映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

アンタッチャブル(1987年)

2021-04-27 | 【あ】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv641/

 

 禁酒法下のアメリカ、マフィアの暗躍するシカゴで、財務省から警察の特別調査官として派遣されたエリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)が、アル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)を逮捕すべく、引退間際の老警察官マローン(ショーン・コネリー)、凄腕の新人警官ストーン(アンディ・ガルシア)、経理に詳しいウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)とチームを組んで巨悪に立ち向かう。


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 一昨年で終了宣言していた午前十時の映画祭だけれど、昨年1年間のブランクを経て、今年から再開されました。パチパチ~~ ……は、いいけど、都内は日曜日からほとんどの映画館がまたまた休業。なんなの、これ。オリンピックが国民の命や生活よりも優先される美しい国ニッポン。スバラシイですね。

 バッハって、私にとっては偉大な人名だったんですけど。オリンピック開催に固執するオッサンのおかげで憎悪の対象となりました。今や“バッハ”と聞くだけでムカつきます。バッハを聴くのもイヤになりそうで困るぜ、まったく。

 私の周囲の人々は、もう、怒りを通り越して疲れています、みんな。国民がこれだけ疲弊しているのに、この1年で現金給付は10万円1回ポッキリ。ドケチもここまで来ると、ちょっとオツムを疑うね。選挙前なんだからジャンジャン配れば選挙も勝てたかも知れないのに、バカだよねぇ。しかも、案里案件と違って、立派な合法のバラマキじゃん。もしかしたら買収選挙帳消しの“サクラサク”で、脳なしのスガでも花咲じぃさんになれたのに。もはや何をやっても化け物しか出てこないでしょうよ、あなたの庭からは、、、、ごーん。

 ……何の話だ。いや、だから午前十時の映画祭です。本作が今月かかりましたので、宣言発令直前、滑り込みセーフで見てまいりました。何度も見ている本作ですが、スクリーンで見たのは初めて。何だか、今までTVで見ていたのとは別物のような気さえしました。やっぱり映画はスクリーンで見てナンボです。

 内容については今さらなので、今回、感じたことを思い付くまま書きます。


◆エンタメ要素フル装備映画。

 映画を見る人が、何を映画に期待しているかというと、多くの場合はエンタメだろうと思う。楽しみたいのよね。

 映画の楽しみというと、ストーリーももちろんだけど、俳優や音楽、演出、衣装、美術、カメラワーク、、、等々、いろんな要素があるわけで、本作は、そのどの要素もハイレベルで見る者に提供してくれている、類稀なる第一級エンタメ映画だと、今回スクリーンで見て実感した。 

 何と言っても、オープニングの映像と音楽。もう、これだけで、この映画、絶対面白いやろ!!と期待値が高まる。エンニオ・モリコーネって、やっぱし素晴らしい作曲家だ、、、。んでもっていきなりデ・ニーロがバーンと出てくる。何度もTVで見ているけど、昂揚感がゼンゼン違う!

 そして、背後からず~~っと映っていたケヴィン・コスナーがこっちを向くのだ。このケヴィン・コスナーがすげぇカッコイイ! 私、正直言って今まであんましケヴィン・コスナーってカッコイイと思ったことなかったんだけど、今回、アルマーニに身を包んだ彼は、まぎれもなくカッコ良かった!! それも、チョー・カッコ良かった。何でTVで見ていたときはカッコイイと思わなかったんだろう、、、。

 そうなのよ、もう、どれも見慣れたシーンのはずなのに、何というか、、、初めて見る感覚に近いワクワク感がずーーーっとありました。何なんでしょう、これ。あのシーンもこのシーンも、みんな楽しい!!って感じだった。

 でも、そんな中で今回、一番良いシーンだと思ったのは、初めてエリオット・ネスとマローンが橋の上で出会うところ。警官の制服が実に決まっている渋いショーン・コネリー。「生きて家に帰ること。それが一番大事だ」とエリオット・ネスに語るところとか、いいわ~、、、と思ってしまった。

 もちろん、あの階段でのアンディ・ガルシアも良いのだけど。意外に、アンディ・ガルシアの出番は地味なんだな、、、と。乳母車を押さえながら、銃で狙っている彼は、やっぱしセクシーでカッコエエです。

 セットも街並みも、もちろんアルマーニも、全部素晴らしかった。当時は、あまり長尺の映画はなかったのか、2時間という枠にキッチリ収めているのもgoo。それだけに展開も早く飽きさせない。シナリオが実に巧みだなぁ、、、と感心してしまった。

 本当に、これぞThe・エンタメ映画でしょう。素晴らしい♪


◆ブライアン・デ・パルマ

 本作は、デ・パルマ作品にしてはあまりにも一般ウケする作品だからか、初期からのデ・パルマのファンたちにはあんましウケが良くないらしい。本作以前のデ・パルマ作品で私が見たのは『ファントム・オブ・パラダイス』(1974)『愛のメモリー』(1976)『キャリー』(1976)くらいだけど、確かにまあ、本作とこれらの作品は、雰囲気が大分違うわね。

 そういう一部のコア・ファンの気持ちは、分からなくもない。何か、応援していた売出し中の芸能人とか歌手とかスポーツ選手が、突然メジャーになって、自分だけのモノじゃなくなるみたいな感覚かな、、、と。

 でも、良いものは良いし、一般ウケすることが一概に悪いわけじゃない。そら、安易な感じがするかもしれないし、没個性みたいに見えるのかも知れないけど、本作は十分個性的だと思うけどな~。誰もが同じ材料でこのレベルの映画を撮れたとは思えないもの。映画監督は、採算度外視で撮りたい映画を撮るためには、やっぱりヒット作も必要なんだよね。だから、こういうエンタメに徹した一般ウケする、しかもハイレベルの内容の映画を撮る腕前も欠かせない。そういう意味で、デ・パルマは高く評価されてしかるべき監督の一人であることは間違いないと思う。

 個人的には、『愛のメモリー』も好き。ビジョルドがヒロインだから、ってのも大きいけどネ。本作以降の作品は、実は1本も見ていない、、、と思うので、これから少しずつ見て行きたい。ネットじゃ低評価なのも結構あるけれども、そういうのも含めてね。

 ちなみに、本作のサントラ、アップルストアで買っちゃおうかしらん、、、と目論んでおります。

 

 

 

 

 

 

 


やっぱし映画はスクリーンで見るべし。

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (すねこすり)
2021-04-29 10:47:36
たけ子さん、こんにちは!
五輪、多分ギリで止めると予想しています(-_-;)
んで、国民の生活のため!英断を下した!決断力があるスガ!!とかって自慢するんじゃないですかね。
マコさんも、箱入りとはいえ、あんなそら豆王子のどこがええんだか…。ま、恋ってそんなもんだとは思いますが(^^)
ケヴィンお好きでしたか。カッコ良かったです、エリオットネス! ショーンコネリーも渋くて素敵。現在のケヴィンより素敵です。
ミッション〜もそう言えばデパルマなんですね。トムクルが苦手でTVでしか見たことないですが…。愛のメモリーもまあまあ面白いです。たけ子さんのご感想聞きたいです〜♪
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バッハの旋律を夜に聞いたせいです (松たけ子)
2021-04-28 21:47:44
すねこすりさん、こんばんは!
ほんとに東京オリンピックやるつもりなのでしょうか。マコさんの結婚と同じぐらい喜ばしくないです。こんな時に強引に決行しよるとする無神経さも不愉快ですが、バッハとか森爺とかカネと権力の私利私欲まみれな老害たちが暗躍するイベントなんか、とても諸手をあげて賛同できません。私のような底辺国民の声なんか、彼らにとっては耳クソ以下なんでしょうけど…
アンタッチャブル!懐かしい!ケヴィン・コスナー大好きでした!アンディ・ガルシア若かった!ショーン・コネリー亡くなりましたね(哀)。デパルマ監督の作品はミッション・インポッシブルも好きです。愛のメモリー観たいです!
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