心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

色々あったのだけどね

2012年11月29日 | ほんのすこし
『投稿しない」文章がたまってしまった。
ここ最近 忙しく過ごしていたが、昨日は大丈夫だろうと思っていたのに 夜10頃には睡魔に襲われていた。久しぶりの快眠だ。

書きたいことはたくさんあった。どれも途中で挫折。ということが何度かあり 重い腰を上げるにはかなりの体力がいる(笑)
あっという間に雪が車の周辺を覆う日が続いた。早めにタイヤ交換していて正解だったと胸をなでおろしていた。

弟のこと 折に触れ 思いだす。わたしよりもずっと思惟に富んでいた弟。おっちょこちょいなわたしのことを苦笑していたに違いない。そんな弟が逝って今年はもう暮れて行く。これも時間というものの定めか。
誰に遠慮もなく 時間と言うものは平等に過ぎて行く。この世で唯一平等なのは 時間なのかもしれないなぁ・・・
その時間をより自分に効果的に使いこなすことができればいいのだが、今のわたしには無理が多い。無駄に過ごす時間のなんと多いことか!
今日も計画はかなり綿密だった(笑)
だが、起きたときからすでに狂っている計画。まぁなんとかやりこなしているのは洗濯ぐらいか。後は野となれ山となれだ。何もする気が起きないままで。午後には頑張ろうなんて思ってる。ほんとは尻に火が付いている状態なのだけど。
期限付きの仕事というのは 計画的にこなしていかないとだめなのだけど、なかなかそこまでいくのに 普段の自分が邪魔をする。いかに普段自分がなまけているかがわかるというものだ。

まあ 今日から一週間 頑張って取り組もう。
書きたかったことについては 折に触れて書いていこう・・・

※※※
昨日のカレーランチ。失敗がたくさんあった。反省は次に生かす・・・などと言ってはおれないのだが、先細りしないよう なんとか立て直ししなくては。
それにしても わたしはなんと多くの方に支えられて生きていることだろうか・・・
※※※

寒い・・・

2012年11月19日 | ほんのすこし
昨日 とうとう街中に雪が降りましたよ。
ちょうど母のところでお昼を作り 一緒に食べ しばらくふたりでドラマを見ながら話し、疲れたのか母が横になったので、わたしもそれじゃぁ 出かけてくるね と。外に出たとたん ふわふわと雪が・・・
車にエンジンをかけたら ふわふわが 横風にあおられて結構強く流されていました。初雪の到来を 一番に受けてしまいました。
TSUTAYAに行って 好みのDVDを探し、本コーナーを散策。
小説をより好みしていましたが、迷いすぎて決められず。先週 購入した『光圀伝』冲方 丁著があるから まぁいいか。
小説以外のものを一冊。86歳と84歳のご夫婦のライフスタイルを紹介している本を手に取りました。母のところに置いてきたので タイトルを忘れてしまいましたが、もしかして以前 娘が「ここ いいんだなぁ」と言っていたブログのご夫婦じゃないかなぁ。すごく自然体な雰囲気のその本 パラパラとめくってみるだけで 穏やかな気分になります。
後でタイトルをきちんと紹介します。

それにしても雪が降るというのは 外の世界も内の世界も気温が格段に違ってくるものです。しかもまだタイヤ交換していないので 恐る恐るの運転でした。道路に雪が降り積もっているわけではありませんが、ところどころ黒く見える部分が もしかして・・・アイスバーン?なことないか。それになるには ちと寒さが足りない。夕方 母に「わたしはいいから お前は早く帰れ。雪が降っているから」と促され 大丈夫か?と思いながらも 母のところから戻ってきました。
本当は夕食後に食べようと思って用意していた 誕生日のケーキ、食べきれないからケーキはいらないよと言われていましたが、母の好きなモンブランを二つ買っていたのです。それを4時ころ 出してきて ふたりで食べました。
モンブランといっても 期間限定のもので、定番のモンブランではありません。どっちかというと定番の方が良かったのかな?と後悔しましたが それでも喜んで食べてくれました。まだそんなに量を食べられず ちょうど半分のところで「これは後で食べるよ」と言う母をしり目に わたしはちゃんと完食。あまり甘いものを食べないわたしでもペロッと食べてしまう軽い感じの期間限定モンブランでした。

「80歳に見えないねぇ」と私が言うと
「何言ってる、この皺 嫌になるよ」と母。
「まさか80まで生きるとは思わなかったよ。父さんが死んだときに 父さんと同じ年まで生きれたらなぁって思っていたけど。」
「良かったね。まだまだだよ。」
「うん 今度はもう5歳長生きさせてくださいって思うようにするよ。」
「5歳といわず何歳でも長生きしてくれないと困るよ」

ほんとにそう思います。親にはずっと元気でいてほしい。ずっと互いに話のできる状態であってほしい。
体全体が病気でいっぱいの母ですが、幸いなことに口だけは達者で(笑) それがまたわたしにとって嬉しいことでもあります。母の話す言葉の一つ一つが とてもためになるし、楽しいし、人を思いやる気持ちを思い出させてくれるし 人生の師匠がすぐそばにいてくれるのは 本当にありがたいなと思っています。

ゴミ出しに出たら、雪。細かな雪が降っていました。今日は一日じゅうこんな感じなのでしょうか。
いよいよ寒い冬のご到来。外に出るのが嫌になって ゴロゴロして 雪だるまみたいに太ってしまう冬、あぁ恐ろしや(笑)

※※※
母のところで確認しました。
『あしたも、こはるびより。』という本でした。
母が面白そうな本だねと言ってましたが、写真があまり鮮明じゃないので ちょっと残念でした。

「可愛い」って言われたらしい

2012年11月18日 | ほんのすこし
思いだしたように 母が言った。
「病院にいたとき 看護師さんに○○さんって可愛いですねって言われたんだよ」
ん?
「言われたときは なんのことかわからなかったんだけどね。みんなわたしのことを大きい人だと思っているみたいで 歩いているところを見て 思ったより小さいので驚くんだよ。身長を測ったら 135cmだって!いつのまに小さくなったんだ?どうりでズボンのすそが余るはずだ。前よりかなり余ってるし。」
「きっと腰が曲がってきたんじゃない?」
「う~ん 足も曲がってるしなぁ」

「入院してる間 看護師さんとか4人にぐらいに「可愛いですね」って言われちゃったよ。」と繰り返す母。その顔はまんざらでもない顔だった。
「いいんじゃなーい?年取ってから可愛いって言われるのって いいなぁ。すごくいいと思うよぉ~」

確かにわたしが見ても 母って歩いているところを見ると可愛い感じがする。ちょっとおなかを支えながら 静かにソロソロと歩いている姿 自分ではペンギンみたいだーと言うけど、いでたちも言動もなんとなく憎めない。
女は若いときに可愛いと言われるより 年を取ってから可愛いと言われたほうが なんというか内面を評価されたような感じがして 心地よい。そういえば 看護師さんの中でも母と会話をしているときに どことなく母に対して優しい感じで見ているといった方が数名いたように思われる。
母の長い説明にも嫌な顔せず 熱心に耳を傾けてくれる様子を見て 最近の看護師さんたちはしっかり教育を受けているんだなぁと思っていた。色々なタイプの患者さんがいる中 本当に根気強く相手してくれている。すごいねーと母と感心しきりのときが多かった。

「可愛い」って言われるだけで なんとなく気持ちが浮き立つのだろう。
入院前に自宅で写した母のデジカメ画像を写真に印刷してみた。なかなか良かったので これは退院したらぜひ見せなくちゃって思っていた。昨日 早速持っていったのをおもむろに差し出してみた。
開口一番。
「これ いいんしゃ!顔のしわが見えない!」

母は顔のしわをとても気にしている。皺が多すぎて 嫌になるらしい。それが写真ではほとんど見えていないという。どれどれ・・・言われてみれば そうだなぁ。母が言う。
「お前も写真写すの 上手くなったなぁ」

?それってわたしが上手いんじゃなくて 単にデジカメの性能の違いじゃないかな・・・

まぁかなりご満悦の様子にあげたわたしもご機嫌に。そのときに冒頭の「可愛い」って言われた発言が飛び出したのだ。顔のしわが見えなかったことに気を良くして とっておきの話を教えようって感じで 教えてくれた(笑)
やっぱり誰だって 可愛いなんて言われたら嬉しいもの。
わたしには 今のところ「可愛い」って言ってくれる人は現れませんが(笑)
80になって可愛いって言われる女性 なんか憧れます!
目指せ 80でも可愛い女♪ですかね。

※※※
昨日 誕生日前日に母無事?退院。まだまだ心配な部分はありますが、なんとか退院。しばらく自宅で安静に。

大野くんのCMがいい

2012年11月18日 | ほんのすこし
ふるさとのうまい!をおにぎりで。 ローソンのおにぎりのCMなんだけど、公式ページには大野くんのインタビューもあって、CMの方言まじりの大野くんが インタビューではいつものあの口調に変わっていて そこが そのギャップがいいなぁ。

最近 大野くん CMで見かけるようになって嬉しいっ。焼きチョコのCMもあるし。
ベイククリーミー

やっぱり公式ページの方が 撮影レポートやら インタビューやらがあって楽しめる。
YouTubeにたくさん同じ動画(CM)が掲載されていたけど、公式ページを見たら やっぱりここかなと。
あと 車のCMとかビールのCMとか 仲間さんと一緒のCMとか・・・いろいろあるけど、最近のおにぎりと焼きチョコのCMがわたしの中では一番かな!

さすが演技派 大野くんって感じです。
『Popcorn』コンサートも始まったようだし、後はDVDになるのを楽しみに待つことに。(って DVDなるよね?)こういう楽しみって 元気をもらえる気がするのはわたしだけ?
毎日の中で 現実を離れたところでの楽しみ。画面や流れる音の中だけの楽しみだけど それがなんとも心地よい。年齢制限が無い(と思っているが、どうなんだろ)ところが ますますいい。

大野くんに出会えて 自分の中で変わったこと。
アイドルって格好いいだけじゃないんだ・・・大野くんの芸術的な面も釣り好きな面も ダンスが上手いところも 歌が上手いところも 演技が上手いところも 見えない部分の素の大野くんがどうであっても みんなみんなひっくるめていいなと思ってしまう。今までは アイドルとかテレビで見る人たちは「見せている」だけなんだろうなって思うだけで 引くものがあったけど、今は「見せている」でも そのままそれもいいなぁって思えてしまう。
この先 今の大野くん素敵!の思いが 薄れたりすることはあるかもしれないけど、でもずっと「いいな」って思える気がする。大野くんが将来 どんな風に生きていくのか きっとどこにいても自分のやりたいことに向かって進んでいる そんな気がする。やりたいことに向かって 見えないところで努力して 見えないところで無我夢中になっている。そんな大野くんが この世界にいるってだけで わたしもなんだかむくむく元気をもらえる。やりたいことに年齢制限なんてないんだ。特に 平均年齢がどんどん上昇している現在、やりたいことに飛び込む年齢もまたぐんぐん上昇しているように思う。諦めないで まずはやってみる。それが肝心なのかもしれない。

そうそう大野くんが レポーターになったNHKの番組『すべては夢を届けるために〜ウォルト・ディズニー 創造の軌跡〜』が 何かの賞をもらったって ちょっと前にトピックで見てクリックしたはずなのに その賞がなんていう名前だったか 忘れてしまった・・・なんか最近忘れるなぁ。昨日も母のところで「もの忘れ」について話してきたばかり。「お前は記憶力だけは抜群だったのに 今はなぁ・・・」と呆れられて。そうなの ある時期まで 本当にわたしは記憶力が良かったの。だから一夜漬けなんても良かったし(笑)。今じゃ 一夜漬けどころか ちょっと前のことでも忘れているし。
やりたいことに年齢制限はない!なんて書いているけど 一夜漬けには年齢制限があるねぇ。

『Popcorn』アルバム 毎日運転しながら聴いてて 大野くんのソロが聞ける「two」が最高にいい。あの高く伸びる声 一体何秒続けるの?!ってどきどきしながら運転。このまま空に飛び込んでもいいぐらいの気分になる。今のわたしの超ベスト曲なのだ。
朝から大野くんのことを書いたら ハイテンションになった(笑)今日は雪が降るかもしれないというのに、運転するか?
歩いていくか?

注:一夜漬けって 決してお漬物の種類ではありません(笑)

なんとなくあったかい

2012年11月17日 | 手作り
以前はまっていたポンポン作り。小さなひよこをポンポンで作ることが始まりだった。はまる時期というのは どこにそのエネルギーがあるの?と思えるほど 時間をたっぷり使って のめりこむようにポンポン作りを楽しんだものだ。
その中の一つがこれ。
かぎ針編みで直径40cm~50cmぐらいの円を編む。その上にポンポンメーカーでできる最大の大きさのものを作って縫い合わせる。ポンポンは 単色(こげ茶 クリーム 白 ベージュ)であったり、二色混合やマーブル形状やごましお?形状など。カーテンの色がこげ茶なので これを置いたら こげ茶が何個か入っていたので なんとなく部屋にしっくりくる。
久々に押し入れの奥から出してきて カーペットの上に置いてみた。

なんだか置いただけで 部屋があったかくなった気がした。視覚による寒暖のマジックか?(笑)
これは別に何になるというわけでもなく、ただこの上に乗っかると不思議な感じがする。もこもこというか ふわふわよりも少し固いイメージ。
あんまり乗っかってつぶれるのは嫌なので 観賞用かなぁ。

そこにあるだけでなんとなくあったかいもの。それがあるとないとでは かなり違う。
そこにいるだけでなんとなくあったかいひと。そういう人がそばにいるといないでは かなり違う。人間は最終的にはひとりなんだけど 周りにどんな人がいるかで 過ごす時間の濃度が違ってくると思う。濃度というか 満足度?かな。
濃度っていうと 濃さが出てしまうからね。さらさらした感じでも満足する時間もあるから。さらさら・・・あっさりしているけど 澄んだ綺麗な時間というか そんなさらさらした感じを与えてくれる人との出会い そういう人と過ごす時間っていうのもいいなぁと思う。枯れるというのとは違うけどね。

なんとなくあったかく思えるもの。
夜中に見た録画。『ひみつの嵐チャン』ももクロが嵐のひみつ部屋にやってきた。そのときの大野くんの表情がとても楽しくて。夜中だというのにひそかにニヤニヤ くすくすしてしまった。ももクロたちのテンションに呆気にとられる 戸惑う大野くん。戸惑うと眉毛が困ったちゃんになっていくんだねぇ。目がなんとも言えず 戸惑いを発散させているから そこがなんともいい感じ。
ただただ大野くんを見ているだけで あったかくなっていく。
大野くん あなたはわたしのそばにいてほしい人 ナンバー1だよ♪
なんとなくあったかい気分で そのままとっぷりベッドに。久々にぐっすり眠れたわたしです、ルンルン。

あぁ 今朝も脱線しちゃった・・・

回復力

2012年11月15日 | ほんのすこし
人間の回復力はすごいもんだ。
あんなに手術後 動けなかったり 痛みがひどかったりして どうなることやらと心配していた母が、ここに来て突然 いつ退院してもいいですよとお医者さんに言われたそうな。言われた母のほうがびっくらこいたとか(笑)
今日 母のところに行って そのときの話をする母に 目が大きく開いてお医者さんの言葉に反応した様子が手に取るようにわかった。驚いた様子の母にお医者さんは内心 笑いをこらえていたかも(笑)

でも 抜糸の後 出血があって それでまたまたびっくりして看護師さんを呼んだとか。
やっぱり血を見るとびっくりするのはみんな同じだよね。看護師さんのお話では 部位を清潔にしていれば大丈夫とのこと。退院時期には差しさわりがないらしい。
ということで わたしと母の予想よりはるかに早い時期に退院できそう。それはそれで嬉しいこと。

今年は本当にいろんなことがあった。

今日 友人に『ソロモンの偽証』の第三部を貸してきた。そのとき友人に
「今年はそういう年だったんだね、きっと。来年はその分 MOKAさんにとって最高の年になるよ」と言われた。そう言われると そうかもしれないと単純に思えるところがわたし。波乱万丈の平成24年もあと少しだ。母の想像以上の回復力を目の当たりにして 人間の底力は計り知れないなと思う。わたしも出し惜しみせずに(笑) 来年はもう少し頑張ってみようかなぁー。(実は出し惜しみするものなど 何もないかもしれないけどね♪)

タイトルは回復力だけど。身体的な回復力は年々衰えていってる。これは確実ね。そして精神的な回復力。それについては年々というより ぶつかるものによる気がする。特に「失うこと」に対する回復力は なかなか難しいなと思う。それがひとりだとさらに難しい気がする。だれかと分け合うことができる状態ならば 回復力は強いだろう。
わたしにとって母の存在は 回復力を増進させる源でもある。この数年間 日々物申せずとも その存在にどれだけ助けられたことだろう。これからは わたしが母の回復力の力になれたらなーと思う次第。

母ひとり子ひとり。とうとう そういう事態になっちゃったんだねぇ。「お前は子どもたちがいるからね」と母が言ったとき その意味を後で理解した。
母は たったひとりだと感じる瞬間がたくさんあるようになったんだ・・・父さんも息子もいなくなった・・・今はひとりでこの家にいる・・・そう思う瞬間がたくさんあるんだね。
もっと母のところに行こう。

あぁ なんだかとりとめないことを書いているなぁ。今日はなんだかしんみりしちゃってる?


残されたものは

2012年11月14日 | ほんのすこし
残されたものは 夜の闇
残されたものは 葉のしずく
残されたものは いるはずのないもののぬくもり

語り合う言葉と言葉の合間に入り込んでくる
「あのとき」いた そのひと
語り合う相手とわたしとそのひとと
確かにそこに存在していたという
時間の容赦ない進行は 記憶さえ薄めていくのだろうか

語り合うほどに曖昧に
語り合うほどに後悔が顔をのぞかせる
もう戻れはしないという
語る「あのとき」が 多ければ多いほど
残されたものは 時はなんと素早く通り過ぎていくのかと
戸惑い 眠れぬ夜をさまよう

※※※

雨が降りしきる中 昨日は歩いて母の元へ。代車を運転するのがいやだったということもあり、久々の歩きだった。それにしても雨がひどくなってる。大きめの傘をさしていったが、肩には雨が・・・歩きながら 失敗だったかな?と(笑)
病室にはふたりだけの生活から あっという間に4人になっていて ちょっとびっくり。
その前までふたりで好きなように過ごしてきた母にとっては かなり窮屈な事態に。まぁわがまま言ってられません(笑)
手術後かなりの痛みに数日大変な思いをしてきた母も ここに来て ようやく少しずつ落ち着いてきた様子。顔を見に行くこちらもなんとなく安心する。
行ったからといって そんなにお世話するわけでもなく ただ話をしていることが多いのだけど、それでも顔を見せないと心配なのか「どう?」って言いながら カーテンから顔を出すと「あぁ 来てくれたんだ」と喜んだ顔をする。
「入院してるとね、来てくれる人を待ちわびるものなんだよ。向かいの人なんか まだ来ないまだ来ないって電話かけたりしていてね」
うんうん・・・
わたしも会いたいしね。
このまま元気になってほしいなぁ。
元気になったら温泉に行こう。いや しばらくは家で大事にしてるよ。でも 温泉入りたいでしょ? んだな、朝早くなら行ってもいいかもしれないな。
そんなことを言いながら 思いはすでに温泉に・・・旧知の方々の顔を思い出し あれこれと話がはずむ。

わたしが歩いてきたことを知ると 雨が降っているからと早めに帰ったほうがいいよと気を使う母。点滴の具合があまり良くなく 少しでも手を動かすと点滴が止まるので ふたりでときどき上を見上げながら「早く終わるといいね」「うん 今日はこれで終わりだから、終わったら着替えするよ」「着替え手伝っていくよ」「点滴が終わればひとりでゆっくりやるからいいよ」なんて言いつつ。
いよいよ点滴が終わり、看護師さんに熱いタオルの在りかを聞き、借りてくる。結局 着替えを手伝う(笑)
母がひとりで着替えをすると 時間がかなりかかるし その間 さらに汗をかくから せっかく着替えしても下着に汗がつくことも多い。だから 熱いタオルで体を拭いてさっぱりしたところで着替えを手伝うのが一番なのだ。それなのに「ひとりで大丈夫だから」なんて 娘に気を使ってどうするの?って感じ。
まぁ そういうところが母の良さなんだけどね。

相手のことを考える、それがあるとないとではかなり人間関係が違ってくる。
たとえ 親子でも夫婦でもね。他人よりもっと必要かも。

母から学ぶことは多い。

帰り路 雨足がひどくなっているにもかかわらず遠回りして 野菜屋さんに寄る。頭の中にシイタケのイメージが。今夜はあったかい鍋にしよう。足りない食材 シイタケ、ネギ、あと何だったかなぁ・・・雨が降る中 長いネギを袋から出しつつ とぼとぼ歩いているわたし。でも ココロはちょっぴりあたたかい。たくさん話してきたから。とりとめないことばかり話しているのに なんだかわたしのほうが満たされている。この母といつまでこうして話ができるのだろう。先の不安は考えまい。今は今の喜びを噛みしめればいい。

それにしても 寒くなるとやっぱ鍋ですなぁ。

すっかり葉が落ちて

2012年11月13日 | ほんのすこし
あちこちで葉が落ちた街路樹が見え始めた。
すっかり秋のど真ん中って感じ。そろそろ冬に近いかな・・・というとタイヤ交換の時期が迫ってるってことなんだけどね。このタイヤ交換が面倒。交換時期を見定めないと。

昨日は車の6カ月点検でディーラーさんが持って行った。代わりに置いて行ったのが 自分のより一回りも大きい前に乗っていた車の新型バージョン。アイドリングストップ付き。このアイドリングストップが慣れないのよぉ~。
雪が降る前に戻ってきてほしいな 愛車。
なんでも週末にかけて雪が降る可能性ありと言われた。雪のことなんて頭の中から消えていただけに現実に引き戻された感じが大きい。あぁ これからあの雪の季節がやってくるんだね・・・運転嫌になるね・・・ぐんと気分が下がる。

色のグラデーションを楽しんでいた街路樹 土手沿いの桜 道すがらの垣根 もうすっかり葉が変化している。足元に落ちている葉っぱの自然な色もまた見ていると 楽しい。狭い世界にもこんなに色が溢れているんだな。
そして 色の褪せた世界へと移っていく。季節の変化とココロの変化と・・・周りの変化に戸惑いを覚えながらも 毎日が何事もないように過ぎて行く。ほんとは何事もないわけじゃなくて それぞれにたくさんの変化がやってきている。それが表面に出ていないだけだ。

母のお向かいに一緒に入室された方は 母より少し年上の方だが、ひとりで畑や家族の世話や家事一般(お弁当も作って持たせているとか)を切り盛りされているらしい。退院したら大根を掘ってどうのこうのと 待ち構えている仕事に思いを馳せていた。しかし今はご自分の病気の不安でいっぱいのご様子。毎日「いつ死ぬのか」という不安で眠れないようなことを話している。
なんと声をかけてあげたらいいのかと躊躇する。お医者さんからはっきり言われたんだ・・・とがっくりした様子。手術は成功したけど 再発する可能性があるという。その可能性をずっと心配している。
こういうとき どんなことが出来るのかなぁ 周りの人は。
ただ話を聞いてあげるだけしかできないのかなぁ・・・

娘の友人と同じ呼び名のその方 最初お会いしたときからその名前が懐かしくて。なんだか身近に感じてしまう。
どうか再発せずに 元気で過ごされますように・・・

実に面白かった

2012年11月12日 | ほんのすこし
宮部みゆきのファンである。
時代物はあまり読まない。今回は『ソロモンの偽証』三部作読破。先の二部は ただいま友人の手元にある。
いやぁ・・・いいね。
三部作目。かなり引きこまれた。ぐいぐいとね。
先の二部はほんの序章だったのかもしれない。この三部目が宮部さんの意図するものであったと確信する。中学生が疑似裁判をする?そこに持っていくまでの人物描写が一部であったり 二部であったり だったのだろう。登場人物それぞれが 裁判での役目を担うための大きな伏線だった、そうとしか思えない。

友人に貸したあと 読んだらやめられなくなったと話していた。三部目はまだ読み終えていなかったから 読んだら貸すねと約束している。彼女 三部目読んだら ぶっ飛ぶかも(笑)
読んでいるうちに 大体の予想はできて当たっていたけど、犯人探しじゃないんだよね。宮部さんが書きたかったのは きっと。
中学生という時代に 人は置き忘れていたものがあったはず。大人は中学生を頭ごなしに というか 大人目線で決めつけている部分があるけど、ほんとは中学生ってもっといろんなことを考え、大人顔負けの思考をしている気がする。自分の頃を振り返る。どんなだっけ?

大人ではできなかった裁判 それが見事に描き切れていると思った。
読み応え抜群。一部から三部までだとかなりのページ数になるが、それを難儀だと感じさせないものがこの作品にはある。
個人的には 判事役の井上くんが好きである(笑)それと廷吏のヤマシン いいねぇ。わたしのそばにいてほしいって感じ。
毎度のことながら 誰がこの役をやれるのかなと思いを巡らせる。映画化 ドラマ化されたら どうなるんだろうねぇとつい考えてしまう。久々に読書の醍醐味を味わった。病室の母のそばで。
母は一日一日 他の人の数倍の時間がかかるけれど 回復に向かっているようにも思える。それでもめっきり体は衰えた。一周りも二周りも小さくなった母がいる。生きていてこそなんぼ なんとか生きて もっと楽しみを味わってほしい。
眠っている母のそばで 今度は別の本を読み始めている・・・

秋深し

2012年11月08日 | ほんのすこし
秋深し 隣は何する人ぞ・・・
寒くなってくると なかなか外に出て行かなくなりますね。とっぷりあったかいコタツやら 暖房の前でゴロゴロしたくなります。
実家の隣の車庫に 柿がぶら下がっていました。なんだか秋らしいなあと思って パチリ。

近くの家では家庭菜園で採れた大根が干されていました。これもこれで秋だよなあという感じでした。
ようやく母とふたりで庭の冬囲いを終え、見栄えはかなりへんてこですが、これで冬を乗り越えられるのなら・・・となんとか終了しました。母はこれで安心したのか 再入院もスムーズに。

入院する前に 家の中の気になるところをしっかりとチェックし、お風呂場 トイレ など綺麗にしていたのには驚きました。こういうところに昔堅気?を感じます。そして入院用の物も自分で用意し 腹帯なども自分で縫って用意していました。
いざ入院という段階で 4人部屋でしたが、その日は 母ともう一人の方とふたりだけが入る形でした。母に言わせると、最初から二人で良かったと。これがすでに別の方が入っているとさらに気を使うとのこと。はっはあ・・・そういうものなんだ・・・わたしの場合は 目が覚めたら他の人と一緒だったという感じだったので 全然そういう点には気が回らなかったのです。病室でどんな方とご一緒するのかというのはとても重要なもののような気がします。入院しているときにストレスがたまるようであれば それはそれで良くないし。逆に良い人間関係が築ける方とご一緒できれば それは快適な入院生活になると思われます。

幸いに母とご一緒することになったRさんは とても笑顔の良い方で、お話が好きな方でした。ご自身とても重い病気を抱えていることで 周りの人やこれからのことにとても不安を抱えている様子。昨日は手術でしたが、無事に終わったようでした。回復がうまく行くことを母とふたり祈っておりました。
さて 今日は母の手術。事前に昨日の夕方 担当医からの説明を受けましたが、思っていた以上に大変な手術だということで ショックは隠せませんでした。母は簡単に考えていたようで、かなり気が落ち込んだようでした。今は手術前にこういった説明をしなくてはならなくなったと担当医の方が話していましたが、患者のショックを和らげるためには 説明も必要かもしれないけど 何か救いのある部分が強調されることはないのかなぁと思いました。必ず大丈夫なんて 絶対言えないということはわかりますが。先生も大変なんだなと思いました。

今日 うまく行くといいな。
今日のことを考えると眠れなくなるので(数日前から眠れてない)夕べは薬を飲んで寝ました。薬が効いて 今朝は6時前までぐっすり。たまにはこういうことも大事だなと思います。薬は良くないけど、たまに利用するだけならいいんじゃないかなと思います。今度はきちんと診察してもらい今の自分に見合った薬を調合してもらおうと思っています。
人間 熟睡できるかどうかというのは とても大事なことだとつくづく感じているのです。

秋も深くなってきました。年末に向かって 母が無事退院し 年越しを家で迎えることができることを願ってやみません。