もう一度日曜日の経済紙の株式及び為替見通しを読み
返してみた。市場関係者の大方の見通しは株式に関し
ては9500円を挟んだ揉み合い、もし原発事故が沈
静化すれば200日移動平均の9800円どころを
目指す。一方原発事故が拡大したり地震被害の広がり
具合では9000円前半あるいは9000円近辺まで
下落する可能性が高いというのが大方の見方でした。
為替については81円前後の揉み合いが続くあるいは
海外情勢の悪化次第では円買いが進む可能性もあると
言うのが大方の予想でした。しかし為替は欧州つづい
て米国の引き締めが近いと言う観測から内外金利差の
拡大から円安がユーロ、ドルに対して今週前半から進
み大方の予想とは反対にドルでは83円、ユーロでも
118円と円独歩安の展開になりました。17日に8
0円割れから76円台まで円高が進んだことがまるで
嘘のようです。
株式も配当落ちの29日の午前中までは軟調な展開で
やはり9600円台の壁は厚いと思われていましたが
午後から先物中心に買い戻されてほぼ配当落ち分を埋
めるまで株価は戻しました。その流れを受けて30日
の市場は寄り付きこそ9500円前後の揉み合いでし
たが、前場の引け間際からスルスルと上昇して引けは
240円余り上昇して9700円台を震災後初めて回
復しました。
その間外部環境はどうだったかと言うと原発事故はむ
しろ深刻度を増し、中東情勢も相変わらず緊迫したま
まです。一部企業の工場再開のニュースは伝わりまし
たが、まだとても本格復旧の見通しは立っていません。
夏場の計画停電による混乱もまだ回避する目処は立ち
ません。にもかかわらずニューヨーク高と83円台に
乗せた円安を好感していとも簡単に株式市場は970
0円まで戻しました。
地震直後の一見無謀とも言える位の外国人投資家の大
量買いは結果として日本株の底割れを防いだだけでな
く彼らの懐も大いに潤すことになりました。今回は慎
重派の国内勢の投売りを吸収した外国人投資家の勝利
と言う結果でした。
地震発生直後は外国人投資家がリスク回避から9月以
降買い越し基調を転換して売りに回るだろうと考えら
れていましたが、結果は正反対の行動を取った訳です。
やはり東京市場の最大の買い主体である外国人投資家
の売買動向が重要な株価決定要因だという事を痛感し
ました。
もっとも市場はまだま悪材料を完全に織り込んだとは
言えず今後もボラティリティの高い展開になることは
考えておいたほうがよさそうです。復興期待先行の相
場4月以降どれだけ悪材料を織り込んだか真価が問わ
れます。
返してみた。市場関係者の大方の見通しは株式に関し
ては9500円を挟んだ揉み合い、もし原発事故が沈
静化すれば200日移動平均の9800円どころを
目指す。一方原発事故が拡大したり地震被害の広がり
具合では9000円前半あるいは9000円近辺まで
下落する可能性が高いというのが大方の見方でした。
為替については81円前後の揉み合いが続くあるいは
海外情勢の悪化次第では円買いが進む可能性もあると
言うのが大方の予想でした。しかし為替は欧州つづい
て米国の引き締めが近いと言う観測から内外金利差の
拡大から円安がユーロ、ドルに対して今週前半から進
み大方の予想とは反対にドルでは83円、ユーロでも
118円と円独歩安の展開になりました。17日に8
0円割れから76円台まで円高が進んだことがまるで
嘘のようです。
株式も配当落ちの29日の午前中までは軟調な展開で
やはり9600円台の壁は厚いと思われていましたが
午後から先物中心に買い戻されてほぼ配当落ち分を埋
めるまで株価は戻しました。その流れを受けて30日
の市場は寄り付きこそ9500円前後の揉み合いでし
たが、前場の引け間際からスルスルと上昇して引けは
240円余り上昇して9700円台を震災後初めて回
復しました。
その間外部環境はどうだったかと言うと原発事故はむ
しろ深刻度を増し、中東情勢も相変わらず緊迫したま
まです。一部企業の工場再開のニュースは伝わりまし
たが、まだとても本格復旧の見通しは立っていません。
夏場の計画停電による混乱もまだ回避する目処は立ち
ません。にもかかわらずニューヨーク高と83円台に
乗せた円安を好感していとも簡単に株式市場は970
0円まで戻しました。
地震直後の一見無謀とも言える位の外国人投資家の大
量買いは結果として日本株の底割れを防いだだけでな
く彼らの懐も大いに潤すことになりました。今回は慎
重派の国内勢の投売りを吸収した外国人投資家の勝利
と言う結果でした。
地震発生直後は外国人投資家がリスク回避から9月以
降買い越し基調を転換して売りに回るだろうと考えら
れていましたが、結果は正反対の行動を取った訳です。
やはり東京市場の最大の買い主体である外国人投資家
の売買動向が重要な株価決定要因だという事を痛感し
ました。
もっとも市場はまだま悪材料を完全に織り込んだとは
言えず今後もボラティリティの高い展開になることは
考えておいたほうがよさそうです。復興期待先行の相
場4月以降どれだけ悪材料を織り込んだか真価が問わ
れます。