BS-Japanの「日経CNBC Expressセレクション 」という番組を見ていたら、東京の荒川区にある北星鉛筆の杉谷社長が紹介されていた。
初めて見る「もくねんさん」という粘土。実はこれは鉛筆を作る工程で出てきたおがくずから発案された粘土だそうだ。おがくずで出来ているので、乾燥されると軽くて木のようになる。二次的な加工もできる。木なので穴をあけたりくっつけたり。さらにお客様から 色をつけてみたいという要望が出て、おがくずで作った粘土用カラーペイントも作ったという。この粘土 作っているうちに手がきれいになるということも驚きだ。粘土といえば あのべとべと感がちょっと抵抗あるのだが、それがないらしい。
社長の言葉で 感心したものは、
「絶えず考えることが大切だ」
「本業は何かを忘れないこと、良い鉛筆を作りたい!という気持ちがすべての原点」という言葉。
決して 本業をなおざりにしたところで生み出された「もくねんさん」ではないということなのだ。これを聞きながら、あのバブル期のことを考えた。社長のような企業家がバブル期に多かったならば、異常なほどの土地の高騰やビルやマンションの林立も抑えられていたのかもしれない・・・と。踊らされずに足下をよく見定めて、自分の目指すものは何かをしっかりつかんでいる者が 会社を成長させていけるのだなとも思った。
中国などの安価な鉛筆が入ってきて 鉛筆業界は不振の時代だ。だが、杉谷社長は諦めない。会社自体がエコの会社でありたいという思い、そして将来は 教科書に「木彩画」として紹介されるようなものにしていきたいという構想を抱き、チャレンジしている。
木の持つぬくもりが 作る人の温かさと一緒になって作品になる。
見ているうちにわたしも触ってみたくなった。
早速 もくねんさん について調べてみた。
日刊 勝ち組スポーツ 木のねんど?もくねんさん で 大きく取り上げられているので 興味のある方は 覗いてみてください♪