ここ数カ月、関東大震災時に起きた朝鮮人虐殺についての資料を読んできた。今回は、小平市立図書館所有の「関東大震災における朝鮮人虐殺の真相と実態」(発行・朝鮮大学校)にあたった。
資料を読んでみたかった理由は、政府の発表で、関東大震災時に朝鮮虐殺の資料がない、というのが始まりだった。
資料からは、朝鮮人をはじめ、中国人、社会主義者、地方から出てきた日本人らが犠牲となった。背景には朝鮮人に対する「恐怖」があった。
1919年3月1日、ソウルで起きた朝鮮民族による日本支配からの独立運動があり、日本の軍や警察が鎮圧した。
1923年9月1日起きた関東大震災時には多くの朝鮮人が日本におり、独立運動のこともあり、日本の政府、警察などは「恐怖」を感じたのも事実であろう。
具体的な虐殺の当時の東京府、神奈川県、千葉県、栃木県・その他にあたると、無残に殺害された状態は異常である。
現在、戦闘が進んでいる中東で、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区での攻撃は、一般市民が犠牲となっており、殺害という点では朝鮮人虐殺に類似している。
命が軽視されており、許せない。上記のような殺害が進めば、大虐殺につながっていく。
殺害はやめてほしい。