新聞報道を見る限り企業業績は大手から地方の中堅企業まで回復の輪が広
がってきたようです。西日本は自動車業界の好調や電機の復調で潤い北海道
や東北は公共事業や観光産業が牽引しています。もちろん東京を中心とした
関東幅広い業種で好調を持続しています。
しかし足元は好調でも消費税引き上げ前の駆け込み需要が背景にありますから
手放しでは喜べません。むしろ4月以降の反動減がどの程度なのか今のところ4
~6月期は落ち込んでも7月以降回復するという見方もありますが、新興国景気
の落ち込み懸念や米国経済の今後の行方次第では日本経済回復シナリオの雲
行きが怪しくなることもあります。
今期業績予想を見る限り多くの企業が好調です。しかし株価は年末高値から
1割から2割近い安値で低迷している銘柄も数多くあります。今期業績をもとに
したPERは15倍程度1万5000円はで割高感はなくほぼ妥当な水準です。欧米
株の戻りに具合に比べれば日本株の出遅れは顕著です。企業業績好調が来期
以降も本当に続くのかどうか今ひとつ市場では確信が持てないからでしょうか。
個別株ではそんな状況で自動車や精密、機械株など年末の勢いがない中でリコ
ー株の強さが目立ちます。事務機主力のリコー株といえば2番手銘柄というイメー
ジがついて回ります。欧州売上り比率の高いことからユーロ安が進むと他の欧州
売上比率の高い企業と一緒に物色されるというのがこれまでのパターンでした。
昨年は同じ事務機主力では下位のコニカミノルタが人気で大納会ではリコー株
1118円に対してコニカミノルタ株1049円と69円差まで迫りました。昨年5月には
400円以上株価に開きがあったことを考えると両者の違いは鮮明でした。
ところが年明け以降は状況が一変します。コニカミノルタが高値圏で一進一退
で推移している一方リコーは年末時点から7%近く上昇しています。日経平均が
年末時点から8%程度下落していることからもリコー株の堅調さが目立ちます。
勿論ミノルタ株も日経平均に比べれば健闘していますが一時の勢いはありませ
ん。おそらくリコー株上昇の背景にあるのは来期の業績見通しの明るさにあり
そうです。
日経平均が上昇すれば多くの銘柄も上昇するでしょうが小幅な水準訂正と大き
く上昇できる銘柄との明暗を分かれそうです。ポイントは来期業績見通しです。
PERから見た割安、割高だけでなく業績の変化率そして高値のしこりの有る無
しなども吟味しながらの銘柄選択が欠かせません。NECのようになんでこんな
に人気なのかよく分からない銘柄ほど上昇するものです。昨年の5月以来鳴か
ず飛ばずでシコリも少なく業績を考えたら如何にも空売りしたくなる銘柄です。
例え今期の業績に見るべきものがなくとも来期業績が明るかったりする銘柄が
これからは意外と人気化するのかもしれません。リコー株の静かな上昇は市場
で起きている大きな変化の小さなひとつかもしれません。
がってきたようです。西日本は自動車業界の好調や電機の復調で潤い北海道
や東北は公共事業や観光産業が牽引しています。もちろん東京を中心とした
関東幅広い業種で好調を持続しています。
しかし足元は好調でも消費税引き上げ前の駆け込み需要が背景にありますから
手放しでは喜べません。むしろ4月以降の反動減がどの程度なのか今のところ4
~6月期は落ち込んでも7月以降回復するという見方もありますが、新興国景気
の落ち込み懸念や米国経済の今後の行方次第では日本経済回復シナリオの雲
行きが怪しくなることもあります。
今期業績予想を見る限り多くの企業が好調です。しかし株価は年末高値から
1割から2割近い安値で低迷している銘柄も数多くあります。今期業績をもとに
したPERは15倍程度1万5000円はで割高感はなくほぼ妥当な水準です。欧米
株の戻りに具合に比べれば日本株の出遅れは顕著です。企業業績好調が来期
以降も本当に続くのかどうか今ひとつ市場では確信が持てないからでしょうか。
個別株ではそんな状況で自動車や精密、機械株など年末の勢いがない中でリコ
ー株の強さが目立ちます。事務機主力のリコー株といえば2番手銘柄というイメー
ジがついて回ります。欧州売上り比率の高いことからユーロ安が進むと他の欧州
売上比率の高い企業と一緒に物色されるというのがこれまでのパターンでした。
昨年は同じ事務機主力では下位のコニカミノルタが人気で大納会ではリコー株
1118円に対してコニカミノルタ株1049円と69円差まで迫りました。昨年5月には
400円以上株価に開きがあったことを考えると両者の違いは鮮明でした。
ところが年明け以降は状況が一変します。コニカミノルタが高値圏で一進一退
で推移している一方リコーは年末時点から7%近く上昇しています。日経平均が
年末時点から8%程度下落していることからもリコー株の堅調さが目立ちます。
勿論ミノルタ株も日経平均に比べれば健闘していますが一時の勢いはありませ
ん。おそらくリコー株上昇の背景にあるのは来期の業績見通しの明るさにあり
そうです。
日経平均が上昇すれば多くの銘柄も上昇するでしょうが小幅な水準訂正と大き
く上昇できる銘柄との明暗を分かれそうです。ポイントは来期業績見通しです。
PERから見た割安、割高だけでなく業績の変化率そして高値のしこりの有る無
しなども吟味しながらの銘柄選択が欠かせません。NECのようになんでこんな
に人気なのかよく分からない銘柄ほど上昇するものです。昨年の5月以来鳴か
ず飛ばずでシコリも少なく業績を考えたら如何にも空売りしたくなる銘柄です。
例え今期の業績に見るべきものがなくとも来期業績が明るかったりする銘柄が
これからは意外と人気化するのかもしれません。リコー株の静かな上昇は市場
で起きている大きな変化の小さなひとつかもしれません。