なので取り扱いは十分に注意が必要ですが、これは強力です。また、ケチケチせずに、カッターの刃は折ることでキレる刃を用いるのがよろしい。数をこなすとキレなくなる状態が感覚でわかります。キレる状態だと紙に吸い付くように刃が入っていきますが、鈍い刃だとカッターを引く回数も増えます。不必要に力を入れてカッターを引くことにもなり、滑って手を思いっきりザックリ…というのは本当に最悪です。折る刃のコストとリターンを考えれば、頻度多く刃を折っていった方が身のためでもあります。
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