今週は欧米株安にも拘わらず底堅かった東京市場でしたが、月末
大統領選挙直前での様子見も影響したのでしょうか。2万3000円
台を割り込んで1週間の取引を終了しました。変調の兆しはマザ
ーズ市場に表れていたのかもしれません。10月14日に2年9か月ぶ
りの高値を更新しましたが、僅か1ポイントを更新する1368ポイ
ントでした。2週間余りで14%の下落りです。
マザーズ市場で時価総額上位のメルカリ、弁護士ドットコム、フ
リーメドレーは今週も軟調に推移するものが多く見受けられました。
マザーズ市場の主力銘柄はDX関連で将来性を囃して買い上げられ
ましたが、PERはいずれも数百倍台か赤字です。だからマザーズ
市場に公開した訳です。
勢いがあるうちは買うから上がる、上がるから買うという循環で
マネーを引き付けましたが、いったん勢いが鈍り下落が始まると
あっという間に投資資金は逃げ出します。将来性を買っているの
であり業績の裏付けが乏しいだけに下値の目途の立ちにくくなり
ます。
1部市場でもDX関連で4月以降大きく上昇した富士通に続いてNEC
も失望決算でした。DX関連とともに中国経済の回復から大きく人
気化していたオムロンも上方修正はしましたが、市場予想を下回っ
たため30日の取引では6%を超える下げでした。
30日発表したキーエンスの決算も中国経済の急回復で大幅な上方
修正も期待されましたが、会社側の発表は期待に大きく届きませ
んでした。週明け2日の市場の反応が気になります。DX関連も自
動化関連もコロナ禍で業績が大きく伸びるとの期待から大きく上昇
していただけにある程度下げてもまだ含み益がある投資家も多い
でしょう。しばらくは利益確定売りが続くかもしれません。
勿論、ファナックやソニーのように予想外の好決算で買い直される
銘柄もありますが、それは例外で業績回復を先取りして上昇した銘
柄ほど好決算でも上昇は短命に終わるケースも出ています。
来週も決算発表や米大統領選挙の結果次第で個別銘柄だけでなく
指数も波乱含みです。状況によっては底堅かった日本株にも遅れて
下げがやってくるかもしれません。もっとも大きくジャンプするた
めには一度しゃがみ込む必要があります。
相場が悪材料を織り込む形で下げれば次には上昇相場が年末にかけ
てやっているという強気の見方もできるでしょう。相場は行き過ぎ
れば下がり悲観論が蔓延すれば夜明けは近いという繰り返しです。
次の相場の主役を探すことも必要です。
次回の更新は11月4日を予定しています。
大統領選挙直前での様子見も影響したのでしょうか。2万3000円
台を割り込んで1週間の取引を終了しました。変調の兆しはマザ
ーズ市場に表れていたのかもしれません。10月14日に2年9か月ぶ
りの高値を更新しましたが、僅か1ポイントを更新する1368ポイ
ントでした。2週間余りで14%の下落りです。
マザーズ市場で時価総額上位のメルカリ、弁護士ドットコム、フ
リーメドレーは今週も軟調に推移するものが多く見受けられました。
マザーズ市場の主力銘柄はDX関連で将来性を囃して買い上げられ
ましたが、PERはいずれも数百倍台か赤字です。だからマザーズ
市場に公開した訳です。
勢いがあるうちは買うから上がる、上がるから買うという循環で
マネーを引き付けましたが、いったん勢いが鈍り下落が始まると
あっという間に投資資金は逃げ出します。将来性を買っているの
であり業績の裏付けが乏しいだけに下値の目途の立ちにくくなり
ます。
1部市場でもDX関連で4月以降大きく上昇した富士通に続いてNEC
も失望決算でした。DX関連とともに中国経済の回復から大きく人
気化していたオムロンも上方修正はしましたが、市場予想を下回っ
たため30日の取引では6%を超える下げでした。
30日発表したキーエンスの決算も中国経済の急回復で大幅な上方
修正も期待されましたが、会社側の発表は期待に大きく届きませ
んでした。週明け2日の市場の反応が気になります。DX関連も自
動化関連もコロナ禍で業績が大きく伸びるとの期待から大きく上昇
していただけにある程度下げてもまだ含み益がある投資家も多い
でしょう。しばらくは利益確定売りが続くかもしれません。
勿論、ファナックやソニーのように予想外の好決算で買い直される
銘柄もありますが、それは例外で業績回復を先取りして上昇した銘
柄ほど好決算でも上昇は短命に終わるケースも出ています。
来週も決算発表や米大統領選挙の結果次第で個別銘柄だけでなく
指数も波乱含みです。状況によっては底堅かった日本株にも遅れて
下げがやってくるかもしれません。もっとも大きくジャンプするた
めには一度しゃがみ込む必要があります。
相場が悪材料を織り込む形で下げれば次には上昇相場が年末にかけ
てやっているという強気の見方もできるでしょう。相場は行き過ぎ
れば下がり悲観論が蔓延すれば夜明けは近いという繰り返しです。
次の相場の主役を探すことも必要です。
次回の更新は11月4日を予定しています。