kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ファイナンスは悪か?

2010-09-30 15:04:55 | 日記
残念ながら今のところ市場ではそのように受け止められている
ようです。本来なら事業拡張のための資金需要で業績の拡大に
直結するのであれば希薄化のマイナスを跳ね除けられるのでし
ょうが。現在の市場では企業の成長に確信を持てないのでしょう。

東京電力が公募増資を昨日発表しました。株価はこの3日間で
10%を超える下落です。東京電力といえば公益企業で利回り株
です。多くの投資家がキャピタルゲイン狙いの買いというより
も利回りに着目した資産株として投資していると思います。
それがファイナンスの実施というだけでこれだけ下落してしまう
のでは投資家は怖くて電力株にも手が出せません。

株式を公開しているのですから増資は仕方ないことかもしれませ
んが、それならばせめて幹事証券と発行のタイミングを考えても
らいたいものです。また成長産業でもない電力会社に公募増資が
果たして必要なのか。投資家あっての発行会社じゃないのですか
ねえ。

これからも銘柄選びには業績見通しとファイナンスの有無も重要
な投資判断になりそうです。その意味ではパナソニックが株価へ
の悪影響を考えて市場からの資金調達をやめて手持ち資金で賄う
という決断には拍手を送りたいと思います。
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製造業が日本経済を支える

2010-09-30 08:59:27 | 日記
持ち帰り弁当に紳士服販売それに消費者信用業界にかつて
高収益を誇り高株価であった企業の現状は今や惨憺たるも
のです。もちろん製造業にも株価が高値の数分の一になった
企業はあります。しかし、日本の経済を支えていくのは製造
業だなあと永守社長の本を読んで改めて確認しました。

国際舞台で誇れる外交力もなく、資源もない島国日本、食糧
だって自給率は40%ほどです。1億2000万人弱の人口を
抱えてこの国が立ち行くためには製造業が物を作り外貨を
稼ぐしか方法はありません。

確かに民主党が叫んでいるように内需中心の成長が可能で
あればそれに越したことはありません。しかし成熟社会で
物があふれ20年もの間デフレに苦しんできた日本が簡単
に内需主導で成長路線に戻れるとはとても思えません。

内需主導を掲げる民主党の政策は絵に描いたもちです。
やはり企業が元気で強くなければ日本経済は立ち行かない
のです。すると答えはひとつです。企業特に外貨を稼げる
製造業を応援するような政策を推進するより方法はありま
せん。

やはりキャノンやホンダ、それにファナックやパナソニ
ック、日立また日本電産など製造業に頑張って貰うしか
日本の生きる道はなさそうです。これからも製造業中心に
投資を考えようと思います。
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銘柄選別が大事

2010-09-29 15:19:44 | 日記
エコカー減税終了、83円台の円高と自動車業界を取ります環境は
厳しそうだというのが、一般的な見方です。しかし、自動車各社
の株価を見ると今月は上昇トレンドで推移しています。特に今週
は一段高に買われています。日産自動車や富士重工の動きが特に
目立っています。

またファナックや日東電工なども6月の水準まで戻しています。
これからはこの環境でも利益を上げられる企業と依然業績低迷に
喘ぐ企業と選別が行われるのかもしれません。株価ボードをよく
見ると同じ業種でも株価が4桁の銘柄もありますし、二桁の
銘柄もあります。

円高局面ではしばしば円高メリット株が物色されましたが今回の
円高では余りその話題を聞きません。所得環境の厳しい国内では
内需株は円高メリット享受して利益を伸ばす企業は一握りなので
しょう。最近の新安値銘柄を見ると円高メリットで買われやすい
小売株も多くあります。

今年中の日経平均の上値が限定的だとしたら同じ業種の中でも
業績で選別が必要です。米国でも10月の中旬から企業の四半期
決算の発表シーズンを迎えます。米国のマクロの指標は好材料と
悪材料の混ざり合った内容です。しかし、ドル安もあり企業業績
がしっかりしていれば追加緩和予測を背景に金余りから賑わう
場面も予想されます。

当然その影響は東京市場にも及びます。たぶんに円相場の水準にも
よりますが、もし日銀の追加金融緩和があれば先もの中心に値を
飛ばす場面もあるかもしれません。信用買い残高は先週も129億円
減少しました。信用期日による圧迫はかなり薄れたと言って良い
でしょう。

薄商いだからこそ先物中心でも値が飛びやすい状況です。ここは
あまり弱気すぎるとチャンスを逃すかもしれません。
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野村株の年初来安値が示すもの

2010-09-29 08:43:34 | 日記
野村HGの株価が下げ止まりません。28日は前日比14円安の
408円と年初来安値を大幅更新しました。背景にあるのは株式
市場の低迷による受け入れ手数料の減少や公募増資の減少それに
大きな原因は度重なる増資で需給関係に悪化などです。

増資による希薄化も業績の伸びがそれ以上であれば問題ないの
ですが、内外の環境悪化からおそらく上期の業績は下方修正され
るのではないかと予想しています。

この構図はメガバンクでもまったく同じで投資家を蔑ろにした
資本政策に市場はノーを突きつけているのでしょう。いくら
割安であっても金融株はこれからは投資の対象からはずそうと
今は考えています。一部の市場関係者が金融株は割安であると
投資を薦めていましたが、みずほの4億株三菱UFJの1億2000万
株弱の信用買い残高はこれらの意見を参考にした投資も多かった
のかもしれません。

典型的な景気敏感株でありまた内需株のメガバンクには市場
平均以上のリターンを求めるのは無理かもしれません。度重
なる増資による需給面のしこりはすぐには解消しないかも
しれません。


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「情熱・熱意・執念の経営」

2010-09-28 15:20:45 | 日記
このタイトルの著者は28歳で日本電産を創業して今や売上高
6600億円を超える企業グループに育て上げた永守社長です。
日本電産は精密モーター、中でもHDDに使われる小型精密モー
ターでは世界市場80%を誇るトップ企業です。

この本が出版されたのは2005年3月です。本の中に円高不況
デフレ、産業空洞化という言葉が出てきます。当時の日本は円高
とデフレで苦しんでいたわけですが、今の状況とよく似てますね。
またこんなことも書いてあります。「法律にしても、税制にしても
日本は製造業に対して少し厳しすぎるのではないでしょうか?
空洞化は、単に人件費だけの問題ではありません。
新たな雇用を創造する製造業を優遇しない国に、明るい未来は
ないのではないかと危惧しているのは、私だけでしょうか。」と

当時から5年の歳月がたつのに国の政策はまったく変わっていな
いのに失望させられます。政治がもっとしっかりした政策をとっ
ていれば今の日本の苦境も少しは違った方向にいってたかもしれ
ません。過ぎ去った事を今更、悔やんでも仕方ないことですが
本当に残念なことです。

ビジネスにしても経済にしても困難な事態は必ずやってきます。
問題はこれを乗り越えてさらに前に進んでいくことです。国の
政策を支えるには財政の裏づけが必要です。元気な企業があって
収益を上げ雇用を支え税金を払う。何と言っても強い経済がなけ
れば国の将来は暗いものとなります。

それにしてもすごい社長ですね。1年365日休み無く社長業の激務
をこなしているのですから。永守社長のような人がもっと多く出て
くれば日本の産業界ももっと元気が出るのでしょうけど。
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