日立は上場企業としては珍しい存在です。同業の東芝や三菱電機や三菱重工
それにソニーやパナソニックなどの家電メーカーに比べて有力上場子会社が多
いことです。日立金属、日立化成、日立電線の御三家に加えて日立建機、日立
物流、日立ハイテクノロジーズ、日立国際電気、日立メディコ、日立キャピタル
日立工機それにのちに資本参加して子会社化したクラリオンなど事業分野が
自動車に関係した企業が多いのも特徴です。
かつてはパナソニックもたくさんの上場子会社がありました。松下通信、松下
寿電子、九州松下電器、松下精工を株式交換で子会社かしました。また兄弟
会社のパナソニック電工や三洋電機も最終的に完全子会社になりました。ソ
ニーも音楽やゲーム上場子会社を完全子会社にしました。外国では例をみな
い親子上場は利益相反の懸念もあり日本でもその数は着実に減少しています。
日立グループは元々子会社の独立心が強く利益率も日立本体を上回る企業
が多かったこともあり自主独立経営が可能でした。しかしここ数年高収益を誇
っていた子会社の多くで利益の伸び悩みが目立つようになりました。また日立
本体が半導体やHDDや中小型液晶パネルなど市況変動が大きな事業から
撤退して強みのある重電分野を中心に事業構造の転換を図っています。
日立が力を入れている社会インフラ分野では火力発電部門を本体から切り離
し三菱重工との合弁に切り替えます。また昨年には御三家の日立金属と日立
電線を合併させることを決めました。また年明けには中西社長が医療分野で
の再編も表明しました。日立メディコが年初から上昇しているのは再編の思惑
からです。
30日には日立国際電気がストップ高になりました。ネットの記事によると決算
発表で下方修正の懸念が払拭されたからだとの記事がありましたが、果たし
てそんな材料だけでストップまで買われるでしょうか、再編がらみの思惑が背
景にあるような気がします。
日立のPERが市場平均に比べて低い理由の一つは上場子会社の利益貢献
度が高くグループ企業に比べて本体の利益率が低いからです。数年前日立が
上場子会社5社を完全子会社にしてグループのシナジー効果を狙いましたが
ひょっとしたらグループ再編第2幕が近々幕を開けるかもしれません。
日立が事業の柱と力を入れている社会インフラ分野ではGEやシーメンス
ボンバルディなど海外の有力企業が目白押しです。残念ながら日立はこれ
らの分野で世界のトップ3には名を連ねていません。
しかし日立の強みは日立金属や日立化成の手掛けている素材からIT分野
まで幅広い事業を手掛けていることです。グループの総力を結集すれば
道は開けるかもしれません。日立がもう一段のグループ再編を通して選択と
集中を進めれば市場からの評価も一段と高まりそうです。
それにソニーやパナソニックなどの家電メーカーに比べて有力上場子会社が多
いことです。日立金属、日立化成、日立電線の御三家に加えて日立建機、日立
物流、日立ハイテクノロジーズ、日立国際電気、日立メディコ、日立キャピタル
日立工機それにのちに資本参加して子会社化したクラリオンなど事業分野が
自動車に関係した企業が多いのも特徴です。
かつてはパナソニックもたくさんの上場子会社がありました。松下通信、松下
寿電子、九州松下電器、松下精工を株式交換で子会社かしました。また兄弟
会社のパナソニック電工や三洋電機も最終的に完全子会社になりました。ソ
ニーも音楽やゲーム上場子会社を完全子会社にしました。外国では例をみな
い親子上場は利益相反の懸念もあり日本でもその数は着実に減少しています。
日立グループは元々子会社の独立心が強く利益率も日立本体を上回る企業
が多かったこともあり自主独立経営が可能でした。しかしここ数年高収益を誇
っていた子会社の多くで利益の伸び悩みが目立つようになりました。また日立
本体が半導体やHDDや中小型液晶パネルなど市況変動が大きな事業から
撤退して強みのある重電分野を中心に事業構造の転換を図っています。
日立が力を入れている社会インフラ分野では火力発電部門を本体から切り離
し三菱重工との合弁に切り替えます。また昨年には御三家の日立金属と日立
電線を合併させることを決めました。また年明けには中西社長が医療分野で
の再編も表明しました。日立メディコが年初から上昇しているのは再編の思惑
からです。
30日には日立国際電気がストップ高になりました。ネットの記事によると決算
発表で下方修正の懸念が払拭されたからだとの記事がありましたが、果たし
てそんな材料だけでストップまで買われるでしょうか、再編がらみの思惑が背
景にあるような気がします。
日立のPERが市場平均に比べて低い理由の一つは上場子会社の利益貢献
度が高くグループ企業に比べて本体の利益率が低いからです。数年前日立が
上場子会社5社を完全子会社にしてグループのシナジー効果を狙いましたが
ひょっとしたらグループ再編第2幕が近々幕を開けるかもしれません。
日立が事業の柱と力を入れている社会インフラ分野ではGEやシーメンス
ボンバルディなど海外の有力企業が目白押しです。残念ながら日立はこれ
らの分野で世界のトップ3には名を連ねていません。
しかし日立の強みは日立金属や日立化成の手掛けている素材からIT分野
まで幅広い事業を手掛けていることです。グループの総力を結集すれば
道は開けるかもしれません。日立がもう一段のグループ再編を通して選択と
集中を進めれば市場からの評価も一段と高まりそうです。