河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

年末の整理

2009-12-30 | 大学
明日はいよいよ大晦日。

新年を迎える前に、今年中に最低限の整理だけはしておかなくてはならない。
特にパソコン上のデータの整理は欠かせない。

このブログのトップページは製作時点ではずっと先のことだと思っていた2010年1月1日に設定してあったのだが、明後日にはその日を迎えるため2020年1月1日に設定し直した。

月日の経つのは驚くほど早い。
ぼやぼやしていると人生はすぐに終わってしまう。

気がつくとメインのホームページは2年間更新が止まったままである。
ホームページ作製のためにDreamweaver CS4の勉強をしようと思い立って1年が過ぎるが、ブログの更新はできてもまとまったホームページ作りはできなかった。
来年度こそはきちんとした情報発信をしていきたい。

それでは皆さん、良いお年を!

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通信制大学院修士論文指導

2009-12-29 | 大学
年内にやるべきことはほぼできたと思い、少し気を緩めていたら指導している通信制大学院生2名から書きかけの修士論文がメールで送られてきた。
通信制大学院は昨年立ち上がったので、1期生は現在提出する修士論文を必死で書いている。
1月12日に提出期限が迫っているので、遅くとも1月9日(金)には郵送しないといけないと院生のメールには書いてある。
とすると、今日明日中には添削して送り返さなくてはならないと言うことになる。

例年にはなかったことなので心の準備ができてなくて一気に気が重くなった。
また年末年始の仕事が増えたわけだ。
来年3月にやっとリハ学会編集委員の任期が終わると心待ちにしていたのだが、一つ仕事が終わると必ず新たな仕事ができてくる。
大学で教員をやっている限りは逃れられない宿命か。

通信制大学院はメールを利用した課題レポートの指導はそんなにたいした負担ではない。
スクーリングも休日がつぶれるが死ぬほど大変というものではない。もともと休みのない生活には慣れている。
一番大変なのが遠隔地にいる院生に修士論文を書かせるという作業である。
通学制の院生に実験を行わせて論文を書かせるというのもとても大変なのに、メールや電話でしかやりとりできない遠方の院生に雑誌に投稿できるレベルの論文を書かせるというのは至難の業である。
だいいち院生が仕事をしている病院などには実験に使える研究機器がない。
研究機器の貸し出しなどもしなくてはならない。
しかも、実験の準備期間を除くと実質的には1年くらいの短期間に書かせなければならない。
指導の方向性を間違えると、途中で空中分解して卒業できないという事態になりかねない。

こんなストレスのかかる仕事をこれからもずっとやっていけるのだろうか。
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100研究室訪問の様子

2009-12-26 | 保健福祉研究所
先日の100研究室訪問の様子が「おかやま産学官ネット」のホームページに掲載された。


http://okayama-sangakukan.jp/modules/eguide2/event.php?eid=58
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仕事納め

2009-12-25 | 大学
午後2時より仕事納めの式が行われた。
公式には午後4時で今年の仕事は全て終了である。

4年生が、最後の最後になって卒論の原稿を持って研究室にやってきた。
原稿提出締切が年末になっており、卒業試験の勉強で忙しいので仕方がない。
彼らには卒論の内容を来年の全国学会に応募させているので、採択された時のために卒論原稿準備と同時に学会発表用のポスターのパワーポイントデータも作らせた。
初めてにしては良くできているが、いろいろと不備なところがあり、作り直しをさせることになった。

仕事納めをしたからといって実際に仕事が終わるわけではない。
私自身はとりあえず来年のリハ学会の教育講演の内容をネットで登録しなければならないし、通信制大学院生のレポートの採点も残したままだ。
論文も書かなくてはならない。

結局、年末年始も少ししか休めない。
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メリークリスマス

2009-12-24 | Private


我が家のクリスマスツリーはアメリカから持ち帰ったものだが、年々存在感が希薄になりつつある。
来年はもう飾らないかもしれない。
今年が見納めかも。
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First year it sleeps

2009-12-24 | Private
First year it sleeps, second year it creeps and third year it leaps.

これは英語のことわざである。
イギリスのバラ栽培に関する諺だそうだ。

庭にバラを植えると、
1年目のバラは眠っているように見える。
その土地や気候に自分を適応させているのである。
2年目になると這い始める。
環境に適応したバラは、枝を伸ばし葉を茂らせ、栄養を蓄える。
そして、3年目、バラは飛躍し見事な花を咲かせる。

この諺を、私が卒業した高校の同窓会報で初めて知った。
私の母校では毎年、卒業してりっぱな業績を上げた人を開講記念講演に招待して在校生に講演を行っているのを同窓会報に掲載してくれている。
今回は昭和34年卒の黒木俊郎という方で、現在は札幌で弁護士をしておられる方である。
最近読んだ講演の中で、最もおもしろい講演内容で、「人生の選択」というタイトルで専門の法律のことをちりばめながら、高校生である後輩たちに勇気を与えるようなお話しをされていた。

その中で紹介されていたのがこの諺なのである。

もちろんバラに例えて高校生の3年間の選択と努力のことを言っているわけだ。
人間3年あれば飛躍できると言うことである。

含蓄のある諺だが、自分に当てはめるとちょっと厳しい。
吉備国際大学に赴任してはや15年になろうとしているが、まだ、バラの2年目あたりである。
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保健科学研究科論文発表会

2009-12-24 | 研究・講演
本日は今年最後の会議が複数行われている合間に、保健科学研究科論文発表会が行われた。

10人が発表したが、そのうち4人が私の指導を受けている。
1人が修士課程2年で来春卒業予定で、後の3人は博士課程2年である。
博士課程の3人は今回とんでもない指導を受けたとしてもまだ1年あるので軌道修正は可能である。
しかし、修士2年のU君はここでとんでもない指導が入ると、困った事態に陥る。

ちょっと心配したが、4人とも致命的な指摘を受けることなく何とか発表が終わった。

今回、いろいろな先生方のコメントを聴いていて、ちょっと考えたのが博士課程2年のMさんが取り組んでいる移乗介護動作の研究である。
彼女はベットから車いすへの介護動作を解析して、歩行周期のような規則性を見いだそうとしているのだが、今回移乗介護動作が6つの動作に分割できると発表したところクレームが出た。
解析の対象としてベテランで介護動作のフォームが美しい被験者の動作を解析していたのだが、一例のデータで解釈するのはおかしいというわけだ。
当然その指摘はまっとうであり、彼女もこれまでにたくさんの被験者の動作解析を行ってきている。
しかし、理想的な介護動作を詳細に検討することがまず先決だと考えたのである。

ご本人が柔道をされる本学の佐藤講師と、後でしばらく話をした。
柔道も移乗介護動作と同じで2人の人間が組み合って運動を行うことに違いはない。
柔道は相手の重心を崩して投げる競技だが、技を仕掛けられて投げられないようにするためには相手の姿勢変化に応じて自分も姿勢を変化させて対応する。
運動学的に考察すると、2人の人間の合わせた重心の変位を小さくすることによって安定化を図っているわけである。
柔道をする人は誰でも、自分だけでなく相手と2人合わせた重心の動きを頭の中に無意識にイメージするのだそうだ。

さらに、佐藤先生が指摘するのは、体格差が大きな相手と組み合う時には同じ技をかけるのにも組み方が自然に変わり、フォームも変わるという。
すなわち小さな相手には上から引っ張り上げるような組み方をするのに対して、大きな相手に対しては下から上へ突き上げるような組み方になるのだそうだ。

体格が大きく標準から外れる人の介護動作を行った時は、たぶん組み方まで変化するので、介護者のデータも大きく変化する可能性がある。
ただ、柔道も介護も2人の人間が組み合って、その2人の合わせた重心が変位しなければ全体として動きは安定するはずなので、2人の合わせた重心の動きを見れば普遍的な原則が見つかるかもしれない。
体格差の大きな介護者と被介護者の組み合わせであっても、理想的な移乗介護動作ではその2人の合わせた重心は安定した軌跡を描くと言うことは仮説として十分成り立つと考えられる。

本学のリアルタイム3次元動作解析システムMAC3Dでは2人の重心がそれぞれ分かっていれば簡単に2人を合わせた重心も仮想マーカーとして出せるので、このような解析は可能である。

このような話をしていたら、佐藤先生もそう言った2人を合わせた重心の解析には非常に興味があるとのことだった。
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2009年を振り返って

2009-12-23 | 大学
まだ年越しまでは1週間ほどあるが、今日は休日で年賀状を書く予定なので今年1年間を振り返ってみる。

正月にたまたま見ていた箱根駅伝で東洋大のルーキー柏原竜二の走りに感動してCKCに関するこれまでの研究の経過をブログにまとめ始めた。
1月18日にブログの内容をまとめて大阪府理学療法士会研修会で講演を行った。

2月にはORSのためラスベガスへ行った。
思い返せば今年のイベントはこのアメリカ出張だけだった。

夏から秋にかけては補助金の中間報告書づくりでつぶれてしまった。
そのまま科研費申請書づくりに突入し、毎日書類書きの日々。

秋以降は国内の学会シーズンでばたばたと過ぎていった。

ラスベガスに行ったこと以外は来年度以降の成果に結びつく下準備をこつこつやったのみと言う1年間だった。
週末もほとんど出張や仕事でつぶれて、遊んだという記憶が全くない。

それでもたいしたトラブルもなく平穏に1年が過ぎたことを感謝したい。

来年は2010年で節目の年である。
これまでの成果が実る年であってほしい。
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国試対策講義

2009-12-22 | 大学
年内の私が担当する講義はもう既に全て終了したが、本日は看護学科4年生に国試対策講義を行った。
年数を経ると、国試対策の講義も要領良くなり、午前2コマでほぼ整形外科関係の重要事項は講義できたと思う。
ある意味、看護の国試対策は簡単で、絶対に看護師が知っていないと患者がとんでもない不利益を被るようなことを整理して教えればそう大きくは外れない。
そう言った知識は、例え国試に出題されなくても、将来きっと役立つはずであるから無駄にはならない。
毎回、そのように考えて国試対策講義を行っている。
今日教えたことの中から1問だけでも出題があればよいのだが。
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健康雑誌「夢21」から取材依頼

2009-12-21 | 研究・講演
健康雑誌「夢21」編集部から携帯電話に取材依頼がかかってきた。
来年の3月号に変形性膝関節症の入浴エクササイズの記事を載せたいとのこと。
歓迎。
特に反対する理由もなく、了承した。
来年はリハ学会でも講演依頼が来ており、入浴エクササイズが盛り上がるかもしれない。
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リハ学会編集委員会

2009-12-18 | 研究・講演
本日は東京駅地下貸し会議室へ日帰り出張です。
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100研究室訪問

2009-12-17 | 大学
本日も講義、会議と続いた後、昼食を取れずそのまま「100研究室訪問」に突入した。

吉備国際大学15号館(保健福祉研究所)および7号館4階(運動機能評価室等)で「100研究室訪問」を開催した。

「100研究室訪問」とは岡山県内の大学、経済団体、行政・支援機関等により構成された「岡山産学官連携センター」が開催する事業で、県内企業が県下の大学等の研究室を訪問し、情報交換を行うものらしい。

http://okayama-sangakukan.jp/modules/eguide2/

本学では平成17年7月14日に、13号館(文化財総合研究センター)で開催しており、今回で2回目の開催となる。

参加企業がゼロだったらどうしようと不安だったが、10社くらいから参加者があり安心した。

保健福祉研究所と動作解析システムを見て頂いて約2時間、加納先生とともに説明を行った。
こういうものはおつきあいだが、その中から新たな取り組みが生まれることもあるので重要である。
参加者の反応はよく分からないが、少なからずおもしろがって頂いたのではないかと思った。
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吉備リハ訪問ほか

2009-12-16 | 大学
今日も慌ただしかった。

会議終了後、昼食も取らずに理学1年生を引率して吉備高原総合リハセンターを訪問した。
1年生に医療の現場を見学させる取り組みで今回が5年目になる。
例年は前期に行っていたのであるが、いろいろとマナーに問題があり、今年は後期に行うことになった。
それが功を奏したのか、見学中も私語はほとんどなく、私から見てもマナーは合格点だった。

まず、吉備高原医療リハセンターを見学した。
私は久しぶりに徳弘院長や他のスタッフにお会いして、挨拶に忙しかった。
入院患者さんのいるリハ室や病棟をぐるりと見学して回った。
途中、患者さんの付き添いをしているらしきご婦人から、
「大学生? 頑張ってくださいね。」
と学生が逆に励まされたりもした。
院内見学中、ばったりと病棟の婦長さんに10年ぶりくらいにお会いした。
研究などで吉備リハを訪れても、婦長さんに会う機会はほとんどなかったからだ。

次に、お隣の職業リハセンターを見学した。
あいにくインフルエンザのため、会議室で講話とビデオの視聴で終わってしまったが、特にトラブルはなく見学が終了した。



その後はやめに帰宅し、夜は岡山市内で講演会があった。

岡大整形外科の田中雅人講師が、「日常診療で役立つ腰痛患者の診察と説明の秘訣」と題して、腰痛をめぐる基本的だが重要なポイントの解説を行ってくれた。

その後、本日のメインイベントとしてパッチギ!などで有名な映画監督の井筒和幸氏の講演があった。
パッチギ!は私も最近DVDで見たのだが、おもしろくて感動的な映画だった。
どんな監督かほとんど知らなかったが、予定の1時間を遙かに超えるトークショーは飽きることなく非常に興味深かった。
軽い語り口だったが、たぶん結構重いものを引きずっているのではないかと思わせられるようなお話しだった。

ばたばたしたが、ふだんは経験できないような刺激のあった1日であった。
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年末のつれづれ

2009-12-15 | 大学
自分が好んで引き受けたにしろ、いやでも仕方なく引き受けたにしろ、仕事には引き受けた時には予想もしていなかった雑務がついてくる。
非常勤の講義を引き受けたら、試験問題の作成とか採点などの雑務がついてくるのだが、実際にその時が来ないとその面倒さはわからない。
新しい仕事を引き受ける時には、よくよく考えて負担を多めに見積もって引き受けるようにしないと後で後悔することになる。
年末にはそのような雑務が一気に押し寄せるので大変である。

今日は大学に出てきて、今日中に終わらす仕事をMacのディスプレー上にスティッキーズで書き出し、1つ終わる度にその項目を消しているのだが、いっこうに片付かない。

今週は行事が多い。

明日16日は1年生を病院の見学実習に引率する。
明後日17日は授業、会議の後に100研究室訪問という取り組みで、外部の企業の方が見学に来られるのでその対応をする予定である。
明明後日18日は、リハ学会の編集委員会で東京へ日帰りの予定。
週末の土日も仕事が入っている。

これらの合間に次々と残された仕事をやっつけていかなければならない。
また年賀状書きは年末ぎりぎりか。
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二関節筋のEMS

2009-12-14 | CKCトリビア
これまでの研究では静止肢位において大腿直筋やハムストリングを電気刺激して様々な知見を得た。
中でも、立位でハムストリングを電気刺激すると膝伸展が起こるというのはやっていて楽しい実験であった。

ただ、これら一連の実験については本当にハムストリングの作用で膝伸展が起こっているのかという疑問が常について回る。
要するに、電気刺激で何らかの反射が誘発されて大腿四頭筋が働いているのではないかという疑問である。
実際に、今回の発表でも同じ質問があった。
これについては、近い将来研究資金が調達されたら新しい計測システムを組んで、電気刺激中の各筋の活動状態を検証する予定である。
実は昨年もこの内容を含む課題を科研費に応募していたのだが落ちてしまったのだ。
今回の臨床歩行分析研究会定例会での発表では座長の金先生から、大腿四頭筋を取り除いてハムストリングだけにした解剖モデルで実際に膝伸展が確認されたという研究結果の援護射撃もあったが、最終的には実際の生体での筋収縮を筋電図で確認することが必要と考えている。
そのためには電気刺激中に筋電位の計測ができる装置を製作しなければならない。

この研究は来年4月の科研費の採否の結果待ちであるが、これから実施しようとしているのは歩行などの動作中に二関節筋を電気刺激するというものである。
この目的のために1chのポータブルEMS装置を4台製作した。
フットスイッチとハンドスイッチを使えるもので、様々な設定で電気刺激が行える。
この年末から実験を開始したところである。

この装置にはゼミ生が早速名前をつけてくれた。「KPP」である。
「河村ピリピリ」の略らしい。


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