再開 私の色

 私の人生観を述べてみます

再開 私の色(72)

2008-12-25 22:01:33 | Weblog
 ここ数カ月、貧困について考えている。『反貧困の学校』宇都宮健児・湯浅誠編者(明石書店、2008年10月発行)を読んでいて、貧困を避ける安全網(セーフティーネット)があるようだが、うまく稼働していない。失業し、働けない時の生活保障がほとんど機能していないということだ。

 福祉事務所にいっても、働けるでしょうとか何とかいって保障を受けられないようにする。生活保護は最後の助けだが、それも無理だとなった人は、自殺に追い込まれる。事実、餓死した九州の男性がいた。本当に困っている人が見捨てられ、死んでいくのを私は見逃すことができない。国を含め、福祉担当者はそのことをよく考えてもらいたい。

 雇用主は雇用関係をもっと真剣に考えてほしいものだ。ブラジルの出稼ぎ労働者は、東海地区などで大きな労働力として、企業に貢献してきたが、簡単に首を切られ、帰国に追い込まれている。経営者の責任が問われるところ。その会社によれば、内部留保を崩してまでも、派遣社員の労働力には関与しないという。まったく、まいるなあ、というのが私の気持ちだ。

 正社員、非正社員の区別はあるにせよ、働くひとの尊厳を大切にしてもらいたい。


最新の画像もっと見る