kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

脱デフレ関連銘柄への風

2024-03-29 05:40:27 | 日記
28日の日経平均は米株高にも拘わらず配当落ち分(266円)を大きく上回る594円安で終わり
ました。比較的配当利回りの高い商社や海運や自動車セクターが下げたのに加え午前中はプラ
ス圏で推移していた不動産セクターが午後には上げ幅を縮めたことで引けにかけて指数の下げ
幅が広がりました。

米株式市場ではここ数日年初から大きく上昇した銘柄の上値が重くなる一方、これまで余り買
われていなかった銘柄の上げが目立つようです。半導体セクターでも生成AI需要期待で上げて
きたエヌビディアの上値が重くなる一方、年初からの騰落率がマイナスだったインテルやテス
ラ、アップルが反発しました。出遅れ株物色が鮮明でした。

もっともこれらの銘柄は年初からの株高に乗り切れない理由があった訳です。自律反発の域を
出ない可能性もありますからこれで本格的な上昇局面になったと判断するのはまだ早いようで
す。米国市場でも日本市場と同様に出遅れ銘柄が買われる地合いのようです。

4月相場でもこの流れが続くのか、それとも生成AI相場第2幕が始まるのかまだ判断するには時
間が必要なようです。もっとも年初からの上昇の割にはこのセクターの下落率は低く一段の上
値追いが期待できるようにも思えます。

このところの市場では国内の脱デフレの流れを受け不動産銘柄などの内需銘柄が大きく上昇し
ました。28日は不動産や小売りの一角には配当落ちを埋めてさらに上昇して高値を更新する銘
柄が目立ちました。もっとも最近の急騰でこのグループにも短期的な過熱感が高まっているよ
うにも見えます。

来週から始まる4月相場で4万1000円を越えて上昇するのか、その時にリード役になるのはどの
グループなのか。来期の業績がカギを握るのかもしれません。

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循環物色

2024-03-28 05:47:51 | 日記
市場推計によると今日の配当落ち分は266円だそうです。日経平均は再び4万1000円を窺う勢い
です。配当付き最終売買日である27日は不動産セクターや自動車セクターの一角や東京エレクや
アドバンスト、レーザーテックなど半導体銘柄も堅調な展開でした。

日本の脱デフレがテーマになってきたようにも思えるこのところの動きです。地価上昇もありこ
れまで内需銘柄と言ったら外食や百貨店が物色されてきましたが、不動産銘柄も加わるのでしょ
うか。大手私鉄は主要駅や沿線ぞいで不動産事業も手掛けています。持続力がどこまであるかは
不明ですが、脱デフレが幅広い内需銘柄の底上げに繋がるかもしれません。

大手商社株も相変わらず人気を保っています。巨額な自社株買い(5000億円)の発表から三菱商
事の独歩高が続いていますが、27日は三井物産や丸紅も10年来高値を更新しました。高水準な利
益を上げている大手商社は株主還元の原資は豊富です。ライバル意識もあり大規模な自社株買いの
催促相場に発展するのでしょうか。

原油価格のこのところの上昇は資源分野に強い三菱商事や三井物産の業績にはプラスに働きます。
これまで根強い人気を保ってきた海運銘柄は3月相場になり急落ご下値模索を続けています。過去
2年では配当利回りの高さから決算末には人気化していましたが、どうやら利回りが3%から4%
程度では物足りないのでしょうか。海運銘柄は人気の圏外のようです。

それでも年初からの日経平均急騰が半導体セクター中心に限られた銘柄の上昇に支えられていた
一方先週の大幅高では半導体セクターは揉み合いでした。循環物色が相場の安定をもたらす可能
性は高そうです。

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一歩先の相場見通し

2024-03-27 05:52:06 | 日記
月内最終売買日の今日はどんな展開になるのでしょうか。3月相場は生成AI相場一色でした。
日経平均が初めて4日に4万円を超えた立役者は半導体セクター全般の上昇がもたらしました。
一方3月19日に再び4万円を超えてからのリード役は日本を代表すりょうな銘柄で外需、内需
銘柄でした。外需ではトヨタやホンダの自動車銘柄や三菱重工や日立、NEC、富士通など電
機銘柄でした。またセクターを問わず中小型銘柄の上昇も目立ちました。

一方内需系では三越伊勢丹やニトリの小売業や大林組などのゼネコン、出光やエネオス、コス
モHGの資源銘柄や三菱商事や三井物産の上昇も目立ちました。内需系銘柄は増配など株主還元
への期待が株高の背景です。

一方これまで業績の安定と配当利回りの高さで期末には人気化することの多かったNTTやKDDI
には配当取りで上昇するという動きはほとんどありませんでした。配当利回り4.88%と時価総額
の大きな上昇銘柄ではJTが比較的堅調ですが、一段と上値を試す動きはありません。

高配当、低PBR、低PERのバリュー銘柄でもこのところ還元強化を発表した手垢のついていな
い新鮮な銘柄への人気が高かったようです。その高配当のバリュー銘柄も明日は配当落ちです。
このところ上昇が目立った銘柄は配当金以上の株価下落には注意が必要です。

配当落ち後は来期業績を睨みながら成長期待の高い銘柄に再び脚光が当たることを個人的には期
待しています。円安頼みの外需銘柄には常に為替相場変動のリスクが付きまといます。投資家の
間には既に円安メリット銘柄への期待は十分織り込んだことも考えられます。投資の極意は一歩
先を考え相場展開を予想することです。

半導体セクターの中でもディスコ株は26日も10年来高値を更新しました。代表銘柄である東京エ
レクトロン株も高値圏で推移してましたが先週からの動きはディスコが際立っています。PERは
80倍台に乗せました。半導体銘柄でも高い水準です。圧倒的な市場占有率もあり高い競争力があり
過去2年で株価は5倍になっています。

しかし同株は日経平均に採用される事が決まっています。目先筋の先回り買いによる上昇もある
ようです。指数採用後は反動安も一様は警戒すべきかと思います。需給要因だけで急騰した銘柄
はその後反動安になったケースもありました。半導体分野のグロース銘柄という位置付けは不変
ですが、バリエーションはかなり高くなっています。当面は反動安も警戒すべきかと思います。
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エヌディディア

2024-03-26 05:59:07 | 日記
週明け25日の日経平均は寄り付き後は下げ渋る動きもありましたが、10時過ぎに下げ幅を広げ
大引けにかけて一段安となりました。前週の上げ幅は2180円と大幅上昇でした。日経平均構成
銘柄の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割った騰落レシオ(25日移動平均)は22日時点で146%
と「買われすぎ」の目安とされる120%を大幅に上回ったことや先週末のダウが下落したことや
年度末接近で持ち高調整や利益確定売りもあったようです。

もっとも騰落レシオの高水準はそれだけ幅広い銘柄への買いで上昇した事を示しており過熱感を
指摘されながらも上昇相場がその後も続いたケースも少なくありません。季節要因も4月の株高
はかなりの確率で高いようです。

150円前後の円安トレンドが当面継続するようなら輸出企業中心に来期の業績も期待できそうだ
ということも今年の株高の追い風です。生成AI人気で半導体セクターに偏った物色がより幅広い
セクターの銘柄への物色に変わったことも良い兆候です。

今春の予想を越える賃上げで内需銘柄が有望だという外資系の運用責任者の見方を紹介していま
す。また外需銘柄は今後為替が円高に向かうトレンドが強まると増益率が低下するという見方も
示しています。内需銘柄物色は前倒しでそんな動きを先取りする投資家の買いが背景にあるので
しょうか。円相場がどのように動くかで株式市場でも物色のトレンドが変わってくるでしょう。

生成AIブームがどこまで続くのかもまた相場のカギを握るようです。シリコンサイクルは今年回復
に向かうと予想されています。生成AIが一過性のブームに終わらず息の永いテーマになれば半導体
セクターのバリエーションは一段と高まるでしょう。

過去のバリエーションと比較して割高だとか割安だとかは判断してしまうと大事な事を見逃してし
まいます。EV市場が脚光を浴びベンチャー企業や他の業界から新規参入が相次ぎあっという間に価
格競争が激しく利益が得にくいレッドオーシャン市場になったケースとは違うように思えます。

先頭を走るエヌディディアのGPUを追うように各社が開発にしのぎを削っていますが、次々と高性
能な製品を発表するエヌディディアに追いつくのは大変です。またエヌディディアの生成AI半導体
の強さはハードだけでなく開発者の使い勝手が良いソフトウエアの存在を挙げる向きもあります。
今回はエヌディディアが半導体セクターの中心であることだけは間違いないようです。

25日のエヌディディア株は7ドル上昇の950ドルでした。先の高値の974ドルを更新するようなら1000
ドルも期待されます。東京市場でもエヌディディア株の動き次第では生成AI相場第2幕が開く可能性も
ありそうです。もっとも1幕は期待先行で上昇した銘柄もありました。本当に生成AIで大きな恩恵が見
込める銘柄が買われ、銘柄によって明暗が出るかもしれません。
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オールスター銘柄揃い踏み相場

2024-03-24 08:52:43 | 日記
先週の日経平均は2100円の上昇と大方の市場関係者の予想を嘲笑うごときの大幅高で1週間の
取引を終えました。今月初旬の4万円突破のときにはエヌディディア御三家と呼ばれていた東京
エレクトロン、アドバンテスト、SBGを筆頭に半導体セクターが指数を押し上げました。

一方22日に一時4万円1000円を突破した場面では日本を代表するようなトヨタやホンダ、日立
三菱重工、三菱商事、三井物産、富士フィルム、NEC、富士通、BS、野村や大和の大手証券
SOMPOや東京海上に第一生命の保険会社、三井不動産、住友不動産、大林組といった多彩な
銘柄が10年来高値を更新しました。

勿論東京エレクやレーザーテック、ディスコの半導体銘柄やファーストリテイリングも22日には
10年来高値を更新していますが、アドバンテストは高値から1割ほど低い水準でした。より広範囲
なセクターが物色されて上昇したことが示されています。外需セクター内需セクターとも上昇する
理想的な展開です。

先週の大幅高を受けての今週の相場ですが週前半は配当権利取りの動きもありそうですが、利益
確定の売りで上値の重さが意識されそうです。配当落ち後は再投資や新年度への期待から上値を
目指す展開があるのでしょうか。それとも月末で利益確定売りが勝るのでしょうか。

勿論日本株高の底流にあるのは円安です。為替相場の急変には注意が引き続き怠れません。特に
自動車セクターは為替感応度が高いセクターですから今月中旬に146円まで円高が進んだ局面では
下落率が高くなりました。4月以降も150円程度の円安が継続するのか、それ次第で株式市場の景
色も変わってきそうです。

円安基調に変化がなく2024年3月期業績への期待が続くようなら4月の株高というアノマリーが
今年もありそうです。もっとも年初から7000円を超える上昇ですから今後もボラティリティが
高い場面は数多くあるでしょう。

次回の更新は26日を予定しています。
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