河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

リハ学会臨時編集委員会

2008-09-27 | 研究・講演
学会誌の投稿査読システムををオンライン化する試みが進行している。
過去1ヶ月編集委員会で役割分担して2回目の試行を行い、今日、神楽坂にある学会事務局に集まって、細かな検討を行った。
休憩もなく、夜8時過ぎまで延々と議論を続けた。
学会の仕事とはいえ、その大変さは言葉に表せないほどだ。
大学でもたくさん仕事を抱えており、もう限界だ。

これだけ苦労して、これから仕事が楽になるのなら我慢はたやすい。
ところが、検討すればするほど、苦労が増えそうなのである。
J-STAGEが無料で提供してくれるシステムに、従来の査読システムを当てはめようとしているところに問題がある。
どうしてもなじまないのである。
結局完全にオンライン化することは不可能で、進行状況を細かくチェックして、メールでのサポートがどうしても必要になりそうである。
合理化しようとしてさらに手間がかかる。

以前、岡山で研究会を主催して同じような経験をしたのを思い出した。
あの時もオンラインで演題を受け付けたが、結局とんでもなく手作業が生じて全く楽ができなかった。

今のようにメールで全てを処理する方が結局は手間が少ないのかもしれない。
そうは言っても、オンライン化は時代の流れなので、いずれは移行しなくてはならないものなのだろう。
それが、よりによって私が任期の時に起こるとは・・・
つくづく運がないと思う。
あるいは貴重な経験ができたと喜ぶべきか。

ちょうど、雑誌を読んでいると、驚くべき記事が出ていた。
最近、日本の大規模な大学で、学内のメールやウェブの環境をグーグルやマイクロソフト、ヤフーに丸投げするところが出てきているのだそうだ。
大学で独自に最新のネット環境を整えようとすると数十億円の投資が必要になる。
ところが、顧客を囲い込もうとしているグーグルなどに任せると、ほとんどただ同然で最新の環境が導入できるのだそうだ。
学内のセキュリティーなどが企業任せになると言うデメリットはあるが、これはすごいことだと思う。
ネットの管理のために人を雇うことも不要になる。
全く、最近は水よりもネット環境は安く手に入るのだ。

グーグル恐るべし。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

研究所の視察

2008-09-26 | 保健福祉研究所
今週初めにいきなり文科省から大学の視察に来るので、保健福祉研究所に待機して説明して欲しいと言われた。
何のために文科省から視察に来たのか未だ持って不明であるが、おろそかにはできないので今日午後、私と所長の加納先生と2人で言われたとおりに待機して、説明をさせていただいた。

今週はほとんど毎日のように研究所の見学があった。
いつもはポスドクの井上君に任せられるが、今回のようにえらい人が来られる場合はやはり責任者が説明しなければならない。

これからもこういった視察はたびたびあると思うが、あまり頻回にあると消耗してしまう。

明日はリハ学会の臨時編集委員会で朝一番に東京へ飛ぶ。
もう体はがたがたである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第1回高梁市老人クラブ健康教室

2008-09-25 | 保健福祉研究所
本日、第1回高梁市老人クラブ健康教室が保健福祉研究所で行われた。
参加者は当初32人とのことだったが、3名が今回のみ忙しくて欠席、他3名が参加取り消しで別の方を代わりに参加してもらったとのことで合計29人であった。
次回は3人増えて32人の予定である。
今回は身体計測、体力テストが目的で、下記項目の計測を行った。

 問診、血圧、身長、体重計測、握力
 アニマ重心動揺計、足趾筋力、骨密度計測(CM-100)
 体組成計測(PhysionXP)、足部デジタルカメラ撮影
 筋力計測(腹筋、背筋、膝伸展筋力)
 歩行速度(5m)
 トレッドミル足圧計測 (ZebrisFDM-T)

このうち足趾筋力は発注していた器械が間に合わずに次回に繰り越しになった。
3時間の予定であったが、手際よくみんなが協力してくれたおかげで、約2時間でほぼ終了した。

やる前はいろいろと心配したが、やってみるとなかなか良い雰囲気で、参加者の方も納得して帰っていただけた。

この計測データは貴重であり、これから大学院生を中心にまとめ上げさせて、論文にまで持っていく予定である。

次回は1ヶ月後の10月23日(木)である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

科研費説明会

2008-09-24 | 大学
大学の行事として、科研費説明会を行った。
科研費のとりまとめを行っている学外連携推進室と中核センター研究部門とが企画したものだが、学振に科研費申請書をとりまとめて提出するときに、この説明会の参加人数を報告しなければならないとのことである。
単に科研費の採択数を増やすためだけでなく、科研費の適切な運用を周知徹底するための重要な説明会なのである。

毎年行ってきたが、後期の授業が始まったばかりの時期でもあり、集まりは決して良くなかった。
私に言わせれば、科研費の申請は教員の義務ではなく権利なので、申請しないのは何とももったいないことだと思うのだが...

研究担当副学長の古田先生は、今年は40%の申請率を目指すとのことである。
教員の10人に4人が申請するようにしたいということだが、国立大学は平均で1人が1件は申請しているので、極めて控えめな目標である。

アカポスに就いている者なら誰でも無料で買える宝くじなのだから、遠慮せずにどんどん申請して欲しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オープンキャンパスほか

2008-09-23 | 保健福祉研究所
本日はオープンキャンパスのため朝一番から出校した。

雑用を少し片付けた後、高梁駅まで名古屋大学のO先生を迎えに行った。
数週間前に連絡があり、私に会って研究がらみでいろいろ話を聞きたいと言うことだったのだが、あいにく先方の予定と私の予定をすり合わせることができず、オープンキャンパスの合間なら会えるということになったのである。

まず保健福祉研究所を見学していただいて、あわただしい昼食の後、オープンキャンパスのデモの準備をしながらいろいろと話をした。
今日はたまたまnacの古田さんがデモの応援に来てくださったので、3次元動作解析システムMAC3Dの詳しい説明も聞けるので好都合であった。

夕方には保健福祉研究所で第1回目のリハビリテーション高度専門職業人養成公開講座も開催された。
卒業生も大勢集まってくれて盛会であった。

朝から夕方までほとんど休むこともなく、あわただしい一日であった。

それでも遠くから大勢の人が大学まで来てくれて、ありがたいことであると思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

保健福祉研究所案内

2008-09-20 | 保健福祉研究所
今日は土曜日で大学は休日であるが、加計グループ幹部会の研究所視察があるということで午後から大学に出てきた。
午前中は愛媛の実家に母親の膝を診に帰っていたので、車でとんぼ返りである。
視察そのものはほんの数十分で、待機している間に、来週木曜日に行う『保健福祉研究所を利用した高梁市老人クラブ健康教室』のための案内のサインをパソコンで作ってプリントした。
今日は1日で車で400km近く走ることになる。
大事なこととはいえ全くエネルギーの無駄使いである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トホホな出来事

2008-09-19 | 大学
9月23日にオープンキャンパスが行われる。
私の担当はいつも通り3次元動作解析システムのデモである。
少しでも効果的なデモができるように、本来は学生の実習で使う目的で、近距離で大画面に投影できる液晶プロジェクターを購入した。
動作解析室の構造上、普通のプロジェクターで壁面に大きく動作解析の様子を映し出そうとすると、どうしてもプロジェクターが動作解析のカメラの赤外線を妨げてしまうのである。
そこで、今回の液晶プロジェクターを導入したというわけである。
これで大画面でコンピューター画面をクローンで投影して、来客にびっくりするような映像をリアルタイムで見てもらおうとした。
ところが、昨日事前の予行をしようとしたら何をどうやってもプロジェクターに映像が映らない。
信号なしとのメッセージが映し出されるだけである。
2時間ほど格闘した後、ついに諦めて、プロジェクターの納入業者の方に来て見て頂いた。
信号はちゃんと送られているようである。
なのに半日近くいろいろとやってもやはり映らない。
グラフィックボードの最新のドライバーもインストールしてみたがらちがあかない。
不思議なのはケーブルを別のモニターにつなぐと、それはちゃんと映るのだ。
さらに、その状態でケーブルを抜いて、問題のプロジェクターにつなぐとしばらくは映像が映る。
しばらくして自動的にプラグアンドプレイでそのプロジェクターを認識すると映らなくなる。
全くわけが分からない。
こんな現象は見たことも聞いたこともない。
相性が悪いとしか言いようがない。

結局夜まで苦労して明日の宿題とすることで、ついに諦めた。

今日は台風が来ているのに、このプロジェクターのことが気になって大学へ出てきた。
映らなければ23日のオープンキャンパスは台無しだ。
いつまで待っていても業者さんから連絡がないので、夕方こちらから連絡してみた。

どうもグラフィックボードの問題のようだからシリアル番号など調べてネットでメーカーに問い合わせてみて欲しいとのことだった。
要するに業者さんも音を上げたのだ。

しかし、納品時にはちょっと苦労したが、何とか映ったのに、これが急に映らなくなったのは解せない。
冷静にこれまでしたことを振り返ってみた。

納品後、変更したことと言えば、ケーブルを新品に交換したことだけだ。

もしやと思い、大学院生室に持って行かせた古いケーブルを取りに行き、交換してみた。

あっさりと映像が映るようになった・・・

脱力。
昨日のあの苦労は何だったのだろうか。

業者さんにも迷惑をかけたが、このトラブルの原因になった新しいケーブルを納品したのも同じ業者さんだから我慢してもらおう。
購入した時、10mのケーブルなのに、余りに値段が安かったのでちょっと不安になったのを思い出した。

しかし、たったケーブル1本でこんな事が起こるとは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

必要経費と研究費の考察2

2008-09-18 | 研究・講演
岡田斗司夫さんの話の続編が9/30号のアスキーに掲載された。
要はお金がたくさん入ってきたがために本業から見ると余計なことに時間を割くことになり、肝心の仕事に割くべきエネルギーが半減していくのを茫然と見守るしかなかったということである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
たしかに貧乏は辛い。
世界に誇れるアニメを作りながら、アニメーターにお金がいかないのは絶対に間違っている。
でも、お金というのは、あればいいのだろうか?
ギャラは、給料は、多いのが幸せなんだろうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この気持ち、実によくわかる。

研究費がないのはつらい。
世界に誇れる(ちょっと疑問)成果を出しながら、研究者にお金がいかないのは絶対に間違っている。
でも、お金というのは、あればいいのだろうか?
研究費は、補助金は、多いのが幸せなんだろうか?


個人的な事柄だが、私がいつも思い出すのは貧乏生活を続けながら研究だけやっておれば済んだアメリカ留学中のことである。
言葉もままならず、研究費もなく、本当にないないづくしで時間だけがあった。
同じ境遇の仲間達と暇があったらディスカッションしていた。
図書館に行ってひたすら論文を読んでいた。

その頃に戻りたいかといえばそうとは言えないが、ある意味人生で一番幸せな時期であった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

保健福祉研究所と大学、大学院との関係5

2008-09-16 | 保健福祉研究所
2005年4月 吉備国際大学教育開発・研究推進中核センター 研究推進部門 副部門長の辞令を受け取った。
副学長の古田部門長の下で、学内の研究推進のための体制を整えていくことになった。

その職務として補助金に申請し保健福祉研究所を建設して研究のハード面を整備した。

その一方で、近年外部から求められている研究における規定を整備していった。

吉備国際大学保健福祉研究所規程
平成11年4月1日から施行

吉備国際大学保健福祉研究所運営委員会細則
平成11年4月1日から施行

吉備国際大学研究規範
平成19年12月1日

吉備国際大学「人を対象とする研究」倫理規程
平成19年4月1日から施行

吉備国際大学倫理審査委員会規程
平成17年4月1日から施行

吉備国際大学における動物実験に関する基本指針
平成18年4月1日から適用

吉備国際大学動物実験委員会規程
平成18年10月1日から施行

吉備国際大学における動物飼育保管施設および動物実験施設管理運営規程
平成19年4月1日から施行

吉備国際大学組換えDNA実験安全管理規程
平成19年10月1日から施行


こうして、現在では基礎から臨床に関わる研究環境がハード、ソフト両面に渡って整備されたのである。
各規定の施行年度を見てみるとすぐに気付くが、親規定が子規定よりも後から整備されたりしており、いかに混乱していたかと言うことがよくわかる。
私自身、大学の研究にかかわる規定をこれほど細かく整備しなければならないということは、現在の役職に就くまでは全く認識していなかった。

例えば動物実験をして論文を発表しようとしたら、まず国が求めている規格を満たす動物飼育施設が必要になる。
さらに、学内に整備された動物実験委員会にかけて許可をもらわなくてはならない。
さらに、実験を行う前には動物飼育保管施設および動物実験施設管理運営規程に定められた教育訓練を受けなければいけない。

こうした一連の流れをきちんと押さえていなければ論文発表ができないというのが現在の状況なのである。

もちろん、このブログにも再三記載したように、人を扱う研究を行うには倫理審査委員会の許可がいる。
学内に倫理審査委員会がないと言うことは、研究以前に落第ということになる。

こうしてみるとこれまで約3年の間にずいぶん大きな仕事をしてきたように感じる。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

必要経費と研究費の考察

2008-09-14 | 研究・講演
レコーディング・ダイエットでブレイク中の岡田斗司夫さんが週間アスキー巻末のコラムでおもしろい話を連載している。
先週号から今週、来週と少しずつ小出しに掲載されているが、昔パソコンゲームでヒット作を出してひと山あてた時の話である。
これがとても興味深い。

会計顧問の税理士さんが、
「このままでは、とんでもない金額を税金で払うことになります。
できるだけたくさんの必要経費を使って下さい。」
と言ってきたところから話は始まる。

大もうけしてたくさん税金を払ったとしてもそれがどうしたと思うのだが、いったん巨額の税金を納めると、翌年以降税務署にマークされてその後何年も苦しむことになるのだそうだ。

それで、社員の給料をいきなり倍にした。
それでも使い切れずに、社長は毎月270万円、取締役は毎月100万円まで必要経費を使うことになったのだそうだ。

ところが、ここからがおもしろいのだが、経費を毎月270万円使うというのが難しい。
資産として残るものはダメなので不動産や自動車を購入するわけにはいかない。
当時はパソコンや高額AV機器もダメだったそうだ。

そうなると文具や書籍、接待や会議の飲食代で毎月270万円使わなくてはならない。
これは拷問である。
大変な手間がかかる。

私は幸いこのような目にあったことはないが、気持ちはすごく分かる。
この状況は大きな研究費が入ってきた時の状況とそっくりだからだ。

例えば、代表的な研究費として科研費があるが、採択された初年度は7月くらいから研究費を使うことができるようになる。
大学によって取り扱いの規定は違うが、本学であれば10万円以上の物品の購入は12月中に終えなければならない。
要するに使えるのは半年だけである。
この期間に使い切らなければならないのだが、先の必要経費と同じで、研究費は申請した研究に関連した物にしか使えない。
いくら予算があっても、他の欲しい物を買ってはならない。
本当に欲しい研究機器はたいてい高価で、それを購入するにはいつも予算は不足する。
かといって消耗品で消化しようとすると今度は使い切れない。
基礎の研究であれば購入した試薬やシャーレを短期間で使い切ろうとしたら死ぬほど研究しなければならない。
結局、研究費が当たったがために苦労を背負い込むことになる。
何となく税金対策で必要経費を消化しようとして高級クラブで飲みたくもない酒を飲んでいる姿とだぶるように感じるのは不謹慎であろうか。

岡田斗司夫さんの話は次週に続く。

貧乏に耐えて、ついに成功を手にした。
僕たちはみんな、そう思っていた。

それが間違いだと気づくのに、たいした時間はかからなかった。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

移乗介護動作の3次元動作解析

2008-09-11 | 研究・講演
今日は丸一日かけて移乗介護動作の解析を行った。
カメラはいつものHawk カメラ8台に加えてEagleカメラ4台をnacの古田さんが持ってきてくださり、ベッドや車いすで隠れる足元を12台のカメラで計測するシステムとした。
NORAXON 16ch無線式筋電計も、昨日最新の物を修理に出した代替品として借りることができたので、今回の計測環境は最高のものであった。
複雑な動作なので多少まごついたが、夕方までには予定した解析が終了した。

その後、集まった方に、保健福祉研究所を見学して頂いて無事1日が終了した。

研究準備のための書類仕事や会議に比べて、こういう実際にデータを収集する作業はあまり苦にならない。
毎日それだけするのであれば楽しいのだが、これからは研究費の申請のための書類を書かなくてはならないし、様々な研究の下準備が必要である。
果てしなくこの作業は繰り返されて止むことがない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成20年度大学院教育改革支援プログラム

2008-09-11 | 大学
平成20年度大学院教育改革支援プログラムとして本学大学院 文化財保存修復学研究科から文部科学省に応募していた補助金が、めでたく採択された。
これは本学の下山教授が中心になってまとめられたもので、すばらしいことである。
テーマは「グローバルな文化財修復技能者の実践的養成~文化財保存科学の知識を有する国際的文化財修復技能者養成プログラム~」というもので、このプログラムは、全国273校の応募件数の中から採択されたとのことである。
今後3年間に渡って総額9千万円もの補助金が得られると聞いた。

文化財保存修復学研究科は我々の保健福祉研究所の隣で研究活動を行っているが、いずれ我々も新しい補助金を獲得しなければならない。
先行するプロジェクトがあると言うことは身近に良い手本があると言うことであり、非常に喜ばしいことと思う。
下山先生はずいぶん苦労されていると思うが、是非我々を引っ張っていって欲しい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

保健福祉研究所と大学、大学院との関係4

2008-09-10 | 保健福祉研究所
保健福祉研究所が建設されたことから、今年度から地域の高齢者を対象とした健康教室を開催することとなった。
直接のきっかけは高梁市高齢福祉課から依頼があったからであるが、もともと計画の一部として検討していたものである。
この事業は研究所を利用した地域貢献につながるだけでなく、研究として位置づけて、その中に大学院生、ポスドクなどを参加させることで若手研究者の養成にもつながる。
健康教室は全国到る所で行われているが、保健福祉研究所ではトレッドミル足圧計測 (ZebrisFDM-T)など、よそにはない高価な解析機器を利用して、ひと味違ったものにしたいと考えている。
将来的には単に健康指導にとどまらず、学会発表、論文投稿などを行い成果を広く公開していく予定である。


保健福祉研究所を利用した高梁市老人クラブ健康教室

1. 対象 
   高梁地域老人クラブ会員で、体力づくりに関心がある人
65歳以上15人、75歳以上15人

2. 送迎
 高梁市マイクロバス

3. 日程
第1回 平成20年9月25日(木)13:30~16:30
身体計測、体力テスト
 問診、血圧、身長、体重計測、握力
 アニマ重心動揺計、足趾筋力、骨密度計測(CM-100)
 体組成計測(PhysionXP)、足部デジタルカメラ撮影
 筋力計測(腹筋、背筋、膝伸展筋力)
 歩行速度(5m)
 トレッドミル足圧計測 (ZebrisFDM-T)
 SF-36、老研式活動能力指標

第2回 平成20年10月23日(木)13:30~15:30
講話
体操指導

第3回 平成20年11月27日(木)13:30~15:30
講話
体操指導

第4回 平成20年12月18日(木)13:30~15:30
講話
体操指導
アンケート

4. 将来の見通し
今回の参加者にはできるだけ毎年参加していただき、身体計測、体力テストのデータを基礎資料として蓄積していく。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国銅

2008-09-09 | Private
先週の日曜日は久しぶりにゆっくりできたので、仕事をする以外は寝転んで本を読んですごした。
家内が知人に勧められて図書館で借りてきておもしろかったというので読み始めたのだが、おもしろさについつい読みふけってしまい2日で上下巻を読んでしまった。

著者は帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい )という覚えにくい名前で、何と先日の渡辺淳一氏ではないが精神科医である。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい、1947年1月22日 - )は、日本の小説家、精神科医。福岡県小郡市生まれ。本名、森山 成彬(もりやま なりあきら)。東京大学文学部仏文科卒、九州大学医学部卒。ペンネームは、『源氏物語』五十四帖の巻名「帚木」と「蓬生」から。

東京大学を卒業後、TBSに勤務。退職後九州大学医学部を経て精神科医に。その傍らで執筆活動に励む。1979年、『白い夏の墓標』で注目を集める。1992年、『三たびの海峡』で第14回吉川英治文学新人賞受賞。八幡厚生病院診療部長を務める。現在は、福岡県中間市にて「通谷メンタルクリニック」を開業。開業医として診察をしながら、人間の心と社会倫理を鋭く射抜く、ヒューマニズムあふれる作品を世に出し続けている。
医学に関わる作品が多く、また自身(精神科医)の立場から『ギャンブル依存とたたかう』を上梓している。

受賞歴

1975年 - 『頭蓋に立つ旗』で第6回九州沖縄芸術祭文学賞
1990年 - 『賞の柩』で第3回日本推理サスペンス大賞佳作
1992年 - 『三たびの海峡』で第14回吉川英治文学新人賞
1995年 - 『閉鎖病棟』で第8回山本周五郎賞
1995年 - 福岡県文化賞
1997年 - 『逃亡』で第10回柴田錬三郎賞


歴代の作品

白い夏の墓標(1979年4月)(直木賞候補)
カシスの舞い(1983年10月)
空の色紙(1985年2月)
十二年目の映像(1986年6月)
賞の柩(1990年12月)第3回日本推理サスペンス大賞佳作
アフリカの蹄(1992年3月)
三たびの海峡(1992年4月)第14回吉川英治文学新人賞
臓器農場(1993年5月)
閉鎖病棟(1994年4月)第8回山本周五郎賞
空夜(1995年4月)
総統(ヒトラー)の防具(1996年4月)
逃亡(1997年5月)第10回柴田錬三郎賞 (中国語翻訳版有)
受精(1998年6月)
安楽病棟(1999年4月)
空山(2000年6月)
薔薇窓(2001年6月)
エンブリオ(2002年7月)
国銅(2003年6月)
アフリカの瞳(2004年7月)
千日紅の恋人(2005年8月)
受命(2006年6月)
聖灰の暗号(2007年7月)
インターセックス(2008年8月)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

久々に他の著書も読んでみたいと思わせる作家に巡り会ったと言う気がする。

この作家は医業の傍ら、1992年以降は毎年1冊コンスタントに著書を出していると言うことが分かる。
1冊読んだだけだが、その実力は疑うべくもない。
こういうのを目にすると自分も小説を書いてみたいという誘惑に駆られる。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉備リハから研究機器を撤去

2008-09-09 | 研究・講演
今日は午後から近々行う予定の高齢者向けの健康教室の打ち合わせを行った後、吉備高原医療リハセンターへ置かせてもらっていた研究機器を取りに行く予定にしていた。
天気予報では快晴で、軽トラで機器を運ぶには最適の見込みだった。
大学の軽トラを借りて、大学院生に手伝ってもらって機器を運ぶ計画にしていた。
ところがいざ実行という段になって、大学院生の一人が友人がガンでなくなり、今日はお通夜に行かなくてはならないと言うことになった。
運ぶ予定の研究機器は本体が牽引装置で最低4人くらいいないと運べるものではない。
困ったなと思っていると、学外の臨床実習を済ませて夏休みを取っている4年生のゼミ生から携帯に電話があり、今大学に出てきているという。
最高のタイミングで、4年生3人に急遽応援を依頼し、機器の撤去に向かった。

せっかく苦労の多い臨床実習から帰ってきて休みを取っている学生を呼び出してまで仕事を手伝ってもらうのは気が引けた。
ところが、頼んでもいないのに、最高のタイミングで大学に出てきてくれるとは、私のゼミ生は最高である。

大勢で作業を行ったのでたいした手間でもなく、簡単に撤去作業は終了した。

軽トラを運転することになった大学院生のS君には迷惑をかけたと思うが、ここは持ちつ持たれつで、普段はだいぶ世話をしているのだから我慢してもらうしかない。

思えば、吉備リハにこの装置を搬入したのは過去のブログを見てみると2004年12月2日であり、ほとんど4年にもなる。

思い返せば、この研究は本当に苦労の多い研究であった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする