たまおのページ

遊びと旅のページ。
他にも「ボヤキ、グチ、ネタミ、ソネミ、イヤミ」などなど(^O^)/

えきすとらぷろ

2020年03月25日 | Weblog
 3月 25日

 エキストラのプロの話。

 あるドラマの撮影、待機時間に何人かで話をしていたときのことです。
 名前を付けたほうが話の流れが分かり易いので、登場する3人(アタイ
以外)に仮名を付けます。

 「あなたはどこの事務所ですか?」と、70代の花子さんがアタイの
向かい側に座っていたせっちゃんに声を掛けました。
 「私は事務所に所属していません。ボランティアエキストラです」
 「そうなのぉ。エライわぁ。ボランティアで参加しているなんて」

 これは、”タダ働きでよく参加するわねぇ。長時間拘束されるし、放送され
たときに映っているのは瞬きするぐらいの長さなのに”という意味です。
 たしかにそうなんですよ。単なる暇つぶしではボランティアエキストラは
やっていられません。(そんな人はアタイだけかも?)

 ボランティアで参加している人の多くが 
・好きなタレントや俳優を近くで見ることができる。
・もしかしたら目についてスカウトされるかもしれない。
・役者になりたいので、現場の雰囲気とか俳優さんの演技を勉強したい。
 まぁそんなことを考えて参加しているんでしょね。

 せっちゃんが隣にいた60代後半か70代の太郎さんに「あなたも
どこか事務所に入っているんですか?」
 「ええ、ボクは6つほどの事務所に登録しています。事務所もいろいろ
あって、登録料が高かったり、仕事がそれほど無かったりしますよ」

 「どんな役をやったんですか?」とせっちゃん。
 「いろいろやりましたが、死体の役がタイヘンでした。ほら、刑事ドラマ
だと、死体を入れる袋があるでしょ。あの中に1日中入っていて動けないし
顔は焼けるし」

 「私もやりましたよ。死体」と花子さん。
 「どんな?」
 「階段落ち。ゴロゴロと階段を落ちて死んじゃう役」
 
 「あとは風呂の撮影。真っ裸で前張り付けて風呂場のシーン。募集の
案内にはそんなこと書いてなかったんですよ。現場に行ったら助監督が
『あなたは前張り』だもの」と、太郎さん。
 「お風呂とかサウナ、それにプールの撮影は断ったほうがいいわよ。
なにをやらされるか分からないから」と、花子さん。

 「最近、仕事はたくさんあるんですか?」と、せっちゃん。
 「ボクたちはボランティアエキストラさんが集まらなかったときの
穴埋めですからね。最近はボランティアさんが増えてきたし、事務所も
乱立傾向だし、仕事は減っていますよ。ボクで週に1~2回です」

 「そうねぇ。7~8年前までは1日に2~3箇所掛け持ちだったことも
あるわねぇ。生放送のスタジオから、CMの撮影、ドラマの現場とかね」
と、花子さん。

 プロといっても、しょせんはエキストラ。事務所に所属しているだけで
演技が上手いというわけじゃないからね。
 ボランティアエキストラとの違いは、数千円の出演料(参加費)が
貰えるか貰えないか。だけです。

 エキストラ、適当(好きなとき)に参加するのが一番かなぁ?(^_^)/
コメント