心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

『タイヤのケアで変わる最強の燃料節約術』

2007年09月25日 | 紹介します

そろそろ 近づいてきましたね。
秋に入るともうあっという間に冬。そして雪!
ってことで タイヤ交換をする季節もあと二ヶ月後?あるいはもっと早く?

その前に この本を読んでおきましょう(笑)。
『タイヤのケアで変わる最強の燃料節約術』

タイヤのことって案外気がつかないことが多すぎるなぁというのが まず一番に思ったことです。読んでいくうちに 車体そのものよりもそれを支えているタイヤに不都合があれば 危ない!ってことに 気がつきます。でもそれってほんとはすごく当たり前のことなのですが、どういうわけか 車本体のことばかりに目がいってしまうのが普通かなと。
そこにこの本は苦言を呈してくれています。

つい二日前のこと。
弟の車で母と三人 墓参りに出かけることに。
いつも母のところからは狭い道路なので バックで小さい通りに出て行きます。
ところがわたしが自分の車を弟が入れていた車の場所に入れようとしたとき、バックしていた弟の車が側溝に脱輪。
慌てました。
前に進んでもそっくり落ちているので無理。
それなのに前に進もうとするから わたしも大声で言うし。
弟はバックにギアを入れ、なんとか乗り越え 道路に上がることが出来ました。
そのあと 弟はタイヤを確認し そのままお墓まで数十分運転したのですが、やはり乗っているふたりとしては不安が残るわけで。
時折 ヘンな音がしたりすると 大丈夫か?オーラがみなぎって(笑)

そのとき思ったんですね。
車の内部がどうこうするよりも 人を支えているこのタイヤがダメになったら一番危ないじゃないかって。怖い目に合わないと実感しないというのも悪い習慣ですが、怖い目に合わないようにするためにも事前にこの本を読んで 正しい知識を身につけておくこと すごく大事な気がしました。
タイヤを点検する習慣 あまりないわたしですが、そのときばかりは乗り降りするたびに4個のタイヤをくまなく見ていたのでした。

自分のタイヤを点検することは タイヤの寿命を的確に使えるようになることにつながると作者は述べています。ともすれば おざなりになってしまうタイヤですが、ここにきて冬を迎える時期に再度 読破して心の準備をしたいと思うのでした。

※ 作者は同じgooブログ仲間のなべさんです。電子書籍から出版本を出しました。わたしもいつかは・・・と思わせてくれる希望の★でもあります♪ ※


『あなたになら言える秘密のこと』

2007年09月07日 | 紹介します

最近 借りてきたDVD。
以前 見た『死ぬまでにしたい10のこと』のイザベル・コイシュ監督が手がけた。この映画もすごく惹かれたが、今回の映画にも心打たれた。

『あなたになら言える秘密のこと』

誰とも打ち解けようとせず、黙々と工場と部屋を行き来するだけの生活をおくるハンナ。ある日 工場長から1ヶ月間の休暇を取るよう宣告される。旅行したら?という工場長の言葉に促され、旅に出る。それが彼女の心を開かせる旅に繋がるとは・・・

最初 ハンナという女性は単に難聴の女性かな?ぐらいにしか思っていなかった。簡略したストーリー(DVDのカバーに書いてある)もチラリと見ただけだし、ティム・ロビンスが出てるというので面白そうだなと思って借りたぐらいだから。
登場人物それぞれが 陰のある感じで 引き込まれる。場面場面のつながりが印象的だ。最初の油田事故の場面が 一転してハンナの仕事する場面へと移る。そこには一見して関連するものはないように思われる。こういった伏線らしき場面の切り替わりがこの映画にはあちこち見られる。

最初から 彼女がどういう人物で どういう経験をしてきたか ということを出していたら この映画の印象は薄いだろう。脚本の良さがとても光る。そして脚本・監督ともにこなしたイザベル・コイシュの手腕に舌を巻いた。

このハンナという女性は一体どういう人間なんだろう?最初から彼女に語りかけていた女性の声は何を意味するのだろう?見ているうちにわたしの中に疑問がふつふつと浮かんでくる。
工場で働いていた彼女が旅先で看護士を探している男性と出会う。そこでハンナは自分が看護士だと名乗る。(彼女って看護士だったの?!)ハンナが看護する相手は油田事故で大変な火傷と骨折をした男性ジョゼフ(ティム・ロビンス)だった。
看護の場所は 海に建てられた油田掘削所。まるで孤島のように海に聳え立つ。数名のメンバーが事故後ストップされた掘削所にいる。それぞれの人生を背負って。
彼女は丁寧に看病する。次第にハンナが微笑を見せるようになる。(工場にいた彼女はひとつも笑わなかった!)
掘削所のメンバーや海洋学者とも少しずつ話していく。だが、ハンナは余計なことは言わない。本当に言葉少ない。だが、それは冷たい感じではない。彼らはハンナのなかにある温かさを知っていた。
ハンナに海洋学者が自分のやりたいことを話すと ハンナは「すごくいいこと考えているんだね」と言った。自分を認めてくれる人がいることの嬉しさを彼は味わったに違いない。饒舌な言葉巧みな人間が必ずしもいいとは限らない。たとえ言葉少なくても一番言ってほしい言葉をいえる人間 私もそうでありたいと思った瞬間だった。

ジョゼフがある日、ハンナに「ぼくの秘密を教えてあげる」と言い出す。それは・・・
そして やがて ハンナ自身が語る日がやってくる。

映像に出ないからこそ 聞けた。彼女が語っただけで想像できたから。あまりにも壮絶で・・・泣けて泣けて この世の不条理を思った。

何気なく手にした映画だけど、ぜひ見てほしいなと思った。決して激怒するわけでもなく 淡々と言葉に出す、でも彼女にとって その「言葉に出す行為」がそれまで出来なかったのだ。ハンナのような人が世界にはもっといるのだろう。そのことを思うと胸がつぶれそうな気がする。