河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第48回岡山スポーツ医科学研究会

2024-07-20 | 研究・講演
岡大医学部構内の地域医療人育成センターおかやま(MUSCAT CUBE)において、第48回岡山スポーツ医科学研究会が行われた。

教育講演
「スポーツと脳震盪(頭部外傷)」
岡山大学 脳神経外科 准教授/ファジアーノ岡山チームドクター 杉生 憲志 先生

一般発表
1) 試合に向けた体重コントロールが女性競技者の月経にもたらす影響
環太平洋大学体育学部 宮本 彩

2) 岡山県の学校現場におけるREDsの実態 
―養護教諭を対象としたアンケート・インタビュー 調査より―
岡山大学学術研究院 教育学域 津島 愛子

特別講演
「インターハイ出場・優勝を目指す高校生アスリートに対する心理サポート」
川崎医療福祉大学 医療技術学部健康体育学科 教授 田島 誠 先生

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第61回日本リハビリテーション医学会学術集会

2024-06-16 | 研究・講演
6月15日
シンポジウム32 リハビリテーション治療のコンディショニングとしての非侵襲的脳刺激療法

梁 楠 (京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻)
経頭蓋磁気刺激法を用いて運動・認知機能の中枢制御機能を探る

鈴木 誠 (東京家政大学健康科学部リハビリテーション学科)
交流電気刺激による行動学習促進の可能性

桐本 光 (広島大学大学院医系科学研究科感覚運動神経科学研究室)
ROBOT, BCI, NIBSはリハビリテーション治療の三種の神器になるか?

6月16日
教育講演72 救急医療におけるリハビリテーション治療
酒井 朋子 (東京医科歯科大学リハビリテーション科) 

基調講演 人生100年時代 ~健康長寿と幸福長寿の両立を目指すために~
飯島 勝矢 (東京大学高齢社会総合研究機構・未来ビジョン研究センター) 

教育講演73 転移性骨腫瘍診療におけるリハビリテーション治療
秋山 達 (自治医科大学附属さいたま医療センター整形外科) 

ランチョンセミナー23 歩行機能評価アプリの開発とリハビリテーション医療およびフレイル予防における活用の展望     
田村 好史 (順天堂大学大学院国際教養学部)
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第55回中国四国リハビリテーション医学研究会

2023-12-03 | 研究・講演
第55回中国四国リハビリテーション医学研究会、第50回日本リハビリテーション医学会中国・四国地方会が徳島県医師会館で開催された。

徳島県医師会館は徳島駅から徒歩10分で、立派な徳島市役所のすぐ近くにあった。

特別講演1
求められている生活を見据えたリハビリテーション診療
三上靖夫先生 京都府立医科大学大学院医学研究科 リハビリテーション医学

特別講演2
脳損傷・脊髄損傷による上・下肢障害のニューロリハビリテーションの現状と未来
大林茂先生 埼玉医料大学総合医療センター リハビリテーション科 
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第13回運動器抗加齢医学研究会

2023-11-19 | 研究・講演
第13回運動器抗加齢医学研究会が大阪の梅田スカイビル タワーウエスト36F  スペース36で開催され、参加した。

特別講演 アンチエイジング医学の現状と方向性 
   山田秀和 日本抗加齢医学会 理事長

教育講演 運動器のアンチエイジング 
   米井 嘉一 同志社大学大学院生命医科学研究科

Lecture Forum1 実践!運動器サクセスフルエイジング
スマートフォンとウェアラブル端末による実践型アンチエイジング医療の実際について
   青木 晃 医療法人晃和会 ウェルエイジングクリニック南青山
骨折ハイリスク患者への対応とは?~骨の老化に抗う骨粗鬆症治療の在り方~
   今西 康雄 大阪公立大学大学院医学研究科 代謝内分泌病態内科学

スポンサードシンポジウム
骨のサクセスフルエイジング ~骨育、骨活そして骨検へ~
オーバービュー 
   岩本 潤 慶友整形外科病院
アート&エンターテイメント要素を取りいれた4世代参加型骨育活動「TeamBONE」から見えた骨検の未来
   本田 由佳 慶應義塾大学院政策メディア研究科
中高年からの骨検:地域住民コホートROADスタディの追跡
   吉村 典子 東京大学医学部附属病院22世紀医療センター ロコモ予防学講座






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第7回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会

2023-11-03 | 研究・講演
第7回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会が2023年11月3日(金)から11月5日(日)の3日間、宮崎市のシーガイアコンベンションセンターにおいて開催される。

宮崎駅に行くと、AMUPLAZAというのができていて、昔のイメージとだいぶ違っていた。


学会は午後からなので、宮崎駅前にあるという関連校の九州保健福祉大学総合医療専門学校を見に行った。
残念ながら改修中で外観は見れなかった。


シーガイアはハワイのビーチのようなところかと想像していたら、学会場から見えるのは松林であった。


本日は午後一番に発表があり、その後は機器展示などを見て過ごした。
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第39回日本義肢装具学会学術大会

2023-10-29 | 研究・講演
0月28日(土)、29日(日)の両日、岡山コンベンションセンター、岡山県医師会館を会場として第39回日本義肢装具学会学術大会が開催された。

会長は花山 耕三教授(川崎医科大学リハビリテーション医学)である。

私は昨日まで名古屋に出張していたので、29日(日)のみ参加した。

日本靴医学会共催の下記の講演が興味深かった。

共催シンポジウム 2
靴型装具・足底板作成時における留意点とデザイン決定へのプロセス

後足部疾患の装具治療 ―扁平足保存治療に対する一考察―
平野 貴章(平野整形外科医院)

外反母趾の装具治療
羽鳥 正仁(仙塩利府病院 病院長)

糖尿病足における靴型装具・足底板作成時における留意点
早稲田 明生(わせだ整形外科 院長)

医師のオーダーと患者側の要望の間で調和
宇野 秋人(東名ブレース株式会社)


共催特別講演 2
靴医学研究に使用する実験方法 ―靴がヒトに与える影響を検証するために―
阿部 薫
(新潟医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科)
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転倒予防の重要性

2023-10-09 | 研究・講演
今回、転倒予防学会に参加したのは、現在科研費で行っている研究の目的の一つが転倒予防だからなのだが、参加してあらためて転倒予防の重要性を感じた。

厚生労働省「人口動態調査」(平成 26 年~令和2年)

(1) 65 歳以上の不慮の事故による死因のうち「転倒・転落・墜落」及び「交通事故」による死亡者数の推移
「交通事故」による死亡者数は減少傾向に対し、「転倒・転落・墜落」による死亡者数は近年横ばい。
令和2年では、高齢者の「転倒・転落・墜落」による死亡者数は「交通事故」 の約4倍。

(2) 65 歳以上の家庭における「転倒・転落・墜落」による死亡者数の推移
毎年ほぼ横ばいで推移。
「スリップ,つまづき及びよろめきによる同一平面上の転倒」と 「階段及びステップからの転落及びその上での転倒」を比較すると、80 歳以上のスリップ、つまずき及びよろめきによる同一平面上での転倒が顕著に多い。


厚生労働省「国民生活基礎調査」(令和元年)
・ 高齢者の介護が必要となった主な原因
高齢者の介護が必要となった原因として、「骨折・転倒」は、「認知症」、「脳血管疾患(脳 卒中)」、「高齢による衰弱」に次いで4番目に多い(13.0%)。


WHOファクトシート『転倒』

・ 転倒は不測のけがによる死亡原因として第二位となっています。
・ 毎年、世界で推定684,000人が転倒により死亡しており、その80%以上が低・中所得国で発生しています。
・ 致命的となる転倒が最も多いのは60歳以上です。
・ 医療を要するほど重度の転倒は、毎年3730万件に上ります。
・ 予防のための戦略は、教育、訓練、安全な環境の創出、転倒関連研究の優先順位付け、およびリスク低下の効果的な方針の確立に重点を置く必要があります。
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日本転倒予防学会第 10 回学術集会

2023-10-08 | 研究・講演
日本転倒予防学会第 10 回学術集会が京都テルサにて開催され、参加した。

会長講演
「健康な長寿を求めてー転倒予防研究に関する未来への期待」
金森 雅夫(羽衣国際大学人間生活学部 教授/立命館大学総合科学技術研究機構)

基調講演
「Foot Healthから考えるウェルビーイングと健康長寿」
伊坂 忠夫(学校法人立命館 副総長・立命館大学スポーツ健康科学部 教授)

特別講演
「リハビリテーション医療の新時代」
浅見 豊子(佐賀大学医学部附属病院 リハビリテーション科 診療教授)

「変形性膝関節症と転倒 -転倒予防のための最適な治療介入を考える-」
井上 敦夫(京都府立医科大学大学院 運動器機能再生外科学(整形外科)学内講師)

「フットケア・骨粗鬆症」
高山かおる(埼玉県済生会川口総合病院 皮膚科 主任部長)
岩本  潤(慶友整形外科病院 骨関節疾患センター センター長)




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第47回岡山スポーツ医科学研究会

2023-07-22 | 研究・講演
本日午後、岡山大学鹿田キャンパス 鹿田会館 講堂(旧生化学棟)において第47回岡山スポーツ医科学研究会・総会が行われた。

教育講演
 「アスリートが知っておくべき食べ方 」
中国学園大学 現代生活学部 人間栄養学科 教授 真鍋 芳江先生

一般発表
1) 膝蓋腱の部位特異的な材料特性が局所応力とその分布に与える影響 
  岡山大学教育推進機構 榎本翔太

2)実業団女子長距離選手における大腿骨近位部疲労骨折の3例
  岡山大学学術研究院 教育学域 津島愛子

特別講演
「シン・骨格筋バイオメカニクス:筋腱の粘弾性と相互作用に着目して」
兵庫教育大学 教授 小田 俊明先生


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第34回日本運動器科学会2日目

2023-07-09 | 研究・講演
シンポジウム 2:ロコモティブシンドローム戦略
座長 あらい整形外科 新井 貞男
   林整形外科 林 承弘

教育研修講演 8
座長 高知大学医学部整形外科 池内 昌彦
2─3─EL8 骨軟部腫瘍の診療と進歩
岡山大学学術研究院医歯薬学域生体機能再生・再建学講座(整形外科学)
尾﨑 敏文

ランチョンセミナー 5
2─1─LS5 骨粗鬆症治療薬の使い分け〜軽症から骨折リスクの高い骨粗鬆症まで〜
昭和大学医学部リハビリテーション医学講座(整形外科学講座兼担)
永井 隆士





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第34回日本運動器科学会

2023-07-08 | 研究・講演
今日の私の一番の興味はシンポジウム1であった。
私は現在、科研費で電気刺激の研究に取り組んでおり、何か新しいヒントが得られるのではないかと思い参加した。


シンポジウム 1:リハビリテーションの新しい形~ EMS の応用
座長 田辺整形外科医院 田辺 秀樹
 指宿医療センター整形外科 織田 弘美

1─1─S1─1 ハイブリッドトレーニング装置の開発と研究
国際宇宙ステーションでの実験,装置の市販化と研究成果について
朝倉医師会病院 志波 直人

1─1─S1─2 急性期理学療法への神経筋電気刺激療法の導入
岐阜ハートセンター心臓リハビリテーション室 瀧野 皓哉

1─1─S1─3 臨床エビデンス構築の課題と展望
東京大学医学部附属病院リハビリテーション科 緒方 徹

1─1─S1─4 ベルト電極式骨格筋電気刺激装置の開発
京都大学 森谷 敏夫

志波 直人先生は久留米大学整形外科教授を引退して現在は朝倉医師会病院院長を務めておられる。
講演後に挨拶したら、自分で講演するのはこれが最後かと思って発表しましたとのことであった。

ランチョンセミナー 1
座長 東京大学大学院医学系研究科 緒方 徹
1─1─LS1 新技術から展開する整形外科治療 ─ロコモ対策および神経障害性疼痛治療を含めて─
筑波大学医学医療系整形外科 山崎 正志

午後最後のセッションでは、私が大学院で指導した二人が発表した。
二人は午前中香川の病院で仕事をしてから出張し、発表後最終の新幹線でとんぼ返りするのだそうだ。
お疲れ様。

1─4─O3─4 変形性膝関節症患者における静止立位の矢状面運動学パラメータの検討
─重心位置が静止立位と歩行に与える影響に着目して─
社会医療法人財団大樹会 総合病院回生病院リハビリテーション部 川上 翔平

1─4─O3─5 高位脛骨骨切り術後の歩行における膝内反スラストの影響
─膝内反スラスト が大きい場合における関節角度と関節モーメントの影響─
社会医療法人財団大樹会 総合病院回生病院リハビリテーション部 福田 航


最後に参加したイブニングセミナーが意外と面白かった。
後で中川先生の書いた本を購入しようと思う。

イブニングセミナー1 
座長 奥村整形外科 奥村栄次郎
1─1─ES1 超実践 肩の外来診療
同愛記念病院整形外科 中川 照彦
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虎ノ門ヒルズで運動器科学会

2023-07-08 | 研究・講演
この週末、東京の虎ノ門ヒルズフォーラムにおいて第34回日本運動器科学会が開催される。

前日に評議員会が開催されたので、私は昨日岡山から新幹線で東京入りした。

今回は会長によると「終息とまではいかないまでも対面でマスクもオフの学会が開ければと祈念しています。」とのことで、評議員会でもマスクをしていない先生が多数見られた。

私は病院での診療の習慣でまだまだマスクを外す気にはなれない。

それでも久しぶりの東京の空気は新鮮だ。

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おかやま生体信号研究会 第 14 回総会・第 39 回例会

2023-06-22 | 研究・講演
今回、私が世話人となり、おかやま生体信号研究会 第 14 回総会・第 39 回例会が行われた。

会場は岡山大学 工学部第16講義室であり、ちょうど写真の共育共創コモンズの隣であった。

今回は吉備国際大学が一般講演を提供する当番であったため、本学の森 芳史教授と私が講演を行った。

私が話したのは講演2「生体電気刺激の効果」である。

教育講演として以下の講演があった。

「fMRIによる脳機能計測の基礎」
岡山大学ヘルスシステム統合科学研究科 研究准教授
楊家家



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第96回日本整形外科学会学術総会

2023-05-13 | 研究・講演
パシフィコ横浜において第96回日本整形外科学会学術総会が開催されている。

今回の会長は岡山大学整形外科の尾﨑 敏文教授である。

私は今日から参加して、基調講演を聴かせていただいた。

『新型コロナウイルス感染症 これまでとこれから 公益財団法人結核予防会 尾身 茂 先生』

新型コロナが流行し始めて以来、ニュースで頻繁に目にする尾身先生であるが、ニュースで切り取った映像を見るのと、講演で直接お話を聴くのではずいぶん印象が違うと感じた。


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ロゼト効果(ソーシャルキャピタル)

2023-02-21 | 研究・講演
先日受講した産業医研修会で聴いた話が今回のテーマである。

私もこれまで健康寿命延長をテーマに長年研究を行ってきたが、栄養・運動・休養以外にも長寿に効果のあるものがあるという話である。

米国ペンシルベニア州にあるロゼト(Roseto)は19世紀後半、イタリアのある村からの移民たちがつくった千数百人ほどの小さな町。

1950~60年にかけた調査で、心臓疾患による死亡率が周囲の町と比べて半分以下だったことで、にわかに注目されるようになった。

住民の収入や教育、仕事の環境や食習慣、喫煙率は周囲の町と比べて決してよくなかった。

低所得で低学歴。同等の喫煙率。

同等の血清コレステロール値。食事中の高い飽和脂肪酸割合。
 
〝ほとんどのロゼト人は炭鉱で働いていた。炭鉱主はロゼト人を粗末に扱い、過酷で最も危険な仕事を与え、支払はわずかだった...〟

なぜ、ロゼトの住民は心臓疾患にかかる確率がこんなに低いのか。

ヒントは地域の結束であり、イタリアの同じ地域から一斉に移住した住民は、多世代で生活を共にし、夕食後は家のポーチで向かいや隣の住民と語らった。

〝社会的排除と搾取を前にして、ロゼト人たちは彼ら自身の居住地を築き、そして幸福を探すことを目指した。〟

地域活動や住民間の交流が盛んだった。

研究者たちが導いた結論は「連帯感や助け合い以外にその理由は見当たらない」というものだった。

1960年代に入り、町並みが変わり、米国の個人主義的な生活様式へと変わり、死亡率は近隣と差がなくなってしまった。

長寿地域だったころのロゼトで見られたつながりは「ソーシャルキャピタル」(社会関係資本)と呼ばれる。
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