※ 都合により1日の更新分を一日早く更新します。
明日から名実ともに新年度相場がスタートします。これまでのケース
では4月からゴールデンウィークに向かって株高というコースを辿る
傾向が強かったようですが、今年ばかりはそのジンクスが当てはまる
かもう一度よく考えたほうが良いかもしれません。
最終的には株価を決めるのは業績です。しかし中国景気が本当に回復
に向かうかどうかは分かりません。景気対策で持ち直すという見方も
ありますが、米中貿易貿易協議がまとまらなければ回復具合も市場予
想通りにいくとは限りません。
また外需株が多い東京市場は企業業績が為替相場次第で大きく変動し
ます。円相場は現状(110円)よりも大幅な円安は米国の利上げ停止
もあり期待しにくい状況です。むしろ日銀に追加の金融緩和の余地が
少ないこともあり105円程度の円高を予想する為替専門家もいます。
日本の経営者も決算発表時に2020年3月期の業績見通しもかなり慎重
なものになる可能性があります。期初の慎重な見通しで株価下落で織
り込めばその後の好材料には敏感に反応しますが、その場面があると
しても少し先になります。市場はまずは4~6月期の進捗状況を確信し
たいところです。
29日付の経済紙にはマザーズから1部市場に昇格した企業のうち半数
が時価総額を減らしたと報じています。マザーズ市場の銘柄は割高な
ものが多く昇格で1部市場の銘柄と比較されて株価のプレミアムが剥
げ落ちるということもあるでしょう。
しかし大きく時価総額を減らした企業のほとんどが業績低迷によるも
のです。マザーズ市場に公開する銘柄のリスクは高くても高成長が期
待できるというものですが、現状ではハイリスクに見合うハイリター
ンを実現できている銘柄は余り出てきていないというのが現実です。
米国では株は長期保有すれば大きなリターンが期待できるというのが
通説です。今を時めくGAFA銘柄のアマゾンも公開後は先行投資が重く
ずっと赤字経営でした。しかし積極策が花開き黒字定着から高成長期
になると株価はぐんぐん上昇しました。
Facebookだって一時は初値を下回った時もありましたが、その成長性
が市場に認められると大きく上昇しました。公開時に取得しそのまま
保有していれば何倍にも資産は増えています。
本来マザーズ市場に公開するような銘柄は長期保有で株価が何倍或いは
何十倍となる可能性を秘めた銘柄が出てくるものでなければなりません。
しかしこれまで公開した銘柄は公開直後は人気でも半年或いは1年が
経過すると大きく値を崩す銘柄が多いようです。
残念ながら現時点ではGAFA銘柄に匹敵出来るような新興企業は出ていま
せん。公開時にマネーゲームで大きく上昇する銘柄でも熱気が冷めると
株価も大きく下落します。大型上場と騒がれたLINEもメルカリも期待通
りの株価ではありません。
現時点では日本株の多くが景気循環で周期的に人気化するけど長期投資
に耐えられる銘柄が少ないというのが現状です。長期投資家が報われる
ような銘柄が増えなければ日本では長期投資の成功体験が得られず投資
家も育ちません。成長期待が高い新興市場でも株価低迷が多いというの
も日本の投資家が成功体験を得られず長期保有が少ない理由です。
長期保有で報われる銘柄が多少の景気変動でも高い成長を続けられる企
業です。そんな企業が多くないことが海外投資家の長期マネーの受け皿
に日本株がなっていない理由です。海外ファンドが狙う企業がキャッシュ
リッチでも経営が停滞している銘柄ばかりでは情けないことです。
明日から名実ともに新年度相場がスタートします。これまでのケース
では4月からゴールデンウィークに向かって株高というコースを辿る
傾向が強かったようですが、今年ばかりはそのジンクスが当てはまる
かもう一度よく考えたほうが良いかもしれません。
最終的には株価を決めるのは業績です。しかし中国景気が本当に回復
に向かうかどうかは分かりません。景気対策で持ち直すという見方も
ありますが、米中貿易貿易協議がまとまらなければ回復具合も市場予
想通りにいくとは限りません。
また外需株が多い東京市場は企業業績が為替相場次第で大きく変動し
ます。円相場は現状(110円)よりも大幅な円安は米国の利上げ停止
もあり期待しにくい状況です。むしろ日銀に追加の金融緩和の余地が
少ないこともあり105円程度の円高を予想する為替専門家もいます。
日本の経営者も決算発表時に2020年3月期の業績見通しもかなり慎重
なものになる可能性があります。期初の慎重な見通しで株価下落で織
り込めばその後の好材料には敏感に反応しますが、その場面があると
しても少し先になります。市場はまずは4~6月期の進捗状況を確信し
たいところです。
29日付の経済紙にはマザーズから1部市場に昇格した企業のうち半数
が時価総額を減らしたと報じています。マザーズ市場の銘柄は割高な
ものが多く昇格で1部市場の銘柄と比較されて株価のプレミアムが剥
げ落ちるということもあるでしょう。
しかし大きく時価総額を減らした企業のほとんどが業績低迷によるも
のです。マザーズ市場に公開する銘柄のリスクは高くても高成長が期
待できるというものですが、現状ではハイリスクに見合うハイリター
ンを実現できている銘柄は余り出てきていないというのが現実です。
米国では株は長期保有すれば大きなリターンが期待できるというのが
通説です。今を時めくGAFA銘柄のアマゾンも公開後は先行投資が重く
ずっと赤字経営でした。しかし積極策が花開き黒字定着から高成長期
になると株価はぐんぐん上昇しました。
Facebookだって一時は初値を下回った時もありましたが、その成長性
が市場に認められると大きく上昇しました。公開時に取得しそのまま
保有していれば何倍にも資産は増えています。
本来マザーズ市場に公開するような銘柄は長期保有で株価が何倍或いは
何十倍となる可能性を秘めた銘柄が出てくるものでなければなりません。
しかしこれまで公開した銘柄は公開直後は人気でも半年或いは1年が
経過すると大きく値を崩す銘柄が多いようです。
残念ながら現時点ではGAFA銘柄に匹敵出来るような新興企業は出ていま
せん。公開時にマネーゲームで大きく上昇する銘柄でも熱気が冷めると
株価も大きく下落します。大型上場と騒がれたLINEもメルカリも期待通
りの株価ではありません。
現時点では日本株の多くが景気循環で周期的に人気化するけど長期投資
に耐えられる銘柄が少ないというのが現状です。長期投資家が報われる
ような銘柄が増えなければ日本では長期投資の成功体験が得られず投資
家も育ちません。成長期待が高い新興市場でも株価低迷が多いというの
も日本の投資家が成功体験を得られず長期保有が少ない理由です。
長期保有で報われる銘柄が多少の景気変動でも高い成長を続けられる企
業です。そんな企業が多くないことが海外投資家の長期マネーの受け皿
に日本株がなっていない理由です。海外ファンドが狙う企業がキャッシュ
リッチでも経営が停滞している銘柄ばかりでは情けないことです。