幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

今年の夏は寝られない

2012-01-21 11:20:56 | テニス
 WOWOWが3チャンネル化したお陰で、いまWOWOWライブはずっと全豪オープンを終日放送しています。これまでに比べてたっぷりと試合を放送してくれるので、テニスを見たいためにWOWOWと契約している僕としては極めて満足度が高くなりました。もっともそれは風邪を引いて一日家に籠もっているからでもありますけど。普通に会社に行っていたら昼間にテニスは見られないので。

 ファーストウィークは本当にたくさんの試合を見ました。フェデラーもナダルも錦織もじっくり観戦できて、まるでいながらにしてメルボルンパークに行ったかのようで、「ああ、このタイミングで風邪を引いて良かった」と少し思ってしまいました。

 全豪でこういう放送スタイルなら、当然全仏、ウィンブルドン、全米も同じでしょう。全豪の場合は時差が2時間しかないので、ライブでの放送でも違和感がありませんが、全仏やウィンブルドンなら夕方から深夜、全米なら深夜から午前中がライブ放送になります。付き合っていたら寝不足間違いなしです。全米の場合は社会人失格になります。

 さらに今年はロンドン五輪のテニス競技もウィンブルドンで開催されます。こちらも楽しみです。五輪テニスの放送権をどこの局が取ったのか知りませんが、やはりライブで放映してくれることを期待したいです。今年の夏はテニスと五輪で寝てられません。今から対応を考えておかないと。

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発熱とテニスと大相撲

2012-01-20 11:24:11 | 大相撲
 新しい風邪を引きなおした結果、昨日は朝から膜が一枚張ったような感じでボーっとしたまま会社にいて、夕方から熱が上がり、夜は完全に寝込んでしまいました。38度近くまで熱が上がったのは久しぶりでした。ベッドに横たわりながら、発熱による奇妙な夢か妄想かわからないものを楽しんでいました。昔は年に2回くらいは熱を出していたのに、昨晩は本当に久々だったので妙に懐かしい思いがしたのです。

 いつもならさっさと解熱剤のロキソニンを飲むのですが、熱を下げてしまうと治りが遅くなるので、昨晩は限界までロキソニンを服用するのをやめて我慢していました。お陰で朝になったら熱も37度まで下がり体も楽になりました。まだ鼻詰まり、喉の痛み、体のだるさは残っていますが、このまま無理しないで静養していれば回復すると思います。

 本当に熱が高くなると何もできませんが、微熱のうちはテレビでスポーツ観戦していました。WOWOWでテニスを見て、NHKで大相撲。テニスは伊藤と錦織が続けて登場。伊藤は残念ながら惜敗しましたが、グランドスラムで十分に戦えたということは今後の大きな飛躍への糧となることでしょう。錦織は前半全くテニスが噛み合わずひどい内容でしたが、2セットダウンから立て直し最後はきっちり逆転勝ちを収めました。実力では錦織の方が上とは言え、よくあそこから立て直したものです。

 錦織はWC(主催者推薦)でクルム伊達とミックスダブルスにも出場します。これは大いに注目です。日本の人気プレイヤーが組んで戦うミックスはテニスファンならずとも注目されることでしょう。ちゃんと放送があるかどうか心配ですが、録画でも良いので地上波で放送してくれないものでしょうかね。

 大相撲は優勝を争う注目の取組で続けて注文相撲。全勝の把瑠都と2敗の新大関稀勢の里の一番では把瑠都が変化。さらに結びの一番で日馬富士が白鵬に変化して勝ちました。これで全勝は把瑠都でそれを2敗で白鵬が追うという形になりましたが、結果うんぬんよりも、注目の取組、それも上位対決が注文相撲で決まったことの方が深刻でしょう。

 注文相撲で負けた力士は大抵「負けた方が悪い」と言います。これはつまり「変化する方が悪い」という前提があるからです。野球のセーフティバントやテニスのドロップショットを非難する人はいません。「堂々と勝負しろ」なんて言われませんし、やられた方が「セーフティバントを決められた方が悪いんです」と言ったら「その通りだ、何を言ってるんだ」としか思われません。ところが大相撲に限っては、ルールの範囲内である立ち合いの変化技を非難されます。特に上位の大型力士が変化するなんて言語道断です。館内から把瑠都に「帰れ」コールが起きたそうですが、それはやりすぎだとは思うもののコールするお客さんの気持ちも理解できます。

 大相撲が純粋にスポーツであり競技であるならこういうことは言われません。しかし神事であり奉納されるものだという意識がある限り、やはり横綱大関は立ち合いに変わってはいけないのです。取組後の報道によれば日馬富士はかなり恥ずかしかったようで「横綱の目を見られなかった」と言っていますが、把瑠都は口でこそ神妙なものの、土俵から引き揚げてくる時は「ヨッシャー」と絶叫していたとか。ヨーロッパのレスリング出身者に、なぜルールの範囲内である注文相撲がいけないのかを理解させることはかなり難しいだろうなと思わせる話でした。

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喉風邪が鼻風邪に変わった瞬間

2012-01-19 01:36:00 | 健康・ダイエット
 火曜日に会社を休んだお陰で体力も温存でき、かなり劇的に回復してきました。と言うことで、昨晩はいつも通りに夜はテニスに参加。まだ咳がちょっと出て喉が痛いものの、テニスは十分できます。2時間楽しくいつものようにテニスをして家に帰りました。

 早速お風呂に入って汗を流している時に異変に気付きました。喉の痛みはすっかり治ったなぁと思っていたら、鼻がむずむずし始めたのです。くしゃみも出そうです。風呂から上がったら、すっかり鼻が詰まってしまいました。入浴中に一気に喉風邪から鼻風邪に早変わりです。これまで全く鼻には問題なかったのに。咳が止まったら、くしゃみが出るようになるって、どういうことでしょう?

 鼻水とくしゃみ以外には特に症状はありません。ありませんが、鼻づまりだけでも十分辛いです。大体、鼻が詰まると口で呼吸をしなければなりません。口で呼吸をすると喉が痛くなります。これではせっかく回復した喉までまたやられてしまいます。鼻以外は全く元気ですが、なんだかようやくひとつ爆弾を解除したら、またいきなり次の爆弾を渡されたような気分です。

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テレビだけが友達の日

2012-01-17 23:55:17 | テレビ・芸能
 昨日は風邪で会社を休んで一日テレビの前でぼんやり過ごしていました。気力体力ともに衰えている時にテレビというのは実に便利な機械です。PCを扱うことですら面倒な状態であっても、テレビなら勝手に番組が流れてきますから受け身でいられます。せいぜいリモコンのスイッチを押すくらいしかやることがないのですから、これほど怠惰なものはないなと改めて感心しました。「テレビは終わった」的な言説は嘘ですね。今後高齢化社会が進展すればするほど、テレビの受け身さは必要とされる気がします。

 で、昨日見ていたのは大相撲と全豪オープン、それにNBA。どれもBSでずっと放送していました。スポーツ観戦好きにとっては、これらのスポーツ中継は暇つぶしには最高です。大相撲では白鵬が鶴竜に敗れて1敗となったので、俄然優勝争いが面白くなってきました。今後の大関陣の奮起に期待したいところです。特に新大関の稀勢の里。まだ1敗で頑張っています。国技館の優勝額が全て外国人力士になってしまったそうですが、久々に日本人力士による優勝を見てみたいものです。

 全豪では錦織圭と伊藤竜馬の2人が1回戦を突破しました。全豪で日本人男子がシングルスで1回戦を2人勝ったのは40年振りだそうです。それほど長い間、日本男子テニスは暗いトンネルの中にいたわけですが、ついにツアーレベルで戦える選手が複数出てきたというのは素晴らしいことです。錦織、伊藤以外にも添田や杉田もいます。彼らが揃ってトップ100に入ってきたら、日本男子テニスは一躍世界でも強豪国の仲間入りができます。錦織に引っ張られる形でどんどんみんな伸びていって欲しいと思います。

 と言うことで、一日テレビに面倒見てもらっていたら、少し風邪も回復してきました。早く完全回復してテニスしなければ。

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風邪をコントロール

2012-01-17 00:10:02 | 健康・ダイエット
 どうやら風邪をひきかけているようです。日曜日から何となく調子がおかしいなと思っていたのですが、月曜日朝になったら熱っぽいし寒気はするし、喉は痛くて咳は出るし関節は痛いし体はだるいしで、もう最悪な気分。それでもいろいろ予定があったので出社。まあ熱は微熱なのでインフルエンザではないだろうからと風邪薬を飲んでなるべくおとなしくしていました。

 昔、30代の頃までは本当に冬になるとよく風邪をひいていました。当時の上司は僕のことを「テニスばっかりやっている癖に病弱」だと思っていたようです。これはちょっと事実関係の認識に誤解があって、「テニスをやり過ぎて疲れているのに、ゲームで寝不足」だから風邪をひいていたのです。病弱よりもよっぽどアホで悪いのですが、30代の頃はまだ自分の体力に自信を持っていたので、多少の無理は全然問題ないと思っていました。

 しかし40代に入ってからはめっきり回復力が衰えてきて、いったん風邪をひくと治りが遅く本当にもろもろ影響するようになってきたので、かなり自分でも体調管理には気を遣うようになりました。一番ダメなのは寝不足なので、朝までゲームしてそのまま出社するというような愚かなことは慎み、もし調子が悪いなと感じたらいち早く薬を飲んでさっさと寝てしまうようになりました。

 また以前なら風邪をおして無理して仕事に出かけて、挙げ句にこじらせて3日くらい休んだりしていたのですが、40代後半からは風邪かなと思ったらすぐに休んでしまいます。そうすると結局ひどくならないのでかえって迷惑をかけることも少なくなりました。

 また気力でかなり風邪をコントロールすることもできるようになりました。「ここは寝込んではいられない」と強く思うと、大抵ひどくならずに何とかなります。しかし「もう寝てたいな」と思った途端に熱が急上昇してフラフラになります。人間50年も生きていればこれくらいの技は身に付けられるようになるんだなと我ながら感心してしまいます。

 そんなわけで、最近テニスや遊びに行く時に風邪で中止になったことはありません。ただし仕事を休んでしまうことはちょくちょくあります。まあどうしても行かなくてはならない重要な時には、ちゃんと技を使って風邪をコントロールしていますけどね。

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虚実のバランスを考えた『平清盛』

2012-01-16 02:24:24 | テレビ・芸能
 面白いドラマというのは、虚実入り混じるというか、フィクションとして楽しめる部分とリアリティを感じられる部分のバランスが良くとれているものです。たとえそれが嘘テンコ盛りのスペースオペラやファンタジーであっても、人間心理の描写にリアリティが感じられたり、逆に重厚な社会派ドラマであってもドラマを盛り上げるためのご都合主義があった方がドラマとしては楽しめます。

 大河ドラマ『平清盛』の第2回を見ていて思ったのは、このドラマの作り手もそのバランスを考えながらギリギリの綱渡りをしているんだろうなと言うこと。昨年の『江』の失敗はリアリティを損なっても理解しやすいようにしようとして、そのバランスを崩し単なるアホドラマになってしまいました。

 今年の『平清盛』も当然「そんなわけあるか!」と突っ込みたくなるシーンがやたらと出てきます。しかし、それでも見ていられるのは「そこはドラマとしてのお約束だな」と視聴者が許容できるところで止めているから。白河法皇の誰とでも会って直接話をするような「気さくさ」は本来あり得ませんが、そこをリアルに再現していたらドラマとしてはテンポが生まれず面倒くさくてかないません。初回の平忠盛の海賊船で暴れる無双ぶりもドラマの演出というレベルです。さすがに源義朝が木に登って清盛の舞を見ているというのは「ん?」と思いましたが、何とかライバルである義朝の登場を印象づけようという演出上の工夫でしょう。

 当然、阿部サダヲや佐藤二朗ら平安末期の公家が全然公家らしくないのも、わかりやすさ優先だろうと思いますが、彼らが民放ドラマのそのままの雰囲気で作りすぎないで演じているのは、ドラマ好きとしては楽しいところです。どうしてもヅラを被ると誰が誰だかわからなくなることが多いのですが、三上博も壇れいも和久井映見も小日向文世も玉木宏も藤本隆宏も豊原功輔も中村梅雀もすぐにわかります。現代劇を見ているくらい俳優が誰かわかりやすいメイクというのも、親しみやすくするための演出の一貫なのでしょう。

 大河ドラマを見慣れていない人、歴史に疎い人にもわかりやすく馴染みやすくする工夫と、従来のコアな大河ドラマファンを両方満足させるのは難しいことですが、『平清盛』はそのバランスを何とか取ろうと工夫していることは確かなようです。もう少し先を見てみたいと思いました。

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錦織はどこまでいくか

2012-01-15 14:49:35 | テニス
 今年最初のグランドスラム大会全豪オープンがいよいよ始まります。全豪は以前に見に行ったことがあるだけに、4大大会の中でも特に思い入れがあります。日本からも近く日本人選手も馴染みやすい環境なだけに、活躍を期待したいと思います。

 その日本人選手でもちろん一番の注目は錦織圭。ランキングを昨年秋以降にぐっと上げたお陰で、今大会は24シードがつきました。しかも前哨戦でツォンガやロディックなど強豪選手に普通に勝ちました。以前ならビッグネームに勝てば大騒ぎでしたが、ジョコビッチにすら勝った錦織ですから、最近は「また勝ったんだ」としか思わないくらい、その実力はトップ選手に肉薄しています。もちろん、今大会でも台風の目だと考えられていると思います。

 シードがついたお陰で3回戦までは他のシード選手と当たりません。1回戦、2回戦が格下との対戦になることで、これまでと違ってかなり体力的にも楽になります。そしてその3回戦で待ち構えるのはフランスのジル・シモン。もちろん錦織からすれば格上ではありますが、先に書いたようにこのクラスの相手なら決して勝てない相手ではありません。

 そして4回戦では前哨戦で勝ったばかりの第6シードのツォンガ。ただ勝ったばかりだからとは言え、本番でも勝てるとは限りません。むしろツォンガに警戒されるでしょうから、このドローはちょっと不運だったかも。なにせ爆発力ではツアー随一の選手です。調子に乗せてしまったら4強も簡単に打ち破るパワーヒッターだけに、いかにツォンガに自分のテニスをさせないかがポイントでしょう。

 そしてツォンガに勝てば準々決勝で4強の一角であるマレーと対戦します。ここまで勝ち上がれれば錦織としては十分の活躍ですが、もちろんファンとしてはマレーを破ってさらに上位進出することを夢見ています。錦織ならどんな快挙も、どんな奇跡も起こしてくれるんじゃないかという期待をしてしまいます。

 さて、男子の優勝争いはこのマレーも含めた4強の誰かで決まる可能性が極めて高いですが、ドロー的に有利なのはジョコビッチです。ナダルとフェデラーがもう一方の山にいったので、ジョコビッチが苦手なフェデラーを、フェデラーが苦手としているナダルが倒して決勝に上がってくれば、ジョコビッチはナダルはお得意さまですから気楽に戦えます。三竦みが成立しているので、現状のランキングではフェデラーは勝ち目がありません。ただフェデラーはグランドスラムになると異様に強い選手ですし、昨年終盤は絶好調でした。その調子を維持していれば久々のグランドスラムタイトルも十分可能でしょう。

 願わくば決勝の組み合わせが去年のバーゼル決勝の再現、錦織とフェデラーになってくれたら最高なんですけどね。

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センター試験と振袖

2012-01-14 11:29:24 | 日記
 成人式が終わったらセンター試験。いずれもハイティーンの子どもたちには大きなイベントで、僕たちにとっては懐かしい思い出です。成人式の思い出もセンター(当時は共通一次)試験の思い出も、過去に書いたので今日は繰り返しませんが、うちの娘はまさにその世代なので、どうしても家庭でも話題になりがちです。

 近所の私大に推薦入試が決まっている娘はセンター試験を受けませんが、友達の大半は受けているので心配しているようです。娘が心配しようがしまいが関係ないと思うのですが、やはり共感性が高い年頃ですから受けなくても一緒になってやきもきしてしまうみたいです。

 成人式はまだ2年後ですが、もう振袖をどうするかずっと悩んでいます。さすがに買うとなると高いので、レンタルにしようかと言ってますが、それでも20~30万円します。僕が「振袖じゃなくてもスーツで良いじゃん」と言ったら「あり得ない!」と言われてしまいました。小学校単位で成人式をするのに自分だけ振袖じゃないなんて考えられないそうです。20万円出せば相当上等なスーツが買えます。みんなが振袖だからこそ、スーツを着た方が目立って良いのに、なんてこと言っても通じないのはわかっていますけどね。

 僕たちの頃もみんな振袖だったかどうか、もう30年も前のことなので記憶が定かではないのですが、確か「振袖を買うお金でクルマを買って」とか「旅行に行きたい」とか言う女子がいたので、基本は振袖だったとしてもスーツを着ていた子もいたんじゃないかと思います。まあ30年前の話をしても娘には「時代が違う」と一刀両断されておしまいですが。

 その後、妻が実家から自分の振袖を発掘して持ってきました。身長が10センチ以上違うのでそのまま着られるとは思えないのですが、これでもし振袖のレンタル料が浮くならこちらとしては助かります。もう大学だけで十分お金がかかっているんだから、成人式ごときであまり散財したくないんだよねぇ、と言ったら「娘の成人式は散財じゃない」とまた娘から怒られました。やれやれです。

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ネガとポジ

2012-01-13 02:32:03 | 日記
 僕は子どもの頃、ものすごくネガティブ思考な子どもでした。いろいろ先のことを考えて、ひとつでも不安や心配事があると、それで頭がいっぱいになってドーンと落ち込んで暗くなっているような子どもでした。仮にひとつも不安な事が思いつかなくても「そんなうまくいくばかりではないはずだ、きっと何かトラブルが起きるに違いない」と考えてビクビクしていたものです。何よりもうまくいくこと、スムーズに物事が運ぶことが大好きで、それゆえに最悪の事態を常に想定していました。

 だから子どもの頃から危機回避能力は高かったのですが、反面実につまらない味気ない思いをしていることも多く、子どもらしい明るさとか活発さが欠けていたと思います。小学校4年生までの通知表の担任の所見欄には毎回のように「もっと明るく元気に」というような事が書かれていました。そして「そんなこと言われても」という気持ちと、こういう性格はイヤだなという、ふたつの思いが交錯していました。自分でもちょっと繊細過ぎる、もっと剛胆になりたいと思っていました。

 それが少し変わり始めることができたのは、小5の時の担任とクラスの仲間のお陰でした。陽気で明るい性格の先生が上手にリードしてくれたので、イヤだと思っていた自分を吹っ切って、バカをやったり冗談を言ったりすることができるようになりました。それを受け入れてくれる仲間もいました。もちろん、中身まで変わったわけではないのですが、ある程度は自己演出ができるようになったのです。そして、そうやってバカで明るい奴を演じていると、少しずつそれが性格にも影響を及ぼしていき、ネガティブ一辺倒だった思考も少しずつ変わり始めたのです。

 とは言え、変わるには本当に長い時間がかかりました。中学生になっても高校生になっても大学生になっても、見た目の明るいキャラクターに関わらず中身は相変わらず不安だらけ。いつも最悪の事態を考えて準備する性格は変わりませんでした。社会人になってからはむしろ逆戻りしたくらいで、新入社員時代は小4の頃に戻ったかのような引っ込み思案の暗いキャラクターになっていました。新しい環境に対する順応性が低いのです。

 仕事に慣れるにつれて、少しずつそのネガティブさは引っ込んでいきましたし、すっかり古参社員となった最近では全然そんな風に見えないと言われることもあります。ただもしそう見えているとしたら、それはやはり自己演出の部分が大きく、芯のところでは小学生の頃と大差ないことは自分でもわかっています。そして、未だに「もっと明るく元気に」なれたら良いなと願っています。

 なんでこんな事を書いているかと言うと、先日会った人に「クリタさんはポジティブで良いね」と言われたからで、その場では「そうでもないよぉ」と笑っていたんですが、果たして自分でもどこまでポジティブに変わることができたのかは良くわからないのです。全然変わっていないような気もするし、随分と変わったような気もします。その時々で精神状態も違うので、ネガの時もあればポジの時もあります。昼間は前向きでも夜になると後ろ向きなことも多いです。

 変わろうと思って40年経っても、まだこんなものなんだから、人生はなかなか思うようにはなりません。


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美味しい店は知っていても教えない

2012-01-12 02:51:48 | グルメ
 以前に僕はよく道を聞かれるという話を書きましたが、実は店もよく聞かれます。「どこか美味しい店知らない?」というやつです。僕が食べ歩きが好きなこと、しかも宴会の幹事をよくしているので、名古屋の美味しい店とか、宴会向けの店とか、デート向けの店とか、詳しいのだろうと思われているようです。

 実際のところはどうなんだと言われたら、これが本当に詳しいのです。もちろん店を調べること自体は今はネットで調べたら簡単にできます。ただ問題はその店の味やサービスや雰囲気は、ネットでは推測はできても本当のところはわからないことです。こればかりは実際に行って食べてこないとわかりません。「食べログ」などの評価があまり当てにならないことは、今や多くの人が実感していることでしょう。

 僕も店を調べる時はネットで調べます。いろいろと読んで美味しいかどうかも考えますが、結局自分の舌が一番確かなので、行って食べてくるしかありません。これまで本当にたくさんの店に行きました。名古屋の中心部はもちろん、郊外の店にも評判が良いところがあればクルマを飛ばして行っています。岐阜や三河、知多などにも美味しい店はあります。

 店のジャンルも、和食、中華、フレンチ、イタリアン、エスニック、寿司、焼き肉、天ぷら、うなぎ、蕎麦、居酒屋、カフェなど幅広くチャレンジしていますし、価格帯も1人1000円台の店から2万円をこえる店まで行っています。もちろん全て自腹なので、かなりの金額を投資してきました。なにせランチよりもディナー中心ですから値も張ります。

 時々「グルメサイトでも作ったら」と言われますが、そんなことをする気は毛頭ありません。僕は料理についてはズブの素人なので、偉そうに料理を評価することはできません。あくまでも言えるのは自分が美味しいと感じたかどうかですし、味の好みは個人差が大きいので自分の評価は自分以外には絶対じゃないからです。そして自分が美味しいと感じた店はリピーターになるだけなので、それで十分です。

 好きな店を人に教えるのもあまり好きじゃありません。その人のことが好きなら構わないのですが、大して親しくない人、むしろあまりお近づきになりたくない人に自分の好きな店を教えるなんて冗談じゃありません。実は昨日もある人から新年会向けの店を教えてくれと言われました。僕はその人なら好きな店を教えても良いと思ったので何軒か紹介したのですが、誰にでもそうしたいとは思っていません。我ながら身勝手というか、お店にしてみれば贔屓なのに紹介しないなんて困った客かも知れませんが。

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