kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

自立反発の先は?

2014-03-29 12:48:23 | 日記
今週の東京市場は472円上昇しました。しかも配当落ち分104円を埋めての上昇
でした。小売、不動産などの内需株だけでなく自動車や商社それに電機の一角
などやメガバンクや証券など幅広い銘柄が上昇しました。これらの銘柄は先週売
り込まれたグループです。反対に先週賑わったソフトバンクは25日以降4日続落
で6%近く下げました。売り叩かれた銘柄の自立反発が3連騰の中身です。

円相場が102円を挟んだ展開そしてNY市場が揉み合う状態だったことを考えれ
ば健闘したといえなくもありません。先週の引け値から考えれば配当落ちで1万
4000円近くまで下げる場面があっても不思議では無い状態でしたから。この反発
が年度末の運用成績を上げたい国内機関投資家のお化粧買いという見方も市場
ではあるようです。

東京市場は200日平均線を越えて一安心したところですが油断してはいけません。
いずれにしても来週な月初で株価に影響を与える経済指標の発表が目白押しで
す。2月3月と立て続けに月替わりの最初の営業日は大きく下落しています。今週
の上昇が先物主導だったことを考えれば下げも先物主導ということになります。
外国人投資家でも中長期の投資家は東京市場のボラティリティの高さなどもあり
完全に様子見ムードです。目先の動きは短期志向のヘッジファンドや個人投資家
のホットマネー中心の動きです。これらの資金は逃げ足の速いマネーだと言うこと
には注意が必要です。

当面は日本国内で株価を動かす材料は余りありません。来週も引き続いて外部
要因が株価材料となります。高値圏で一進一退状態のNY市場の先行きが気に
なります。チャートを見る限り上値の重い状態は明らかです。ここを抜けて年初来
高値を目指すにはかなりのエネルギーが必要です。上値を試すことになれば東京
市場にもプラスになりますし揉み合いを下に行くようであれば日本株の足を引っ
張ることになります。

例年4月のNY市場は上がりやすい傾向があるようです。しかし今年もそれが当
てはまるかどうかは分かりません。例え4月月末時点では現在の3月よりも高い
仮定しても一旦下押しした後上昇するかもしれません。昨年の市場が余りにも
ブル相場だったのでその残像がまだ残っていますが、もう一度白紙に戻して市
場をみていく必要がありそうです。
明日の更新はお休みします。


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不思議な上昇

2014-03-28 06:38:33 | 日記
さっぱり分からん!104円分の配当落ち分を埋めて145円もさらに上昇するとは
昨日東京市場の値動きに関しての感想です。27日の東京市場はNY安や101円
台後半の円相場が重石となり168円安で前場の取引を終えました。今日一日は
手がかり材料難も手伝いこのまま後場も安値圏で推移すると思われましたが
突然後場スタート直後から急上昇しました。

そしてあれよあれよという間に配当権利落ち分を埋めてプラス圏に浮上すると
そのまま引けにかけても右肩上がりで終わってみれば145円高の1万4622円と
このところ壁になっていた200日平均線の1万4513円を上回りました。これと言
った新規の好材料が出た訳ではなさそうです。いつものように先物市場に海外
勢と思われる買いが断続的に入ったというのが背景にあるようです。また26日
に確定した配当金を再投資するための機関投資家の買いもあったようです。

一方1ヵ月半ぶりの安値を記録した日経ジャスダック指数(マイナス19.42)東証
2部指数(マイナス23.42)と東証1部市場とは明暗が分かれました。そもそもNY
安や円高という外部環境から考えれば1部市場の銘柄よりも小型株が物色され
るべき状況です。しかし現実は真逆の展開でした。26日の空売り比率が34.6%
と高水準だったことから後からの日経平均の予想外の上昇で買戻しを誘ったの
でしょうか。27日の経済紙を確認したら空売り比率は32.7%と1.9%低下したこと
から一定規模の買戻しはやはりあったようです。

それにしても良く分かりません。先週20日の大幅安(238円)も外部環境から考
えれば不思議な下げでしたが年明け以降の東京市場の値動きには首をかしげ
るケースが増えました。外部環境が悪い中で配当権利落ち分を埋めて145円上
昇したと言う結果だけを考えれば先行きが明るくなったと考えるべきなのでしょ
うが、今年の東京市場はその日限りで明日に繋がることがほとんどありません。

3月中旬に売っていた海外勢が買い戻しに動いているとの観測が出ているよう
ですが、買い戻すなら配当落ち前でしょうと考えてしまいます。102円を挟んだ
水準で膠着状態を強める円相場や高値圏で上値が重くなってきたNY市場の今
後を考えれば上値を買いにくいのが本音です。




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トヨタの決断

2014-03-27 06:49:46 | 日記
権利付き最終売買日の26日の東京市場は最近下げが目立ったアステラス製薬
三菱重工や日立それにトヨタや富士重工などの自動車銘柄が買い戻され上昇し
ました。一方このところ上昇の目立ったソフトバンクやファナック、京セラ、資生堂
などは下落しました。権利付き最終日なのに先駆した銘柄のソフトバンクなどの
下落はまだ東京市場の先行きに自信が持てない証なのでしょうか。

主力銘柄の反発で一安心したいところですが、頼みの外国人投資家が再び積極
的に日本株を買う環境は残念ながらまだ整っていないようです。円相場も102円を
挟んだ展開でこれから一段の円安方向に行くという雰囲気ではありません。株式
も為替も目先はこう着状態からなかなか抜け出せない状況です。

外国人投資家が期待している追加金融緩和は黒田日銀総裁の最近の発言から
予想すると4月に2回予定されている日銀政策決定会合で決定される可能性は低
いようです。もし追加緩和が4月に実施されればサプライズになり為替も株式も
大きく動く可能性はありますが今のところメインシナリオは7月~9月と言うところ
でしょう。

そうなると円相場も米国の経済指標に反応して103円台はあっても105円を越え
て円安が進む可能性は当面は考えられません。東京市場はNY市場の動向など
を横目に見ながら方向感のない市況がしばらく続くかもしれません。いっぽう多く
の市場関係者の予想も年末時点での強気見通しが大きく後退しています。反対
に期待値が低くなったところで何か意外性のある好材料が出て大幅に上昇する
という展開もあるかもしれません。

さて今日から実質4月相場がスタートします。配当落ち後の相場がどうなるか。
NY市場が下げ為替も102円弱と言う状況では今日の配当落ち分(100円程度)
を埋めて上昇すると言うことは無理かもしれません。そしてもう配当狙いの個別
株物色は期待できませんから今後の相場の柱を探さなければなりません。

そんな中トヨタ自動車が6000万株金額にして上限3600億円の自社株買いと自己
株3000万株の消却を26日引け後発表しました。実施は基金の設立での拠出も有
り株主総会後の6月になりますが資本効率の改善になり外国人投資家受けの良
い材料です。今年は好業績を受けて現金の積みあがった企業がどんな使い道を
するのか注目が集まります。M&Aに使うもよし設備投資に積極的に振り向ける
もよし増配、自社株買いをすることも歓迎です。各々の企業の置かれている状況
で経営者が判断することです。

トヨタは昨年3年間は大きな工場新設は行わないと発表しました。自動車業界の
M&Aは当面可能性は低いでしょう。トヨタが選んだ自社株買いでROEを意識した
経営を目指すと言う選択は全うな判断です。さて市場はどんな反応を示すかです。
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六重苦その後

2014-03-26 07:43:17 | 日記
アベノミクス効果で経済も株式市場も大幅に明るくなる前には日本経済停滞の
原因としてよくマスコミに取り上げられた六重苦問題がありました。大幅に円安
が進み企業業績もよくなりすっかりマスコミからその言葉は聞こえなくなりました
が、年明け以降の東京市場の低迷も有りもう一度考えてみたいと思います。

まず六重苦とは以下のような定義です。
「企業経営者らが諸外国と比べて日本の事業環境が不利な要素としてあげる
6項目。一般的には、円高▽高い法人税率▽自由貿易協定への対応の遅れ
▽製造業の派遣禁止どの労働規制▽環境規制の強化▽電力不足――。経済
産業省によると、2011年時点の法人実効税率は日本(東京都)の40.69%に対し
て、米国(カリフォニア州)が40.75%、ドイツが29.41%、韓国が24.2%など。」

1番目の円高は現在一時75円台をつけた超円高局面から102円の円安で推移
し多くの輸出企業で大きく輸出採算は改善しました。2番目の高い法人税問題
平成23年の改正により40.69%から35.64%に下がりました。しかし日本経済活
性化のためには更なる引き下げが必要です。3番目の自由貿易協定への対応
の遅れへの対処ではその後日本がTTPに参加表明し前進しましたがTTPの
決着が遅れています。今後本当にTTPが実現できるのかどうか大幅に輸出
競争力の低下した日本企業の援軍となれるかは今後の交渉の行方を見守る
しかありません。

4番目の製造業の派遣禁止どの労働規制は将に成長戦略の肝のひとつです。
しかし法人税引き下げに比べたら政府の取り組みの本気度は余り伝わって
きません。5番目の環境規制の強化は余り話題にのぼりませんから省くとして
6番目の電力不足は東日本大震災後の原発停止で電力消費がピークを迎える
夏場での不安が大きかったのですが国民の省エネ意識の高まりもあり現在ま
で電力不足で経済に影響が出る事態は避けられています。

しかし長引く原発停止と円安下でのLNG価格の上昇で電力料金は益々海外と
比べて高くなりました。国民の負担も大きくなっていますがそれ以上に企業の
競争力にとっては確実にマイナスです。原発再稼動がいつになるか。最終的に
どのくらいの原発が稼動できるか日本経済にとってやはり重要な問題です。

異次元の緩和による大幅な円安で日本経済には明るさがましましたが中長期
で日本経済が活性化するためには六重苦の更なる改善が必要であることは
明らかです。欧米の株式市場に比べて年明け以降の東京市場の低調な状況
は消費増税を乗り越えて日本経済が成長できるかどうかと言う問題に答えが
まだ出せないことが影響しているのでしょうか。
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何でだろう

2014-03-25 10:02:50 | 日記
ノートPCが不調でメーカー修理に出したために出先でのネットが出来ずブログ
更新が自由に出来ず何かと不便を感じています。買ってまだ半年なのにねえバ
ッテリーへの充電が旨く出来たりできなかったりバッテリー残量が残り14時間と
か表示されること自体何らかの不具合がある証拠です。しかも何の前触れもな
くPCがシャットダウンするのには困ったものです。これじゃ外出先で安心してトレ
ードも出来ません。

普段普通に使っているものが使えないということはPCだけでなく電気や水道それ
にガスや電話などライフラインは料金だけでなく安心して使えるかどうかということ
がやはり重要ですね。勿論料金は安いに越したことはありませんが、それで利便
性が失われることになっては元も子もありません。

さて東京市場の今日の状況はNY安などから100円超下げる場面がありましたが
10時15分現在は下げ幅を50円弱まで縮めています。もっとも指数以上に主力株
の弱さは変わらないままです。三菱UFJや三井住友FG株は2月4日の安値を割
り込んでから下げ止まる気配が感じられません。また年末年始にあれだけ人気
だった日立や東芝それに川重や三菱重工株の人気離散も深刻です。インフラ関
連銘柄は新興国の経済鈍化や通貨下落ですっかり人気の圏外になっていまった
のでしょうか。

そして円相場が102円台を維持しているにも拘らず自動車各社の株価下落も続
いています。特に円安メリットが大きいと言われて1月に高値をつけた富士重工
やマツダの下げが特に目立っています。一部には同業種の銘柄入れ替えによる
売買が背景にあるといわれていますが、ここまで人気離散するものでしょうか。

この2銘柄に限らず年末から年始にかけて高値をつけた銘柄ほど今月の下げが
きつくなっているようです。これらの銘柄は下げる過程で信用買い残高が大きく
増加した銘柄も多く需給悪化での先行き不安も出ています。いずれも業績好調
な銘柄ばかりですから押し目買いをしたくなる投資家心理も理解できます。しか
し押し目買いが損の上塗りにならないように注意しなければなりません。私も
この失敗をこれまで度々経験しています。押し目買いは値幅ではなく日柄もよく
考えて実行しなければなりません。

先週から日経平均は1万4200円から4500円のボックスで推移していますが株価
が堅調なのはソフトバンクやファナック、東京エレクトロンなどの値嵩株です。
指数と個別銘柄との落差が広がっているように感じます。業績好調なのに何で
こんなに下がるのだろう。そんな疑問が解決できなければ前へ進めません。
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