河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第1回高梁市医療機関連携推進部会

2018-08-28 | 大学
昨夜午後7時より第1回高梁市医療機関連携推進部会が高梁市役所本庁舎3階大会議室で開催され、出席した。

高梁市医療機関連携推進部会は平成29年に高梁市が設置した「高梁市医療計画検討委員会」の下に設けられた専門部会である。

元々、吉備国際大学保健医療福祉学部学部長の中角教授が高梁市医療計画検討委員会の委員長を務めていた関係で、副学長の私に役が回ってきたのである。

第1回目の会議では第1議題が役員選出で、私は高梁市医療機関連携推進部会副部会長に任命された。

その後、これまでにまとめられた高梁市医療計画について協議がなされたのだが、出席した各病院院長・事務局長すべてが指摘するのが「看護師不足」である。

どの病院も看護師が高齢化して、定年になっても続けてもらわなくては病院が成り立たない。求人を出しても誰も来てくれず、現状では都会の派遣業者に頼らざるを得ない。

将来、絶対的に不足する看護師の補充のあてがないことが一番の経営不安である。

このまま行くと看護師がいないために病院を閉鎖しなくてはいけなくなる。

看護師不足の対策として、高梁市は「高梁市看護師等養成奨学金」の制度を設けて、月4.4万円の奨学金を支給している。
その条件は支給期間の1.5倍の期間、高梁市内の病院に勤務するというものである。

高梁市医療計画をまとめた中でのアンケート結果では高梁市看護師等養成奨学金の認知度は37%であり、17%の学生は「知らなかったが、知っていれば貸与を受けていたと思う」と答えていたそうである。

私は17%もの看護学生が本当に高梁市に残ることを可能性の問題としても考えているのかどうか疑問に思った。
実感では99%の学生が、都市部の大学病院のようなしっかりした研修を受けられる病院を希望しているように思えるからである。



そこで、早速、今日になって看護学科の教授のところへ実態をうかがいに研究室にお邪魔した。

新見公立大学から吉備国際大学に移ってこられた古城先生の研究室に伺ったところ、ちょうど看護学科4年生の女学生が一人、研究指導を受けているところであった。

昨日の話をしたところ、古城先生は新見ではかなり昔から奨学金の制度があり、貸与される金額も月10万円と多く、卒業後拘束される期間も奨学金を受けた期間と同じということで、毎年数人はこの奨学金をもらって新見市内に残ってくれているとおっしゃる。

さらに、新見では卒業直後は新見市以外の都市部の大きな病院での研修も認めてくれているとのことであった。


たまたま居合わせた女子看護学生は県北の美作の出身で、まさに高梁市内での就職を考えているとのことであった。

奨学金をもらっているわけでもないのになぜ高梁市内での就職を考えているのか聞いてみた。

彼女は元々美作の育ちで田舎に抵抗がなく、就職後一人で忙しい新人研修を受けるのなら高梁のような落ち着いた環境で寮の整備された病院が良いという。

いきなり大学病院のような厳しい環境で医療の生々しい現実にぶつかって潰れてしまうよりは、田舎の落ち着いた病院で着実に実力をつけるのも良いかなと思っているとのことであった。

私は奨学金で高梁市に残ってくれる学生はまれだと思っていたが、意外とこのような学生もいるのだと認識を新たにした。

奨学金の制度を入学時からアピールして、カリキュラムの中で地域での実習や教育をしっかり行っていくことで、彼女のような学生をもっと増やせるかもしれないと希望を感じた。
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8月オープンキャンパス

2018-08-25 | 大学
本日は8月のオープンキャンパスで、理学療法学科4年生が20名弱手伝ってくれて無事実施することができた。

河村ゼミも2名のゼミ生が私と一緒にモーションキャプチャーのデモを手伝ってくれた。

今日のデモはトラブルもなく、無事に終了した。

来学者も例年と同じくらいの数だったのではないかと思う。

来年もたくさんの受験生が来てくれることを願っている。
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卒業生と会食

2018-08-23 | 大学
吉備国際大学理学療法学科12期生の齋藤君から連絡があり、岡山市内で食事をした。
集まったのは齋藤君、濱田君、迫田さん、それに花岡君である。
みんなの気持ちがありがたかった。

花岡君は4期生だが、岡山と東京を中心に事業を展開しており、私どころではない忙しい生活をしている。

今回初めて聞いたのは、日本以外にも台湾やベトナムでも事業を行っているらしい。

齋藤君は千葉の病院に勤めているが、今回岡大医学部で解剖実習を受けるためにやってきたそうだ。

濱田君は卒業後勤めていた広島の病院をやめて、4月から倉敷の病院に勤務している。

迫田さんは花岡君のグループで岡山市内の病院に勤務している。

みんなそれぞれだが自分の置かれた立場で頑張っている。
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平成30年度 第2回 FD・SD研修会

2018-08-22 | 大学
本学で年3回行われているFD・SD研修会の 第2回目の研修が行われた。
元々は8月上旬に予定されていたものが、豪雨災害の影響で延期となっていた。

演題 「信念対立で困っている学生を支援する方法〜信念対立解明アプローチ入門」
講師 京極 真 (保健医療福祉学部 作業療法学科 准教授)

従来は著名な外部講師を招いて研修会を行っていたのが、今回は初めて学内の教員が担当した。

京極先生は「信念対立解明アプローチ」を開発した人で、この分野では全国的に有名である。

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通信制大学院スクーリング

2018-08-17 | 保健科学研究科
本日から岡山駅前キャンパスで通信制大学院保健科学研究科のスクーリングが始まる。
第1日目は研究発表会だ。

夜は懇親会の予定なので車は自宅に置いて備前西市駅からJRで会場へ向かった。
そうすると備前西市駅前のセブンイレブンが工事中で、既存の店舗の向こう側に新しい店舗が作られていた。
どうも古い店舗を壊して奥に新店舗を作り、駐車場を拡大するようだ。
現在でも十分広いと思われる駐車場だが、かなり広大な駐車場になりそうだ。
この場所はJR瀬戸大橋線と2号線バイパスが交叉する絶好のロケーションなので、また売り上げを伸ばすことになるのだろう。
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16期生ゼミ会

2018-08-11 | 大学
昨夜、16期生のゼミ生3人が私の自宅に来てくれて久しぶりにいろいろな話をした。

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科学研究費の挑戦的研究(萌芽)審査結果開示

2018-08-10 | 大学
科学研究費の挑戦的研究(萌芽)の審査結果が開示されていた。
採択率は12.1%でかなり難しい。
さらに厳しい評価結果であった。

今年もまた頑張る。
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前期最終日

2018-08-09 | 大学
豪雨災害のため講義が1週間以上休講となり、今週はその補講を行っている。

今日は本来であれば講義は全て終了しており、大学院の研究発表会のみを行う予定であった。

結局、午前は大学院の研究発表会、午後は補講を行い、その後前期の成績判定結果を教務に提出するということになった。

岡山は災害のない県のはずなのに、今年は大変な年になった。

学生の中にも自宅が水没して親戚の家から大学に通ってきているものもいる。

被災した人たちがどうか早く落ち着きますように。
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