お化粧直しは？

大方の予想に反して日経平均は朝方こそ10700円に乗せる場面が
あったが引けにかけて利益確定に押されて91円安の10546円と
反落して今年1年の取引を終了しました。
一部には引けにかけて月末のお化粧買いが入って今年の高値で
引ける予想もありましたが、期待通りにはいきませんでした。

ＪＡＬが法的整理も視野にとの報道を受け一時60円まで下げ
引けも21円安の67円で終了しました。
市場では完全に法的整理による処理を織り込み始めました。
多くの個人投資家も株主となっているＪＡＬの破綻が
現実のものとなれば今後の投資姿勢に影を落とすかもしれません。

新年も輸出関連銘柄中心の流れが続くのか
それとも円高の揺り戻しがおき物色の流れが変わるのか
いずれにしても海外市場での円相場の行方やニューヨーク市場の
動向はたまた休暇で年末に細っていた外人買いが復活するのかで
見通しも変わってくると思います。

先週から今週にかけての商いを伴わない上昇に
年が明けての反動がこないかと心配しています。
杞憂に終わればウレシイのですが。

来年はもっと精進して的確な銘柄選びに磨きをかけたいと思います。
そして一人でも多くの個人投資家が笑顔になれますように。
それではみなさん良いお年を（*^_^*）

美人投票！

株式市場は時々美人投票に例えられます。
いくら自分だけが美人だと思って投票しても
たくさんの賛同が得られなければトップにはなれません。

株もいくら自分が上がると思っても多くの人が買いに
こなければ上昇は見込めません。
今回の上昇相場の相場の背景にあるのは円安への修正と
その恩恵を受ける銘柄。
新興市場で業績を伸ばせる銘柄。

答えは日本を代表する電機、自動車、精密各社及び商社となります。
その流れに乗れた人は年末ボーナスが出たのではないでしょうか。
いったん流れに乗り損ねた人はどうしても現状を否定してしまいがちです。
だから今上がっている銘柄ももう下がるのではないかと怖くなり
なかなか途中では買いにいけないものです。

デフレやファイナンスラッシュや政治的には普天間問題や財政赤字
国際的に見て日本企業のPERの高さ、こんな懸念材料を
抱えたままで上がるはずがない。一面もっともな理由です。
でも現実は上昇しています。

昨日発表された３市場の信用残高は市場が上昇したにもかかわらず
520億円減少しました。
信用取引を利用している個人投資家の多くが戻り売りを出し
新規買いには慎重だったということが分かります。
目先は多くの人がこのまま上昇を続けることは難しいと考えているのでしょう。

日産自動車やシャープなど株価が上昇してるにもかかわらず
買い残減少、売り残増加という需給面で上がりやすくなっています。
ただ、目先的には過熱感も出ているのも事実です。
調整局面が年明けすぐなのか1月中旬なのか分かりませんが
このあたりのことは頭に入れておく必要があると思います。

メガバンク経営者にひとこと言いたい！！

今年の公募増資の総額が5兆円を超えたということは
もう皆さんもご存知だと思います。
その内の約半分近くがメガバンクが実施したものです。
三菱ＵＦＪＦＧは２年連続の増資で１兆５千億円近く市場から
吸い上げた計算になります。

今日も日経平均は今年の高値で引けたにもかかわらずメガバンクの
株価は続落して終わりました。
背景には三井住友ＦＧの北山社長が複数のマスコミのインタビューで普通株の
増資も検討しているとの報道を受け改めて希薄化懸念が不安視されたようです。

三井住友は前回の公募価格を1000円も下回っている現在の株価を
どう見ているのでしょう。
バーゼル銀行監督委員会が早急な規制の実施を見直す方向で発表
したにもかかわらず、なぜ急ぐのか。
メガバンクの横並び意識にはホトホト呆れてしまいます。

市場がそれだけ大型ファイナンスにアレルギーを感じて
株価下落を引き起こすことは明らかなのに。
銀行株の下落が市場全体のマインドを冷やし他の株の下落を
誘い結局銀行の保有株の下落を通じて景気や決算に悪影響を
与えしっぺ返しが銀行にもおよぶ可能性が高いことを
メガバンク経営者はどのように考えているのでしょう。

いち投資家としてお願いです。
増資をする前にもっと銀行で経営の効率化を図り
国際的に低い収益率を改善する手立てを考えてください。
個人投資家が安心して投資できる環境を整えてください。
それでも増資を実施するなら成長戦略をちゃんと説明してください。

感動なき高値更新！

寄り付き日経平均は小幅安で始まりましたが、10時頃から
プラスに転じています。
ただし商いは薄く盛り上がりは見られません。

私の見通しですと年末休みの期間中は普段、取引できない
個人投資家が活発に売買に参加して年末相場らしく
材料株がもう少しにぎわうと思ったのですが
見通しが完全に外れました。

環境関連銘柄などの個人好みの材料株は現在も低迷しているし
個人の懐具合は日経平均が高値を更新しているほど
恩恵を受けてないのでしょう。
信用買い残の動向を見ても個人は戻り売りに徹しているようで
新規の買いは少ないみたいです。

先物主導で日経平均が年末にこれだけ買われると
年明け以降、今度は調整局面を考えておかなくてはなりません。
その場合、今回の上昇相場でほとんど蚊帳の外だった銘柄まで
一緒に売られることも覚悟しておかなければなりません。

私の予想が外れて年明け以降は個人好みの低位株が買われて
活況相場になれば嬉しいのですが。
どうしても秋以降の相場の値動きを考えると悪いシナリオが消えません。
あと二日どんな展開になるか一生懸命市場を見つめていきたいと思います。

引け値に思う

大引けも日経平均はしっかりで10,634円。
売り物薄の中、先物中心で終日しっかりした値動きだった。
ただし、外人や国内法人の参加が少なくて売買代金は
9489億円で1兆円に届かなかった。
また売買高は14億5713万株と活況の目安の20億株には
はるか届かなかった。
低位株では鉄鋼株が高く反対に個人好みの材料株は
ほとんど目立った動きはなかった。

本日のニューヨーク市場が新高値を取ってくるか
外人はどう動くかで明日の東京市場の動向も変わってくると思う。
ただ、東京市場はこの1週間で400円以上も上昇しており
短期的には高値警戒感もあり、ざら場で高くても
利益確定売りに押される場面がありそうだ。

特に今年も残り立会い日数が少なくなり日経平均も高値近辺に
ある株価を考えると株を枕に年越しというより
とりあえず利益確定して年を越したいとの思いが強くなろう。