kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

小売りセクターが堅調な訳

2011-07-12 09:49:03 | 日記
11日の新高値銘柄43の内、卸売小売りセクターから
半数近くの20銘柄がランクインしています。米国の
雇用情勢の状況から今一つ経済の回復軌道に自信が持
てず、それが償却法でこの夏の節電ビジネスへの期待
もあり株高に繋がっているのでしょうか。

まあ11日にはエルピーダメモリが増資懸念から急落し
(その後最大800億円の増資を正式発表)それが半導体
市況悪化のために財務改善を急いでいるとの連想を呼
びそれが他の半導体関連銘柄の収益悪化への警戒感と
なり多くの半導体関連株の下落につながりました。

しかし慢性的な過当競争を繰り広げるDRAM主力の
エルピーダとサムスンと東芝の2社が7割弱のシェア
を持ちそれが価格の下落を相対的に小幅に留めている
フラッシュメモリ主力の東芝とでは事業環境が違うと
思います。またデジカメから成長著しいスマホそれに
タブレット型PCにまで用途が広がるフラッシュメモ
リ主力の東芝はアップルという安定した需要の見込め
る取引先を持ち落ち込みがあっても限定的だと思いま
す。

確かに民生用のエレクトニクスの景気は今一つよく
ありません。問題は現在の株価の位置です。東芝にし
ても東エレクにしても過去1年の高値から3割ほど下の
位置に株価はあります。国際競争力を失った業界なら
ともかくまだこの2社の成長余力は残っていると私は
判断しています。ここからの下値は限定的ではないで
しょうか。

消費関連銘柄は震災後の個人消費の低迷懸念から売ら
れていたセクターです。ところがここへきて猛暑も味
方して消費は盛り返しています。叩かれた銘柄の反動
高はもう少し続くのかもしれません。ともかく1万円と
いう水準は多くの市場関係者が9月までに予想した上限
ですからここからはかなり強弱感が分かれるでしょう。
それでも収益内容からまだまだ水準訂正がありそうな
銘柄は多いと思いますが。
コメント
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