河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

介護ロボ保険対象に

2012-07-30 | 医学・医療
今朝の日経にタイトルの記事が1面に出ていた。

記事によれば既に本年度から寝たきりの人の排泄を支援する機器は介護支援機器として保険適応となっているという。
これを3年に1度の見直し年度の15年度から本格的に保険適応を拡大するとのことである。

すぐに思い浮かべるのは山海教授のHALのことだが、現在初期費用50万円、月額15万円のレンタル料が、保険適応で量産が進めば、月額10万円以下で実施できる試算だという。

未来社会では介護ロボットが現在の車産業のような基幹産業になるのだろうか。
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7月もあとわずか ロンドンオリンピック

2012-07-30 | 大学
オリンピックが始まり、スポーツが苦手な私もテレビ放送が気になる。
北島は100m平泳ぎで5位に終わり、3連覇はできなかった。

オリンピックが気になりつつも、試験の採点や論文の査読など締切のある仕事が続いており、週末もゆっくりすることはできない。
先週は何とかJSTのA-STEP補助金の応募登録を済ますことができた。

今週で講義・試験も全て終了するので8月は少しほっとできるが、加納先生の仕事が大詰めを迎えておりそのお手伝いで忙しくなりそうだ。

ここのところ毎日猛暑日で熱中症の患者が多発している。
私が臨床を行っている病院にも毎日最低1人は体調を崩して点滴が必要な熱中症の患者が来ている。

疲れが出やすい時期だが、あともう一踏ん張り頑張りたい。
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学生のラップ療法体験記

2012-07-25 | 医学・医療
湿潤療法を学生に講義したところ、たまたま怪我をして習いたてのラップ療法を実践した学生がいました。
貴重な報告ですのでアップいたします。

















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前期試験とポートフォリオ

2012-07-25 | 大学
今週から来週にかけて前期試験を行っている。
大学で教員をしていて辛いことの一つが試験の採点である。
できることなら誰かに代わってもらいたい。

今回初めての試みとして、理学療法学科の新入生にリハビリテーション概論のの講義をするのにポートフォリオの作成を課題とした。
講義が終わったら、その内容に関連することを図書館やネットで調べて自分なりにまとめるようにさせたのである。
今日、試験を行った後に前期の間に作成したポートフォリオを提出させた。

従って試験の採点の他にポートフォリオのチェックもしなくてはならない。

ポートフォリオは各学生の個性が出ていて興味深い。
大方は教科書の内容をまとめ直したものだが、中にはユニークなものもある。

最高傑作は湿潤療法の講義を聴いた後に、その内容をネットで調べてまとめ上げたものだ。
何と講義の後にたまたま傷ができ、治療をラップ療法でやってその経過をデジカメで記録して詳細にまとめてあった。

あまりに面白くてついつい読み込んでしまった。

1人で読んだのではもったいないので勝手ながらこのブログに公開させてもらうことにした。
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オープンキャンパス

2012-07-22 | 大学
本日は今年初めてのメインオープンキャンパスである。
既に小規模のオープンキャンパスは行われているが、全学規模のオープンキャンパスは今日からだ。

早朝の時点で雷注意報が出ているがたくさんの高校生が来てくれることを願う。





遠方の駐車場に車を止めて歩いて研究室に向かっていると、学園橋の欄干から覗くと廃屋が取り壊されていた。
山田方谷が著名人を接待した歴史的遺産であり、やっと再建されるようだ。
水車もできるのだろうか。



事務の方も早朝から準備に余念がない。



まずは教室で催しの説明を行います。



午後2時より4班に分かれた見学者に動作解析の体験デモを行いました。
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MathWorks Webセミナー

2012-07-20 | 大学
最近MATLABという高価なソフトを購入し、これを使って動作解析のデータを処理しようと考えている。
それで、案内のあったMathWorks Webセミナーに参加することにした。
今回のテーマは

数学的モデリング ―MATLABによる数式処理・最適化・曲面近似・決定木の活用―

研究室だといつ邪魔が入るか分からないので、自宅にこもって視聴したのだが、内容が難しすぎる。
しかし何でもできそうなソフトであることは感じられた。
しかし、前途多難である。

セミナーの中で紹介されていたサイト
MATLAB CENTRAL
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『地域創成』はなぜ必要か

2012-07-16 | 大学
来春より地域創成農学部が南あわじ市に誕生する予定だと言うことを書いたが、なぜ〝地域創成〟農学部なのだろうか。

それは定員割れに苦しむ地方私学の生き残りの道が〝地域創成〟しかないからである。
これは国策でもあり、先日公表された文科省がまとめた『大学改革実行プラン』においても、地方私学の担う役割として地域再生の核となる大学づくり(COC (Center of Community)構想の推進)が挙げられている。
厳しい見方をすれば、大学が余る時代には地域のニーズに応えられない大学は退場するしかないということだろうと思う。

本日の日経に興味を引く記事が出ていた。
『九州の公立大、1法人に』
これはあくまで矢田俊文・北九州市立大学前学長の提言にすぎないが、極めて説得力のある提言だと思った。

公立大学は過去10年間で得た学生増の約3分の2が地方圏の増加だそうだ。
一方同じ期間に私立大学では学生増の97%が首都圏と関西圏の二大都市圏であったという。
関西圏の私大に学生を持って行かれる我々の立場としては公立大学がうらやましい。

公立大学はもともと地域を指向した教育・研究を行っていることから、近隣の大学が一つにまとまりスケールメリットを生かすというのは必然的な流れのように思われた。




さて、この連休だが、私はこの地域創成にも貢献できるJSTの研究補助金を獲得すべく、ひきこもって補助金申請書を書いている。
今日は海の日で、本来なら海に出かけたいところなのだが・・・

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吉備国際大学南あわじ志知キャンパス整備工事 安全祈願祭(起工式)

2012-07-15 | 大学
昨日は吉備国際大学南あわじ志知キャンパス整備工事 安全祈願祭(起工式)のために朝早く岡山駅西口に集まりバスで南あわじ市まで行ってきた。
初めて行ったのだが、敷地はかなり広大で、駐車場も広いものを整備するらしい。
ここは来春より地域創成農学部となる予定だが、地元の熱い期待をひしひしと感じた。
淡路島では初めての大学となるらしい。
午後からは講演会とシンポジウムがあり、会場は満員だった。

<大学連携シンポジウム> 三原公民館
       13:30   挨拶      南あわじ市長・順正学園理事長ほか
       13:40   基調講演    講師:松山大学教授 橋本卓爾先生
       14:30   基調講話    講師:京都大学名誉教授 内藤正明先生
       14:45   基調講話    講師:神戸大学名誉教授 加古敏之先生


夕方岡山駅前キャンパスまで帰ってきて祝賀会が行われた。
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おへそ引っ込め体操

2012-07-05 | 研究・講演
おへそ引っ込め体操(おへそ引っ込めコルセット筋トレーニング)というのは、おそらくNHKのためしてガッテン製作スタッフのネーミングだろうと思うが、素人に分かりやすくてよいネーミングだと思う。

これまで講演などで従来のウィリアムズエクササイズの腹筋運動を批判してActive Lumbar Stabilization Exerciseを推奨してきたのだが、そのイメージしやすい分かりやすい説明の仕方を探していた。
昨日も理学1年生の学生が、腰痛で困っていて正しい体操の仕方を教えて欲しいと尋ねてきたばかりだった。

そこに、昨夜のNHKのためしてガッテンの放送はまさにタイムリーな番組で、私も思わず感心してしまった。
特に、腹横筋を鍛えた水泳の一流選手が、プールの壁を一回蹴っただけでまっすぐな姿勢をキープしてどこまでも泳いでいくシーンのところでは思わず唸ってしまった。


実は4月6日の産経新聞の競泳・日本選手権での北島の活躍を伝える記事で、以下のような記載を読んで、非常に気になっていた。
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こだわったのは、体全体を連動させる泳ぎ。
腕や足を単独で鍛えるのではなく、「ボディーポジションを良くする。
パワーでは(海外勢に)勝てないし、いかに少ない抵抗で進めるかを考えてきた」という。

筋力トレーニングでも左右のバランスを意識して取り組んだ。
高校時代からケアを担当する小沢邦彦トレーナーは「インナーの筋肉がしっかり鍛えられ、不安定な水中でも軸のぶれない体になった」と評す。
それは、100メートルで日本記録を更新するなどスピードの向上につながった。
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「インナーの筋肉がしっかり鍛えられ、不安定な水中でも軸のぶれない体」とはどんな体なのだろうとずっと考えていた。
昨夜の番組はそんな私の疑問を解消してくれた。

最近、研究で取り組んでいるテーマが、実際には存在しない体の軸の安定性を評価してみようというもので、その意味からも昨夜の番組は示唆に富んでいた。
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川平 和美教授は電気刺激に着目していた

2012-07-02 | 研究・講演
昨日の川平 和美教授の講演で感じたことを忘れないうちに記録しておく。

川平教授の脳卒中片麻痺に対する促通反復療法は、先頃NHKの番組で取り上げられたこともあって非常に有名であるが、川平先生が実際の治療に低周波やバイブレーションを利用していることは今回初めて知った。

これまでの神経筋促通法は運動性下降路の再建/強化への認識が不十分で(川平先生の抄録のまま)あまり効果がなかったが、川平先生の促通反復療法はビデオを見る限り、かなり有効のようである。

その理論的根拠は以下のようなものである。
片麻痺の回復には大脳から脊髄前角細胞までの運動性下降路の再建/強化が不可欠である。
シナプスの結合強化はシナプス前細胞の興奮がシナプス後細胞に伝わることによって、シナプスの伝達効率の向上、組織的結合強化の形で進行する。
患者の意図した運動を実現する形で、目標の運動性下降路の強化/再建を行うことが必要である。
促通反復療法は目標の神経路の興奮水準を高め、患者が意図した運動の実現と反復によって麻痺の改善を可能にした。

促通反復療法を行うのに、低周波による刺激が非常に有効とのことで、川平先生の指導する理学療法士/作業療法士は全員が腰にコンパクトな低周波治療器の入ったポーチをつけていて、いつでも低周波が当てられるようになっているのだそうだ。

私も何年も前から電気刺激の可能性に着目して研究を行ってきたのだが、未だ何一つ臨床では利用されていない。
実際に訓練室の療法士全員が電気刺激をごく当たり前に利用しているスライドを見て考えさせられた。

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日本リハビリテーション医学会中国・四国地方会

2012-07-01 | 研究・講演
私がかつて勤務したことのある、かがわ総合リハビリテーションセンターが当番幹事で第34回中国四国リハビリテーション医学研究会、第 29 回日本リハビリテーション医学会中国・四国地方会が行われた。
会場は高松駅近くの高松アルファあなぶきホール(旧香川県民ホール)で、会長は医局先輩の中塚 洋一先生である。

受付や進行を昔一緒に仕事をしたことのある病院スタッフが行っていて、ずいぶん懐かしかった。

講演は以下の二つであった。
どちらも非常に興味深い内容であった。
1.「痙縮治療の進歩と脳性麻痺児リハビリテーションのあり方」
 信濃医療福祉センター所長 朝貝 芳美先生

2.「片麻痺への促通反復療法の理論と治療手技,治療成績について
―効率的な神経路の再建/強化を目指して―」
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科運動機能修復学講座 リハビリテーション医学教授 川平 和美先生

下記のセッションの座長も務めた。
【研究会一般演V】演題番号 33~38(14:50~15:50)
座長 河村顕治(吉備国際大学 保健医療福祉学部 教授)
33. 小学生サッカー選手の内側縦アーチ
   徳島病院 リハビリテーション科 川道幸司 ほか
34. 高齢者の開眼片脚立位時間と足部アライメントの関係 ~内側縦アーチとLeg heel alignmentに着目~
   マッターホルンリハビリテーション病院 リハビリテーション部 児玉慎吾 ほか
35. 高齢者における体幹伸展筋力と姿勢の関係
   マッターホルンリハビリテーション病院 リハビリテーション部 後藤あかり ほか
36. 3 軸加速度計を用いて評価した骨折後高齢者の歩行機能について
   博愛病院 リハビリテーション科 松本浩実 ほか
37. 3 次元動作解析による介護動作と腰部負荷について~症例報告~
   徳島大学病院 リハビリテーション部 小松宏慈 ほか
38. 外傷による大動脈解離及び胸骨・肋骨骨折患者に対して腹臥位による体位呼吸療法が有用であった一例
   広島大学病院 診療支援部リハビリテーション部門・ヒロシマ平松病院 リハビリテーション科 白岩実華 ほか
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