NHKが大河ドラマ「麒麟がくる」と朝ドラ「エール」の6月半ばからの放送休止を発表しました。4月から緊急事態宣言によって収録がストップしており、いよいよストックがなくなるためということです。予想はしていましたが、ついにここまできてしまったかと残念でなりません。
大河は正月に始まって年末に終わる1年間、朝ドラは4月と10月にスタートして半年間というのが基本的なスケジュールですから、当然次の作品もすでに発表され準備が進んでいます。ここにきて再開の目途が立たないままに休止となると、ドラマを短縮するのか、それとも全体のスケジュールを後ろ倒しにしていくのかどちらかでしょう。
個人的な希望を言えば、スケジュールを後ろ倒しにしてほしいと思っています。大河ドラマ「麒麟がくる」は久々の本格的な戦国時代劇でかなり見応えがあります。視聴率も好調なようですし、作品のクオリティも高いです。沢尻ショックも乗り越えて頑張っていただけに、コロナでさらに足を引っ張られて不運な作品となってしまいました。どうせスポンサーの意向を気にしなくてもいいNHKなんですから、いっそ3か月くらいスケジュールをずらして4月スタートの3月ラストということにしても良いんじゃないでしょうか。
朝ドラ「エール」もほのぼのとしたコメディで面白く見ています。特に二階堂ふみのコメディエンヌとしての魅力が炸裂していて、音楽ドラマとしても楽しいので、こちらも短縮して9月で終わりとせずに年末まで放送を延長してしまえば良いでしょう。大河ドラマと朝ドラのスケジュールを入れ替えてしまえばプロモーションもそれほど困らないのではないかと思います。
それに今期のドラマが収録できていないということは、来期のドラマも同じように収録がストップしていることでしょう。後のドラマもどうせスケジュール通りに放送することが難しいのなら延長することも無理はないはずです。駄作ならともかくこれだけ面白いドラマがぶつ切れにカットされて未完成で放送を終えるのは何とも悲しいですから。