幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

キリン氷結の広告

2024-03-12 23:06:55 | 広告
 キリンビールが缶チューハイ「氷結無糖」のWEB広告に経済学者・成田悠輔を起用して批判を浴びた件。これまで氷結と言えば高橋一生とか高畑充希とセカオワとかを使って爽やかに広告展開していたのに、なぜいきなり成田を使ったのかと僕も見た時に不思議に思いました。他に小峠英二と若槻千夏も併用していて、この3人の並びだと余計に成田が浮いていて違和感があります。成田だけちょっとテイストが違うかなと思いました。

 成田が好感度が高い学者だったら問題はありませんでした。しかし小峠と若槻という、かなり好感度が高いタレントと並べることで、「なぜ成田?」感がさらに増してしまいました。そして成田が2021年に少子高齢化問題で「高齢者は集団自決、集団切腹を」と言ったことがクローズアップされて、Xで「#キリン不買運動」というハッシュタグまで作られて批判が噴出しました。さすがにキリンビールも早々に広告を取り下げざるを得なかったのでしょう。

 成田の発言は当時もかなり批判を浴びましたし、まだ全然忘れられていないですから、起用したキリンも事前にこうしたリスクは認識していたのではないかと思います。しかし残念ながら実際には想定以上に批判が大きかったということなのでしょう。缶チューハイで若い世代に受けそうな新進気鋭の学者というつもりだったのに、大きな批判を浴びてしまい、何よりキリンのメイン顧客である年配層の反感を買ってしまいました。これは捨て置けないという判断でしょう。世間の反応を見て素早く取り下げたのはリスク管理としては良かったと思います。

 成田の問題発言ですが、本人はあくまでも「メタファー」だと言っているようです。注目を集めるために敢えて過激な物言いをしたのかも知れませんが、やはり太平洋戦争や軍国主義を想起させる「集団自決」とか「切腹」は不適切でした。それを「メタファー」だと主張しても、それ以前のところで物議を醸してしまっては真意はもう伝わりません。ここのところ過去の発言を掘り返されて批判される有名人が多いですが、特に広告では気をつけないといけないという事例が増えてしまいました。ますますCMで見るのは芦田愛菜や川口春奈ばかりになりそうです。
コメント
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