再開 私の色

 私の人生観を述べてみます

再開 私の色(1226)

2012-01-29 21:44:41 | Weblog
 新聞の書評欄を読んでいて、『平等と効率の福祉革命』(著イエスタ・エスピン・アンデルセン)が興味を引いた。

 それは、「低学歴で、低所得の世帯は雇用も不安定で、慣習からも育児に投資しない/できず、その子供も低学歴・低所得になる。似た者同士の結婚でそれがさらに強化されてしまう。それが現在の格差固定と拡大の一因だ」という筆者の言葉。著者は、スペインのポンペラ・ファブラ大学の教授。

 つまり、赤ん坊の時から、所得支援、育児補助、就学前教育などの充実が重要だという。まったくその通りで、父母ほかの愛情豊かに育った子供と、そうでない場合の差は明確だ。絶対的ではないが、豊かな人間に育つかどうかは、幼児に対する愛情、しつけ、教育などの要素が大である。

 保育園の充実は当然なことだが、日本では働く女性にとって壁は厚く、なかなか思うように子供を預けることができず、仕事を辞めてしまう女性も多い。大きな社会的損失だ。

 子供を大切に育てる環境の整備は急務だが、一人ひとりが声をあげ福祉革命を推進していくしかない。


最新の画像もっと見る