久しく待ち望んでいた長男の結婚式。お彼岸過ぎの第一級寒波襲来の朝、義妹と姪と共に上京した。翌日は風は冷たいけれど陽も差してまあまあのお日和。先日から風邪気味だったお嫁さんの体調が心配だったが、晴れ晴れとした表情で安心した。
式場は築87年と言う、重厚な煉瓦造りの早稲田教会。パイプオルガンの奏楽が厳粛な中にも穏やかな気持ちを醸し出してくれる。
神様の前で「共に愛し敬い仕え合って生きる」ことを誓った2人、いつまでもこの思いを忘れずに愛のある家庭を築いて欲しい。きっと亡き夫も今、この誓いを一緒に聞いているのだろうと天を仰いで祈る。美しい花嫁を優しくエスコートする息子に「おめでとう」と2人で言いたかった。
自由人らしい息子の披露宴は、友人と家族に囲まれ、形式にとらわれないつつましく楽しいものだった。猫が取り持つご縁だった2人の周りはすべて猫グッズ…。すべの準備を2人にまかせ、はらはらしながら見ているだけの私だったが、短い準備期間だったのに、よくやったねと2人に心から拍手を送った。これからも2人が補い合い助け合って明るい家庭を築いて行って欲しい。