河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

「科研費 申請」でブログ検索

2009-10-31 | 研究・講演
自宅にこもって仕事をしている。

ふと思い立って「科研費 申請」でブログ検索をしてみた。
出てくる出てくる。
やはり私と同じように科研費の申請で苦しんでいた研究者が、全国にたくさんいたのだ。

いろいろと読んでいると、この時期私の数倍の仕事をこなしながら科研費の申請もしている方もいる。
しかし、誰1人やすやすと申請作業ができた等という人はいない。

それはそうだろう。
研究費の申請書類を書くのが好きな研究者はいない。
研究自体はおもしろくても、書類仕事はみんな苦手なのだ。

しかし苦手だからと言って逃げられないのが申請書である。

アメリカほどシビアではないが、自分の研究費は自分の才覚で稼ぐしかない。
それがいやなら研究をやめて教育か他の手段で生きていくしかない。

最近ハーバード大学医学部の島岡 要先生が書いた本をネットで取り寄せた。

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術
プロフェッショナル根性論
島岡要/著
定価 2,800円+税 2009年8月 発行
A5判 179ページ ISBN 978-4-7581-2005-0

研究者の仕事では、成長に伴いより大きな仕事に取り組むチャンスが巡ってくるので、決して楽になることはないのだそうだ。
楽しいことも増えるが同時に苦しいことも増える。

なるほどそう言うものなのか。

島岡先生によると「将来楽をするために若いうちに努力すべき」という「先行努力・逃げ切り型」の生き方は〝へたれ〟なのだそうだ。
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第6回 リハビリテーション高度専門職業人養成公開講座

2009-10-31 | 保健福祉研究所
本日は下記の公開講座が開催される。
加藤茂幸先生がわざわざ広島から来てくれるので私は必ず参加するはずだった。
ところが、昨日熱を出した家族がインフルエンザであることが判明したため、今日明日は大事をとって自宅待機となってしまった。
加藤先生には申し訳ないが電話でお詫びした。


第6回 リハビリテーション高度専門職業人養成公開講座

テーマ:「ジャンプ着地動作における三次元動作解析 とその臨床応用」
日 時: 平成21年10月31日(土)14:00~16:40
場 所: 保健福祉研究所(本学15号館)
本学HP(http://kiui.jp/pc/hokenfukushi/)を参照下さい.
参加費: 無料
講 師: 加藤茂幸(広島国際大学 保健科学部理学療法学科)
プログラム: 14:00-15:00  講義「研究成果の紹介と臨床への応用」
       15:10-16:40  デモンストレーション
        
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科研費申請書修正

2009-10-30 | 研究・講演
学内では既に締切を過ぎているが、共同研究者の既に申請した科研費申請書を修正して再度電子申請を行った。
あらかじめ事務担当者に連絡して、登録の解除をしてもらった。

大幅に修正を行ったため、かなり時間がかかり、全て終了した時には午後8時を過ぎていた。
研究予算に修正が及ぶと、私の申請書も修正しなければならなくなるからだ。

科研費の申請書は年を追う毎に複雑になり、記入の仕方も微妙に変化する。
今年の申請書からは、研究費の応募状況の覧で、来年度の研究予算を書く欄で期間全体の予算額を書くところが、昨年までは研究総予算を書けば良かったのが、今回からは申請する研究者本人だけの予算総額を書くようになった。
これはどういうことかというと、例えば3人で共同研究を行うとすると、総予算を研究期間3年間なら各年度毎にどのように分配するかあらかじめきちんと計画を立てなければならないと言うことである。
学外に共同研究者がいる場合は、科研費の申請は例年以上に込み入った手続きをとる必要がある。
当然ながら申請に合わせて同意書も必要である。

もう一つ困ったことは、Wordの書式が微妙に崩れてしまうことである。
それでもあの手この手で何とか枠に収まったと思って、PDFに書き出すとまた崩れてしまう。

泣きたくなるような気持ちになる。

夜になって、申請作業が大詰めを迎えたころ、自宅から電話がかかってきて子どもが熱を出しているから早く帰ってこいという。

疲れ果てて自分自身発熱しそうなほどだ。
それでも何とか研究課題4つ全部修正提出が完了した。

もう科研費の書類など見たくもない。

電子申請になってから楽になったこともあるが、面倒になったことも多い。
毎年こういうことを繰り返していると、次第に感動もなくなり、だんだん研究自体が億劫になってくる。
科研費の申請そのものをやめてしまう先生の気持ちも分からないではない。
科研費を申請しなくても、別に何事もなく過ぎていくからだ。

来年になって不採択なら、これまでの努力は全て無駄になる。
いっそ研究などやめてしまえば今の数倍楽ができる。

疲れてくるとだんだんネガティブな思考しか出てこない。

それにしても、今年は例年以上に頑張った。
忙しすぎて肝心の中身を推敲することが十分できなかったのが心残りだが、まずまずの仕上がりだと思う。
来年に良い結果が返ってくることを期待している。
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大学教員はつらい

2009-10-29 | 大学
大阪府知事に対して、愚痴なら自分のブログでやれと言った職員がいるそうだが、確かに愚痴はブログでやるに限る。

大学教員は忙しい。
大学教員はいろいろな仕事をこなさなければならない。
大学教員は仕事を待ってもらえない。

かくして夜も自宅でパソコンに向かう。

明日はまた大学で科研費の申請の修正作業に追われる。
それも自分の申請分ではなく共同研究者の分である。
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東大非常勤講師は儲からない

2009-10-28 | Private
本来は「大学講師は儲からない」であるが、あえてこういうタイトルにした。

ここのところ週間アスキーの岡田斗司夫さんのコラムにはまってずっと購入し続けている。
それくらい後を引くのである。

最新号では貧乏ライター時代に引き受けた東京大学非常勤講師の話が書いてある。

当時の非常勤講師料は90分で6200円。
その講義のために準備に丸二日費やす。
講義当日は学生と飲みに行く。
合計丸三日費やす。
学生と飲んだら多少はおごらざるを得ないだろうからおそらく相当の赤字である。

東大非常勤講師ならまだ肩書きとして意味があるだろうが、名もない学校で非常勤講師をするのはほとんどボランティアである。

大学講師などというものはそれくらいのものでしかない。
講義の準備時間を考えたらまるで割に合わない。

本を書いたり、講義をしたりなどと言うのは究極の水商売なのである。
常に不安定で、何の保証もない。

岡田さん曰く、

『自由業とは〝いつ飢え死にするのも自由〟という意味なのだ。』
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スマートグリッド

2009-10-25 | Private
またまたNHKスペシャルである。
この番組は本当にすごい。
いつも内容に驚かされる。

今朝、自動車でメールチェックしたいということを書いた。
しかし、今、先の見える人たちが目指しているのはそんなくだらないレベルではない。

『アメリカでは「グリーンニューディール」を推進するオバマ政権のもと、グーグルなどシリコンバレーのIT企業を中心に「21世紀の産業革命」を起こし、世界のイニシアティブを握ろうという動きが進んでいる。』

近未来の世界は電気自動車が主流になり、各家庭では太陽光発電を行い余った電力を家の外にコンセントで繋いだ自家用車のバッテリーに蓄えるようになるのだそうだ。
そして、グーグルが目指しているのは電線でつながった車の電力の情報を集約することである。
車は単なる電力の入れ物になり、その情報を握るグーグルのようなIT企業が自動車産業に取って代わる。

もちろんグーグルだから電力の情報だけでなく、様々な情報を集約するようになるだろう。
このようなITで結ばれた電線網をスマートグリッドと呼ぶのだそうだ。
気の遠くなるような壮大な産業になるだろう。
オバマ政権はすでに1兆円をこの新しい産業に投資しているらしい。

なぜ、日本からはこのような壮大な事業が興ってこないのだろうか。
またもやアメリカや中国にやられてしまいそうだ。

でも、そんな社会に早く住んでみたいと思う。
これから家を建てるなら将来に備えてスマートグリッド対応にしておきたい。
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デジタル作業の効率化

2009-10-25 | 研究・講演
ここのところずっと科研費申請書の作業や学会抄録のまとめ作業などをやっていて、何とか効率よく仕事ができないかといつも考えている。

まず、作業は大学の研究室だけでなく自宅でも夜や早朝にもしているので、複数のパソコンでデータ共有する必要がある。
それで、現在注目して試用を始めたのがSugarSyncというサービスである。

https://www.sugarsync.com/

現状では2GBのフリーサービスを使っているだけなので使い勝手は今ひとつなのだが、しばらく使ってみて良ければ有料サービスを申し込もうと思う。
多くのマニアが推薦しているので、こちらのスキルが向上すれば使い勝手も良くなりそうだ。

指導している通信制の大学院生とはメールのやりとりだけだが、これも何とかもっとうまく連絡が取れないかと悩んでいる。
メールでの連絡は便利だが、いつも一方的にこちらが援助を求められるばかりで追い立てられるようだ。
通学制の院生も主要な連絡はやはりメールである。

学部生に至っては自宅にネットの環境がなく、携帯でしか連絡が取れない。
コストのかかることなのでどうにかしろとも言えない状況で、何かあれば携帯で研究室に呼び出すしかない。

私自身も、研究室と自宅以外はネット接続していないので、何か考える必要があるかもしれない。
しかし、これ以上ネットに振り回されるのもどうかと思う気持ちもある。
しかし、長時間通勤にかかる時間を有効活用して、メールチェックするくらいのことはできないかとも思う。
一番良いのはナビの画面にメールが出て、それを自動で読み上げてくれればよいのだが、今度車を買い換える時はそんな車が欲しい。

携帯電話も、待ち受けの通話以外はほとんどの機能を使っていないが、これももっと活用すべきかもしれない。

結局1人で作業を効率化しようとすれば、デジタル環境を強化するしかない。

しかしそれにはある程度時間を割いて一定期間その作業になれる必要がある。その時間がなかなか取れないのが問題なのである。

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通信制大学院レポート課題 他

2009-10-23 | 大学
今日は、これまで気になりながらも手をつけられなかったことを片づけた。

まず、2年前に講義を行って、今回、卒業試験の作問の依頼が来ていた岡大医学部の依頼を片付けた。
2年も経って試験問題を作るのは大変である。
何を教えたか記憶があやふやだし、さらに国家試験に準じて作問するよう要請が来ているので、結構手がかかった。

次に行ったのは通信制大学院の課題レポートの資料配信作業である。
これも、だいぶ前にシラバスに書いてしまって、その後忘れていたのが、院生から催促のメールが来て思い出したものである。
正常歩行の筋張力サンプルデータを配布すると書いてあったのを忘れていた。
これも面倒だが何とか片づけた。

その他、出張の稟議書を書いたり、外部から依頼のあった資料をスキャナで取り込んで送ったりしているうちに一日はあっという間に過ぎてしまった。

まだ、学会編集委員としての担当論文の査読まとめ作業が終わっていない。
もう少し余裕があるので後回しにした。

それ以外に、差し迫った整形外科基礎学会の発表スライドは全く手つかずだし、先日依頼のあった英語での講演に至っては思考が止まったままだ。


人生は短い。
こんな毎日で本当にいいのだろうか。
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理学療法学術集会登録用抄録準備

2009-10-22 | 研究・講演
午前中の講義が終わるやいなや、院生が待ち構えていて、締切の迫った学会登録用抄録の指導が始まった。
そうこうしていると、今度は学部生が押しかけてきて、同じく抄録の指導開始。
夕方にはさらにもう1人大学院生がやってきて抄録の指導。

来年度の学術集会に向けて合計6演題の登録を行わなくてはならない。
年々抄録の形式は面倒になり、今年は1演題に付き1999字ということで、倫理審査のことや統計のことなど必ず盛り込まなくてはならない。
結構大変である。

遠方にいる通信制の大学院生は、気軽にメールで抄録を送ってくるので、こちらは体一つで聖徳太子のように振る舞わなくてはならない。

日頃から肩こりがひどいのだが、ここ数日は後頭部から肩にかけてずきずきとひどく痛む。

ちょっと休ませて欲しいのだが無理だろうか。
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科研費申請

2009-10-21 | 研究・講演
何とか科研費の電子申請が完了した。
昨年よりはトラブルは少なかった。
MacでもSnow LeopardでWordを使えば形式は崩れないことが分かった。

もう来年からは苦労はできるだけしたくないので、共同研究者のK先生には発売されたばかりのMacBookを絶対購入するようお願いした。
10万円を切る価格であのスペックはすごい。
K先生の用途なら何の問題もないはずだ。
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e-Rad連携 科研費電子申請システム

2009-10-21 | 研究・講演
今週末が、本学での科研費の締めきりである。
私も共同研究者の申請分と合わせて4本、申請書を準備している。

今年からは科研費は全てe-Radに連携した科研費電子申請システムを利用してWebを使って申請を行うことになっている。

昨年のブログを確認して、重要なことに気付いた。
それは電子申請で申し込めるファイルは最大3MBまでだと言うことである。

ちなみに現在準備しているファイルの容量を確認したら一つは13MBもあった。
気付かずにアップしたらまた泥沼に陥るところだった。

昨年はAcrobatで変換したファイルが受け付けてもらえなかったり、いろいろと苦労した。

これからまた貼り付けた図の容量を落としたり、いろいろと調整しなくてはならない。
これを4件も行うのは大変である。

こんな状況になると、全くコンピュータースキルのない共同研究者がうらめしくなる。
自分の申請書くらいは自分で書いて欲しいのだが、教えてあげると数倍の時間がかかるので余計手間がかかる。
この先生のパソコン環境は大昔の購入した時のままなのでPDFファイルも開けないのである。
自分で書類を書いてもらうには、この先生のパソコンのソフトの見直しから始めなくてはならない。
他人のパソコンの設定までやってあげていては、ただでさえ時間がなくて困っているのにもうどうしようもなくなる。
特に、個人研究室のパソコンには在室表示システムなどの設定がしてあるので、ものすごく設定が面倒である。
数日間つぶしてパソコン設定をしてあげて、ソフトの使い方の指導をしてあげれば良いのかもしれないが、画像ファイルを扱えず、PDFが何かも分からない人にどうやったら科研費の申請書類が書けるのか、私にも良い案は浮かばない。
秘書がついて補助するのが一番であるが、そんなことは本学では学長しか許されていない。
結局、一緒に仕事をする間は私が秘書となって手伝ってあげるしかない。

今の状況を考えると、これからは時代の流れについて行けない研究者は次第に淘汰されていくと思う。
パソコン環境は常に新しいものに自分で整備し続けることが大事である。

科研費をはじめ、様々な研究費がこれからはWebを通じて申請したり報告書を書いたりすることになるから、これができなければ全くお手上げである。


現時点での個人的な問題は、大学研究室にあるPowerMacでは、ソフトを最新の環境にしてあるにもかかわらず、科研費申請書の形式が少し崩れて文字化けが出ることである。
同じファイルをMacBookの同じソフトで開くときちんとしているので全く理由が分からない。

新しいデスクトップ購入は、予算があっても事務が許可してくれない。
研究室のパソコンは最低5年は使用することという内規があるからである。
現状を知らない事務方がルールを作るとこういうことになる。
古いパソコンを使い続けるのは経済合理性の上からも、研究の効率の上からもあまり勧められない。
もったいないという心情面でだけ意味があるルールである。

科研費やその他補助金の文科省が作ったファイルを扱う時には、現在の環境では常に不都合が起こる。

結果、毎年この時期になるとストレスが極限まで増大することになる。
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延岡市議団来校

2009-10-20 | 大学
本日も、またもや唐突に、延岡市議団が来校するとのことで研究所と動作解析室の案内を求められた。
いつものことだが3次元動作解析のデモは受けが良かった。

今週いっぱいで科研費の申請書を提出しなくてはならないので、少しあせっている。
例年のことながら、共同研究者のK先生が全く申請書に手を加えていないのである。
文科省からの突然の通達で、申請予定の課題を別の形式に変更しなくてはならない。
いいかげんうんざりなのだが、申請しないわけにも行かないので頑張るしかない。

そろそろ科研費の申請書は終わりにして次の仕事にかからなくてはならない。

あまりの忙しさに井上先生からのメールをネガティブに受け止めてしまったが、これもよい機会と受け止めて前向きに頑張ることにする。
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不幸のメール

2009-10-19 | 研究・講演
今朝、朝一番でメールチェックをしたところとんでもないメールが届いていた。
不幸の手紙ならぬ不幸のメールである。

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河村顕治先生

先生におかれましては益々ご活躍のこととお慶び申し上げます。さて以前よりお話ししていましたVIMS 3の開催日も迫ってきました。11月16日終日と17日午前中を講演にあてていますが、先生に質疑応答を加えて40分前後でご講演をお願いできませんでしょうか?VIMS 3の詳細は以下のホームページでご確認お願いできれば幸いに存じます。
よろしくお願い申し上げます。

http://yanakamu.doshisha.ac.jp/vims/

井上望

P.S.先月、尾崎教授にRushまでお越しいただきました。

Nozomu Inoue, M.D., Ph.D.
Professor
Department of Orthopedic Surgery
Rush University Medical Center
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唐突にいきなり40分もの英語での講演の依頼である。

確か、つい先日、英語で講演するくらいなら授賞式に参加しないと言ったノーベル賞学者がいたような記憶があるのだが。

私だって半年くらい余裕をくれれば引き受けても良いが、この忙しいさなかにこれはちょっと困る。
すぐに辞退の返信を入れた。

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河村先生

早速お返事いただきましてありがとうございます。連絡が不十分で申し訳ございませんでした。

VIMSは出席者30-40名の小さなワークショップです。話題を提供していただくだけで十分で、以前ORSで先生にお会いしたときに先生にラップトップで見せていただいたような感じでOKです。尾崎先生にはVIMSで先生にお話いただくとすでに話してしまいました。よろしくお願いします。

井上
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井上先生

それはないでしょ。
トホホ・・・

あくまでやれとおっしゃいますか。

しかたない。なんとかしますか。

悪夢だ。それより前に日本整形外科学会基礎学術集会があり分子生物学の難しい演題を応募して、まだスライドの準備が全くできていないというのに。

それ以前に,科研費の申請も終わっていないし、院生の学会登録も終わっていない。

なんだか、気持ちが落ち込んできた。

井上先生、ひどい。
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吉備国卒業生

2009-10-18 | 大学
松山の臨床バイオメカ学会でスーツを着てびしっと決めた青年に声をかけられた。
ニコニコとこちらを見ていたので、どこかで見た顔だと思っていたら吉備国の卒業生だった。

現在、京大医学部リハビリテーション部に勤めている西川 徹君であった。

今回の学会でも発表していた。

9期生で私のゼミ生だった上原君や本田君と同級である。

しばらく見ないうちにりっぱになって学会発表までこなしている。

吉備国も卒業生が各方面で頑張っているので非常に頼もしい。

ただ、彼も大学に研究所ができたことも新しい動作解析システムが導入されたことも全く知らなかった。

いろいろな意味で、今後卒業生とももっと交流を深めなくてはならないと感じた。
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手術が増えれば動作解析システムは安くなる

2009-10-18 | 私と歩行分析
第36回日本臨床バイオメカメカニクス学会では会長の愛媛大学教授 山本 晴康 先生が「足の外科」が専門で新人のころから歩行分析を行っておられたということから「歩行分析」が主題にも取り上げられていた。

そのため、動作解析の発表が多かったのだが、同時にACLや人工関節手術のナビゲーションの発表も多かった。
実は最新の3次元動作解析装置も手術用のナビゲーションシステムも本質的には全く同じものなのである。
3次元動作解析システムは通常4台以上の赤外線カメラと反射マーカーを使用するが、手術のナビゲーションシステムは2台のカメラを固定して空間のキャリブレーションを不要にしたものである。


今回の学会で、ハッとした場面は下記のランチョンセミナーの時に起こった。


座長 史野 根生 (大阪府立大学総合リハビリテーション学部)

LS3 下肢アライメント3次元評価法の開発と人工関節置換術への応用
古賀 良生 (新潟こばり病院)

古賀先生の講演では、現在使われているナビゲーションシステムはあまりにも高価すぎて有用性が低い。
それに対して古賀先生達が開発したシステムは安価で有用だということであった。

講演が終わって質疑応答の時に、ナビゲーション手術を実際に行っておられる整形外科の先生が猛然と反論を行った。

曰く、
「現在の手術ナビゲーションシステムを高価すぎるからと言って遠ざけてしまうのは、将来のためにマイナスである。
昨年1年間でナビゲーションシステムが一番多く導入されたのは中国だ。
このままでは経済発展が著しく固定式電話を飛ばして携帯電話が導入された中国に、手術システムで日本は後れをとるかもしれない。
車のナビだって導入当初は役に立たないと言われた。
今はなくてはならないツールになっている。
手術ナビゲーションシステムを全く役に立たないもののように断言するのは看過できない。」

一瞬、会場は静まりかえってしまった。
座長の史野先生が持ち前のユーモアでその場の空気をほぐしたが、このやりとりは大いに考えさせられるものであった。


現状では3次元動作解析装置も手術用のナビゲーションシステムも数千万はする高価なものである。
その原因は考えてみるとユーザーの数が少ないのが一番の原因だろう。
携帯電話やパソコンのように普及すればあっという間に値段は10分の1、100分の1になるはずである。

私が今回学会に持参したMacBook Airは、もし10年前に市場に出たなら価格は数百万円はしたと思われる。
ところが実際にはSSD内蔵の上位機で20万円しない。

ユーザーが多くなれば性能も飛躍的によくなり、価格も劇的に下がるのである。

もし、将来整形外科や脳外科の病院には手術用ナビゲーションシステムは必須という状況になったらどうだろうか。
実際に手術をしていると目で直視できないところの手術は困難を極める。
そのためX線透視装置を使うのだが被爆が大問題となる。

ちょっとした手術でもナビゲーションが気楽に使えるようになれば、その有用性は計り知れない。
車のナビと一緒で、必須のシステムになるだろう。
そうすれば値段は一気に安くなるはずである。
性能も飛躍的に向上するだろう。
良いことだらけである。

もともと同じ装置を使っているのだから、3次元動作解析システムも安くなるはずである。

心配なのは日本がその流れに取り残されそうなことである。

きっと、中国や韓国メーカーが、そのような時代のリーディングカンパニーになっているような予感がする。


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妄想はまだまだ続く。

もし、車に動作解析システムが装備されるようになったらどうだろう。
車のヘッドライトは動作解析にほどよい位置に二つついている。
これを利用して、動く人を認識する衝突回避システムを作るのである。
あるいはさらに上を行って、車自体が地形を認識して自動走行するシステムを作ればよい。

もし車に動作解析システムが装着されるようになったら,きっと3次元動作解析システムの値段は数十万円まで下がると思う。

そうすれば今度は、

「車が売れれば動作解析システムは安くなる」!!
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