当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。
(参考)実際の声を確かめながら読みたい方はこちらをクリック
↓↓説教者の意図が、より自然に伝わます。↓↓
http://hanashi-no-mori.news-site.net/voice/190101.mp3
(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
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こうじ神父
「今週の説教」
2020/01/01(No.1040)
‥‥‥†‥‥‥‥
神の母聖マリア(ルカ2:16-21)
出来事の真の見方をマリアに学んでいく
‥‥‥†‥‥‥‥
「羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。」(2・17)本日新成人の祝福式があります。羊飼いが幼子イエスのことを人々に知らせたように、自分の信仰を人々に知らせる人になってもらいたいと思います。
まずは新年明けましておめでとうございます。今年もよい年でありますように。神の母マリアの祭日のミサを通して一年を始めることで、神の計画を静かに思い巡らすマリアの姿を今年一年の鏡としましょう。年賀状をくださった方もおられると思います。この場をもって、お一人お一人へのあいさつの代わりとさせていただきたいと思います。
福音朗読に戻りましょう。羊飼いたちは飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけ出しました。単に幼子を見つけ出したわけではありません。幼子を見つけるだけなら、毎晩羊の見張りをしながら夜を明かす彼らにとって何も難しいことではありません。そうではなく、飼い葉桶に眠る乳飲み子の中に、「救い主」「主メシア」を見つけ出したのです。
どういう意味でしょうか。羊飼いたちは天使によって出来事を知らされました。天使が語ったことは神の救いの計画と、それが今や実現したことを示す「しるし」でした。羊飼いがマリアとヨセフを訪ねてみると、その両方を確認できたので、人々に「天使が話してくれたこと」を知らせたのです。出来事の向こうにあるものを見る目が、必要でした。
もちろん、羊飼いの話を聞いた人が皆、「神の救いの計画」と「計画が今や実現したというしるし」と、両方を理解できるとは限りません。私は田平教会にいて旅行者の中にロザリオを首から提げてネックレスにしている人を見ました。「ジャラジャラ重たいだろうに。ご苦労様」と思うと当時に、「その身に着けているものが何か、分かりますか?」と話しかけたくなります。祈る道具としてのロザリオが、彼らには見えていないのです。
2019年は皆さんが、教皇フランシスコを直接目で見、あるいはテレビで姿を拝見した年になりました。2020年は私たちの信じているキリスト教に話題を結びつけるまたとない機会です。二度と無い機会かも知れません。神様は、長い教会の歴史の中で、もう一度、小さな人々、貧しい人々に手を差し伸べるイエス・キリスト、神の子みずからが貧しくなって人々に寄り添ってくれたことを示したかったのです。
今、私たちに与えられた教皇は、刑務所に服役している人を聖木曜日の典礼で足を洗ってあげたり、路上で生活している人のお世話をする担当司教と衣服を交換して変装し、自ら食べ物を配ってあげたりするお方なのです。「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」(マタイ25・40)この世界に生まれたままのイエスを、現れたときにおこなっていたことそのままを、フランシスコ教皇様は実践してくださっています。
新成人の皆さんにも、周りの人に自分の信じていることを説明してあげる人になって欲しい。「飾り付けているクリスマス飾りの意味がお分かりですか?馬小屋に眠る幼子イエスが、これからどんなことをするかお分かりですか?」あなたの身の回りには、キリスト教の信仰に繋がることをイベントとして単に楽しんでいる人がたくさんいるはずです。その人たちに、「その意味を、教えましょうか?」と近づいてください。
きっと人々は、皆さんが話すことを不思議に思うでしょう。けれども何人かに一人は、出来事の向こうにある意味に気づいてくれるかも知れません。新成人の皆さんが20年前に受けた命、キリスト教の信仰は、出来事の向こうに神の働きがあるのです。目に見える命だけでは、命の大切さを説明し尽くせません。「神が与えてくださった命だから大切なのですよ」と、見える命の向こうにあるものを話してあげる人になってください。説明に行き詰まったら、遠慮無く私を訪ねてください。私の所にその人を連れてきてください。
今日、新成人を迎える皆さん、神の母聖マリアがこの門出を祝ってくださいます。マリアがこう語りかけてくれます。「私は、あなたの母です。肉親の母ではないかも知れませんが、出来事の向こうにあるものを説明するお手伝いのできる母です。私を通してイエスに祈ってください。イエスが出来事の本当の意味と価値を教えてくださいます」そう言ってこの門出の日を祝ってくださいます。
マリアを通してイエスに祈る人であってください。世の中の出来事は、イエスという光に照らさなければ理解できないものがたくさんあります。悩むとき、目の前のことだけにとらわれずに答えを探す導きを、マリアはきっと助けてくださいます。これからも、田平教会と繋がって、神の母聖マリアと繋がって、日々生きることを期待しています。
‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
主の公現(マタイ2:1-12)
‥‥‥†‥‥‥‥
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ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥
▼いつ頃からだったか、結婚のために講座を受けに来るカップルに話をしていると、いつの間にか熱が入って「親が子に言い聞かせるように」話をするようになってしまった。「大丈夫なのか?そんな心構えで。」神様から余計な心配だと言われそうだ。
▼同じことで、新成人の皆さんに私はいかにも人生の先輩のような目線で話をしているのではないかと思った。それでも構わないとは思うが、問題は相手の心に響くかどうかだ。響くのであればそれは方法として正しいが、まったく響かなければ方法を変えなければならない。
▼市町村の成人式で、原稿を朗読している人にひどい言葉を浴びせる新成人の様子とかが報道され、市町村は対応を検討して、原稿の棒読みはやめて市長や町長が新成人の知っている流行の最先端を取り入れたり、涙ぐましい努力をしている姿も流れる。いかにして新成人の胸に響く式典にしようかと、努力している姿は一見の価値がある。
▼成人の年齢が18歳になれば、さらに対象年齢にあった対応が必要だろう。2018年(平成30年)6月13日、成人の年齢を20歳から18歳に引き下げることを柱とした改正民法と、それに関連する22の法律の見直しが可決・成立した。 2022年(令和4年)4月1日に施行される。教会も新成人の祝福式を心に響くものにする工夫が必要になる。
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今週の1枚
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第647回目。もし可能なら、新成人との集合写真を。令和5年からは18歳に?
ホームページもご覧ください。
http://hanashi-no-mori.news-site.net/
【文庫本の問い合わせについて】
文庫本説教集「取って食べなさい」に問い合わせくださり
ありがとうございます。C年の文庫本がまた見つかり、
3冊セットの提供が可能になりました。ABC年セットで
2000円です。ご希望の方は住所と名前を添えて連絡ください。
† 神に感謝 †
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こうじ神父
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出来事の真の見方をマリアに学んでいく
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「羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。」(2・17)本日新成人の祝福式があります。羊飼いが幼子イエスのことを人々に知らせたように、自分の信仰を人々に知らせる人になってもらいたいと思います。
まずは新年明けましておめでとうございます。今年もよい年でありますように。神の母マリアの祭日のミサを通して一年を始めることで、神の計画を静かに思い巡らすマリアの姿を今年一年の鏡としましょう。年賀状をくださった方もおられると思います。この場をもって、お一人お一人へのあいさつの代わりとさせていただきたいと思います。
福音朗読に戻りましょう。羊飼いたちは飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけ出しました。単に幼子を見つけ出したわけではありません。幼子を見つけるだけなら、毎晩羊の見張りをしながら夜を明かす彼らにとって何も難しいことではありません。そうではなく、飼い葉桶に眠る乳飲み子の中に、「救い主」「主メシア」を見つけ出したのです。
どういう意味でしょうか。羊飼いたちは天使によって出来事を知らされました。天使が語ったことは神の救いの計画と、それが今や実現したことを示す「しるし」でした。羊飼いがマリアとヨセフを訪ねてみると、その両方を確認できたので、人々に「天使が話してくれたこと」を知らせたのです。出来事の向こうにあるものを見る目が、必要でした。
もちろん、羊飼いの話を聞いた人が皆、「神の救いの計画」と「計画が今や実現したというしるし」と、両方を理解できるとは限りません。私は田平教会にいて旅行者の中にロザリオを首から提げてネックレスにしている人を見ました。「ジャラジャラ重たいだろうに。ご苦労様」と思うと当時に、「その身に着けているものが何か、分かりますか?」と話しかけたくなります。祈る道具としてのロザリオが、彼らには見えていないのです。
2019年は皆さんが、教皇フランシスコを直接目で見、あるいはテレビで姿を拝見した年になりました。2020年は私たちの信じているキリスト教に話題を結びつけるまたとない機会です。二度と無い機会かも知れません。神様は、長い教会の歴史の中で、もう一度、小さな人々、貧しい人々に手を差し伸べるイエス・キリスト、神の子みずからが貧しくなって人々に寄り添ってくれたことを示したかったのです。
今、私たちに与えられた教皇は、刑務所に服役している人を聖木曜日の典礼で足を洗ってあげたり、路上で生活している人のお世話をする担当司教と衣服を交換して変装し、自ら食べ物を配ってあげたりするお方なのです。「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」(マタイ25・40)この世界に生まれたままのイエスを、現れたときにおこなっていたことそのままを、フランシスコ教皇様は実践してくださっています。
新成人の皆さんにも、周りの人に自分の信じていることを説明してあげる人になって欲しい。「飾り付けているクリスマス飾りの意味がお分かりですか?馬小屋に眠る幼子イエスが、これからどんなことをするかお分かりですか?」あなたの身の回りには、キリスト教の信仰に繋がることをイベントとして単に楽しんでいる人がたくさんいるはずです。その人たちに、「その意味を、教えましょうか?」と近づいてください。
きっと人々は、皆さんが話すことを不思議に思うでしょう。けれども何人かに一人は、出来事の向こうにある意味に気づいてくれるかも知れません。新成人の皆さんが20年前に受けた命、キリスト教の信仰は、出来事の向こうに神の働きがあるのです。目に見える命だけでは、命の大切さを説明し尽くせません。「神が与えてくださった命だから大切なのですよ」と、見える命の向こうにあるものを話してあげる人になってください。説明に行き詰まったら、遠慮無く私を訪ねてください。私の所にその人を連れてきてください。
今日、新成人を迎える皆さん、神の母聖マリアがこの門出を祝ってくださいます。マリアがこう語りかけてくれます。「私は、あなたの母です。肉親の母ではないかも知れませんが、出来事の向こうにあるものを説明するお手伝いのできる母です。私を通してイエスに祈ってください。イエスが出来事の本当の意味と価値を教えてくださいます」そう言ってこの門出の日を祝ってくださいます。
マリアを通してイエスに祈る人であってください。世の中の出来事は、イエスという光に照らさなければ理解できないものがたくさんあります。悩むとき、目の前のことだけにとらわれずに答えを探す導きを、マリアはきっと助けてくださいます。これからも、田平教会と繋がって、神の母聖マリアと繋がって、日々生きることを期待しています。
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▼いつ頃からだったか、結婚のために講座を受けに来るカップルに話をしていると、いつの間にか熱が入って「親が子に言い聞かせるように」話をするようになってしまった。「大丈夫なのか?そんな心構えで。」神様から余計な心配だと言われそうだ。
▼同じことで、新成人の皆さんに私はいかにも人生の先輩のような目線で話をしているのではないかと思った。それでも構わないとは思うが、問題は相手の心に響くかどうかだ。響くのであればそれは方法として正しいが、まったく響かなければ方法を変えなければならない。
▼市町村の成人式で、原稿を朗読している人にひどい言葉を浴びせる新成人の様子とかが報道され、市町村は対応を検討して、原稿の棒読みはやめて市長や町長が新成人の知っている流行の最先端を取り入れたり、涙ぐましい努力をしている姿も流れる。いかにして新成人の胸に響く式典にしようかと、努力している姿は一見の価値がある。
▼成人の年齢が18歳になれば、さらに対象年齢にあった対応が必要だろう。2018年(平成30年)6月13日、成人の年齢を20歳から18歳に引き下げることを柱とした改正民法と、それに関連する22の法律の見直しが可決・成立した。 2022年(令和4年)4月1日に施行される。教会も新成人の祝福式を心に響くものにする工夫が必要になる。
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今週の1枚
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第647回目。もし可能なら、新成人との集合写真を。令和5年からは18歳に?
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† 神に感謝 †