河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

福島第一原発事故でまき散らされた放射線の総量は広島原爆の29.6個分、ウランにして20個分

2011-07-31 | 医学・医療
私の生活はいろいろなことをこなしながら昨年と同じように過ぎていくが、日本の置かれた状況は非常に厳しいものである。

7月27日に衆議院厚生労働委員会において内部被曝の専門家である児玉龍彦東京大学アイソトープ総合センター長がすばらしい演説を行った。
「原爆の放射線は1年で1/1000に減少するが原発の放射線は1年で わずか1/10にしかならない」
「国会が国民の放射性物質汚染による被害を放置」

この児玉教授は信念の人である。

http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/8f7f0d5f9d925ebfe7c57aa544efd862

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-626.html

以下引用
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は4つの事を緊急に提案したいと思います

第1に
国策として、食品、土壌、水を、日本が持っている最新鋭のイメージングなどを用いた機器を用いて
もう、半導体のイメージかは簡単です
イメージ化にして流れ作業にしてシャットしていってやるということの最新鋭の機器を投入して
抜本的に改善して下さい
これは今の日本の科学技術力で全く可能です

2番目
緊急に子どもの被ばくを減少させるために新しい法律を制定して下さい
私のやっている、現在やっているのはすべて法律違反です
現在の障害防止法では各施設で扱える放射線量、核種等は決められています
東大の27のいろんなセンターを動員して現在南相馬の支援を行っていますが
多くの施設はセシウムの使用権限など得ておりません
車で運搬するのも違反です
しかしながら、お母さんや先生方に高線量の物を渡してくる訳にもいきませんから
今の東大の除染ではすべてのものをドラム缶に詰めて東京に持って帰ってきております
受け入れも法律違反
全て法律違反です

このような状態を放置しているのは国会の責任であります
全国には
例えば国立大学のアイソトープセンターは
ゲルマニウムをはじめ最新鋭の機種を持っているところは沢山あります
そういうところが手足を縛られたままでどうやって
国民の総力を挙げて子どもが守れるのでしょうか
これは国会の完全なる怠慢であります

第3番目
国策として土壌汚染を除染する技術を民間の力を結集して下さい
これは、たとえば
東レだとかクリタだとかさまざまな化学メーカー
千代田テクノとかアトックスというような放射線除去メーカー
それから竹中工務店とか様々なところは、放射線の除染などに対してさまざまなノウハウを持っています
こういうものを結集して現地に直ちに除染研究センターを作って

実際に何10兆円という国費がかかるのを
いまだと利権がらみの公共事業になりかねない危惧を私はすごく持っております

国の財政事情を考えたらそんな余裕は一瞬もありません
どうやって除染を本当にやるか
7万人の人が自宅を離れてさまよっている時に 国会は一体何をやっているのですか

以上です
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JST特許出願支援電子申請完了

2011-07-28 | 大学
加納先生の国際出願した特許を各国移行するための支援をしてもらうためにJST特許出願支援の電子申請を行った。

これまで全く経験のないことであり、申請書を書くのにこの1ヶ月間、随分と悩んだ。

結局、申請書の内容で支援の採否が決まるわけではないとのことだったので、思い切って今日仕上げて申請作業を一気に済ませた。

だめならだめで仕方がない。
やることだけはやっておかないと幸運の女神も微笑んではくれない。



一仕事終わってほっとするのも束の間であり、前期試験の採点をして、成績をWEB登録しなくてはならない。
昔は今頃は全て仕事が済んで夏休みでのんびりしていたのだが、最近は文科省の指示で講義を15コマと試験を1コマで合計16週かかることになり、8月上旬まで食い込んでしまうのである。

結局、休日でも採点などの作業をしないといつまで経っても仕事は片付かない。

おまけに、9月には最終年度を迎えた研究所補助金の研究成果報告書をまとめ上げて文科省に提出しなくてはならないことが判明した。

また、今年も夏休みは潰れてしまう。
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理事長室暑気払いの会

2011-07-28 | 大学
昨夜は理事長室のメンバーで岡山市内で暑気払いの飲み会があった。

まだまだ週半ばで深酒すると仕事に響くため、セーブしようと思いながらも、勧められるままにワインをしこたま飲んでしまった。

飲むとつい口が滑って失敗というのが私のいつものパターンなのだが、記憶にあるところでは昨夜は
「たばこを吸うと死ぬぞ」
を連呼していたように思う。

理事長室のメンバーの中に喫煙者が5人いると言うことがわかり、大学の中でたばこを吸うのはどうかと言う話が発端だった。

私は自分自身は全く喫煙しないが、少し前までは喫煙に対しては寛容であった。
それが、父親が肺癌で亡くなってから、知っている人がたばこを吸っているのを見掛けると一言言わずにはおられないようになってしまった。

父も早くにたばこをやめていたらあんなに苦しみながら死ぬこともなかっただろうと思うからである。

理屈でたばこをやめられるとも思えないので、最近は震災の復興支援のためにも「たばこ1本1000円」にすればよいと思っている。
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腰痛予防に必要なバイオメカニクスの基礎知識

2011-07-27 | 研究・講演
MEDICAL REHABILITATIONに下記の原稿が掲載されました。



腰痛予防に必要なバイオメカニクスの基礎知識
河村顕治
MEDICAL REHABILITATION No.134 7-12 2011.7
腰痛予防とリハビリテーション
全日本病院出版会  発行日 2011-7-15
(概要)バイオメカニクス的には腰痛を予防する戦略としては二つのことが考えられる。一つは腰椎に加わる力を小さくすることである。もう一つは脊椎の分節的安定性を得るためにローカルシステムが確実に働くようにすることである。前傾姿勢で重量物を持ち上げる時には、腰椎には外的モーメントとして上体部の重みと重量物が働き、これを打ち消すように内的モーメントとして背筋群が働く。この時腰椎を保護するメカニズムとして考えられたのが腹腔内圧理論と後方靭帯系理論である。腰椎の安定には受動的な骨性安定メカニズム、能動的な筋肉の収縮による安定メカニズムとこれらをコントロールする神経学的コントロールによる腰椎安定メカニズムの3つの要素が存在する。その中でもローカル安定化メカニズムとしてローカル筋群に分類される腹横筋と腰部多裂筋の同時収縮が注目されている。
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健康教室2011年7月増刊号(東山書房)

2011-07-27 | 医学・医療
健康教室2011年7月増刊号【第62巻 第9号(通巻918号)】(東山書房)
養護教諭のための教育実践に役立つQ&A集
保健指導をめぐる疑問・質問を中心に
   chapter 04 救急処置にともなう保健指導


Q. けがの処置で湿潤療法がなかなか定着しません。本当に効果がありますか?また、必要ですか?
 湿潤療法については保護者に伝えていますが、「乾かしたほうがいい」という方もあり、なかなか定着しません。子どもによっては化膿しやすい場合も見られ、いつまでもグジュグジュしているため、結局、受診を勧めることになります。本当に傷が治るのか、本当に効果があるのか疑問です。
 また、子どもが家庭で市販の絆創膏(キズパワーパッド)を貼ってきて、「化膿した液が垂れてくるので交換してほしい」と保健室に来ますが、学校では限られた予算内でこの高価な絆創膏を買うことができません。

A. 消毒してガーゼを当てるというこれまで当然のように行われていたけがの処置は、湿潤療法が広まってきて急速に見直されてきています。傷を消毒してガーゼを当てるという処置は、痛みを伴い治りも遅くするということが分かってきたからです。家庭や学校でも湿潤療法によるけがの処置が徐々に普及しています。(参考文献1参照)

家庭や学校で処置できるけがと医療機関へ行くことが勧められるけが

 まず最初に医療機関に行くべきけがについてまとめておきます。ガラスの破片や砂など小さな異物が取りきれないとき、動物にかまれたとき、ズキズキと痛むとき、出血が止まらないときなどは、医療機関へ行くことが勧められます。化膿しそうな傷や化膿してしまった傷も医療機関へ行くべきです。感染の兆候としては傷の周辺が赤く腫れて熱を持ち、痛みを訴えるようになります。
 家庭や学校での治療は、軽度の擦り傷や切り傷に限って行うべきであり、その場合でも化膿が発生した場合は速やかに医師の診察を受ける必要があります。また、破傷風予防の観点から、軽度の擦り傷を除く野外での創傷、特に木の枝や錆びた釘、鉄条網などによるけが、動物による咬創などは、たとえ外観上は軽度の傷に見えても比較的深く、傷口の奥深くまで異物や細菌が入り込んでいるため、傷口の洗浄の上、時として開放創としてドレナージを行う必要があるため、外科系医師の受診が必要です。
 家庭や学校で処置できるけがが軽度の擦り傷や切り傷に限られるという点が、湿潤療法を行って本当に効果があるのか疑問を感じる原因だと考えます。つまり軽度の創傷であれば消毒をして従来の絆創膏を貼っても湿潤療法と同じように治るからです。医療機関で処置を行うような傷の方が湿潤療法の効果を実感できます。(参考文献2参照)

湿潤療法の基本

 湿潤療法の処置の仕方はいたって簡単です。「感染予防のため水道水などで丁寧に汚れを落とす」「消毒はしない」「乾かさないように被覆材で覆う」という3つの基本を守るだけです。傷を覆うのに使う被覆材はガーゼではなく、一般的には「ハイドロコロイド」というこれまで医療用で褥瘡治療などに使われてきたものが適しています。2004年3月より家庭用衛生用品の大手であるジョンソン・アンド・ジョンソンからハイドロコロイドでできた被覆材が絆創膏(キズパワーパッド)として発売されました。この商品はシート状になっていて外側が防水のためのポリウレタンフィルム、内側が親水性コロイド粒子を含む粘着面になっています。創面のコロイドが水分を吸収してゲル化します。傷をよく洗った後、ハイドロコロイドを当てて、適度な湿潤状態に保つだけで、痛みも少なく早く治るのです。しかも、かさぶたを作らずあとが残りにくいというメリットもあります。

湿潤療法の理論
 湿潤療法は創面を適度な湿潤環境に維持することで細胞の増殖を促進しようとするものです。従来の消毒とガーゼの方法では、乾いた痂皮の下側でかろうじて肉芽の形成が起こるだけでした。毎日ガーゼを交換するとせっかく形成された肉芽が引き剥がされるばかりか、消毒液による細胞毒性により大幅に創傷治癒は遅延することが明らかとなってきました。創傷が治る過程には、傷口からしみ出てくる体液(滲出液)に含まれる細胞増殖因子が重要なのです。つまりガーゼを当てると、せっかくの滲出液が吸収されてしまうので、治癒が阻まれてしまうというわけです。また、けがにより欠損した皮膚は、傷の表面を上皮細胞が増殖して遊走することで再生します。このとき、湿った環境にある方がたやすく移動できるので、なめらかな皮膚が早く再生されるというわけです。ガーゼを当てて傷を乾かすというこれまでの治療では、上皮細胞の移動も阻まれるため、再生は遅れ、傷あとが残る原因にもなります。さらに、ガーゼは傷にくっつきやすいので、ガーゼ交換の際、新たに再生した皮膚をはぎとってしまうというデメリットもあります。
 一方、消毒薬については、細菌だけでなく、傷を治すのに必要な細胞まで殺してしまうのが問題です。傷に感染を起こすためには大量の細菌が必要なので、通常は、水道水でよく洗い流して菌を減らせばよいということが判っています。また、芽胞形成菌にはエタノールなどの一般的な消毒薬は無効で、水道水で洗い流すことが最も効果的です。さらに、ごく少ない細菌でも、傷に異物などがあると感染が起こることが知られているので、ごみや異物はよく洗い流すことが大切です。かさぶたやガーゼのほつれた糸なども異物となります。

ハイドロコロイドでできた被覆材には欠点もある
 創傷被覆材は傷そのものに対しては高い治療効果を持ちますが、傷周囲の正常皮膚に発赤を起こす事はよくありますし、夏場ではアセモができて困ることもあります。要するに通常の絆創膏に比べれば皮膚障害は少ないものの、長い時間貼り続ければ何がしかのトラブルは避けられません。ハイドロコロイドでできている絆創膏(キズパワーパッド)を外傷に使うと非常に効果がありますが、上述のような発赤が起きたり、融解して溶けだすと液が垂れたり独特の臭気が出たりして不快なことがあります。この時溶け出した液は膿ではありませんので化膿を心配する必要はありませんが、気持ちの良いものではありません。他の被覆材でもさまざまな欠点があります。傷の処置に理想的な創傷被覆材とは安価で、どのような部位にでも簡単に貼れて、正常な皮膚への影響が少ないものでしょう。現状ではプラスモイストがこれに最も近いように思われます。プラスモイストは2007年10月より一般向けに発売が開始された安価な創傷被覆材です。シート状であり傷口の大きさ、形状に応じてハサミで自由にカットして使用できます。創の乾燥を防ぎ、貼り付きにくいためはがす時の痛みがありません。さらに適度な吸収力があり、周囲の皮膚がムレにくく発赤を起こすこともありません。(参考文献3参照)

参考文献
1.救急処置「なぜ・なに事典」外傷編1(湿潤療法を中心として) 第3版
編著:大谷尚子・中桐佐智子・岡田加奈子 著:河村顕治 
東山書房(京都), 2009.7.5
2.http://kawamura-md.jimdo.com/創傷の湿潤療法/
著者の臨床での治療経験をまとめてあります。湿潤療法がいかに効果的か実感できると思います。
3.http://www.wound-treatment.jp/title_hihukuzai.htm
ドラッグストアや薬局で購入できる傷治療用被覆材をまとめてくれています。プラスモイストについても説明があります。

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シニアNavi 2011夏VOL.02

2011-07-26 | 研究・講演
シニアNavi 2011夏VOL.02が配布されている。
春号に引き続き変形性膝関節症の運動療法について記事を掲載して頂いた。




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オープンキャンパス

2011-07-24 | 大学
今回のオープンキャンパスは、昔を思わせるような盛況ぶりで、たくさんの高校生と父兄が参加してくださった。

ここ数年はせっかく休日をつぶしてオープンキャンパスを行っても、次第に参加者が減るという状況だったので非常にありがたい。
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犬も歩けばブタの歩行分析

2011-07-24 | 研究・講演
昨日の研究会は3つの研究会の合同開催で、出席者の中には外国から日本に来られている方もおり、なまじっかの学会よりは中身の濃い研究会であった。

犬も歩けば棒に当たる式に、何か役に立つ知識や、人との繋がりができるのではないかと期待して参加したが、夕方の旅館での懇親会から2次会、そして旅館では東大の光石教授とナカシマメディカルの中島社長と同室で雑魚寝となり、まるで夏の合宿状態であった。

そんな濃い研究会であったのだが、とんでもない依頼を受けてしまった。

現在開発中の人工関節ロボットの承認を取るのに動物実験でのデータが必要とのことで、歩行分析に協力して欲しいというのである。

データを取るには犬が最も取りやすいが、犬では人の人工関節が入らないので、ブタを使いたいというのである。
既にブタの死体を使って、人工関節を入れる予備実験はやってうまく行ったとのことであった。
生きているブタに人工関節を入れて、術後にうまく歩けることを歩行分析で証明して欲しいのだとか。
人の人工関節が入るブタというと相当巨大なブタだろう。

うーん、これは大変だ。

下手をすると大学の校内を逃げたブタが走り回ることになりかねない。
そんなことになったら怒る事務局長の顔が目に浮かぶ。

やっぱり床反力計を持ち出して、外で計測をするのが現実的かと思った。

そんなわけで、本日はオープンキャンパスなのだが、夕方、ナカシマメディカルの方が大学に訪ねて来ることになった。
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第88回 人工関節の機能高度化研究会

2011-07-23 | 研究・講演
『第88回 人工関節の機能高度化研究会』
& 『第88回 知能化医療システム研究会』
& 『第1回生体システム研究会』

【開催日時】 2011年7月23日(土) 10:20~15:30
【開催場所】  笠岡第一病院 多目的ホール [5F]
【主催】 笠岡第一病院, ナカシマメディカル(株)

開会・挨拶    
笠岡第一病院    院長      橋詰 博行 先生
岡山理科大学    副学長・教授  金枝 敏明 先生

『第88回 人工関節の機能高度化研究会』
座長 岡山理科大学 金枝 敏明 先生
演題①『ビタミンE混合UHMWPEへの電子線照射による改質』
   ナカシマメディカル(株)  研究員     植月 啓太
(メモ)ビタミンE混合とCross Linkを併用する
Cross Linkでポリエチレンの摩耗はほとんど防止できる
現在はインピンジが問題

演題②『Initial results from a novel multidirectional lift-off type aseptic wear simulation device』
   京都大学大学院工学研究科 大学院生 Alexander Turner
(メモ)富田先生の指導した院生が滑らかな日本語で講演! すばらしい
摩耗粉をマクロファージが分解しようとする時にサイトカインを分泌し、無菌性骨溶解が起こる→再置換(人工関節は20年以上持たない)
ビタミンE混合ポリエチレンでは摩耗粉の弊害が緩和される?
この仮説を証明するために無菌摩耗試験器を開発した
体内に近い摩耗粉が得られ、環境で試験が可能になる
ビタミンE混合ポリエチレンと普通のポリエチレンで摩耗粉の形状が違わないか

『第1回生体システム研究会』
座長 大久保病院 田中先生
演題③『リズム現象の数理~非線形神経システムへの位相縮約によるアプローチ』 
   東京大学大学院新領域創成科学研究科 助教 大森 敏明 先生
(メモ)数理脳科学
位相縮約法の概要
生体におけるリズム現象 非線形ダイナミクス
高次元非線型システム → 位相方程式(1次元)
リミットサイクル(閉軌道)
外部刺激がある場合でも1次元の方程式で記述可能
計測される位相応答曲線はノイジー
ベイズ統計

演題④『ベイズの定理を用いた新しい脳情報抽出技術の開発』 
    情報通信研究機構未来ICT研究所 研究員 成瀬 康 先生
(メモ)情報通信研究機構=脳情報通信技術の確立が目標(国家プロジェクト)
高精度に脳情報を抽出する
α波の位相、振幅が脳機能に関連している
複数回(50回以上)加算平均しないといけない
これまでの手法の問題点
ウェーブレット変換、ヒルベルト変換、これらはフーリエ変換
確率モデルを導入する
画像処理に応用されている技術
ベイズの定理

演題⑤『運動学習への数理モデル的アプローチ ―神経科学の理解から臨床応用を目指して―』
    東京大学大学院新領域創成科学研究科 大学院生
(メモ)川人光男 脳の計算理論
CI療法よりも健常側を患側と同時に動かした方が片麻痺の麻痺側の運動療法に有効
なぜか?
脳の数理モデル
電気生理実験から明らかになった生理現象を取り入れた数理モデルを作る
一次運動野はどのような情報を表現しているのか
運動方向を表現している
ニューロンの集団活動=ポピュレーションベクトル

『第88回 知能化医療システム研究会』
座長 東京大学 光石  衛 先生
演題⑥『骨抽出における画像撮影条件の検討』 
    ナカシマメディカル(株)   研究員     鈴木悠悟
(メモ)パーソナライズド人工関節(カスタムメイド)
CT,MRI画像から骨の3Dモデルを構築する
MRI画像では1mm程度の誤差が出る 皮質骨の判別がしにくい

カブトガニセミナー①(依頼講演)
『硬組織・軟組織再建・再生へ向けた材料の微細構造制御』 
  岡山大学大学院自然科学研究科機能分子化学専攻 教授 尾坂 明義 先生
(メモ)有機無機ハイブリッド
Silica NT
酸化チタンには軟部組織がついてくる

カブトガニセミナー②(依頼講演)
『多軸制御骨切除ロボット最小侵襲の試み』
   東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 准教授 杉田 直彦 先生
(メモ)MISの課題 開創量と工具干渉がトレードオフ
ロボットに都合の良い部位を開創する(理想開創領域)
ロボットを周りに当たらないように操作する(工具干渉回避アルゴリズム)

閉会・挨拶     
東京大学大学院工学系研究科 教授    光石  衛 先生
ナカシマメディカル(株)  代表取締役社長 中島 義雄 


引き続き知能化医療システム研究会の人工関節ロボットについて打ち合わせ

夜は笠岡駅前の旅館で懇親会
  
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特許と大学と補助金

2011-07-21 | 大学
今年度に入って一番力を入れて申請した補助金の審査結果が昨日返ってきた。

結果は不採択。
さらに、評価結果は最低。

ちょっと落ち込む。

これまで、JST補助金について勉強してきた中で分かったのは、この補助金は研究としての内容が優れていると言うだけでは採択は無理で、将来産業的に実用化される見込みがあるという内容でないとだめだと言うことである。
いくら研究者本人がこれはすごい可能性を秘めていると力説したところで逆効果でしかないのである。

iPS細胞を発見した山中先生の研究も、最終的にはJST補助金を受けているが、実は審査の中ではかなり意見が分かれたらしい。
iPS細胞自体は研究としては超一流の研究だが、いまだ臨床応用の目処は立っていない。
産業化できる見込みが立っていないと言うことである。
本来であれば、このような研究にはJST補助金は支給されないのである。


iPS細胞と言えば、7月18日の日本経済新聞によると、京大のiPS細胞特許戦略は最近見直され、取得特許を絞り込む方針に転じたそうだ。
これは特許の保有などにかかるコスト負担を京大だけで負担することが困難だからだそうだ。

特許は産業化されてこそ意味を持つし、収入も入ってくるが、ただ単に特許を取得したと言うだけでは単なる金食い虫でしかない。
京大はすでに約70件の特許を出願し、その出願や保有に年間数千万円もかかるらしいのである。

しかも、この特許は将来生きてくるかどうか何の保証もない。
例えば、山中因子以外の遺伝子でiPS細胞が作れることになれば、これまでの特許はすべて無意味になる。

それだけでなく、うまく行って特許が使えそうな状況になると、似通った特許を巡って海外で訴訟が起こる可能性もある。
特許訴訟は1件で数億円の負担がかかるそうだ。


こんな記事を読んでいると、ますます落ち込んできた。

今現在私が取り組んでいるJSTの特許化支援の補助金申請は、うまく行ってもだめでも茨の道である。
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台風6号のため休講

2011-07-19 | 大学
台風6号のため高梁地区に暴風警報が出され、2限目より休講となった。
ちょうど2限目に順正高等看護専門学校の最後の講義があり、こちらは午後から休講と言うことで何とか講義を終えることができた。

休講にしたら講義は別の日にしなくてはならず、前期試験を来週に控えた今、休講になるのは非常に困る。

全く迷惑な台風である。
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今年は女子サッカーの年か

2011-07-18 | 大学
サッカーの第6回女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で日本代表「なでしこジャパン」が初優勝。

夜中に目が覚めたらTVを見ようと思っていたら、朝までぐっすり寝込んでしまった。
朝のニュースで優勝を知ってびっくりした。

暗い話題の多い日本にとって、久々のビッグニュースだ。

吉備国際大学も女子サッカーはかなり強いので、今年は女子サッカーからは目が離せない。
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3期生天野君の結婚式に出席

2011-07-16 | 大学
吉備国際大学理学療法学科3期生天野君の結婚式に出席した。
会場は名古屋駅の近くの結婚式場だった。

彼とは卒業後も縁があり研究指導を行い、大学院でも指導をしていた。

3期生は吉備国際大学の各学年の中でもまとまりが良く、今日もたくさん同期生が出席していた。
同期の濱田太朗君が司会をして余興をしたが、かなり時間をかけて作ったと思われるビデオメッセージをBGMとともに流し、ムード満点の出し物であった。
天野君は仲の良い同期生の中では最後の独身で、集まった同期生にとっても記念すべき結婚式だったようだ。

先日、私の大学時代の同期生が訪ねて来てくれたが、学生時代の友人というものは特別である。

今日の結婚式に出席して、改めてそのことを思った。

今、学生生活を送っている学生にもできるだけ今しかできない友達とのつきあいを大事にしてほしいと思った。






今回の結婚式で初めて見た。
新郎新婦が共同作業で一番上のグラスに液体を注ぐと、それが上から下へ流れて次々に蛍光を発する。
これはルシフェリン - ルシフェラーゼ反応だろうか。
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学生時代の同級生来たる

2011-07-12 | 大学
4月17日に岡大医学部で日本運動器リハビリテーション学会研修会の講演を行った時に、学生時代の同級生の池田 弘先生に出くわしたことから彼が大学を訪ねてきた。
池田先生は倉敷成人病センターで内科医を務めている。
検診でチェックされた脂肪肝+メタボ関係の患者さんの診療を行っているうちに、運動不足、特に筋肉量の低下による基礎代謝の低下が病態に大きく絡んでいることが分かってきたとのことである。
特に高齢者で下半身の筋肉量低下が目立ち、適切な運動療法を探していたところ、私の話を聞いてCKCに興味を持ったのだとか。
双方の仕事の都合がついたのが今日で、午前中、保健福祉研究所を中心に見学してもらった。

彼といろいろな話をしたが、これからまさに高齢者の高齢化が始まるわけで、運動したくても歩くことも困難な高齢者がこれからは猛烈な勢いで増えてくると思われる。
私がこれまで行ってきたような研究はまさにこれからの時代に求められている研究だと思った。

自然界では子育てなどの役割を果たした動物は死んでいく。
しかし人は寿命をその生理的限界まで延ばしつつある。
現状では寿命を迎えるまでに社会的に有意義な生き方ができるとは限らずタイムラグがある。
我々の仕事は人が寿命を迎えるまでずっと社会的役割を果たせるような健康寿命を延伸することなのではないかと最近考えている。

内科医でありながら運動療法の重要性を強調する池田先生と話をしていて、ますますそうした思いを強くした。
  
(参考)
二つの寿命のジレンマ 中川志郎(茨城県自然博物館館長・元上野動物園園長)

 このようにみてきますと、動物の寿命には二つの側面があることがわかります。ひとつは動物園動物やペットなど人によって飼育・管理される動物群で、この場合の寿命は生理的限界に限りなく近づくため「生理的寿命」とよばれます。もうひとつは野生動物群にみられるもので、子育てなど生物的な役割を果たしおえると生理的寿命までかなりの余力を残しながら生態的な理由によって一生を終える「生態的寿命」です。

 生態的寿命は生理的寿命に対して平均的にみますと半分ほどの長さしかありません。しかし、生態的寿命で終わる動物たちはそれぞれの生態的(社会的)役割を生きるわけで、役割を終えたあとの生存は生理的には生存しても生態的にはほとんど意味を失うのです。動物園などで長生きした個体が、群れのなかで居場所を失い、精神的なストレスに苦しむケースなどはその典型と考えられます。動物園動物たちは確かにニューフリーダムを獲得し生理的寿命を得ますが、生態的にそれを生かす術を獲得することができないからです。

そして人
 人は自らの手で寿命を生理的寿命に限りなく近づけた唯一の種といえましょう。いわゆるニューフリーダムを最大限に拡大し利用したのです。そして、人のユニークなところは生理的寿命の拡大を単に生理的寿命につどまらせず、これを社会的(生態的)寿命に合致させようという努力が同時におこなわれていることです。ただ、生理的寿命の拡大のスピードとそれに適合する社会的役割の創出との間にはタイムラグがあり、そのはざまでさまざまな老人問題が浮上しているのが今の人間社会といってよいのではないでしょうか。

 いうなれは、ニューフリーダムによって獲得した生理的寿命の拡大は、生態的(社会的)な生存の裏付けをもつネオ・ニューフリーダムの出現によって初めて完成にいたるものだからです。
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運動器科学会備忘録

2011-07-10 | 研究・講演
記憶の新しいうちに備忘録を書いておく。
結構今後の参考になりそうな新しい知識が多かった。

機器展示では竹井機器工業がスマートトレーナーという新しいリハ機器を発売して展示してあったが、その宣伝文句で
『世界初! 脚のフルコンセントリックトレーニング』
とあるのは明らかに事実誤認である。

先頃、我々はCKCの運動訓練器で特許を取得したが、その訓練器でもフルコンセントリックは盛り込まれている。
この特許は2000年に出願したものだから10年以上前に我々はそういった機能も考えていたのである。
と言うより我々が考えたのはIsokinetic CKC運動が行える訓練機なので、コンセンエキセンでもコンセンコンセンでもエキセンエキセンでも何でも可能である。
Isokineticでは設定するのはフットプレートの移動するスピードだけなので、そのフットプレートを蹴ろうが引っ張ろうが自由に運動が行えるのである。

ただ、惜しむらくは私が考えたこの訓練器は未だ商品化の目処が立っていないことである。


さて、備忘録である。

ROAD プロジェクト

変形性膝関節症の悪化要因
メカニカルファクター
認知症
喫煙
メタボ

PGC-1α
運動療法で増える(Nature)

運動療法が有効である理由
ダイナミックなスタビライザーとしての筋力増強(アンドリアッキー教授の理論)
膝内反モーメントの減少
Quad減少Ham維持

足底板は日本発 戸祭先生開発
北大の安田先生がバイオメカ的理論付け

戸田先生のバンデージ付き足底板
距骨下関節の安定

膝痛の有症者800万人、TKA 7万人
残りの99パーセントが運動療法を行う

中川志郎
生理的寿命
生態的寿命
社会的寿命

膝OAにおける膝屈曲は合目的的
腰が曲がり足関節拘縮

サルコペニア Sarcopenia
加齢性筋肉減少症
虚弱 Fraility

75歳以上の後期高齢者が急増する
高齢者の高齢化

免疫炎症性変化
IL-1, IL-6, TNF-α
ホルモン減少
代謝(インシュリン感受性)低下
栄養低下

スクリーニング
EWGSOP サルコペニア アルゴリズム
65歳以上 まず歩行スピードを調べる 0.8m/s が分かれ目
次に握力を調べる
これが低ければサルコペニア

まず歩行スピードを見るところが画期的

握力などを4分画する
17kg,19kg,22kgが境目

下腿三頭筋周囲計
31cm,32cm

ロイシン(必須アミノ酸)
ビタミンD 筋力アップ
投与によって歩行スピードアップ

preffered walking speed:後期高齢者は分散が大きく歩行不安定なのでこれを指標にする
maximum walking speed:前期高齢者はこちらが指標として有効

神経障害性疼痛

TRPV1
Ca2+チャンネル
TTX テトロドトキシン

1993 McLachlan EM Nature
交感神経

TENS 下降性疼痛抑制系 セロトニン系

運動の効果を見る指標
尿中 μCTX-II II型コラーゲン分解産物
関節液中 IL-10
Arthritis Rheumatology & Therapy, 2010 12 R126


肉離れは腱断裂
大腿二頭筋長頭が最も損傷されやすい

歳を取ると下の方を痛める(膝とかアキレス腱)

I型は血管損傷で早く治る
II型は腱の部分断裂
III型は腱の付着部の広範な断裂で時には手術も検討する
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