Hyatt Regency New Orleansを会場として3月15日から18日までORS 2014 Annual Meetingが行われ、参加してきた。
抄録を見ると2029のポスター発表が行われている。
私が発表したのは通常の演題登録が締め切られたあとに募集が始まったLate Breaking Posterというもので、演題番号は2025であった。
通常のポスター発表は前半か後半のどちらか2日間のみ掲示して指定された時刻に質疑応答を行うのだが、Late Breaking Posterは4日間通して掲示して、毎日発表せよという指示であった。
それで、アメリカに14日夜到着して翌朝15日朝にポスターのセットアップを行い、18日の午後に撤去、19日帰途につくと言うことになった。
いろいろと個人的な事情もあり、ORSで発表するのは実に5年ぶりであった。
歳を取ると海外の国際学会で発表すると言っても受ける印象は国内の発表と変わることはなくなるが、それでも最先端の研究に触れるのは刺激になる。
これからの課題は発表した内容を一刻も早く論文にして投稿することである。
ニューオーリンズの印象
古い町並みが残るフレンチクォーターと違い、会場のHyatt Regency New Orleansのあるところは近代的なビルが立ち並ぶエリアである。
撮影禁止と知らずに自分のポスターを撮影してしまったのだが、こうしたポスターがワンフロアに1000枚も掲示されている。
ちょっと壮観であり、全部詳しく見て回るのは不可能に近い。
全米だけでなく、世界中からポスターが持ち込まれるのに、ほとんどが1枚もののきれいなポスターであり、結構みんな苦労して飛行機で持って来たんだろうなと感心した。
海外の発表者を観察していると細長いダンボールの箱に入れてポスターを持って来ている人が多かったので、宿泊するホテルへ郵送しているのかもしれない。
ポスターはORSの場合45インチ×45インチで、だいたい縦横112cmである。
日本の多くの学会発表用ポスターは横幅91cmなので、丸めて筒に入れるとORS用のポスターは相当長いものになる。
ちなみに今回、岡山から羽田へANAで飛ぶのに長さが規定の60cmの2倍あると言うことでポスターの機内持ち込みが許可されなかった。
学会場へ行くケーブルカーの停車駅で待っていると近寄ってきた地元のおじさんに
『oijfajsdfl;ajd;fja;oijfr;ranf サー?』
と、声をかけられた。
南部なまりの英語は聞き取りづらくて何を言っているのかよく分からなかったが、状況からしてどこへ行くのか声をかけてくれたものと思い、
『I will go to the Hyatt Regency hotel.』
と答えたら、
『それなら今来ているのではなくて、その次に来るのに乗るといいよ。』
と教えてくれた。
サザン・ホスピタリティーを感じた次第である。