kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

5カ月連続上昇

2023-05-31 15:32:44 | 日記
5月最終営業日の31日の東京市場は440円安と5営業日ぶりに下落しました。それでも5月の
日経平均の上昇率は7%で2020年11月以来の大きさでした。これで上昇は5カ月連続になり
日本株の上昇は世界的に見ても大きなものとなりました。

もっとも30日まで指数こそ連日高値追いが続きましたが、29日は安値更新銘柄が44、30日
は117、そして今日31日は117と日を追うごとに増加しています。この間高値更新銘柄が50
前後に止まっている状況ですから銘柄のよる明暗は大きくなっています。

特に先週、エヌビディア株急騰の連想から日本でも値嵩の半導体関連銘柄が集中的に物色
され指数を押し上げました。一方今月上旬まで人気だったインバウンド関連銘柄やPBR1倍
割れが多い建設や素材銘柄は続落するケースが増えたようです。

人気の半導体銘柄に高値警戒感から利益確定が増えると6月相場では比較的大きめの下落が
あるかもしれません。6月相場は波乱含みになるという前提で市場と向き合う必要が出てく
るかもしれません。

1日は急用のため更新をお休みします。
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中国経済誤算

2023-05-31 05:18:32 | 日記
日足チャートを見る限り流石に3万1000円台では当面売り圧力が強そうな印象を受けます。
30日の東京市場では前日と変わらずで寄り付きましたが、直後に急上昇し3万1300円台ま
で達しました。しかし今度は一転売りを浴び300円を超える急落を演じました。

やはりこのところの急騰で高値警戒感が強まったのではないでしょうか。このまま高値
波乱が続くようだと当面の天井を形成する可能性も否定できません。エヌビディア株急
騰による半導体セクターの上昇も業績との見合いから流石に割高感は否めません。

SBG株が29日突然急騰するなど指数寄与度の高い銘柄への強引な買いも見受けられます。
半導体セクターに関しては今期業績見通しで市場予想以上に厳しい見方が会社側から示
され冴えない展開が続いていました。先行きの厳しさから空売りも増加したでしょう。

売り方からすれば今回の急騰は寝耳に水でした。買戻しを迫られた投資家もいたでしょう。
目先筋の買いと急騰に驚いた買戻しで上昇に弾みがついたことは可能性としては低くは
ないでしょう。もっとも上昇の勢いが鈍れば利益確定売りも出てくるでしょう。元々ボ
ラティリティの高い動きをするセクターです。

ゼロコロナ解除後の中国経済は市場が期待した回復具合にはならなかったようです。30日
の商品欄でもニッケル市況が9か月ぶりの安値水準を付けたと紙面で報じられています。
ニッケルは住宅に使うステンレスの材料です。また自動車生産の回復もはかばかしくなく
需給は悪化しているようです。

中国経済の回復の鈍さや米国経済の先行き不安もあり世界経済は下方リスクがあるとの
ニュースも出ています。中国ではコロナ再拡大で懸念されています。1カ月先の6月末に
も感染のピークを迎えるという予想も出ています。中国からの訪日客増加を期待してい
たインバウンド銘柄には逆風となるとの見方から先週から関連銘柄は軟調です。

今や世界でもっともホットな東京市場でも一方的な株高が目先一服するとの見方も一部に
は出ています。5月の急騰相場から6月相場は一転調整色の強い相場になるかもしれません。
すべては今回の株高をリードした海外投資家の高水準な買いが続くかどうかです。

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肌感覚

2023-05-30 06:27:12 | 日記
29日の東京市場は再びバブル後の高値を更新しましたが、先週から相場のリード役だった
半導体関連銘柄は窓を開けて上昇しましたが寄り付き直後が高値になり伸び悩んで引けま
した。また時価総額上位銘柄でも上昇が目立ったのは東京エレクトロンなど半導体関連の
値嵩株や三菱商事などの商社株、それにここまで不人気だったSBGでした。

一方トヨタやソニーG、NTTなどは小幅安でした。インバウンド関連やPBR1倍割れで銘柄
でも多くの銘柄が既に上昇の勢いが乏しくなっています。週明けの東京市場は週末の米株
高と債務上限問題解決が見えてきたことを好感して大幅高になりましたが、流石に上昇ピ
ッチの速さと偏った銘柄が集中的に物色されていることを合わせて考えれば近々調整局面
入りという見方にも一定程度納得できるものがあります。

今後は中国での感染再拡大が深刻になり中国からのインバウンド客の回復が本当に遅れて
しまうのか。140円を回復した円安が続くのか米国景気は大丈夫なのか。詳細な分析が必
要のようです。30日の今日は米国市場が休場でありこのところの急ピッチな上昇の反動も
あり利益確定売りが優勢という見方でいいのでしょうか。

バブル後最高値を更新している日経平均ですが、個人投資家の懐具合は株高でも意外と潤
ってしないようです。5月19日現在のデータでは信用評価損益率はマイナス8.89%でした。
過去のケースでは株高局面では5%を大きく下回る水準まで低下することも多かったよう
です。

個人投資家が積極的に売買する旧マザーズ市場ではさらに深刻で損益率は22%程度とむしろ
悪化しています。相場の流れがPBR1倍割れ銘柄や円安メリットのある輸出関連銘柄そして
半導体関連銘柄になっていることが大きいようです。PBRが1倍を超えている銘柄がほとん
どで内需企業が多く、海外投資家の大きな投資資金の受け皿にならない市場であることが
逆風に繋がっています。

勿論、この相場で大きな利益を上げている個人投資家もいるでしょうが、多くの個人投資家
の肌感覚ではバブル後最高値を更新しているというのが感じられないようです。さて個人投
資家も株高の恩恵を受けられるような流れが来るのでしょうか。
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半導体関連の行方

2023-05-29 06:10:50 | 日記
週末の米国高それに債務上限問題で解決の方向性が出てきたことで今日の日経平均は
23日のザラ場高値3万1352円に挑戦する場面もあるのでしょうか。一方米国の債務上限
問題が解決すれば日本株に流れていたマネーが再び米国市場に戻るとの見方もあり海外
投資家が動きが今後の日本株の行方を握っていることには変化はないようです。

東証の要請もあり株式市場ではPBR1倍割れ銘柄への関心が高まっています。大日本印
刷に続いて凸版印刷も還元強化と資本効率の改善を打ち出したことで人気が続いていま
す。両社には半導体分野での成長期待もあり1倍割れ銘柄の中でも人気を集めやすい状
況のようです。

一方同じ1倍割れ銘柄でも新日鉄や住友金属鉱山は人気離散が続いています。背景には
市況産業の宿命である景気減速による市況悪化で今期業績が大きく悪化することで減配
予想を出すなど株主還元の後退が嫌気されているようです。

またインバウンド関連でも百貨店や空運や電鉄銘柄には今月中旬までの勢いは失われつ
つあるようです。代わってエヌビディア株高から半導体関連銘柄が先週大きく上昇し指
数を押し上げました。先週は値上がり銘柄よりも値下がり銘柄が多く指数の上昇ほど肌
感覚では株高を実感できなくなりつつあります。

半導体関連など一部の銘柄に偏った上昇には脆さもあります。特に値動きの大きな半導体
関連銘柄には注意が必要かもしれません。メモリー中心に市況悪が続き当面の業績との
株価の乖離は拡大しています。AI分野の成長がエヌビディアの業績見通しから再び高まっ
ていますが、スマホやPC向けなどは厳しい環境が続いています。

半導体関連は中長期では間違いなく成長分野です。しかし株価のブレも大きいのが特徴で
す。今後の状況次第では高値圏にある銘柄中心に利益確定売りが増える可能性も頭の片隅
に入れておくべきかもしれません。週の後半から6月相場に突入します。季節要因からは
冴えないケースも多かった6月相場ですから相場の流れに乗りつつ警戒感も持ちながらの
投資が必要です。
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急ブレーキ

2023-05-26 05:16:49 | 日記
25日の日経平均は3営業日ぶりに反発しました。エヌビディアの好決算の連想からアド
バンテストやスクリーン(2銘柄とも10年来高値を更新)東京エレクトロンなどの値嵩
半導体株が急騰し指数を押し上げました。やはり割安銘柄よりも成長期待の高い銘柄群
の方が市場人気は高いようです。

反対にインバウンド関連の百貨店や空運、電鉄などや自動車セクターはホンダ以外の銘
柄やコマツなどの機械株は139円台まで進んだ円安にも拘わらず冴えない展開でした。
3万1000円台乗せが当面のピークだったのでしょうか。

目先調整は避けられないのか。来週は活況だった5月相場の締め括りです。翌週には市場
が注目する経済統計の発表も目白押しです。米政府の債務上限問題の混乱も関係なく高値
追いを続けてきた日経平均も流石に勢いにも陰りのようなものを感じます。

個別に材料の出た銘柄は物色されるにしても日経平均は上値が重くなりそうです。大量の
自社株買いは一定の下支えになりますが、もともと一定水準に買い支える買い主体ではあ
りません。どの時点かで3万円の攻防という局面があるかもしれません。

ただし多くの企業の想定為替レートよりも円安で推移しています。為替面からは輸出企業
中心に四半期決算時には会社側の予想よりも強い数字が期待できるかもしれません。懸念
材料は米中の景気の先行きです。特に中国景気はゼロコロナ後に回復も期待されましたが
予想よりも緩慢な回復のようです。原油や鉄鉱石、石炭それに非鉄金属のこのところの価
格下落も中国景気の回復の鈍さが原因と言われています。

日本企業の輸出先で中国は第一位です。円安メリットを打ち消す程の数量減が対中国貿易
で起きているのか、そこのところは懸念材料です。また今後円高に反転するという予測も
あります。割安だけれど魅力がない日本株から今年は割安で投資価値がある日本株へと海
外投資家の見方も変わりつつあるようですが、やはりROEなど資本効率面では見劣りする
所も多いようです。日本株に点としてではなく面として人気が広がるかがポイントです。
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