心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

こころのどこかに

2017年05月29日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

ふと目を凝らすと
見えなかったものがかすかに見えてくる
朝靄の中を音も立てずにその姿が浮き上がるように

今まで見てこなかった
見ようともしなかった
そんなことがわたしの人生にどれだけあるのだろう
ふと 足を止めて見回すと
あれだけ見てきた世界が
どこか違うと
どこか違うのは
もしかしてわたしが違うの?

見えてなかったものが見えた瞬間
わたしのこころのどこかに入り込む
その見事な変わり身に
ふるふるとこぼれる言葉が
体を駆け巡っていく

生きているんだな
生きているから”知る”ってことがあるんだな

小さなほんの小さな気づきに
どうしてこんなに震えてしまうのだろう

※※※

どこを見ているのか
わたしにはわからない

誰を思って描いたのか
あなたはだあれ?

顔のないその人は
わたしなのかもしれないと
笑っているのか
泣いているのか
わからないその人を見ていると
今日のわたしの心を覗いているようで

※※※

数年前描いたアクリル画が出てきた。

※※※


食べたいのに・・・

2017年05月29日 | ほんのすこし
上京した折、松陰神社通りにある小さなケーキ屋さん「メルシーベイク」でお土産用に買ってきたもの。
瓶に入っているのはグラノーラクッキー。二つ買ってきて一つはもうすでに食べてしまいました。賞味期限が迫っていたから。せっかく友人へのお土産にしようと思ったのに、風邪引いたり体調が良くなくて会いに行けなかったから渡す機会がなかったの。そのうち期限が来てしまい、あえなくわたしのお腹の中に。
それはそれで美味しかったから良かったんだけど(笑)。

今もう一つの瓶の中身も開けなくちゃって思って開けたら。
なんということでしょ。治療した歯が欠けてしまっていて、どうも舌に違和感があるなあと思ってよくよく見たら欠けていた。あ~ん。
アーモンドとか駄目でしょ、食べちゃ。
そんな感じで叱られている気分に。

慌てて歯医者さんに予約を。

なんだか最近あちこち体が悲鳴をあげている気がするなあ。

昨日行ったのは

2017年05月29日 | ほんのすこし
昨日往復4時間超の運転をしてまで行ったのは・・・ このイベントがあったためです。
ゴールデンウィーク前に文化振興課から送られてきたイベント紹介等の郵便物、中には今回「あきたの文芸」が50回目になるということで特別な試みをしているというお知らせ。その一つが昨日のイベント「羽田圭介氏講演会」でした。もう一つのイベントは「詩・短歌・俳句・川柳の文芸講座」開催でした。残念ながら「詩」に参加したくてもどれも夜しか開催されないということでこちらは見送りました。なぜ小説は開催しないのかなと思ったのですが、羽田圭介氏のイベントがそれで解消されるということなのでしょうね。出、上京する前に整理券申し込みしておきました。
こういうとき、中央に住む人の利点を感じてしまいます。
昨日だって往復時間や高速代金を考えたら、秋田市に住む人との差を如実に感じるわけです。住む場所によって恩恵がかなり違う、まあのんびりした環境が好きなわたしにはそれはそれで相殺してもあまりあるのかな、なんても思います。あの車事情を見たら、あの町中を運転できるとはとても思えませんから(笑)。

そんなわけで高速を運転し、かなり久しぶりの秋田市でした。いつも駅東口の大型駐車場に停め、その後はバスかタクシー・歩きのわたしです。まだ時間が1時間以上もあったので、アトリオンの秋田市立千秋美術館に立ち寄ってみることにしました。



明治有田 超絶の美

有田焼創業400年記念 万国博覧会の時代と銘打って第Ⅳ章まで企画されていました。(序章ー江戸時代の有田焼  第Ⅰ章ー万国博覧会と有田  第Ⅱ章ー「香蘭社」の分離と「精磁会社」の誕生  第Ⅲ章ー華やかな明治有田のデザイン  第Ⅳ章ー近代からの発展)
写真撮影は無理でしたのでどんなものがあったのかお見せすることができないのが残念です。とにかく圧倒的な美しさで、細部に至り筆が入っていてその見事な筆致と大胆なデフォルメにも当時の作り手がいかに造形美に優れていたかが伺われてました。見上げるような壺の大きさには驚きと共に世の中にこんな大きなものを作ろうとする人たちがいたのか、と日本の歴史に息づいていた人たちの力強さを感じました。

どれも素晴らしかったのですが、今回は作品のアイデアとなるものを紙に描いていたということがわかる資料が展示されていて、それを元に作り上げたであろうという作品も並んでいました。図案のどこを取り入れ、どう変化させたのかがわかって面白かったです。それにしても図案の段階での書き込みの細かさ・・・ 一体どんな筆で描いたのだろうと知りたくなりました。じっくり見て回っていたら途中で12時過ぎていたことに気がつき、最後は少し急いで見て回りました。やっぱり1時間ちょいで見てしまおうなんて無理な話ですね。もっとゆとりを持って美術館には行かないといけません。反省。
しかも外に出たら、なんと当日は秋田市で三日間開催されている「肉・芸能まつり」(タイトル忘れた)と銘打って歩行者天国。人だらけ。通りにはテーブルと椅子がたくさん設置され、家族づれやら沢山の人が周りに並んだ屋台から食べ物を買って食べていたり、なにやら演技している場所があったり。
で、バスに乗っていこうと思っていたら、交通規制がちょうど12時から始まっていて、慌ててタクシーを探したのですが、タクシーの運転手曰く、遠回りしないと無理とのこと。それでも時間に間に合わなくなるよりはいいとお願いして。

なんとか時間前に到着したものの、会場がわからない。しかも隣の建物に入っていってしまい、うろうろ。
係の方にここは違いますよ、隣ですよと言われまたまた慌てて会場に。
そんな感じでおっちょちょいすぎるわたしもようやく席を探せて。でも舞台からはほど遠く羽田氏の顔はぼんやりとしか見えませんでした。
講演会とは書いていますが、爆笑王さんとのトークショーでした。



緞帳があがり、お二人が壇上の中央にテーブルを囲み腰掛けました。左隅には手話のできる方が二人で交互にお話を教えてくれていました。
最初の方で羽田氏がデーモン小暮さんに作詞をしたという話が出て、少しその曲を流してくれました。初めて聞いたのですが、なかなか綺麗な曲でした。会場から思わず拍手が。
そのとき爆笑王さんが「小説を書くのと作詞するのとではどこが違うか」というようなことを質問。
羽田氏が言うには自分は小説では思わせぶりな表現を排除しようとするが、作詞は書かれていないことを連想させることが必要となるからそのスタンスが違うとのことでした。羽田氏の話の中ではこの「思わせぶりな」書き方をしたくないという意識が何度も垣間見えて、なるほどそういう気持ちで原稿用紙に向かっていたのか、と。
小説を書くためには、登場人物や背景など舞台設置をしっかり決めることが大切でそれさえしっかりしていれば書ける、とも。そして論理的な文章の積み重ねで小説という形を取っていきたいと。

小説家になるためには、という問いに。
狭い空間だけにいるより、もっと広い経験や人との出会い、仕事をすることが大事で、一番大切なのは読書をするということ。読書経験が考えたりすることや気づきやまとめたりすることに役立つ。そして論理的なトレーニングをする、簡素な文章を書くようにする、長ったらしい文章にしない。と答えていました。
アンケートに書かれた質問に一つ一つ答えていく。最後の方では
「女性のタイプは?」というのもあって。
働いている人と一言。そして「だんな自慢とかでなくて、自分自身に何かある人がいい」と答えていました。なるほど・・・

わかりやすい言葉で爆笑王さんのリードもあって、終始和やかな雰囲気でした。
今欲しいものは?という問いに「ドイツ車が欲しいけど、決められない」と本当に悩んでいるような感じがありました。家賃15万のマンションだとか。もっと高い所に住んでいるのかと思いましたよ。
一番驚いたのが、爆笑王さんが
「どうやって秋田まで来たのか」と聞いたら、なんと「夜行バスで来た」らしい。夜の10時に出発し、朝の6時過ぎに到着。これには会場の皆さんびっくりしたと思います。
新幹線も飛行機もあるのに、なぜにバスを?
仕事の都合でバスしかなかったのでしょうかね。
まあ、まだ若いってことなんでしょうね(笑)。

若い人向けの内容ではあったのかなと思ったのですが、わざわざ出かけていって聞くということもまた私の日常には無いことなので、それはそれで刺激をいただいたなと思っています。
県立美術館にも寄ってみたかったのですが、あまりの人出に嫌になってしまいさっさとお総菜を買って帰りました(笑)。でもちょうど5時すぎに母のところに到着したので、それはそれでいい選択をしたなと思ったのでした。