kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ハイテク素材・部品株に勝機あり

2011-04-30 15:26:44 | 日記
ハイテク製品に必要な素材や部品を日本企業が作り
韓国・台湾その部材を使って製品に仕上げ中国で組
み立てるという水平分業がアジアでは既に出来上が
っているようです。

シリコンウエハーや液晶部材は日本企業のシェアが
高い分野です。またこれらの製品を生産している企
業は利益率も高く株価も堅調です。この流れは大震
災後も変わらないでしょう。

同じ輸出産業でも電機と自動車ではやはり競争力の
違いが収益や株価に表れています。自動車では確か
にこのところ現代自動車が躍進しています。しかし
電機業界のサムスンに比べればまだ日本の大手自動
車メーカーは競争力を維持できています。

投資を考えるならソニーやパナソニックよりも京セ
ラや村田製作所などの部品株を考えるべきなのでし
ょう。NY市場が連日高値を更新しているといって
もすべての銘柄が満遍なく買われているわけではあ
りません。やはり業績の裏付けのある銘柄が買われ
業績不振の銘柄は見送られています。

日本企業でも知名度だけでなくでも競争力のある企
業かどうかもう一度考えなければなりません。ハイ
テク素材を手がけている化学銘柄に掘り出し物があ
りそうです。

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銘柄選別は必要

2011-04-29 11:06:31 | 日記
ニューヨーク市場の上昇が止まりません。27日も3営業日
連続で高値を更新して72ドル高の1万2736ドルでした。
またドル安を背景に原油も金も高値更新しました。FOMC
でQE2の終了は決まりましたが、利上げは12年の春以降
と言う見通しもあり金余りを背景にしばらく堅調な相場を予
想する向きが多いようです。

東京市場も米国株の高値更新から出遅れ感も手伝い2日続け
て三桁の上昇で節目と言われた9700円を越え9800円
に乗せてきました。今後の展開もニューヨーク市場や外国人
投資家の動向次第でしょうが一般的に言われているよりも早
く1万円を回復するかもしれません。不思議なもので押し目
買いを待っていると下げないものです。

もっともどんな銘柄を買うかで明暗が分かれるのも世の常と
はいえここからは銘柄選別がより重要になります。ソニーの
ように元々本業での業績が振るわないところにきてネットワ
ーク事業に経営資源を集中させようとしている企業にとって
情報漏えいという問題は尾を引きそうです。

ソニーだけでなくパナソニックやシャープなどの家電各社は
テレビ事業の不振など問題山積です。これからどんな事業で
収益を上げていくのかその事業は国際競争力があるのか、答
えはまだ見えません。当面は日経平均以上のパフォーマンス
を上げるのは難しそうです。

やはり東関東大震災があっても主役銘柄は大きく変わらない
でしょう。ファナックやコマツなどの機械株は世界景気の回
復から今期も増益基調です。また電子部品の京セラや村田製
作や日東電工もスマホ関連で好業績が期待できます。大震災
の影響で自動車業界中心に今期の業績が不透明な中でやはり
業績の裏付けのある会社は買い安心感があるでしょう。これ
からも業績による選別は続きそうです。
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電力不足を考える(2)

2011-04-28 13:26:56 | 日記
福島の原発事故以来世界的にも反原発の機運が俄かに
高まってきています。32年振りの原発新設に舵を切
った米国でも一部の計画は頓挫しかけています。もち
ろん日本でも自然災害が原因とはいえこれだけの事故
を起こした訳ですから新規建設のハードルは高そうで
す。

地球温暖化防止からCo2を出さない原発はクリーン
エネルギーの本命として大いに株式市場でも注目を集
めていましたが、歯車は逆回転をはじめたかのような
論調が最近は目立ちます。しかし風力発電や太陽光発
電などのクリーンエネルギーにしても果たして新興国
中心に今後も増え続ける電力需要を賄える存在になる
でしょうか。

第一に風力にしても太陽光にしても既存の化石燃料を
燃やす火力発電や原子力発電に比べたら発電コストは
かなり割高になります。また今回の事故をキッカケに
世界的に原子力発電の見直しが進めば需要増から石炭
や原油の価格は間違い無く今よりも上昇するでしょう。
そのコストは利用者が最終的には負担しなければなり
ません。もちろん地球温暖化対策にも逆行します。

また自然エネルギーの弱点としては安定した発電がで
きなかったり立地場所が限定されたりします。先進国
以上に新興国では電力不足はイコール経済発展の足か
せになります。これから増え続ける電力需要を賄うた
めにはやはり原子力発電は必要となるでしょう。

以上のことを考えると目先的には原発推進の機運は停
滞するでしょうが、より一層安全対策を講じた上で電
力の一定量は原発に依存しなければならないと思われ
ます。原発関連銘柄中でも技術力のある企業はいずれ
見直しされる場面がくるでしょう。

FOMCの結果を受けてNY市場は3年ぶりの高値ハイ
テク銘柄中心のナスダックは10年ぶりの高値を記録し
ました。これを受けて東京市場は一時9800円台に乗せ
る場面もありました。まあ商いが薄い連休前での先物
中心の買いとはいえ段々下値が固まりつつあるのは間
違い無いのかもれません。

連休前にはFOMCや決算を控えて軟調な展開になる
と思っていた東京市場、今のところ弱気筋の思惑通り
にはなっていないようです。やはり外国人投資家が鍵
を握っている東京市場、今後の上げも下げもNY市場
次第でしょうか。
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電力不足を考える(1)

2011-04-28 09:36:27 | 日記
福島原発事故の影響から東京電力管内での電力不足がクローズ
アップされています。電力供給不安がこれほど国民生活や産業
界に影響を与えるとは今まで考えたことが無い問題です。特に
季節ごとに大きく変動する電力需給が改めて問題視されていま
す。

省エネにおいて日本は世界でももっとも進んでいることは間違
いありませんが、オール電化住宅の普及や家庭のエアコンの装
着率の上昇から特に夏場の消費電力が急増するという(ピーク
時最大電力使用量は5月に比べて2倍近い水準)問題は電力不
足を夏場どのように乗り切るか最大関心事になっています。

ひと昔は鉄が産業の米といわれていました。それが半導体にな
りその半導体生産に欠かせないのが安定した電力供給です。半
導体生産においては電力供給が安定しないと不良品率が高まり
非常に生産に悪影響を与えます。今や半導体は家電製品や自動
車などあらゆる製品に必要不可欠です。この供給が困ることは
産業界全体に大きな影響を与えます。

自動車業界の操業率が当面5割程度とフル操業には程遠い原因
のひとつは自動車用半導体の大手メーカーのルネサスエレクの
被災による工場の停止が大きいといわれています。また東電管
内に工場のあるルネサスの本格生産に夏場の電力不足が暗い影
を落としています。今度どんな展開になるかこれからも注意深
く見守る必要はありそうです。
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素材・部品株に投資妙味あり

2011-04-27 13:39:55 | 日記
目先的にはGW明けに昨年のようにギリシャ危機が再燃して
株価が急落する可能性もあるというような記事も出ています。
まあ日本株が一段安になるとしたら発端は海外からでしょう。
もっとも昨年と違って今年の日本株は東関東大地震で既に値
幅調整をしていてたとえ下げても大きく9000円くらいが
下値ではないかという見方もあります。

はっきりしていることは大震災の影響で企業業績の不透明感
からいくらニューヨーク市場が高値を更新しても目先は東京
市場の上値は重いということです。しかし半年先を見たらど
うでしょう。今の世界経済の急変が無いという条件ですが需
要はある訳ですから問題は日本企業の供給の問題です。

第一四半期が終わる7月には今よりも正確な見通しが出せる
かもしれません。足元が暗くても先行きが明るければ市場は
前向きな評価をするでしょう。後はどんな業種どんな銘柄を
買えばいいかです。言い換えればどんな銘柄に魅力を感じる
かです。

まず製造業についてはその製品に競争力があるかまた世界で
のブランド力およびシェアはどのくらいかです。今年も液晶
テレビは価格下落が激しく日本メーカーは赤字か或いは黒字
でも微々たるものです。またパソコンも携帯電話も世界の先
頭に立っている企業はHPやレノボやアップルやサムスンで
す。

日本のセットメーカーでこれから互角に競争できる可能性は
とても低そうです。この分野で競争力のあるのは素材や部品
メーカーです。この分野の素材などでは高い世界シェアを握
っている企業は沢山あります。この中から株価の水準、被災
状況などを考えて銘柄選びをしてもいいのかもしれません。

後はサプライチェーンの回復が図れれば自動車メーカーは今
後も優位性を保てるでしょうが、何せ自動車は部品点数が多
く今のところ先行きは見通せません。どっちかというと加工
組み立て産業よりも素材、部品株のほうが早く業績が向上し
そうです。

素材、部品メーカーは工場が再開できれば輸出は早めに正常
に戻るでしょうから。一方組み立て産業はひとつでも部品が
調達できなければ正常な状態での生産はできません。優先順
位としては競争力のある素材や部品株から狙っていくのが常
道かも知れません。
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