どうやら日本株は昨年12月の一番底からの4月高値に対して現在
は二番底を付けに行くコースを辿りそうな雲行きです。日本株の
行方を左右する米国株は10月高値を目前に失速し当面のトレンド
は下向きになってきました。
やはりトレンドが変化した一番の要因はトランプ大統領が5月5日
のツイッターでつぶやいた米中通商協議の決裂です。通商協議に
ついては合意間近という観測も出ていましたからどんでん返しの
決裂に対する免疫が市場にはありませんでした。
その後米国によるファーウエイへの制裁や中国がレアアースの
輸出制限に踏み切るとの思惑もあり両国の関係は悪化する一方
です。余程の事がない限り1ケ月後のG20の場で米中首脳が解決
に向けての会談は困難というムードが広がっています。
米中通商協議での早期合意で世界経済は下期回復というシナリオ
の修正は避けられそうもありません。もう一度材料を織り込む形
で底値を試す展開の可能性は高そうです。もっとも相場が劇的に
反転する場合、直前には急激な下げを経験するものです。
昨年の12月もそうでしたし、2015年夏のチャイナショックでの
急激な下げはその後2016年の10月から2018年1月にかけての大
きな上昇のキッカケになりました。今回の調整がどのくらい深
く長くなるかは現時点では余りにも問題が根深く先の予想はで
きませんが最悪の場合本格回復は来年に持ち越しになるかもし
れません。
勿論再選でポイントを稼ぎたいトランプ大統領と急激な経済の
落ち込みは現体制への懸念材料になる習主席が何らかの合意が
出来る可能性もあり、今年中に一旦は米中通商協議がまとまる
という可能性も考えられなくはありません。
まあ回復が早期か長期かは不明としても一旦は二番底を付けに
行くことは避けられそうもありません。本気で買い場を探すの
はまだ先のようです。現在は米中貿易戦争で影響の大きな半導
体関連やファーウエイ関連を避けてディフェンシブ銘柄の中で
も好業績が見込める一部の銘柄です。
2015年チャイナショックのようにディフェンシブ銘柄底上げで
はなくなっています。銘柄選別が顕著になり業績面で買える銘
柄を選んでいったら一握りの銘柄に人気が集まることになりま
した。結果的に割高感が強まっています。現在は逃避先として
マネーが集まっていますが、ある日突然下げ始めるということ
も考えられます。
相場環境が正常ではない状況での人気の偏りは長い目で見れば
修正されます。目先はともかく中長期で見れば安全な逃避先は
存在します。結局割高感の強い銘柄が買われ続けるには高い利
益成長が必要です。余程の企業でないと内需系で高成長を実現
出来るところはありません。二番底から反発する過程ではこの
グループからはマネーが流失することも考えておくべきです。
1、2日の更新はお休みします。
は二番底を付けに行くコースを辿りそうな雲行きです。日本株の
行方を左右する米国株は10月高値を目前に失速し当面のトレンド
は下向きになってきました。
やはりトレンドが変化した一番の要因はトランプ大統領が5月5日
のツイッターでつぶやいた米中通商協議の決裂です。通商協議に
ついては合意間近という観測も出ていましたからどんでん返しの
決裂に対する免疫が市場にはありませんでした。
その後米国によるファーウエイへの制裁や中国がレアアースの
輸出制限に踏み切るとの思惑もあり両国の関係は悪化する一方
です。余程の事がない限り1ケ月後のG20の場で米中首脳が解決
に向けての会談は困難というムードが広がっています。
米中通商協議での早期合意で世界経済は下期回復というシナリオ
の修正は避けられそうもありません。もう一度材料を織り込む形
で底値を試す展開の可能性は高そうです。もっとも相場が劇的に
反転する場合、直前には急激な下げを経験するものです。
昨年の12月もそうでしたし、2015年夏のチャイナショックでの
急激な下げはその後2016年の10月から2018年1月にかけての大
きな上昇のキッカケになりました。今回の調整がどのくらい深
く長くなるかは現時点では余りにも問題が根深く先の予想はで
きませんが最悪の場合本格回復は来年に持ち越しになるかもし
れません。
勿論再選でポイントを稼ぎたいトランプ大統領と急激な経済の
落ち込みは現体制への懸念材料になる習主席が何らかの合意が
出来る可能性もあり、今年中に一旦は米中通商協議がまとまる
という可能性も考えられなくはありません。
まあ回復が早期か長期かは不明としても一旦は二番底を付けに
行くことは避けられそうもありません。本気で買い場を探すの
はまだ先のようです。現在は米中貿易戦争で影響の大きな半導
体関連やファーウエイ関連を避けてディフェンシブ銘柄の中で
も好業績が見込める一部の銘柄です。
2015年チャイナショックのようにディフェンシブ銘柄底上げで
はなくなっています。銘柄選別が顕著になり業績面で買える銘
柄を選んでいったら一握りの銘柄に人気が集まることになりま
した。結果的に割高感が強まっています。現在は逃避先として
マネーが集まっていますが、ある日突然下げ始めるということ
も考えられます。
相場環境が正常ではない状況での人気の偏りは長い目で見れば
修正されます。目先はともかく中長期で見れば安全な逃避先は
存在します。結局割高感の強い銘柄が買われ続けるには高い利
益成長が必要です。余程の企業でないと内需系で高成長を実現
出来るところはありません。二番底から反発する過程ではこの
グループからはマネーが流失することも考えておくべきです。
1、2日の更新はお休みします。