こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

復活節第5主日(ヨハネ14:1-12)イエスは「御父」という出口戦略への道を示す

2020-05-09 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2020/5/10(No.1062)
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復活節第5主日(ヨハネ14:1-12)
イエスは「御父」という出口戦略への道を示す
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【期間限定】YouTubeで説教を視聴できます。
https://youtu.be/X_N-_zBbwpI
https://youtu.be/X_N-_zBbwpI
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「はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。」(14・12)緊急事態宣言、外出自粛規制、カトリック教会では公式ミサの中止。こうしたかつて無い試練の中で復活節第5主日を迎えております。

聖週間から公式ミサを中止しています。例えて言えばイエス様の荒れ野での四十日を体験しているわけです。イエスは荒れ野での試練を経て三年間の宣教活動につなげていきました。私たちの乗り越えるべき試練ももう少しの辛抱です。主の昇天あたりからは、公式ミサを再開したいと考えております。もちろん、教区の決定を待った上でのことです。

過ぎた週、目を丸くする出来事がありました。中田神父は現在六つ目の教会でお世話になっておりますが、これまでお世話になった教会からはその教会の様子を知ることのできる教会報が毎月届いております。二つの教会報を受け取っています。その一つを読んでいました。

すると、「説教を聞きたいと思ったら?」と書かれている記事に目が留まりました。そこには、私が継続して活動している「話の森ホームページ」と、東京教区の神父さんのホームページが紹介されていました。

紹介されていたというのはていねいな言い方でして、私の記憶では「掲載してもいいですか?」という許可願いは受けておりません。私もお世話になった小教区なのでさすがにクレームまでは付けませんが、「え~?許可願いの連絡ぐらい取ってよね」と正直思いました。

ただ、今現在公式のミサが完全に閉ざされている状態です。司祭の説教を、録音ではあっても聞くことができる。あるいはもっと踏み込んで、録画した動画を見て説教に触れることができるというのは、時機を捉えていると思います。20年以上続けていることではありますが、個人的には「やっと日の目を見たなぁ」という思いです。

某小教区報に掲載された件、見方を変えるとこれはイエスの予言の実現です。「わたしが暗闇であなたがたに言うことを、明るみで言いなさい。耳打ちされたことを、屋根の上で言い広めなさい。」(マタイ10・27)私は高所恐怖症なので屋根には登れませんが、某小教区の広報委員の方々が屋根の上に登ってくださり「中田神父のホームページで録音の説教がいつでも聞けるよ」と知らせてくださったわけです。

どんな状況にも、救いはあるのだと感じます。「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。」(12・1)誰もが、教会でのミサの中止に気落ちしています。特に高齢の方々は、週に一度の楽しみ、場合によっては子供達が月に一度だけ教会に連れて行ってくれるので月に一度の楽しみという方もおられるでしょう。そうした高齢者にとっては、数少ない楽しみが奪い去られたわけです。

それでも、救いはある。今回、某小教区広報の方々が思いがけず私の活動を取り上げてくださったのを見て、「私の知らない所で、私の活動が今の困難をいくらかでも和らげてくれている。」そう思ったのです。掲載に至る手続きの問題を横に置けば、私が緊急事態宣言の中でもこれまでと変わらず貫いてきたことは、もっと大きな実りを人々に与え始めているわけです。

今週の福音朗読の結びはとても印象的です。「はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。」某小教区報に掲載されたことは、今後大きな影響を及ぼすことでしょう。どんな状況にあっても、イエスが語るみことばを告げ知らせる。その一貫した態度が、今回のようにもっと大きな業に繋がるのです。

パウロもテモテに言います。「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです。」(2テモテ4・2)これは、説教をあらゆる方法でミサに参加できない信徒に伝えようとしている司祭への呼びかけにとどまりません。信徒も、家庭の中で、「折が良くても悪くても、信仰に関わることをとがめ、戒め、励まし、忍耐強く、十分に教える」こうしたことは十分に可能なのです。

日曜日に集まって礼拝をささげ、宣教のための恵み、知恵と力を受けることのできない今、これまで以上に私たちは「見える形の礼拝」にこだわらず、イエス・キリストに固く結ばれ、生きていくことが求められています。これまでの信仰が、日曜日のミサに繋がることしか考えたことのなかったものであれば、この難局は私たちの信仰を問い直す機会になったわけです。

洗礼を受けた信仰の先輩たちは、いつか宣教師が来て、告白を聞いてくれるに違いない。ミサを献げてくれるに違いない。そう信じて迫害の時代を過ごしました。何世代もの人々が、洗礼を受けてから一度も告白を受けられず、ミサに参加することもできないまま生涯を終えました。

実際には迫害の初めに生きていた人々と、迫害の終わりに生きていた人だけが、宣教師の赦しの秘跡とミサのお世話に与ったに過ぎません。そうしてみると私たちが耐えなければならない今の困難は、はるかに限られた期間です。必ず、この試練は実りをもたらします。必ず、私たちの忍耐はもっと大きな業を成し遂げる基礎になります。

今私たちは、トマスと同じ言葉をきっと叫んでいることでしょう。「主よ、どこへ行かれるのか、わたしたちには分かりません。どうして、その道を知ることができるでしょうか。」(12・5)。出口が見えないまま、長い忍耐を強いられました。けれども私たちはこの試練を受けとめました。忍耐することから逃げませんでした。

だから不安になる必要はありません。私たちはイエスが示す出口に向かって、忍耐の中を歩いているのです。イエスへの信頼に留まっている人は、今も、いつも、「わたしは道であり、真理であり、命である。」(14・6)と断言するイエスと、真の出口である御父への道を歩いているのです。

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‥次の説教は‥‥
復活節第6主日(ヨハネ17:1-11a)
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ちょっとひとやすみ
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▼録音説教を聞けば分かるが、赴任したことのある小教区の新聞に、「説教を聞きたい方はこちら」として私のホームページが掲載されていた。掲載に当たって許可願いの連絡も無かったし、もちろん掲載を許可した覚えもない。
▼今頃この「ちょっとひとやすみ」を読んだ某小教区の信徒が小教区の広報委員会に「本人の了解も得ずに掲載しちゃったの?」と問合せが殺到(?)しているだろう。このご時世、生の説教が聞きたい気持ちは十分理解できるが、権利者の権利保護とか、プライバシーとか、そういったことにちゃんと配慮することはおろそかにしてほしくない。
▼それにしても、いい宣伝にはなった。田平小教区の何倍も信徒が所属している小教区だから、宣伝効果はあるだろう。私も知らぬ間に掲載されて黙って見てはいない。これを機に、動きを起こそうと考えた。
▼この二ヶ月ほど、公式のミサが中止された。途中8日間ほど実施された期間もあったが、世の中の出来事同様、個人のミサの依頼もストップしたし、主日のミサの献金もゼロとなった。収入(と言ってよいのか分からないが)はゼロである。
▼しかしミサは続けている。誰もいなくても主日のミサの録音はしている。録音したデータをインターネットで利用して「自宅でミサ参加」している人もいるだろう。その人たちもひょっとしたら「献金」をしても構わないと考えているかも知れない。
▼ネットで調べたら、「投げ銭」のような仕組みがいくつかあって、おじいさんおばあさんには敷居が高いかも知れないが、「投げ銭」の仕掛けを用意すれば、公式ミサが中止されている間も支援を得られそうである。今後、ミサが再開されても、「こうじ神父を支援する」という人が存在するかも知れない。
▼そこで、投げ銭システムの中で、「OFUSE(オフセ)」というサイトを利用することにした。無料メルマガ(無料ブログ)を閲覧している人の中で、ネット上の決済ができそうな人は、「OFUSE」の中の虫眼鏡のようなアイコンをクリックしてほしい。
▼「クリエイター検索」という画面になるから、そこで「コウジハカープファン」という名前を入れる。すると私のTwitterの自己紹介が現れる。この画面をクリックすると、ブログでの活動履歴と「OFUSEする」というオレンジのバーが出るので、利用してもらえたら幸いだ。この説明で分からない人は、どこかで出会ったときに直に「投げ銭」を。

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今週の1枚
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第669回目。スクショは、法的には問題があるのだろうか。「OFUSE」の画面

詳細は、ホームページ:http://ss104313.stars.ne.jp/にて。
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今週の「笑える」
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「この社長、手を開きすぎ!」「それ、『手を広げすぎ』じゃ?」
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ホームページもご覧ください。
http://ss104313.stars.ne.jp/

【文庫本の問い合わせについて】
文庫本説教集「取って食べなさい」に問い合わせくださり
ありがとうございます。C年の文庫本がまた見つかり、
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† 神に感謝 †
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