今日はピアノの発表会。ホールでの発表会はいつも緊張がマックスになるのですが、今年で3年連続同じ会場なので少し慣れがあって例年ほどガチガチで頭が真っ白になるということもありませんでした。今回の曲はレ・フレールの「Endroll」。10年前、まだピアノ歴3年で挑戦した思い出の曲です。当時はとても技術的に釣り合っていないことは承知の上での無謀な挑戦だったので、発表会ではミスタッチのオンパレードだしテンポもずれているしで散々でしたが、自分なりに未熟ながらやり切った感はありました。
ただ1年以上も練習したのに、練習の段階で未完成のまま発表会になってしまったことは当時もかなり残念だったので、もっと技術が向上したら改めてリベンジしようとずっと考えていました。あれから10年。ついにその機会が巡ってきての今日の発表会でしたが、なんとも残念なことにやはり今日も練習段階で完成していないままに発表会当日を迎えてしまいました。そもそも基礎ができていないから弾けないのか、年齢的にもう難しいのか、はたまた自分の努力が全然足りていないのか、多分どれもそれなりに当てはまっているのでしょう。10年前の練習時での完成度が70%だったとしたら、今回は85%くらいはできているのですが、それでも100%にはまだ達していないことは明らかでした。
と言うことで、今日の発表会では85%の成果をどこまで完全発揮できるかという挑戦になってしまいました。とは言え、できていないのは細かなアドリブっぽいフレーズのところなので、85%をちゃんと弾ければ恐らくプロではない大半の人にはそこそこ仕上がっているようには聴こえるはず。序盤から中盤まではパーフェクトではないものの、ほぼ自分のイメージに近い感じで弾けました。ところが終盤に差し掛かる手前で大きく乱れてしまいました。そのあとは何とか立て直してフィニッシュまで持っていったのですが、途中で「今日は良い調子かも」と思って油断したのが失敗の元でした。ピアノに限らずサックスでも調子に乗ると大抵その後に崩れる癖があります。またやってしまったか、という感じです。
と言うことで、いつもの緊張に呑みこまれたという失敗ではなかったのは進歩でしたが、10年前のリベンジということについてはすっかり返り討ちに遭った形です。そもそも本番前の練習段階で完全に仕上がっていないのですから戦う前から負けは決まっていました。練習でできないことは本番でもできません。これからも練習してちゃんと弾けるようになるまで頑張って、またいつかリベンジします。