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‥‥‥†‥‥‥‥
こうじ神父
「今週の説教」
2022/5/1(No.1178)
‥‥‥†‥‥‥‥
復活節第3主日(ヨハネ21:1-19)
何度問われても「あなたを愛しています」
‥‥‥†‥‥‥‥
飯塚教会に4月に異動になった福岡教区の同級生、「ちょっと遅れて叙階した」無二の親友を訪ねてきました。カーナビでは近くに来ているはずなのに約束の時間も過ぎて冷や汗をかきました。途中、「麻生病院」「スーパーASO」「麻生看護大学校」など、えらく「麻生」の付く建物が多いなと思っていたら、麻生一族は飯塚の出身のようです。
復活節第3主日は長崎教区に限って言えば転勤した教会で新しく赴任した主任司祭が主日ミサデビューする日です。私もこれまでの転勤でいろいろ思い出がありますが、二つだけ取り上げるなら、浜串教会でのミサと田平教会でのミサです。
浜串教会には赴任するため長崎港からフェリーに乗って奈良尾港に降り立ちましたが、自分で車を運転していたのでそのまま港の広い駐車場に出てしまいました。ところが小教区の皆さんは乗船客が乗り降りするターミナルの中で、花束を準備して今か今かと待ち構えていたのです。
私は「あれ、いないなぁ。教会で待っているのかな?」と思ってそのまま車を走らせ、浜串教会に向かいました。ターミナルで待機していたたくさんの信徒、シスター、上五島地区の神父様方を置き去りにしていったのです。これは取り返しのつかないしくじりとなりました。そのことを含めて、復活節第3主日ミサで説教したわけです。
田平教会での復活節第3主日は、皆さんも昨日のことのように覚えているでしょう。「中田神父は現在、薬を3種類服用しています」このセリフを言えば、あーそうだったと思い出してくれるでしょう。もう7年も前の話なので許してくれると信じておりますが、説教を準備し始めたのは赴任する2ヶ月前からでした。
今年、平戸地区も紐差教会で司祭の異動があり、私より10歳若い鶴崎神父様が着任しました。地区の司祭団で紐差教会に行って出迎えてきました。平均年齢が若くなります。着任早々、司祭館建設の事業が待ち構えています。大変だとは思いますが、きっとやり遂げてくれるでしょう。今日、ミサの説教ではどんなことを話しているでしょうか。
福音の学びに移りましょう。前半は、不思議な大漁の物語です。ヨハネ福音書6章の五千人の人にパンを食べさせる奇跡と重ねて考えると良いと思います。どちらの場合も、弟子たちは必要な食べ物を準備できませんでしたが、イエスがそれを準備してくださいました。
ヨハネはこの様子、つまり「必要な食べ物を用意できないでいたときに、自分たちに代わって用意してくれた」その様子を見てペトロに、「主だ」と言ったのでした。もう少し踏み込んで考えると、背景に旧約時代からの信仰があるかも知れません。
福音記者ヨハネは旧約聖書に明るい人物でした。創世記22章を思い出したはずです。アブラハムはイサクをささげるよう神に命じられます。最終的に木の茂みに角をとられていた雄羊を捕まえ、イサクの代わりにささげ、その場所を「ヤーウェ・イルエ」(主は備えてくださる)と名付けました。この出来事と不思議な大漁が重なったことでしょう。
次に、今週の朗読の後半部分は、イエスとペトロの深い信頼関係が見えます。ペトロは、イエスが三度目も「わたしを愛しているか」と言われたので悲しくなったとありますが、それでも互いの信頼関係は壊れません。イエスがペトロに「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている」(マルコ8・33)と言ったときでさえ、互いの信頼関係が傷付くことはなかったのです。
一つ疑問に思うのは、ペトロは本当にイエスから三度「わたしを愛しているか」と言われるまで何も考えなかったのだろうか、ということです。中田神父が同じ立場だったら、三度目には「あ、これは何かを気付かせようとしているのだな」と考えますね。ペトロは正真正銘、真っ直ぐな人だったのだと思います。
「悲しくなった」文字通りに取れば「理解してもらっていないのだろうか」と感じたわけですから、よほど正直な人だったのでしょう。私であれば、イエスが気付かせようとしているのはどの出来事だろうか、あれこれ考えたことでしょう。イエスの最期の場面で三度「知らない」と言ったことを思い出させようとしているのだろうか。
あるいはマタイ18章22節「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい」あの言葉を思い出させて、イエスから何度「愛しているか」と問われても「愛しています」と答えることを求めておられるのだろうか。いろいろ考えるでしょう。
案外、そのどれも違うのかも知れません。あらゆることをペトロに考えさせて、考えたことのさらにその先、考えたことをすべて横に置いて、「わたしを愛しているか」とお尋ねなのかも知れません。
「わたしを愛しているか。」私はどう答えるでしょうか。「はい」と答えると思いますが、期待に応えることなどできないことは分かりきっています。それでも「はい」と答え続けること。イエスはきっと、その覚悟をお求めなのです。
‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
復活節第4主日(ヨハネ10:27-30)
‥‥‥†‥‥‥‥
‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥
▼五月になった。聖母月である。ロザリオの祈りにより親しむ月。信心深くない中田神父はロザリオの30分がいまだに長く感じる。当然のことだが、「長く感じない」という境地に達しなければ、ロザリオを語る人としては失格だろう。
▼五月連休はどうして過ごす?いちばん背を向けてきたことから始めるのが良いだろう。部屋の片付けもその一つ。部屋の片付けと関連するが、書類の整理整頓もだろう。部屋が片付いていれば、たいていの場合書類も片付いているに違いない。これから平戸地区で働くあの司祭に、部屋がきれいなうちに、どうか私のような「汚部屋」にならないでと願わずにはいられない。
‥‥‥†‥‥‥
今週の1枚
‥‥‥†‥‥‥
第785回目。片付かない部屋をと思ったりもしたが、楽しい将来を見て過ごす。
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† 神に感謝 †
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浜串教会には赴任するため長崎港からフェリーに乗って奈良尾港に降り立ちましたが、自分で車を運転していたのでそのまま港の広い駐車場に出てしまいました。ところが小教区の皆さんは乗船客が乗り降りするターミナルの中で、花束を準備して今か今かと待ち構えていたのです。
私は「あれ、いないなぁ。教会で待っているのかな?」と思ってそのまま車を走らせ、浜串教会に向かいました。ターミナルで待機していたたくさんの信徒、シスター、上五島地区の神父様方を置き去りにしていったのです。これは取り返しのつかないしくじりとなりました。そのことを含めて、復活節第3主日ミサで説教したわけです。
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今年、平戸地区も紐差教会で司祭の異動があり、私より10歳若い鶴崎神父様が着任しました。地区の司祭団で紐差教会に行って出迎えてきました。平均年齢が若くなります。着任早々、司祭館建設の事業が待ち構えています。大変だとは思いますが、きっとやり遂げてくれるでしょう。今日、ミサの説教ではどんなことを話しているでしょうか。
福音の学びに移りましょう。前半は、不思議な大漁の物語です。ヨハネ福音書6章の五千人の人にパンを食べさせる奇跡と重ねて考えると良いと思います。どちらの場合も、弟子たちは必要な食べ物を準備できませんでしたが、イエスがそれを準備してくださいました。
ヨハネはこの様子、つまり「必要な食べ物を用意できないでいたときに、自分たちに代わって用意してくれた」その様子を見てペトロに、「主だ」と言ったのでした。もう少し踏み込んで考えると、背景に旧約時代からの信仰があるかも知れません。
福音記者ヨハネは旧約聖書に明るい人物でした。創世記22章を思い出したはずです。アブラハムはイサクをささげるよう神に命じられます。最終的に木の茂みに角をとられていた雄羊を捕まえ、イサクの代わりにささげ、その場所を「ヤーウェ・イルエ」(主は備えてくださる)と名付けました。この出来事と不思議な大漁が重なったことでしょう。
次に、今週の朗読の後半部分は、イエスとペトロの深い信頼関係が見えます。ペトロは、イエスが三度目も「わたしを愛しているか」と言われたので悲しくなったとありますが、それでも互いの信頼関係は壊れません。イエスがペトロに「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている」(マルコ8・33)と言ったときでさえ、互いの信頼関係が傷付くことはなかったのです。
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▼五月になった。聖母月である。ロザリオの祈りにより親しむ月。信心深くない中田神父はロザリオの30分がいまだに長く感じる。当然のことだが、「長く感じない」という境地に達しなければ、ロザリオを語る人としては失格だろう。
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