河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

共同研究報告会

2009-02-28 | 大学
27日の夕方、無事アメリカから帰国した。

私が出張で留守をしていた25日に、共同研究報告会が下記の要領で行われた。
これは、学内共同研究費を受けた者が、年度末に必ず行わなければならない研究成果の報告会である。

1.日時:平成21年2月25日(水曜日) 午前9時30分~午後3時00分
2.場所:7号館1階711教室
3.発表時間:10分、質疑応答:セッションごとに15分

CKCの運動解析および荷重立位周期的水平揺動刺激と筋電気刺激による筋力増強法の研究
河村顕治
吉備国際大学 保健科学部 理学療法学科

足部を接地(固定)して動きを制限したスクワットやレッグプレスなどに代表されるClosed Kinetic Chain(CKC)はBasmajianらのいう共働の運動( concurrent shift )とほぼ同義であり、この状態では二関節筋の収縮は抑制される。CKCにおいて静止して両下肢で体重を支持する程度の荷重レベルでは広筋群は活動するが大腿直筋は電気的にサイレントである。大腿直筋は股関節屈曲作用を持つため下肢伸展動作では抑制がかかることが知られていた。本研究では、筋電気刺激を利用して二関節筋の特異な収縮様式をさらに詳細に解析することを通して、新しいリハビリテーションの方法を開発する。さらに荷重立位周期的水平揺動刺激と筋電気刺激による筋力増強法について前十字靱帯再建術後患者を対象として臨床研究を行った。

キーワード:Closed Kinetic Chain、二関節筋、電気刺激、リハビリテーション機器、筋力増強


私は、物理的に参加不能なので、レジュメと発表スライドをあらかじめ作成して、大学院生のM君に代理発表を委託しておいた。
発表が終了したらメールでその内容を報告するようにとも依頼しておいた。

ラスベガスのホテルでやっとネットにつながった頃、報告が届いた。

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お疲れ様です。報告会終わりました。
「代読なので質問は先生に直接お願いします」と言ったら、みんなが笑っていました。
そのため、質問も無く無事に終わりました。
質問があれば、先生のところに直接いくと思いますので、よろしくお願いします。

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M君、ご苦労様。ありがとう。
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ORS(ラスベガス)5

2009-02-26 | 研究・講演
今回の出張を印象深く終わらせるために、最後に選んだのが今一番人気のシルク ド ソレイユの「O(オー)」である。
学会終了後、噴水ショーで有名なベラッジオに向かった。
当日のチケットを買うためにカウンターに行き今日の7時30分からのOをお願いしますと頼んだら、コンピューターでチェックした係の人が
「あいにく本日のOは全ての座席が売り切れです。」
と言うではないか。
とっさに、
「オー!!」
と叫んでしまった。
ここでおやじギャグを飛ばしても仕方がない。
このギャグに反応したわけではないだろうが、詳細に画面をチェックしていた係の人が、後部のスミの方に一つだけ空いている座席を見つけてくれた。
今回は本当にラッキーだった。

Oというのはフランス語の水に由来する言葉だそうだ。
舞台が巨大なプールになっており、プールの床がせり上がることで乾いた床にもなる。
天井から吊した空中ブランコのアクロバットがあったり、水の舞台がいつの間にか乾いた舞台に変わり火が燃えたりする。
こんな凝った演出は生まれて初めて見た。
ニューヨークのブロードウェイでもこれほどすごいショーはありえない。

学会では貴重な情報をたくさん吸収したし、すばらしいショーも鑑賞できた。
言うことのない学会であった。
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ORS(ラスベガス)4

2009-02-26 | 研究・講演
25日、現地時間正午でORSは無事終了し、ポスターをピックアップした。
これで終わりかというとそうではない。
アメリカの整形外科の学会は基礎と臨床の学会が続けて行われるのである。
つまり、25日午前に基礎学会(ORS)が終了したらすぐに午後から臨床学会(AAOS)が始まるのである。
すばらしいのはORSに参加していたらその参加証(首からぶら下げるバッジ)を見せるだけで初日のAAOSには無料で参加できるのである。
反対にAAOSに登録すると最終日のORSにも無料で参加できる。

引き続いてAAOSに全て参加するとしたらどれくらい登録費がかかるのかと思って見てみるとアメリカ整形外科学会に入っていない医師は参加費が950ドルであった。

AAOSの会場に入ってあちこち見て回っていたら、また北大の岩崎先生に会った。
何とAAOSで採択されてオーラルで発表するのだとか。
ひょっとして950ドル払ったのか聞いてみると、AAOSでは採択された発表者は共同研究者も含めて参加費は免除されるのだそうだ。
ORSは採択されても参加費はしっかり取られるので、AAOSまで支払ったら大変な額になる。
納得できるシステムだ。
しかし、アメリカの整形外科医は給料は高いが、学会ではしこたま参加費を取られ、さらに専門医資格を維持するために高い受講料を払っていろいろなコースを受けるらしいので大変だと思った。
要するに、参加するメンバーの懐具合で会費は決まっているようなのだ。
そう言う高いアメリカの学会に日本から参加するのであれば、参加費を免除するくらいしてもらわないとやっていけないと言うことである。

ところでこのAAOSの名物は何と言っても器機展示である。
世界中の医療器機メーカーが出展するとてつもない規模の展示が行われる。
当然整形外科の手術器機が中心であるが、関連領域のリハや義肢装具なども展示される。
時間をかけて見て回ると思わぬ発見があって驚かされる。

今回も2つほどすごく私にとって意外な展示を見つけた。
詳細な情報ももらってきたので、またの機会に紹介したいと思う。

いずれにしても、今回の学会は無事終了した。
明日朝一番にラスベガスを離れる予定である。
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ORS(ラスベガス)3

2009-02-26 | 研究・講演
今回の学会参加に当たってはいくつか目的があった。

一つはハーバード大学のGuoan Liにコンタクトすること。
なぜかというと、彼には補助金を得て運営している研究所の外部研究員になってもらっているからだ。
打ち合わせをして、研究所の運営がスムーズに行えるようにしなければならない。
Liには何度も会場で会って話をしたので、ほぼ目的は達成できた。

もう一つの目的は、サブプライム問題以降のアメリカの状況を実際に体験すること。
ラスベガスについてまず気付いたのがガソリンの値段だが、1ガロンが2.2ドルほどである。
この値段は私が留学していた15年前と比べると2倍以上である。
おそらく昨年の秋頃はもっと高かったのだろうと思うと、その生活に及ぼす影響はすさまじかったのではないかと思われる。
ところが、道路を見ると相も変わらず巨大なアメ車がたくさん走っている。
ピックアップ車をリムジンに改良した車まで見かけた。
道路もカジノも人であふれ、前回来たときと何ら変わらない。
さらに驚くのはラスベガスの主要道路ストリップ沿いに5つも6つも新しいカジノホテルの建設が進んでいることである。
ラスベガスを見る限り、アメリカの活気は失われていない。
巨大な赤字を抱えて破綻しそうな国にはとても見えないのである。
今はドルを世界中の国が大量に保有しているので、アメリカがこけたら日本も中国も大変なことになる。
ラスベガスの様子を見ていたら、サブプライムの心理的な影響がなくなったらアメリカは意外と速く持ち直すかもしれないと言う気がしてきた。



ギャンブルについて

実はラスベガスに来るまでは、少しはやってみるつもりだった。
大学事務の女性職員や指導している院生からも勝ったら分けてください等と冷やかされて日本を出発した。
ところがラスベガスに到着すると全くする気になれないのだ。
なんだか気分が乗らなくて、貴重な時間をパチンコで費やす気にならないのである。
カジノなどと言っても、日本のパチンコと同じである。
みんな平気でお金をマネーイーターにつぎ込んでいるが、どうかしている。
一番いやなのがタバコの煙だ。
日本と同じでカジノではタバコを吸っている人が極端に多い。
おまけにアルコールは無料サービスなので、そこら中でビールのラッパ飲みやカクテルを飲み散らかしている。
見ているだけで気分が悪くなる。

実は私はタバコは吸わないが他の人が吸っていてもあまり気にならなかった。
ところが、父親が肺癌(タバコによる扁平上皮癌)で苦しみながら死んだのを見てから、理屈でなく生理的にタバコの煙を受け付けなくなってしまった。
タバコの煙に当たると本当に気分が悪くなってしまうのである。

そのためか、今回は全くギャンブルには手を出さずに帰国しそうである。

東京のお台場にカジノを作るプランが進行中らしいが、やめた方が良い。
パチンコだけで充分ではないか。
カジノなど作っても飲んだくれと喫煙者が利用するだけだ。


ラスベガスのショーについて

日本を出発するまで忙しくてショーのことは念頭になかった。
だから予約も全くしていなかった。
しかし、今回は1人でラスベガスに来て、当初はインターネットにもつながらなかったので夜ホテルの部屋にこもっていても仕方がない。
それで、当日のチケットを申し込んだらことごとく買えてしまうのである。
当日のチケットが余るというのはやはり景気が少し悪いのだろうか。
どのショーも夜公演が行われるので、時差ぼけで眠たくはなるが、ショー自体はとてもすばらしい。
ラスベガスに来てショーを見ずに帰るのは、とてももったいないことだ。
夜は会食などの予定がないのなら、ショーを見ることにした。
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ORS(ラスベガス)2

2009-02-25 | 研究・講演
トラブルがあって今日までホテルでネットにつながらなかった。
以下、ORSの簡単な備忘録である。


2月21日
関空
たくさんポスターを入れた筒状のケースを持った人がいる。
ORSに参加する人たちだろう。

飛行時間は約8時間。
あまり苦にならないが、周りがアメリカ人の若者の集団で少し賑やかすぎる。

2月21日(米国)
サンフランシスコ
入国審査 指紋を採られたりしたが一頃のように厳しくはない。
ESTAで事前審査が行われているせいだろうか。

乗り継ぎ便に乗るために手荷物審査を受けるところで、近くにいた少し日本語の怪しい紳士に話しかけられた。

「日本でよくお顔を見かけたことがあるのですが、AAOSに参加するのですか? 私は今は日本で働いていますがシカゴに家があり3日ほど自宅でくつろいでからAAOSに参加します。」

吉田先生と呼びかける若い方がいたのでこの方はたぶんマイケル吉田先生だろう。
顔を見かけたことがあるというのはこちらも同じで、以前関西のリハ学会地方会で講演をしたことがあるがその時ご挨拶したはずだ。

乗り継ぎのためサンフランシスコで4時間ほど時間をつぶし、その間にJSTシーズ発掘試験の補助金を申請するためのプランを練った。
ラスベガス行きの飛行機に乗り込もうとしたらまた声をかけられた。
今度は岡大整形の後輩の伊達先生であった。
今回は尾崎教授が熱心にORS参加を勧めたので5人くらい岡大整形からも参加者があることを知った。

ラスベガスの空港からはシャトルでホテルに向かった。
ラスは空港が町に近いので楽で良い。

ホテルは禁煙で予約していたのに喫煙室しか空いてなく、翌日部屋を変わることになった。
まだ、夜は長いので、町をぶらついた。


2月22日(米国)
なぜか時差があるのに今回は飛行機の中で少し寝たせいかあまり気にならず12時には就寝して朝早く自然に目が覚めた。

歩いて会場に向かう。
地図では近いが歩くと結構距離がある。

バッグをピックアップしてポスターを貼り、早速他のポスターを見て回っていたらいきなり京都府立医大の井上先生にばったり出会った。
現在は同志社に在籍しているのだが、11月に研究会をするので必ず参加するように依頼された。

ナカシマメディカルの中島社長に会った。
蔵本さんにも会った。

今日の夜はどうして過ごそうかと考えながら、ベネチアンホテルの中を帰っていたらブルーマンのシアターがあったのでダメもとでチケットを買おうとしたらあっさりと買えてしまった。

ポスターセッションでハーバード大学のLiに会った。
息子は勉強で私より忙しいので今回は来られなかったと言うと、おまえはいつもリラックスしている、忙しいのは昔から見たことがないと言われた。

Liは今回採択された演題は27あると言っていた。
クレイジーだ。どうやったら27も発表できるか。

ブルーマンのショーはおもしろかった。

夜、インターネットにつなごうとしたが、何回やっても拒否される。


2月23日(米国)
午前4時頃、就寝中、携帯電話で起こされた。
小学生の息子からであった。
早く帰ってこいとのこと。
金曜までは無理だよ。

午前からポスターセッションがあるので再度歩いて会場へ。
ポスターを見ていたらLiに会った。
その後、ネットカフェで順番待ちしていたら北大の岩崎先生に会った。
昼食は会場のケータリングのスープのみでお腹いっぱいになった。

夜、岡大整形外科尾崎教授とともにイタリアンレストランで会食。
興味深いひとときであった。

2月24日(米国)
午後、最後のポスターセッション。
Liにポスターを見てもらい批評してもらった。
シミュレーションデータの結果が少しおかしいのではないかと指摘された。
自分でもそう思っていたので、帰国後再検討することにした。

夜、シルク ド ソレイユのKAを見た。

やっとホテルでネットにつながった。
結局明日を残すのみなのに、スロットマシンにも触らずじまいだ。

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ORS(ラスベガス)

2009-02-25 | 研究・講演
21日にラスベガスに入り、下記のスケジュールに沿ってポスター発表を行っている。
もう明日にはポスター撤去である。

今年は、何と2481演題が発表されている。
口演は268題のみで後は全てポスターである。
ポスターは世界中の応募から厳選された高度なもので、1枚1枚が一つのフルペーパーと言っても良いような内容である。
ポスター会場の広大さは文字では表現不可能である。
入り口から覗くと奥がかすむと言った感じだろうか。
日本では東京でもこれだけの規模の学会は難しいのではないだろうか。

Posters will be on display in Hall G of the Sands Expo Convention Center throughout the meeting from Sunday, February 22, through Wednesday, February 25, 2009 at 12:30 pm*.

Poster Set Up:
Saturday, February 21 1:00 pm - 5:00 pm

Poster Tear Down:
Wednesday, February 25 12:30 pm - 1:00 pm


今年から新しく、MANDATORY DISCLOSUREがポスターに求められるようになった。
私は既にポスターを印刷した後に下記の指示が来たので、そのままにしていたら、会場のポスターの所に学会で小さな紙でMANDATORY DISCLOSUREが準備されていた。

NEW!! - MANDATORY DISCLOSURE POLICY
The ACCME is requiring poster presenters to include their mandatory financial disclosure on their poster.

To follow ACCME guidelines the Orthopaedic Research Society/AAOS has identified the options to disclose as follows:

A. Research or institutional support has been received from....;

B. Miscellaneous non-income support (e.g., equipment or services) commercially derived honoraria, or other nonresearch related funding (e.g., paid travel) has been received from...;

C. Royalties have been received from ...;

D. Stock or stock option held in ...;

E. Consultant or employee for ...;

F. Volunteer board, officer or relevant committee position; non-paid editor; or ownership by you or your institution of a publication, website or other product aimed at the orthopaedic surgeon market.

N. The author (or a member of their immediate family) have not received anything of value* from or own stock or stock options) in a commercial company or institution related directly or indirectly to the subject of my presentation.

Examples.

SAMPLE TITLE OF POSTER WHERE AUTHORS HAVE NOTHING TO DISCLOSE
Author 1 (N); Author 2 (N); Author 3(N); Author 4 (N); Author 5 (N)

or

SAMPLE TITLE OF POSTER WHERE AUTHORS HAVE NOTHING TO DISCLOSE
Author 1; Author 2; Author 3; Author 4; Author 5 - authors have not received anything of value from a commercial company or institution.

or

SAMPLE TITLE OF POSTER WHERE AUTHORS WHO NEED TO DISCLOSE
Author 1 (Stock in ABC Company); Author 2 (Received funding from NIH Grant); Author 3(Received funding from ABC Company); Author 4 (Employee for ABC Company); Author 5 (Consultant for ABC Company); Author 6 (board member for ABC Society)

THE OFFICIAL POSTER HOURS ARE:
Sunday, February 22
9:30 am Open
4:30 - 6:30 pm * Poster Session/Reception
6:30 pm Close

Monday, February 23
9:30 am Open
10:45 am- 12:15 pm** Poster Session/Reception
6:30 pm Close

Tuesday, February 24
9:30 am Open
2:15 pm - 3:45 pm *** Poster Session/Reception
6:30 pm Close

Wednesday, February 25
9:30 am Open
12:30 pm Close

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編集委員会

2009-02-20 | 研究・講演
明日、関空からアメリカへ飛ぶというのに、編集委員会のために午後から東京へ向かった。
編集委員会が今日行われると分かっていれば成田から飛べばよかったのだが、もう既に関空からの格安チケットを申し込んでおり、後の祭りである。

電子査読システムへの移行の時期でもあるし、Jpn J Rehabil Med誌は、CiNiiとJ-STAGEで重複して電子化されているが、1巻から41巻まで全巻全号がアーカイブ化される電子化対象誌に選定されたとの連絡が、平成21年2月4日科学技術振興機構(J-STAGE)よりあったとのことで、どこまで電子化するかなど議論した。

また、今回は論文賞選考委員会も開かれ、熱心に議論が行われた。

毎回思うことだが、どうしてみんなこれほど熱心に委員会活動ができるのだろう。
日本人は本当に勤勉で真面目だ。

これでやっとアメリカ出張前の仕事が一段落したので、明日から心はアメリカ一色だ。
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ORS held in Las Vegas

2009-02-19 | 研究・講演
'Kenji, so glad to hear from you. Will your family come? Ling will come.

今週末にはアメリカへ出発する。
遅ればせながら忙しくて連絡を取っていなかったハーバード大学のLiにメールを送った。
ものの数分で返信が来た。
彼はいつも持ち運んでいるBlackBerry Wireless Deviceでメールをチェックしているようだ。
奥さんのLingも来るそうだが、今回は残念ながら私は1人で参加だ。
それでも久しぶりに旧友に会えるので楽しみだ。

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週末にはORSでアメリカへ

2009-02-17 | 大学
今週末にはORSのためアメリカへ飛ぶのだが、それまでに片付けておかなければならないことがたくさんある。
ばりばりこなしているのだが、次々に問題が発生するのでなかなか終わらない。
この調子でいくとアメリカに宿題を持っていきそうな雲行きだ。
ラスベガスのホテルにこもってインターネットで雑用を片付けるというのは何としても避けたい。
ラスベガスには観光で行くのではなく、本気で新しい研究のテーマを見つけるつもりで学会に参加するのだ。
予算のまとめとか、シラバスの入力とか生産性のない頭の痛くなる雑用をアメリカまで持ち込みたくない。
あと数日必死で頑張ろう。
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シンガポールが熱い

2009-02-15 | 研究・講演
またまたNHKスペシャルの感想である。

沸騰都市 第7回
シンガポール 世界の頭脳を呼び寄せろ

私なりの簡単な要約をすると指導者となるべく育ったリー・シェンロン首相の指導で、資源も土地もないシンガポールは経済最優先で国の運営が行われているが、長期的には知財が富をもたらすとの方針に基づき、世界中から優秀な人材を集めているということだ。
研究者に来てもらうために最新の研究設備を整備し、研究予算は青天井で制限がない。
研究のサポート体制も完璧。
家族の住環境も申し分ない。
ただし、3年間に期待される成果を出さなければ追い出されるという条件である。
期待される成果とは、現在のバイオ推進の方針下ではずばりNature, Cell, Scienceに論文を掲載することである。

番組に出ていた日本から招かれた研究者は1億円の最先端分析器を2台即決で購入して、1年間に一流ジャーナルに8本の論文を掲載したが、Nature, Cell, Scienceが1本もないと言うことであせっていた。

勤務態度が良好などと言うことは一切評価されず、成果が全ての世界である。
しかも研究成果が産業化に結びつかなければ意味がないという。
その代わり、成果が出せるのであれば人種も性別も年齢も一切関係ない。
リクルート担当者は日本の大学の定年制はばかげていると批判していた。
逆に言うと日本の制度が硬直化しているから優秀な人材を日本から引き抜きやすいのだろう。

昨年からの金融恐慌で外国人労働者が多数職を失い苦しんでいたが、リー・シェンロン首相ははっきりと断言した。
「外国人労働者はバッファーです。景気の良いときには来て仕事をしてもらうが、景気の悪いときには帰ってもらうしかない。そのために彼らを入国させているのです。」

アメリカ流の成果主義のそのまた先を行くような政策だが、ここまでやったら成果は上がるだろうと思った。
シンガポールの次の政策は環境ビジネスで、そのための研究所を建設しているとのことであった。

さて、日本はこれからどうなるのだろう。
次回のテーマは東京である。
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フランスの大学でデモ・ストライキ

2009-02-13 | 大学
Teachers and students march against education reform
TUESDAY 10 FEBRUARY 2009

Up to 50,000 French students, teachers and researchers marched in Paris on Tuesday to protest President Nicolas Sarkozy’s education reforms, with other demonstrations organised in all of the country’s major cities.


先日、フランスに住んでいる知人から最近の大学を巡る状況についてメールが届いた。
授業も入学の申込もできないほどなのだそうだ。
10日にはパリで5万人の学生や教職員のデモが行なわれたとネットの記事では報道されている。


大学教員はサルコジ政権の文教政策に反対して2月2日から無期限のストライキに入っているとのことだが、日本の国立大学法人化のようなことが起こっているのだろうか。

ちょっとすごいことだが、いろいろ書いてあることを読むと、何とフランスの大学は恵まれてる(いた?)のだろうという感想しか出てこない。
しかし、今や世界中どこに行っても自由にのびのびと研究できるようなところはないと言うことだろうか。

日本では住む家もないような若者がたくさん出ているというのにデモもストも聞いたことがない。
国民性の違いだろうか。
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ネットで消耗

2009-02-10 | 大学
来年度のシラバス入力が始まり、混乱のうちに新しいWeb入力システムで入力を始めた。
システムはちゃんと動くのだが、複数の教員で担当している科目など、どのように入力するのかよく分からない。
外部非常勤講師が絡んでいるところはなおさら分からない。
プログラムなので何でも入力できるが、それが正しいのかまちがっているのかは人が判断しなければならない。
疑問点が出てくればその都度、教務に電話する。
そうするとますます疑問がわいてくる。
もうどうしようもない。

たまたま私の研究室に入ってきてその様子を見ていたK教授は、
「私にはこんな難しいことはとても無理です。教務の人に泣きついてやってもらいます。」
と言って出て行かれた。

毎年毎年合理化のためかいろいろとややこしことが増えてくるのだが、年齢のせいか柔軟に対応できなくなってきている。
もう勘弁して欲しい。
そうは言っても誰も代わりにやってくれるはずもなし。


疑問点はそのままにして、今度は保健福祉研究所のブログ形式になったホームページのマニュアルを読み始めたら、これがまた複雑怪奇。
今使っているこのブログとは全く違うシステムになっている。


もうどうでもよくなってきた。
なんでこんな消耗作業をやらなくてはならないのだろう。


いっそのことK教授のように
「私にはできません。助けて・・・!」
と開き直ろうか。
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ちょっとうれしいお話(その2)

2009-02-06 | 大学
今日も忙しい一日だった。
午前中は学外で用事があったので大学にはいなかった。
そうすると携帯電話に何度も電話がかかってきて事務局長がすぐに大学に帰ってこいと言う。
研究所のトラブルで急遽施工業者に来てもらって打ち合わせをするのだとか。
致し方なく高速をひた走って大学へ。
正午過ぎまでミーティング。

午後からは通信制大学院のスクーリングで研究計画の発表会が行われた。
その最中に、大学院生のS君から携帯に電話がかかってきた。
実は致し方なく彼一人で放置していたのだが、今日は外部で研究発表があったのだ。
その発表が無事終わったという報告であった。

第13回岡山リサーチパーク研究・展示発表会
1,日時 平成21年2月6日(金) 10:00~18:30
2.会場 テクノサポート岡山(岡山市芳賀5301)
3,主催 岡山リサーチパーク研究・展示発表会実行委員会
構成:岡山県、岡山県工業技術センター、岡山大学、岡山県立大学、岡山理科大学、 倉敷芸術科学大学、岡山リサーチパークインキュベーションセンター、 (財)岡山県産業振興野団
4.趣旨
岡山県内の大学および岡山リサーチパークに関係する企業・機関の研究成果を発表する場と すると共に、その成果を県内に広めるための交流の場を設け、岡山県内産業の振興に寄与する。
5,全体構成および展示発表要領
オープニング、展示発表セッション、特別講演会、表彰式、交流会で構成します。発表形式 は、発表ブースごとの展示発表形式とします。また、審査の結果優秀と認められた 展示発表を、 ベストプレゼンテーション賞、産学官連携推進賞として表彰します。

※産学官連携推進賞:産学官連携で顕著な成果を収めた研究チームに 与える。少なくとも、 共同研究者に産と学または官が入っていること。
※ベストプレゼンテーション賞:開催日に満40歳未満の者。登 録された発表者であり、 かつ実際に発表した者。

この発表会には私自身も昔発表したことがあるが、今回は吉備国際大学からは誰も応募しそうになかったのでS君に無理矢理発表をさせたというわけである。
発表は短時間だが、ポスターを展示して一日中その前に立って来客の質問に対応しなければならない。
結構大変である。

研究テーマ  左右非対称のゴルフ専用ソックスの開発と評価
研究機関名:吉備国際大学大学院保健科学研究科
研究者名:酒井孝文
共同研究者
吉備国際大学大学院保健科学研究科:教授・河村顕治
吉備国際大学大学院保健科学研究科:大学院生・宮地司
吉備国際大学保健福祉研究所:博士研究員・井上茂樹
ダイヤ工業株式会社:川上真幸


その後、通信制大学院の受け持ち院生とふだんはできない実験を行い、いろいろと打ち合わせを行った。
夕方になり、研究室で仕事をしているとS君からまた携帯に電話がかかってきた。

『先生、賞をもらっちゃいました。』
とのことで、何と発表演題が産学官連携推進賞として表彰されたとのことであった。

発表前に賞金がもらえたら山分けだと冗談を言っていたのが、賞金こそ出なかったが表彰されてしまったと言うことでちょっと嬉しい話であった。

S君は今頃は無理矢理発表させた私に感謝しているはずである。

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大学院生口頭試問

2009-02-05 | 大学
今日は丸一日大学院生の卒業のための口頭試問が行われた。
要するに研究発表会である。
これまで2年間指導してきたM君の発表も無事終了した。
また、主査となった博士課程のTさんの発表も何とか終わった。
博士課程は査読誌に掲載されることが卒業のための最低条件となるが、Tさんの雑誌掲載証明が届いたのは昨日のことであった。
本当に奇跡のような神業である。
本人ではないが、審査するこちらがハラハラさせられた。
それでも何とか全員の発表が無事終了してやれやれである。
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走行距離15万キロ達成

2009-02-03 | Private
本日、6年弱乗り続けている自家用車が走行距離15万キロを達成した。
年に平均2万5千キロ走ったということだ。
最近の車は頑丈にできていて15万キロ走っても6年くらいではどこも悪くならない。
ディーラーで基本機能には7年目まで延長保証を付けているので壊れても平気なのだが、そう言う状況だとなかなか壊れない。
保証が切れたとたんにあちこち壊れるというのがこれまでのパターンだ。
しかし、ここまで来ると是非20万キロを達成したいと思う。
もうしばらく乗り続けることになると思う。

昨夜もNHKスペシャルでやっていたが、今のサブプライム問題から発生した大不況は,そもそもの問題が必要もない大きな家や高級車をろくにローン審査をせずに売りつけたことに根本原因がある。
売った方も売った方だが買った者にも当然責任がある。
家は狭くても快適に住めればそれでよいし、車は安全快適に走ればそれでよい。
自分の身の丈にあった生活をしていればこんな大不況にはならなかったはずなのだ。

ブラジルのように地道にこつこつと生活することが今求められているのではないだろうか。
それが限られた地球資源を守ることにもつながる。

そういえば、今朝初めてゴミ有料化で岡山市指定の黄色いゴミ袋でゴミ出しをしてきた。
同時に雑紙の資源ゴミでの回収も始まったので,紙ゴミは別によけたらたった1袋で納まってしまった。
我が家はこれまでゴミの日には2袋から3袋が当たり前だったので、ゴミ有料化はリサイクルのきっかけとして非常に効果的だと思う。
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