河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

文化財総合研究センターのCOC事業紹介

2018-03-31 | 大学
本日は平成29年度最終日で、休日であるが平成30年度大学院生オリエンテーションが行われている。

本学が平成25年度に採択された文部科学省「地(知)の拠点(COC)整備事業」である「だれもが役割のある活きいきした地域の創成」の活動も、本日で5年目の最終日を迎えることになる。
私は「地(知)の拠点整備事業」の補助金申請に中心的に関わり、採択後は地域貢献推進センター長としてこの事業をとりまとめてきた。
この5年間様々な活動を行ってきたが、最後に文化財総合研究センターのCOC事業を紹介したいと思う。

平成25年に本学が「地(知)の拠点整備事業」に採択されたときには文化財学部 文化財保存修復国際協力学科が活発に活動を行っており、その時の記録の一部が学科ブログとしてまだ残っている。

ところがその後、文化財学部が閉鎖されることとなり、COC事業は文化財総合研究センターが引き継いで発展させることになった。

文化財総合研究センターの最終年度の事業として、2つの素晴らしいホームページが公開されたので、是非紹介したいと考えた次第である。



まず一つ目は「高梁の仏画—涅槃図を中心に」である。

吉備国際大学は文部科学省が実施する「地(知)の拠点整備事業」に採択されており、文化財学部ではその一環としてとして涅槃図を中心に高梁市の仏画の所在調査を行いました。本ウェブサイトは、その取組の成果の公開を目的に平成29年3月8日〜3月19日に高梁市歴史美術館市民ギャラリーで開催された「高梁の仏画—涅槃図を中心に」展のために制作された図録をもとに制作しました。
市内には100軒を超える仏教寺院が所在しますが、そのほぼ半数近くが禅宗寺院という特徴があり、しかもそのほとんどが曹洞宗であるという県下でも希な構成になっています。ここでは、仏教の全ての宗派が重要視する涅槃図を中心に取り上げました。あわせて国・県・市から重要文化財に指定されている仏画と県下有数の質と量を誇る臨済宗頼久寺の頂相(禅僧の肖像画)を紹介します。ウェブサイトを通じて仏画への理解を深めて頂くと同時に、文化財の保護・保存への関心を深めて頂ければと願っております。


二つ目は「高梁市、南あわじ市公立・小・中高等学校が所有する美術品の調査と保存・修復」である。

吉備国際大学は平成25 年度から文部科学省「地(知)の拠点整備事業」(COC)に「だれもが役割のある活きいきした地域の創造」というテーマで採択されました。本事業は、岡山県高梁市、兵庫県南あわじ市にキャンパスを有する本学が、若年人口の減少や地域経済の 低迷、社会的な弱者の社会参加の困難性などの共通する課題にたいして地域と連携して取り組んでいくものです。

吉備国際大学が多くの学部を有する岡山県高梁市には公立の小・中・高等学校が計31 校、また兵庫県南あわじ市には計25 校あります。これら各学校が所有する美術作品の殆ど全ては、空調設備が完備されていない環境のもとに保管・設置されています。そのまま放置すれ ば当然ながら作品は傷んでいく一方で、いずれはボロボロになり破棄されてしまう運命にあるのが現状です。
平成25 年度に高梁市内の小学校が所蔵する油彩画作品を吉備国際大学の学生と共に調査・修復したのを皮切りに、平成28 年度までに高梁市の作品4 点、南あわじ市の作品4 点、計8 点の作品の修復を完了してきました。

4年に渡り取り組んできた本事業の最終年度として、平成29年度には南あわじ市の小中学校に的を絞り、高梁市の文化財総合研究センターに作品を運ぶことなく現地に赴いてできるかぎりの作品修復を行う試みをいたしました。その結果、計5年間に渡る本事業の作品保存・修復は高梁市の4作品、南あわじ市の13作品、計17作品の修復を完了いたしました。それらの「修復事例」を冊子としてまとめたものを現在まで3回にわたり発行することができました。計5年間のこの取り組みは、公立の小・中・高等学校の作品の保存修復を行ってきましたが、世間一般では作品の価値はその作品の評価額という金銭的価値に重きを置いております。しかし各学校に収蔵されている作品は、その学校の卒業生の作品であったり、あるいはPTAの方々が学校に寄贈した作品でありました。それぞれの学校で学び育った児童生徒にとっては、かけがえのない大きな価値のある作品ばかりでした。このような作品を保存・修復していくことの意義が「地(知)の拠点整備事業」(COC)の取組によって、少しでも皆様にお伝えできれば幸いです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高梁アニメスタジオ まちけん オープニングセレモニー

2018-03-29 | 大学



備中高梁まちづくり研究所(通称:まちけん)って何

 備中高梁まちづくり研究所(通称:まちけん)は、アニメ制作を主な柱に、種々の活動を通じて高梁市の活性化を目指す会社です。 まちけんが作るのは、主に海外向けの子供を対象としたアニメ。
 現在、国内アニメスタジオの立地は東京に集中しています。日本製のアニメは海外でも人気を得ていますが、一方で、これら国内スタジオで制作されたアニメの中には表現規制により海外では放送できないものも多くあるのが実情です。 このような状況下、地方スタジオであるまちけんは、業界の主流にとらわれない作品作りができる利点を活かし、企画の段階から海外市場を見据えた作品を制作、グローバルな事業展開を図ります。
 また、まちづくりに関する事業もまちけんの大事な仕事です。 アニメスタジオ見学などを通じた観光誘致、学習の場の提供や吉備国際大学アニメーション文化学部との知識交流はもちろん、アニメに関連する雇用の創出、アニメカフェなどの市民の交流拠点作りに取り組みます。アニメ以外の分野でも豊富な高梁市の資源を使った観光プロモーションなど、高梁市と連携し、活性化の機運を作り上げてゆきます。
 高梁市、大学、まちけん。 産官学の連携で、高梁市を盛り上げてゆきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜咲く(リアル)

2018-03-28 | 大学
今年は桜が咲くのが早い。

お昼に、学長副学長と秘書さんの送別会で高梁国際ホテルへランチに行ったのだが、紺屋川の桜がきれいに咲いていた。

大学の桜もやや控えめながら咲いていた。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20期生卒業

2018-03-22 | 大学
20期生が卒業した。
1つの節目が終わった気がする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お彼岸に想う

2018-03-18 | Private
お彼岸を迎えるので、愛媛の実家に帰省した折、お墓参りに行って来た。
ちょうど、叔父がお墓の掃除をしてくれているところで、しばらく話をした。
このタイミングで出る話題は、将来お墓の面倒は誰が見ていくかと言うことになる。

我が河村家の墓地には20ほどのお墓があり、それぞれに花芝を飾るようになっている。
叔父によると年に5回は花芝をお供えして、枯れ葉を掃除して、夏場は毎日水を入れてやる必要があるそうだ。
これは相当の重労働である。
現実的に、岡山に住んでいる私がこなせる仕事ではない。
今のところは近所に住む親戚が面倒を見てくれているのだが、将来は何らかの対策を考えなくてはならない。


実家の南側には藪椿の生け垣があり、春には花がきれいに咲く。
樹齢はおそらく200年は超えていると思う。
御先祖が何気なく植えた藪椿が、毎年きれいに花を咲かし、メジロが花の蜜を吸いに集まってくる。

日本全国、先祖のお墓や実家の家をどうするかと言うのが社会問題になっているが、私も頭を悩ませている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いっち逝く

2018-03-10 | Private


週末に実家の母の様子を見に愛媛に帰っているが、今日もいつものように帰省したところ、いっちが亡くなっていて衝撃を受けた。

母によると、昨日、息子の国立大学合格の報告を受けてしばらくして急に元気がなくなり亡くなってしまったのだという。

もともと高齢で心臓に疾患があり、獣医さんからはいつ死んでもおかしくないと言われていたのだが、まるで息子の大学合格を見届けたかのような死に方だった。

この1年間、実家に帰る度にいっちの写真をスマホで撮影してLINEで東京の息子に送ってやっていたのである。

もう写真を送ってやることができなくなってしまった。



いっちのことはブログに書いていたので、正確なことが分かる。

いっちが我が家にやってきたのは2006年9月10日である。
『家に帰ったら犬がいた』


当時、息子は小学校低学年で英語を習い始めており、子犬にイッチという名前をつけた。
何でかと問うと犬はワンとほえるからだという。
昔から我が息子は親父ギャグが好きだった。
怪傑ゾロリを見ながらしきりに
『ふとんが吹っ飛んだ。』
などと親父ギャグを連発していた。
そんな影響と習い始めた英語がミックスした結果のネーミングだったのだ。

イッチは我が家に来た直後、環境が変わったせいか、朝方低血糖発作を起こしてあわやという状況もあったが、私がすぐに砂糖水を無理矢理飲ませて何とか生き延びた。
元々は虚弱な子犬だったのが、名前が良かったのか次第に元気になり、ワンワンとマンションの中で盛んに吠え始めた。
当初懸念したように、次第に大きくなった犬は下の階からのクレームのためマンションでは飼えず、父親が亡くなって一人暮らしになった母に育ててもらうことになってしまった。
『イッチとテン』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜咲く

2018-03-09 | Private

辛い一年間であったが、桜咲くの吉報が届いた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笠岡POSTOの会で講演

2018-03-08 | 大学
私の卒業したゼミ生の鎌田浩幸君がリーダーをしている笠岡POSTOの会より講演依頼があり、本日講演を行った。

場所:笠岡第一病院 5階大会議室

講演タイトル:転倒・骨折予防のためのロコモーショントレーニング

       吉備国際大学 保健医療福祉学部 理学療法学科 教授  河村顕治
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会議日

2018-03-07 | 大学
今日は午前中、就実大学で行われる岡山県下の学長が集まる大学コンソーシアム岡山の会議に学長代理で出席する。

その後すぐに高梁へ戻り、いろいろな会議が7つ続く予定である。

あまりに会議が多くて今日一日では終わらせることができず、本来今日行う予定の会議が5つほど明日に延期されている。

年度末の3月は大学教員なら研究などで有効に過ごしたいのだが、組織の運営上行わなくてはならない会議が続き、毎日が潰れていく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高知大学は『Super Regional University』を目指す

2018-03-04 | 大学
3月2日から3日にかけて高知で行われた平成29年度COC/COC+全国シンポジウム「地方が描く日本の未来」において主催校の高知大学COC担当理事が最後に挨拶されたが、このCOC担当理事が4月から高知大学学長に就任予定とのことである。
当然、これからも高知大学は地方創生に最も力を入れていくと言うことである。
高知大学は『Super Regional University』を目指すとのことであった。

高知は岡山に比べても暖かいし、南国ムードが漂い、坂本龍馬の史跡もたくさん残っている。
何よりも酒と料理がおいしい。
久しぶりに食べた皿鉢料理は絶品であった。
地域を大事にしてそれを大学のブランドとしていくという戦略はきっと成功するだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成29年度COC/COC+全国シンポジウム

2018-03-01 | 大学
明日より高知で平成29年度COC/COC+全国シンポジウムが開催される予定であり、大学のCOC事業の責任者として参加することになっている。
本学のCOC事業も今年度が5年目の最終年度であり、この全国シンポジウムに参加するのもおそらくこれで最後になるのではないかと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする