河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

Clinical Rehabilitation 6月号

2007-05-30 | 研究・講演
リハビリテーション技術というシリーズに下記論文が掲載された。
依頼論文である。

Closed Kinetic Chain Exercise
河村顕治
Journal of Clinical Rehabilitation Vol.16 No.6 562-565、2007.6

この中には、私が最近感じている新しい視点を盛り込んだ。
多くの人に読んで欲しい。
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第42回日本理学療法学術大会

2007-05-29 | 研究・講演
5月24-26日に新潟で行われた第42回日本理学療法学術大会において、卒業生の天野君が生まれて初めての学会発表を行った。
彼にはこれから年末に向けて怒濤のごとく学会発表をさせる予定である。

大腿直筋を模したベルトを利用した立ち上がり運動によるCKCトレーニング
天野徹哉1),酒井孝文1),石田恵子1),小池陽輔2)、平柳富美2)、近藤篤2)、山本武史2)、
川?達也2)、知花亜希子2)、河村顕治(MD)2),
1)朝日リハビリテーション専門学校
2)吉備国際大学保健科学部理学療法学科
(概要)閉運動連鎖(closed kinetic chain;以下CKC)運動は大腿四頭筋とハムストリングの共同収縮が得られるとして、前十字靭帯再建術後のリハビリテーションなどに応用されている。しかし、CKC運動の代表とされる通常のスクワットではハムストリングの筋活動はほとんど見られない。一方、河村は体重を支えるレベルのCKCの状態では大腿直筋が電気的にはサイレントであることを見出した(CKCサイレント)。今回、大腿直筋を模したベルトを利用してハムストリングの筋活動を高める工夫について研究を行った。

以下天野君より
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河村 先生
お疲れ様です。無事に発表終わって帰ってきました。
発表は初めてということもあり、過緊張になりすぎて、○○先生に12点と採点されました(笑)。これも経験しないといけないことと思って、次はしっかりやりたいです。
CKCサイレントは、座長の目にとまり、いろいろ聞かれましたが、詳しいことはバイオメカ学会誌でと言いました。質問にはしっかり答えられましたが、わからない人が多い様子で質問は少なかったです。

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35日法要

2007-05-23 | Private
21日(月)に35日法要を愛媛の自宅で行った。
休みをもらって朝一番に帰省し、午前10時に住職が来られて法要を行った後、お墓参りに行き、その後自宅で会食を行った。
伯父がその場で愛媛新聞に出ていたとして父の叙位叙勲の報告をした。
きっと生きていたら辞退しただろうが、こういう形で認められて本当に良かったと言うようなことを言っていた。
新聞記事によると父がもらうのは「従五位旭日小綬章」というものだそうだ。
私は旅行も楽しいことも何もしないまま死んでしまった父が残す物が勲章一個というのが何ともやりきれなく、葬儀の時よりもなお悲しい気分になってしまった。
振り返ると35日はあっという間に過ぎていった。
生きている身としては次々と片付けなければならないことがあり、いつまでも悲しんでばかりはいられない。
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第19回 日本リハビリテーション医学会 中国・四国地方会

2007-05-20 | 研究・講演
島根県出雲市駅前のビッグハート出雲で地方会が行われた。
特別講演は下記の2題である。

1.「経験的リハビリテーション研究論」
藤田保健衛生大学リハビリテーション科教授 才藤 栄一
2.「神経疾患の維持的リハビリテーション」
伊予病院副院長 藤田 正明

一般演題では、高知大学医学部附属病院リハビリテーション部の石田健司先生が「高齢者の歩行特性並びに立位姿勢との関係」と題して、高知県香北町における高齢者検診の結果を発表された。発表後、ご本人に確認したところ、毎年夏休み期間を利用してボランティアで検診活動をされているとのことであった。マンパワーは医学生をアルバイトで雇って日当5千円を支払い、その経費は医局が負担しているとのことであった。昨今は地方自治体の財政が苦しいので、町村からの支援はほとんど期待できないそうである。
このような高齢者検診を今回採択されたオープンリサーチセンター整備事業でできないか検討中である。歩行は日常生活における身体活動の基本であり、高梁地区における高齢者の歩行能力を中心とした身体機能を調査することは意義があると思われる。
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ホームヘルパー養成講座

2007-05-17 | 大学
昨年と同じ日程でホームヘルパー養成講座の講師を務めた。
朝から会議やら研究の打ち合わせなどが続き、身体運動学実習で久しぶりにサイベックスを使用したら調子が悪く、いろいろやっていたら午後6時20分からの講義に遅刻しそうになった。
今年は昨年に比べてさらに受講者は減っており、本当に来年はもう消滅するかもしれない。
それでも出席している学生に聞いてみるとこの資格を利用して本気で仕事をしていくつもりだという。
一人の女子学生は講義が終わって児島の自宅に帰り着くのは午後11時頃になるのだとか。
学生も本当に大変だ。
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特許取得

2007-05-08 | 研究・講演
連休が明けて、にわかに忙しくなってきた。
科研費の交付申請書をぎりぎりで提出し、オープンリサーチセンターの予算立てについて事務方と打ち合わせを行い、授業、ゼミ、卒業生と学会発表の打ち合わせと休む間もなく1日が過ぎていった。

夜、うれしいメールが飛び込んできた。
下記のようなものである。
この発明は、今年採択になった科研萌芽研究とも関連しており、幸先がよい。

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河村先生

お世話になっております。
本日特許庁の方から「座位保持ベルト」の特許査定され、権利化されたと連絡がありました。
早速特許登録の手続きを進めるよう指示しています。
特許番号等が届きましたらまたご連絡いたします。
簡単ですがまずは、ご報告まで。

ダイヤ工業 ○○
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肺癌医師のホームページ

2007-05-03 | Private
ネットで検索していてたまたま「肺癌医師のホームページ」というものを見つけた。

http://www2.inter-pro.ne.jp/~ina/

本名は明かされていないが、プロフィールによれば愛媛県出身で岡大医学部の1学年先輩にあたる方である。
父と同じように見つかった時には既に手術不能の肺癌だったそうだ。
既に亡くなられているがホームページはそのまま残されている。
残された子どもさんへのメッセージにもなっていて心を打たれる。
この方は年に2回の胸部レントゲン撮影を受けていたのに肺癌は見つからなかったそうだ。

私にとって、父の死にあたって唯一心残りだったのが、何故もっと早く体の異常を見つけてあげることができなかったのかということであった。
いいわけはいくらでもできる。
数年前に脊椎圧迫骨折のため腰髄損傷を来たし、下肢のしびれや導尿を必要とするほどの排尿障害が残っており、もともと体調が悪かったこと。
原発が縦隔で、単純レントゲン撮影では見つけにくいこと。
本人が病院に行くことを面倒がってなかなか受診しなかったこと。
などなど。

このホームページには下記のような記載がある。
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がん検診は宝くじ

 現在のがん検診には、大腸癌検診のように有用性の認められている検診もありますが、肺癌検診のように対費用効果の上で有用でないと判明している検診もあります。
 私の場合のように、検診で年2回胸部写真を撮影していても、診断時には手術不能の肺癌という場合もあるわけで、肺癌検診の不十分さは明らかです。
 しかし、統計上有用でない検診であっても、受診者のなかには早期癌が見つかって命の助かる人が必ずあるのです。
 友人から、がん検診は意味があるの?と質問されたとき、私は、がん検診は宝くじのようなものと答えます。
 早期癌という当たりくじを引く人はとても少ないです。
 ほとんどの人は、はずれくじのためにお金を払うことになるのですが、はずれて喜ばれる唯一の宝くじかもしれません。


癌の告知を受けた方へ

 癌といっても、早期癌、進行癌、末期癌と様々です。

 早期癌が見つかった方、あなたはとても幸運でした。素直に喜び、治療を受けましょう。

 進行癌が見つかった方、医学の進歩により治る可能性もあるはずです。
 あきらめることなく、がんばって闘病しましょう。

 運悪く、私のように現代医学では治せない癌と診断された方、あなたにはまだ幸せなことがあります。
 それは、自分の一生を振り返ったり、死の準備をする特権を得たのです。
 テレビでは毎日のように事故で亡くなった方や悲嘆にくれる家族の様子が報道されています。
 その方々の無念さはどんなものか想像できません。
 私は、自分の癌のCT像を見た時、日航ジャンボ機墜落事故で走り書きの遺書を遺した父親のテレビ番組がまず頭に浮かび、自分にはまだ時間があると思いました。
 人間は、いつか死にますが、死ぬ時を知る事は許されていません。
 癌という病気は、痛みなどで苦しい病気ではありますが、その代わりに、親しい人と一緒になって闘病し、訪れる死への準備ができるという特権を神が与えてくれたのかもしれません。

 癌の告知を受けた方は、それまでの人生観が変わってしまうかもしれません。
 親族や友人の存在のありがたさ、医療関係者への感謝など、世の中には感謝することがいっぱいあります。
 その中で、がんばって闘病するのもよし、やりたいことをやるもよし。
 私の場合は、このホームページ作りが最後の目標です。
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オープン・リサーチ・センター採択

2007-05-01 | 大学
2年がかりで準備して、すったもんだの末に応募した研究所を建設し運営するための補助金の採択の返事が今日返ってきた。
この申請には本当に苦労したのでうれしいと言うよりは正直ほっとしたという気持ちである。
これで基礎研究をするための研究所が来年春には完成することになる。
大学予算がどんどん減少していく中にあって、唯一の明るい展望である。
仕事が増えて苦しくなるが、前向きな苦労なのであえて挑戦したい。
この研究所がきっかけで大きな仕事ができるかもしれない。
とりあえずは良かったと受け止めている。
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