30日の日経平均は3日続伸して急落する前の8月前半の水準まで戻してきました。米経済
指標が労働市場の過熱感の和らぎを示しFRB)よる追加利上げ観測が後退したことを好感
した米国株の上昇が安心感を誘ったようです。
新高値を付けた銘柄もセクターによる偏りは少なくメガバンクの一角や地銀それに証券株
の上昇の背景には1倍を大きく下回る低PBR株の底上げ、食品や建設セクターの人気は原材
料価格上昇の一服と値上げ効果が背景にあるのでしょうか。
中国景気の不透明感などから外需に不安が出ている工作機械業界ですが、その中でアマダ
や牧野フライス株は30日も年初来高値を更新しました。同業のオオクマやツガミが年初来
安値圏で推移しているのとは対照的です。人気の背景にはM&Aということがあるのでしょうか。
相場のリード役が見当たらないと言ってしまえばそれまでですが、テーマ株や特定のセク
ターの株だけを買い上げる相場よりも持続力はあるかもしれません。円安トレンドの継続
など中間決算で上方修正期待は高まります。相場が崩れそうで崩れないのは業績への期待
が継続しているからでしょうか。
海運3社の動きは特筆するものです。今期大幅減益にも拘わらず川崎汽船と商船三井は10年来
高値を更新しました。郵船も高値圏で推移しています。海運銘柄は典型的な市況産業です。
コンテナ事業を3社が統合したのは特に市況変動が大きくもう1社単独では生き残れないとの
判断からです。そのコンテナ統合会社の利益急増が海運各社の業績を大きく押し上げました。
今期はコンテナ市況の下落もあり各社は大幅減益予想ですが、自動車運搬船やLNG船の好調
や円安もあり3社とも業績を上方修正しました。過去数年の好業績もあり体質は格段に強化
され減益でも高水準の株主還元が可能になったようです。海運3社の今年の上昇は多くの投資
家の予想を越えるものでした。
味の素の株価の動きも従来にない動きです。株価はこの3年間で3倍になりました。今年10年
来高値をずっと更新しています。テック銘柄ではなく食品業界に属する味の素の株価がこれ
ほど永い期間上昇すること自体驚きです。生成AI関連とかインバウンド関連などのテーマで
物色されているのとは違う動きです。
これだけ上昇しても余りニュースにもならないことがかえって息の永い上昇に繋がっている
のでしょうか。株価を刺激するような材料がないにも拘わらず高値更新する銘柄は本当に強い
というのが率直な感想です。銘柄選びはやはり相場に聞くのが正解なのでしょう。
指標が労働市場の過熱感の和らぎを示しFRB)よる追加利上げ観測が後退したことを好感
した米国株の上昇が安心感を誘ったようです。
新高値を付けた銘柄もセクターによる偏りは少なくメガバンクの一角や地銀それに証券株
の上昇の背景には1倍を大きく下回る低PBR株の底上げ、食品や建設セクターの人気は原材
料価格上昇の一服と値上げ効果が背景にあるのでしょうか。
中国景気の不透明感などから外需に不安が出ている工作機械業界ですが、その中でアマダ
や牧野フライス株は30日も年初来高値を更新しました。同業のオオクマやツガミが年初来
安値圏で推移しているのとは対照的です。人気の背景にはM&Aということがあるのでしょうか。
相場のリード役が見当たらないと言ってしまえばそれまでですが、テーマ株や特定のセク
ターの株だけを買い上げる相場よりも持続力はあるかもしれません。円安トレンドの継続
など中間決算で上方修正期待は高まります。相場が崩れそうで崩れないのは業績への期待
が継続しているからでしょうか。
海運3社の動きは特筆するものです。今期大幅減益にも拘わらず川崎汽船と商船三井は10年来
高値を更新しました。郵船も高値圏で推移しています。海運銘柄は典型的な市況産業です。
コンテナ事業を3社が統合したのは特に市況変動が大きくもう1社単独では生き残れないとの
判断からです。そのコンテナ統合会社の利益急増が海運各社の業績を大きく押し上げました。
今期はコンテナ市況の下落もあり各社は大幅減益予想ですが、自動車運搬船やLNG船の好調
や円安もあり3社とも業績を上方修正しました。過去数年の好業績もあり体質は格段に強化
され減益でも高水準の株主還元が可能になったようです。海運3社の今年の上昇は多くの投資
家の予想を越えるものでした。
味の素の株価の動きも従来にない動きです。株価はこの3年間で3倍になりました。今年10年
来高値をずっと更新しています。テック銘柄ではなく食品業界に属する味の素の株価がこれ
ほど永い期間上昇すること自体驚きです。生成AI関連とかインバウンド関連などのテーマで
物色されているのとは違う動きです。
これだけ上昇しても余りニュースにもならないことがかえって息の永い上昇に繋がっている
のでしょうか。株価を刺激するような材料がないにも拘わらず高値更新する銘柄は本当に強い
というのが率直な感想です。銘柄選びはやはり相場に聞くのが正解なのでしょう。