こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

年間第25主日(マタイ20:1-16)あなたはぶどう園にまる一日いたのです

2023-09-22 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2023/9/24(No.1257)
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年間第25主日(マタイ20:1-16)
あなたはぶどう園にまる一日いたのです
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今年度の聖書愛読、前半が終わろうとしています。「詩編」を、交互に読み、聞く今回の取り組みは、少し慣れてきたでしょうか。予定では四年間で詩編を読み終えることにしています。詩篇150編を読み終えるための長い旅ですが、これからも協力お願い致します。
今週の福音朗読は「ぶどう園の労働者」のたとえですが、ぶどう園が天の国のたとえであるとしたら、ぶどう園の主人に不平を漏らした労働者が見落としていたのではないかと思う点が一つあります。見落とした点を拾って、私たちの糧としましょう。

「最後に来たこの連中は、一時間しか働きませんでした。まる一日、暑い中を辛抱して働いたわたしたちと、この連中とを同じ扱いにするとは。」(20・12)早くからぶどう園で働いていたこの労働者は、自分が「ぶどう園」というすばらしい場所に一日いたことを、いつの間にか忘れていたのではないか。中田神父はそう考えました。

「天の国」を、イエスは「ぶどう園」にたとえました。天の国に早くから案内されてまる一日いた。たとえ、ぶどう園での時間が暑い中汗まみれになって働く必要があっても、天の国にずっと留まっていたことは間違いありません。ぶどう園の主人(おそらくそれは天の父なのだと思います)がまる一日働くために必要な環境を用意してくれたその中で働いたのです。これは十分感謝できることなのではないでしょうか。

そう考えると、ぶどう園にあとから雇われた労働者は、天の国にたとえられたぶどう園に、わずか一時間しか留まれませんでした。誰も雇ってくれなかった。自分たちを天の国に招いてくれる人に出会えなかったわけです。最後の最後、こんなすばらしい場所に雇ってもらえた。招いてもらった。その感謝の気持ちで、僅かの時間でも懸命に働いたのではないでしょうか。

この考えに立って、私たちの生活を振り返ってみましょう。私たちの多くは、早くに洗礼の恵みを受けてさまざまな恩恵に与ることのできるぶどう園に招かれました。ぶどう園は、小教区と言っても良いでしょう。このぶどう園で汗を流し、暑い中辛抱して、信仰の実りを実らせ、それを収穫しようとしています。

ひょっとしたら私たちも、自分とは違う導きをいただいて信仰に入った人に不平不満をぶつけているかも知れません。「私たちは長くこの信仰に留まっているのに、途中から来た連中と同じ扱いをされている。」この不平不満は、妥当でしょうか?早くから信仰の恵みにあずかってきたこと、早くから、今日まで、ずっと神様の恵みのぶどう園にいた事実を、いつの間にか忘れているのではないでしょうか。

「わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。」(20・14)最初に招かれた人も、最後に招かれた人も、天の国に招かれたすべての人が、慈しみ深い主人に覚えられていて、皆が同じ慈しみを受けます。神の慈しみを受ける物差しは、神の側にあります。信頼し、感謝して、神の慈しみにあずかりましょう。

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‥次の説教は‥‥
年間第26主日(マタイ21:28-32)
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ちょっとひとやすみ
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▼9月14日、九州視覚障害者情報提供施設の大会が長崎で開催されて、マリア文庫の代表として大会の主管施設の働きを務めた。大会の結びに、感謝の言葉を伝える役目だった。大会の中での研修は、視覚障害者にマンガをどのように伝えるかで、学びがあった。
▼9月19日から、出張を予定していた。教区の司祭評議会、顧問会議も含まれているが、その他の予定もあった。しかしそれらは、事情があってすべてキャンセルとなった。下五島の地区長として、下五島内の問題の対処のために待機する必要が生じたためだった。
▼この件で自分にも迷惑が及んだが、出張のために協力を願った人にも迷惑をかけた。二度とないことだとは思うが、地区長はつらいよ。

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今週の1枚
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第864回目。景色を撮る趣味は特にないが、景色が「撮ってくれ」と言っていた

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† 神に感謝 †
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2 コメント

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Unknown (massimo)
2023-09-24 08:28:20
限界集落に住んでいると、誰もやらないから仕方なく皆のために犠牲を払っているのに、それに胡座をかく人が出て来て、「正直者がバカを見るようだ」と思うことがよくあります。
それに不平を漏らすだけでなく、発想の転換が必要なようです。


風景写真には興味ないとおっしゃりつつ、いつもながら構図や光の加減をよく計算されてるようにお見受けします。

今回は朝焼けか夕焼けか(つまり東向きか西向きか)、また福江島かそうでないのか迷いましたが…
街の灯の点き方から夜明け前と見ました。
福江の街並みでしょうか、明けの明星が希望の光のようです。この金星に「撮ってくれ」と呼ばれたのですね。東方の三博士みたいに(^^)
同じ構図で日中の写真も見てみたいです。

先日(年間第20主日)のルルドの写真に飛行機雲が3条ほど写っていました。福江の無線標識に導かれて上空を通過して行く航空機の航跡。こちらは光こそ発しませんが、空の灯台のようなものですね。進むべき針路の手がかりを示してくれます。

「フライトレーダー24」をはじめとした航空機追跡アプリ(もしくはwebサイト)で、どこからどこに向かう飛行機かを調べながら「空見」するのも面白いです。
コメントありがとうございます! (こうじ神父)
2023-09-29 23:13:48
貰い物の写真をしばしば使っております。自分で撮影した物もありますが、頭で考えず、直観で撮っています(笑)肩に力を入れないように、これからも写真をアップしたいと思います。

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