心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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WATARIDORI

2006年01月15日 | 紹介します
ただいま NHKハイビジョン日曜シネマを見ている。
ハイビジョン特集 のページ 中ほどに説明があるのでどうぞ。「WATARIDORI」という映画。
自然の美しさに圧倒されて。鳥たちの動きに 魅せられて。音楽はブリュノ・クーレ。さりげなくてしみじみと心に入る。
フランスのドキュメンタリー映画。
監督はジャック・ペラン監督。
いっさいCGを使わず3年間という月日を費やして撮影してきた 改心の映像がここにある。

彼らはどこを目指して飛ぶのだろう・・・
しなやかな曲線 空気抵抗を極力抑えた形なのだろうか・・・
タンチョウツルの動きがおもしろい。空に向かい彼らは何を歌っているのだろう・・・

カナダガン 移動は3500キロにも及ぶという。
広大なメキシコの山に、首を黒くした彼らが立つ。岩に取り残されたのか?

ハクガンはそれにもまして移動距離が4000キロ。すごい・・・
まるで空に1本のレールが敷かれているかのように 揃って飛んでいる。君の疲れた羽を休める場所はあるのか?
空から見下ろす世界はどんなふうに映っているのだろう。

あーっ!水の上をすごくおもしろい動き方をする鳥が出た!あぁ残念・・・名前を見逃した。これ 絶対誰でもおもしろいって思うのになぁ、名前見ておけばよかった。
あっ危ない!草刈機械が雛が隠れている草むらに・・・どうなったの?
農場に飼われていた鳥が空を見上げるつぶらな瞳。その向こうにはWATARIDORIが。

すごいなぁ・・・地球の周りをたくさんの渡り鳥の群れが行きかっている。君は地球の自転をその目で見ているのか?
北極圏で様々な鳥の雛が育つ。どの雛も必死で親についていこうとしている。ふくろうの赤ちゃん 可愛いっ!ふわふわ~
ウミガラス シロカツオドリ 絶壁にとまる。雛は少し大きくなると足のすくむような高さからまっさかさまに飛び落ちる。海に浮かぶことを覚える。
北極圏で短い夏を過ごした彼らは やがて旅立つ。

空をレース編みのショールが広がったように鳥が列を組んで飛ぶ。
ようやく育った雛も一緒だ。おいおい、君たち ついていけるのか?
荒れ狂う空に 鳥たちは通りかかった船にお邪魔する。しばしの休憩だ。甲板をちょこりと歩く姿がなんだか似合ってる。

広大な紅葉を真下に見ながら北アメリカを縦断する鳥たち・・・なに?なに!
突然何羽かの鳥が 落ちていく。猟師に撃たれたのだ。一瞬で 何千キロの道のりが消えていく・・・

アオガンは東ヨーロッパを横断する。丸っこい体、こげ茶と黒。必死で羽を動かしているように見える。舞い降りたところは工場。排出されたヘドロのなかに一羽埋まって飛べなくなる。仲間は飛び立っていった。
またもや狩に。一羽一羽と仲間が減っていく。中世の城を横切り、川岸に逃れる。
ツルの一種だろうか。農家に立ち寄る。老女が歌を歌いながら 出てくると、ツルたちが近寄っていく。彼らは彼女から餌をもらい飛び立った・・・救われた気持ちになる。
ベルベットのような砂丘の上を飛ぶ。砂丘には食べ物はあるのか?飛んでも飛んでも視界には砂漠だけ。二羽のツルが彷徨う。ようやく水のある場所へ。羽毛はぼろぼろだ。
シギやチドリの仲間は10000キロ移動する。力尽きて羽が海辺で折れてしまった。その一羽にたくさんのカニが寄ってくる・・・
モモイロペリカンはアフリカ大陸を横断する。一斉に水に首を突っ込むサマは圧巻だ。まるで何かの儀式のように。

北半球だけでなく南半球の鳥も餌を求めて飛んでいく。鳥の姿が全然違う。
羽の色が原色。アマゾン川を捕らえられた動物や鳥が船に乗せられていく。籠の鍵を器用にはずしてオウムに似た鳥が逃げていった!小さなサルは諦めたように身をまるめた。
南極大陸周辺は天候が荒れるので周辺をぐるぐる何年も回ってようやく南極に来る鳥もいるという。イワトビペンギンが一斉に海から陸に向かうサマはまるでイワシが飛び跳ねているようにも見える。
うわぁ!オウサマペンギンで島が埋め尽くされている!!おなかの下に卵を入れながらお互いに喧嘩しているペンギン。足を動かせないから くちばしで。
雛がでかいアホウドリみたいな鳥に目の前で食べられてしまった。親ペンギンが空を見上げ 一声泣いた。そして二羽のペンギンは首をうなだれた・・・子が先に逝くのは胸が痛くなる。

美しいのは 彼らのはばたき。彼らのひたむきないのち。
それを映し出してくれたこの映画に出逢えたことに 感謝したい・・・