kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

予想は外れるもの?

2011-07-31 08:27:47 | 日記
震災前の高値を試す展開。
値動きの荒い展開上値は重く。
上段が経済紙の先週の東京市場の見通し
下段が今週の見通し

日米市場の先週の予想外の下落は米債務問題の上限
引き上げの長期化それに伴っての格付け機関の米国
債の格下げ懸念また4~6月期のGDPが低調だった
ことなどでNY市場は1週間で537ドル(4.2%)下
落と今年最大の下げ幅を記録しました。

また過去の円高局面が円が急騰しても1、2日で円安
トレンドに振れたのに対して今回の円高は80円割れ
が13営業日連続続いていること。週末の海外市場で
は76円台に突入し今年の高値76.25の更新も目前です。

もっとも相場の転機が近いのも事実です。債務延長問
題に何らかの解決策が示されれば相場はかなり悪材料
を織り込んで下げましたから急反発する可能性も高い
でしょう。

しかしこれまでの決算を詳細に見てみるとどんどん上
値を更新できる銘柄はごく一握りです。いったん反発
したとしても円が80円を超えられないとなるとやは
り輸出型産業の足を引っ張ります。

またこれから夏休みシーズンに突入します。市場参加
者が一時的に減り薄商いのところを乱高下する局面も
考えなくてはなりません。休みが明けると中間期末の
9月です。その時に新しいリーダーが決まってないと
復興予算の審議が遅れることも考えられます。それだ
け下期V字回復のシナリオに狂いが生じます。

以上のことから考えて例え米国の債務延長問題が解決
してもそれで相場にアク抜け感が出て新たな上昇トレ
ンドに移るというのは少し楽観的過ぎます。1万10
0円前後を戻りの目処として持ち株を減らすことも必
要かも知れません。

私が今月始めに想定したリターン・リバーサル相場の
到来はもう少し先になりそうです。
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米国債務問題に翻弄された1週間

2011-07-30 10:05:23 | 日記
今週の日経平均は300円の下落でした。米国の債務問題の
決着が予想外に長引き円相場も投機筋の円買いに77円半ば
の水準まで進みました。債務上限問題は期限である8月日
までに何らかの決着が付くのではないかというのが大方の
見方ですがなお予断を許しません。

日本も決算発表のピークを迎え一部の業績好調銘柄と不振
銘柄で株価の反応はかなりシビアなものとなっています。
地合いが良くないことと2月高値銘柄も多く期日売りが重
なりネガティブな決算発表をした銘柄には大幅に値を崩す
ものが続出しています。

何といっても80円割れが定着しつつある為替相場には警戒
が必要です。四半期決算でもやはり輸出企業にとって円高
は大きな業績下振れ要因であることは間違いなく4~6月
期に比べて一段と円高が進んでいる現状で一気に警戒感が
広がりました。このところ続いていた月末、月初高は今回
に限っては完全に裏目に出ました。

しかし長い目で見れば資源のない日本は輸出立国の看板を
下ろす訳にはいかず企業は海外生産の拡大や生産の委託そ
れに海外からの原材料輸入といった対策を一層進めて円高
のマイナス要因の低減を図るしか方法はなさそうです。

来週から8月相場に入る訳ですがこのまま調整局面が続く
ことも考えながらしばらくは安全第一の投資方針で臨むし
かなさそうです。為替が80円台に戻すには時間が必要なら
東京市場の上値も重くなることも予想されます。

NY市場は5日続落、円相場は76円台に突入です。週明
けの東京市場は全般下落して始まるでしょう。その後は
突っ込み警戒感から下げ渋りの展開でしょうか。すべては
米国財政削減の結果次第です。
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ここが踏ん張りどころ

2011-07-29 09:50:50 | 日記
昨日の日経平均は200日移動平均を割り込んで引けました。
ただし7月中旬に調整した時の下限で踏み止まったことは
いちよう評価できるのではないでしょうか。またテクニ
カル的には騰落レシオがずっと買われ過ぎの120を超え
ていましたが、28日には109まで低下して過熱感は薄れて
きたようです。

また個別株では市場予想以上の好業績を発表した日立や
日立建機それに富士通ゼネラルなど1000以上の銘柄が下
落する中、プラスで引けたことは好業績銘柄を買う流れ
は続いているのかもしれません。

あとは米国の債務問題の行方とそれに伴う円高にブレー
キがかかるかが来週以降の相場を決めるかもしれません。
いずれにしても円高で消却的に買われていた内需株(ケ
ーズデンキやヤマダ電機)はチャートでみる限り先週に
目先天井を付けた形になっています。

ひょっとしたら内需株から輸出株へのシフトが起こる前
兆なのかもしれません。もっとも現状では円安に振れて
も80円を目先超えるのは難しい現状からして輸出株全般
に関しては水準訂正以上を期待するのは難しそうです。
業績をベースに個別株の選別が進むでしょう。


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産業空洞化は止められない

2011-07-28 08:24:11 | 日記
欧州が落ち着いたと思ったら今度は米国の債務問題から
77円台の円高局面になり日経平均こそ底堅く推移してい
ますが、輸出主力株を積極的に手掛ける局面ではなく今は
ひたすら債務問題の決着待ちから今週の3日間は東京市場
も膠着感を強めています。

円高にしても電力不足にしても日本の産業界にとって大き
なハンデであることは間違いありませんが、この中からキ
ャノンのように一層強靭な企業体質を身に着けた企業が日
本経済を支えることでしょう。

円高は輸出企業にとって一般的には大きなマイナス材料で
あることは事実だと思いますが、多くの原材料を輸入に依
存していることを考えるとプラスの効果もあります。限ら
れた資源を有効に使うという点からして発電分野だけでな
く、いかに効率よく電力を使うかということはますます重
要な意味を持ってくるでしょう。

LED照明にしてもHV車にしても原油が安いままだった
らここまで普及していなかったでしょう。その意味では日
本経済は危機をバネにしてイノベーションを起こしそれが
競争力となりメイドインジャパンのモノづくりの強さの源
泉でした。

工場立地にしても何が何でも日本国内に限定する時代はと
うに過ぎています。大消費地の近くに立地したり資源のあ
るところに立地したりする流れはもう止めようがありませ
ん。

電力不足だけでなく高い法人税それに円高またTTPの行
き詰まりなど一企業の経営努力ではどうにもならない問題
がありグローバルにビジネスを展開している企業ほどまた
経営体力のある企業ほどこれからもどんどん海外に出てい
くでしょう。それが緩やかになるか急激なものになるかは
これからの政治次第でしょうが。

さて本日の東京市場はNY市場の大幅安からシカゴCME
に鞘寄せされるように100円前後の下落で始まりそうです。
その後は下げ渋りからこう着状態かもしれません。やはり
米国の債務問題の決着が先決です。今週の見通しは日米と
も上値追いの可能性も高いとの見方でしたが、予想外の債
務問題のもたつきから米国株安(4日連続)と77円台の円
高で足元をすくわれました。

とにかく債務問題が決着して円高にブレーキがかからなけ
れば東京市場も上値は望めません。ここ数日が山場でしょ
うか。NY市場の大幅下落で与野党の歩み寄りがあればい
いのですが。

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今年の電力不足は峠を越す?

2011-07-27 07:48:37 | 日記
例年7月後半から8月初旬にかけて気温はぐんぐん上が
ります。今年は梅雨入りも梅雨明けも2週間ほど前倒し
になり暑さのピークも7月中旬に第一弾がきたようです。
天気予報によると今後1週間の関東地方の天気は曇りに
なっていて最高気温も32℃前後のようです。

8月10日過ぎには産業界もお盆休みになり工場も止ま
ります。こう考えるとこの夏の電力不足は何とか乗り越
えられる目処はつきそうです。電力不足懸念から産業界
も一般家庭もいっそう省エネ型社会に近づいたことは今
回の原発事故で唯一のメリットでしょうか。

株式市場も電力不足が懸念材料で株価の足を引っ張ると
いうことはなくなりそうですが、今月の予期しない77
円台の円高は頭痛の種です。日経平均こそ1万円台をキ
ープして堅調なように見えますが、中身はファナックや
ファーストリテイリングなどの一部の銘柄の上昇が大き
く寄与していることは頭に入れておく必要はあります。

この間、重電3社やトヨタそれに京セラなどの値嵩株は
ほとんど上昇していないか、反対に下落しています。円
高で内需ディフェンシブセクターが物色されるのはある
意味、理にかなっていますがキッカケさえあれば外需株
にも流れがきても不思議ではありません。

とりあえず多くの企業の決算発表がある28日の内容を
確認しつつ外部環境の好転を待つしか方法はなさそうで
す。もっとも8月に入ると外国人投資家もバケーション
で市場参加者が限られることからこれら大型優良株が相
場を引っ張るのはもう少し先になるかもしれません。
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