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‥‥‥†‥‥‥‥
こうじ神父
「今週の説教」
2024/6/9(No.1300)
‥‥‥†‥‥‥‥
年間第10主日(マルコ3:20-35)
イエスは敵対する人を縛って、私たちを自由にする
‥‥‥†‥‥‥‥
痛恨のミスをしました。過ぎた金曜日は「イエスのみこころ」の祭日で、福江教会と浜脇教会両方が献げられた祝日でした。お知らせをして、一人でも多くこの日のミサに参加してもらうように、祈ってもらうように呼びかけるべきでした。主任司祭として恥ずかしいです。
ここからは毎度のことです。説教って、難しいです。どうしても分からない朗読箇所にぶつかると、「これをどう理解すれば良いのだろう」と悩んでしまいます。今週もそういう箇所がありました。3章27節です。「また、まず強い人を縛り上げなければ、だれも、その人の家に押し入って、家財道具を奪い取ることはできない。まず縛ってから、その家を略奪するものだ。」なぜイエス様が、このような荒っぽい例えを使うのでしょうか。
理解に苦しんでいたのは「強い人」にたとえられているのが誰かということでした。二つ考えてみました。一つは、悪霊(サタン)です。サタンはこの世では勢力があります。ですからこの世の勢力であるサタンに支配されている人々を解放するためには、サタンを縛り上げて取り返す必要があります。
もう一つ考えたのは、律法学者たちに代表される当時の宗教指導者たちです。宗教指導者たちも民衆を抑圧し、民衆を身動きのできない家財道具のようにしてしまっていました。そこでイエスは宗教指導者が手も足も出せないようにしてから、民衆を解放してくださいました。
二つ考えてみましたが、ひょっとしたら第三の「強い人」がこの世にはいるのかもしれません。誰かが、言葉や態度で他者を圧迫し、身動きが取れないようにしているとしたら、その人はサタンであり、神に敵対する勢力です。
そのような人をイエスはお許しになりません。動けないようになっている人をイエスは必ず見つけ出し、圧迫している人を縛り上げ、助け出してくださいます。「いやいや。私は誰も圧迫していない。私は神様の敵対勢力ではない。」自分ではそう思っていますが、私たちにも、第三の「強い人」の側に立つ危険はあると思っています。
家族に対して。周りの家族がいくら言い聞かせようとしても、全く耳を貸さない。反対に声を荒げて押さえつける。すると家族は「言っても無駄だ」と諦めてしまいます。家族はその人に何も言わなくなってしまいます。その原因を作ったあなたは、第三の「強い人」「神に敵対する人」になってしまっているのです。
イエス様は、この世の「強い人」「神に敵対する人」をお許しになりません。必ず縛り上げて、圧迫されている人を解放してくださいます。たとえを通して示されたことは、私たちの希望の拠り所です。
私たちはいろんな形で押さえつけようとする人に諦めてしまったり絶望したりしますが、イエスは決して圧迫する人を放置せず、縛り上げてくださる。圧迫されている人を解放してくださる。常にこの希望を保って生きていきたいものです。どんなに圧迫されていても、イエスを信じているなら、希望を取り上げられることはないのです。
イエスを信じ、イエスに希望を置くことで、「私たちはイエスから兄弟姉妹としていただいたのです」と誇りを持って言える信徒でありましょう。たとえ見た目は弱くても、イエスの力は弱さの中にこそ働きます。
‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
年間第11主日(マルコ4:26-34)
‥‥‥†‥‥‥‥
‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥
▼メルマガ記念の1300号。しかし心は痛恨のミスで沈んでいる。穴があったら入りたい気分だ。もちろんそれだけではないわけだが、どうして考えが及ばなかったかと悔やまれる。
▼田平修道院でお世話になったシスターが天国に旅立った。「ふくれまんじゅう」を何度もご馳走してくれた。天国には最上の小麦と小豆があると思うので、天国でもたくさんの人に「ふくれまんじゅう」を振る舞ってくれることだろう。
▼いよいよ、梅雨がそこまで来ている。アウトドアの楽しみができないことが増えてきそうだ。そんな時は梅雨が上がってからのことを想像しながら過ごす。たとえば釣り糸の結び方をもう一度おさらいしておく。フロロカーボンのリーダーと本線のPEとの結束を練習する。非常に滑りやすい糸なので、結び目が解けて涙することのないよう、念入りに練習。
‥‥‥†‥‥‥
今週の1枚
‥‥‥†‥‥‥
第907回目。久賀島当番のときの楽しみが一つ出来た。ここに立派な漁港がある
ホームページもご覧ください。
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† 神に感謝 †
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こうじ神父
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2024/6/9(No.1300)
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年間第10主日(マルコ3:20-35)
イエスは敵対する人を縛って、私たちを自由にする
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痛恨のミスをしました。過ぎた金曜日は「イエスのみこころ」の祭日で、福江教会と浜脇教会両方が献げられた祝日でした。お知らせをして、一人でも多くこの日のミサに参加してもらうように、祈ってもらうように呼びかけるべきでした。主任司祭として恥ずかしいです。
ここからは毎度のことです。説教って、難しいです。どうしても分からない朗読箇所にぶつかると、「これをどう理解すれば良いのだろう」と悩んでしまいます。今週もそういう箇所がありました。3章27節です。「また、まず強い人を縛り上げなければ、だれも、その人の家に押し入って、家財道具を奪い取ることはできない。まず縛ってから、その家を略奪するものだ。」なぜイエス様が、このような荒っぽい例えを使うのでしょうか。
理解に苦しんでいたのは「強い人」にたとえられているのが誰かということでした。二つ考えてみました。一つは、悪霊(サタン)です。サタンはこの世では勢力があります。ですからこの世の勢力であるサタンに支配されている人々を解放するためには、サタンを縛り上げて取り返す必要があります。
もう一つ考えたのは、律法学者たちに代表される当時の宗教指導者たちです。宗教指導者たちも民衆を抑圧し、民衆を身動きのできない家財道具のようにしてしまっていました。そこでイエスは宗教指導者が手も足も出せないようにしてから、民衆を解放してくださいました。
二つ考えてみましたが、ひょっとしたら第三の「強い人」がこの世にはいるのかもしれません。誰かが、言葉や態度で他者を圧迫し、身動きが取れないようにしているとしたら、その人はサタンであり、神に敵対する勢力です。
そのような人をイエスはお許しになりません。動けないようになっている人をイエスは必ず見つけ出し、圧迫している人を縛り上げ、助け出してくださいます。「いやいや。私は誰も圧迫していない。私は神様の敵対勢力ではない。」自分ではそう思っていますが、私たちにも、第三の「強い人」の側に立つ危険はあると思っています。
家族に対して。周りの家族がいくら言い聞かせようとしても、全く耳を貸さない。反対に声を荒げて押さえつける。すると家族は「言っても無駄だ」と諦めてしまいます。家族はその人に何も言わなくなってしまいます。その原因を作ったあなたは、第三の「強い人」「神に敵対する人」になってしまっているのです。
イエス様は、この世の「強い人」「神に敵対する人」をお許しになりません。必ず縛り上げて、圧迫されている人を解放してくださいます。たとえを通して示されたことは、私たちの希望の拠り所です。
私たちはいろんな形で押さえつけようとする人に諦めてしまったり絶望したりしますが、イエスは決して圧迫する人を放置せず、縛り上げてくださる。圧迫されている人を解放してくださる。常にこの希望を保って生きていきたいものです。どんなに圧迫されていても、イエスを信じているなら、希望を取り上げられることはないのです。
イエスを信じ、イエスに希望を置くことで、「私たちはイエスから兄弟姉妹としていただいたのです」と誇りを持って言える信徒でありましょう。たとえ見た目は弱くても、イエスの力は弱さの中にこそ働きます。
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▼いよいよ、梅雨がそこまで来ている。アウトドアの楽しみができないことが増えてきそうだ。そんな時は梅雨が上がってからのことを想像しながら過ごす。たとえば釣り糸の結び方をもう一度おさらいしておく。フロロカーボンのリーダーと本線のPEとの結束を練習する。非常に滑りやすい糸なので、結び目が解けて涙することのないよう、念入りに練習。
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