こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

復活節第4主日(ヨハネ10:1-10)羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるため

2020-05-02 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2020/5/3(No.1061)
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復活節第4主日(ヨハネ10:1-10)
羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるため
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【期間限定】YouTubeで説教を視聴できます。
https://youtu.be/S38boBKl7OA
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「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。」(10・10)復活節第4主日に与えられた箇所でイエスが結びに言われている宣言は、新型コロナウィルスですっかり教会でのミサがご無沙汰になっているこの時期、とても重く響いてきます。司祭はイエスのこの言葉を真摯に受けとめ、イエスが命を与えるために働いておられることを実感できるように工夫しなければなりません。

5月1日、福岡教区笹丘教会から電話がありました。笹丘教会にカトリック信者の方が相談に来たのですが、籍が自分たちの教会にないので、洗礼、初聖体、堅信までの記録を送ってもらい、笹丘教会でこの信徒を受け入れたいという用件でした。

分かっているのは名前と生年月日、両親の名前だけです。確かに田平教会で堅信まで受けたということでしたので、電話をかけてきた神父様には「一時間で返事をします。お待ちください」と伝えました。私には、一時間で返事ができる理由がありました。

幸いに中田神父は、田平教会で洗礼を受けた人に関して、司祭館にいなくても調べることができるよう、3年かけて教会台帳のパソコン入力をしてきました。ですから仮に外出先でも、手元のスマートフォンで主要な秘跡の記録を調査することができます。それでも120歳とか、130歳の人のデータにはまだ手を付けておりませんが、今回依頼を受けた人の情報はすぐに調べがつきました。

30分ほどで必要な情報を整え、笹丘教会に送りました。笹丘教会も大型連休中の相談にすぐに対応してもらえるか、大変心配していたと思いますが、対応が早かったことでとても喜んでもらえました。6200人ほどの洗礼とそれ以後の記録のデータ化を、私以外にも力を借りながら完成させておいて本当に良かったと思います。

「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。」教会の台帳は、羊の命の記録です。ある場合は生死に関わり、一分一秒を争うこともあるでしょう。それでも司祭もいろんな事情で司祭館を出ていることもあります。そんな時、羊の命の記録の問合せに、出先でも答えることができるとすれば、イエスの使命にいくらかでもお役に立てるのではないかと思っています。

田平教会の信徒の皆さんは、命の記録が必要になったとき、主任司祭からすぐに情報を提供してもらえます。たとえ主任司祭が出かけていても、連絡を取ればいつでも調べてもらえます。すぐに対応できる体制になっていることを、今回初めて聞いた人もいるかも知れません。初耳の方はぜひ、周りの人に知らせてください。少なくとも、霊魂の命の記録に関しては、周囲の教会よりも、豊かに受けることができます。

ただ、今話した内容も、今般の新型コロナウィルスの事態においてはなかなか情報が届かないかも知れません。今週の説教を聞くことができる人は、田平教会の信者の中でいったいどれくらいいるでしょうか。私は毎週でも、この説教のプリントを配りたい気持ちでいます。地域には公民館があるので、すべての公民館にミサの録音CDを一枚ずつ用意しても構いません。

ですがそれはさまざまな制約のため無理かも知れません。せめて、情報に触れることのできる人が、「田平教会のあの人、この人にも、今週の説教を届けよう。」そう思って足を延ばしてくれたらと願うばかりです。ミサの録音CDが個人的に必要な人は、土曜日に司祭館に連絡をください。日曜日午前中までに必要な枚数を用意します。

ミサの様子は、毎週録音しています。それは月に一度病人訪問をしている方々のうち何軒かの家庭は知っています。全世帯ではありませんが、聖週間のミサのCDをお届けした家庭があります。病人訪問を受けている家庭、知り合いの方がおられるならぜひ訪ねてみてください。すると病人訪問を受けている人から、思いがけずミサと説教の恵みを受けることになるでしょう。

主任司祭の力はわずかかも知れません。それでも、羊飼いの声を知っている人が所々にいて、この新型コロナウィルスの危機の中でも羊飼いについてきてくれているのです。この、羊飼いの声を聞き分ける羊とすべての田平教会家族は繋がって過ごしてください。そうすることで主任司祭の声も聞けるし、何より真の羊飼いであるイエス・キリストの声を聞くことができると思います。

感染症がどんなに恐ろしく、猛威を振るっていても、門であるイエスは私たちを守ってくださいます。門を通って出入りするなら、経済の手を差し伸べる人たちとは別に、魂の命のために手を差し伸べてくれる人の声を聞き、恵みに触れることができるでしょう。教会に通うことができない今でも、復活したイエスは私たちの門として、私たちを迎え入れてくださいます。主任司祭も門番として、懸命に頭をひねってできるお世話を考えます。

「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。」私が出入りする門は、この世の門、経済を救ってくれる門だけでは足りません。教会に通うことができない今こそ、私たちはイエスという門、心と身体の両方から成り立っている人間全体に関わる門を出入りして、恵みの牧草を得るのです。

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‥次の説教は‥‥
復活節第5主日(ヨハネ14:1-12)
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ちょっとひとやすみ
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▼「洗礼を受けたいのです」という人がやって来た。現在、田平教会は県道に沿ってパイロンと柵で入場を制限している。観光の方々を含め、不要不急の人々は敷地内にも入れない。その状態の中で、ある人が「洗礼を受けたいのです」とやって来た。
▼真偽のほどは別として、「これはチャンス!」と素直には思えなかった。失礼にならないように親身になって話を聞いたが、同時に私の頭には「用心した方が良さそうだ」という気持ちもあった。田平教会よりも近い、本人が言う住所から管轄だと思われる教会に取り次いでその場を別れた。
▼入場を厳しく制限している中でも、カメラを構えて入ってくる人がいる。パイロンと柵をしているのに、カメラを構えて敷地内に立っている人の気持ちが理解できない。「入場できません。出てください」と少なくとも2回は注意した。
▼私のほかにも、自宅待機させられている案内所の職員が植物の世話をしに来たときにたまたま声をかけたケースや、教会役員が敷地内の清掃にやって来たときにたまたま声をかけたケースもある。柵をしているのを乗り越えてくる人が、今週の福音朗読と重なった。
▼田平教会の洗礼・堅信・婚姻・死亡それぞれの台帳は、説教で触れたようにデータ化されている。3年の歳月がかかっている。信頼しているチームでデータ化を進めたおかげである。個人的には、私の行く場所すべてで、同じ作業が必要になると考えている。私がしなければ誰もしないと言えば大袈裟かも知れないが、実際そうかも知れない。
▼クラウドに置かれているので外出先でも問合せに応対できる。もちろんクラウドデータを100%信頼はできない。だから最終的には紙の台帳の更新を怠ってはいけない。また自分自身の落ち度で、第三者にデータを盗まれたり、閲覧されてもいけない。取り扱いは慎重に。

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今週の1枚
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第668回目。「中田藤吉師、藤を愛でる」の構図。たんに部屋から撮っただけ。

ホームページもご覧ください。
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文庫本説教集「取って食べなさい」に問い合わせくださり
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† 神に感謝 †
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