今週は米国で重要なイベント(29~30日FOMC、30日GDP、1日雇用統計)が
重なり動きづらい週だと見られていました。NY市場は高値警戒感もあり軟調
な展開になっていますが、東京市場は売買代金の膨らまない点を除けば28
~30日の3営業日で198円上昇しました。先週の25日が173円高と大幅に上昇
していましたから4営業日で371円の大幅上昇です。
そして米国のGDPは4%成長と市場予想を上回りました。FOMCは事前の予想
通りに100億ドルの減額を決めました。NY市場はGDPの結果を好感して高く始
まりましたが、その後はFOMCの結果を見極めようと模様眺めになり結局小幅の
下落で終わりました。
思い起こせば1週間前までは1万5500円の厚い壁の前に膠着感の強い相場で
市場からも夏枯れ相場であきらめムードも出ていましたが、25日の午後から
ムードが一変したようです。この間欧米市場は軟調だったのですから東京市場
の強さは際立つ結果です。この上昇を出遅れ訂正と片付けてよいのか、それと
も業績相場のスタートと捉えたら良いのか迷うところです。
チャート的には1ヵ月半に及んだ揉み合いを離れたところですからここは素直に
流れに乗ることが得策なのでしょうが、個別銘柄では決算発表で一段高する銘
柄と急落する銘柄が混在して銘柄選びで明暗が分かれる状況です。もっとも
このペースで上昇が続けば来週にでも1万6000円に乗せてしまいます。一旦上昇
が止まれば当面の利益を確定するとかでどっと売りが出てくることもいちよう頭に
入れておかなければなりません。
製造業には市場の予想以上に順調な決算を発表する企業が目立ち株価の上昇
も顕著なことが市場に明るさをもたらしています。4~6月期では通期の業績上方
修正を見送った企業も中間決算では上方修正が相次ぐかもしれません。今回の
上昇は先高感が高くなかったための意外高でした。物色銘柄も先週までは外部
環境の不透明感からディフェンシブ銘柄が中心でしたが製造業で予想以上の決
算発表が相次いだため好業績が期待できる外需株にシフトしました。
空売り比率もここへ来て低下傾向が顕著です。4月中旬には35%前後で推移し
ていた同比率は30日現在26%まで低下しています。新たに売りを仕掛ける投資
家が少なくなったために売買代金が2兆円を割り込んでいるにも拘わらず上値
追いが続いている理由でしょうか。信用買い残高も年初来の最低水準です。戻
り売りの少なさが予想外の上昇の背景にあるのかもしれません。もちろん需給
面だけでなく全体的に日本企業の業績が好調だと言うことが一番の理由です。
重なり動きづらい週だと見られていました。NY市場は高値警戒感もあり軟調
な展開になっていますが、東京市場は売買代金の膨らまない点を除けば28
~30日の3営業日で198円上昇しました。先週の25日が173円高と大幅に上昇
していましたから4営業日で371円の大幅上昇です。
そして米国のGDPは4%成長と市場予想を上回りました。FOMCは事前の予想
通りに100億ドルの減額を決めました。NY市場はGDPの結果を好感して高く始
まりましたが、その後はFOMCの結果を見極めようと模様眺めになり結局小幅の
下落で終わりました。
思い起こせば1週間前までは1万5500円の厚い壁の前に膠着感の強い相場で
市場からも夏枯れ相場であきらめムードも出ていましたが、25日の午後から
ムードが一変したようです。この間欧米市場は軟調だったのですから東京市場
の強さは際立つ結果です。この上昇を出遅れ訂正と片付けてよいのか、それと
も業績相場のスタートと捉えたら良いのか迷うところです。
チャート的には1ヵ月半に及んだ揉み合いを離れたところですからここは素直に
流れに乗ることが得策なのでしょうが、個別銘柄では決算発表で一段高する銘
柄と急落する銘柄が混在して銘柄選びで明暗が分かれる状況です。もっとも
このペースで上昇が続けば来週にでも1万6000円に乗せてしまいます。一旦上昇
が止まれば当面の利益を確定するとかでどっと売りが出てくることもいちよう頭に
入れておかなければなりません。
製造業には市場の予想以上に順調な決算を発表する企業が目立ち株価の上昇
も顕著なことが市場に明るさをもたらしています。4~6月期では通期の業績上方
修正を見送った企業も中間決算では上方修正が相次ぐかもしれません。今回の
上昇は先高感が高くなかったための意外高でした。物色銘柄も先週までは外部
環境の不透明感からディフェンシブ銘柄が中心でしたが製造業で予想以上の決
算発表が相次いだため好業績が期待できる外需株にシフトしました。
空売り比率もここへ来て低下傾向が顕著です。4月中旬には35%前後で推移し
ていた同比率は30日現在26%まで低下しています。新たに売りを仕掛ける投資
家が少なくなったために売買代金が2兆円を割り込んでいるにも拘わらず上値
追いが続いている理由でしょうか。信用買い残高も年初来の最低水準です。戻
り売りの少なさが予想外の上昇の背景にあるのかもしれません。もちろん需給
面だけでなく全体的に日本企業の業績が好調だと言うことが一番の理由です。