kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

外国人投資家がやはり鍵を握る

2011-03-31 16:39:40 | 日記
もう一度日曜日の経済紙の株式及び為替見通しを読み
返してみた。市場関係者の大方の見通しは株式に関し
ては9500円を挟んだ揉み合い、もし原発事故が沈
静化すれば200日移動平均の9800円どころを
目指す。一方原発事故が拡大したり地震被害の広がり
具合では9000円前半あるいは9000円近辺まで
下落する可能性が高いというのが大方の見方でした。

為替については81円前後の揉み合いが続くあるいは
海外情勢の悪化次第では円買いが進む可能性もあると
言うのが大方の予想でした。しかし為替は欧州つづい
て米国の引き締めが近いと言う観測から内外金利差の
拡大から円安がユーロ、ドルに対して今週前半から進
み大方の予想とは反対にドルでは83円、ユーロでも
118円と円独歩安の展開になりました。17日に8
0円割れから76円台まで円高が進んだことがまるで
嘘のようです。

株式も配当落ちの29日の午前中までは軟調な展開で
やはり9600円台の壁は厚いと思われていましたが
午後から先物中心に買い戻されてほぼ配当落ち分を埋
めるまで株価は戻しました。その流れを受けて30日
の市場は寄り付きこそ9500円前後の揉み合いでし
たが、前場の引け間際からスルスルと上昇して引けは
240円余り上昇して9700円台を震災後初めて回
復しました。

その間外部環境はどうだったかと言うと原発事故はむ
しろ深刻度を増し、中東情勢も相変わらず緊迫したま
まです。一部企業の工場再開のニュースは伝わりまし
たが、まだとても本格復旧の見通しは立っていません。
夏場の計画停電による混乱もまだ回避する目処は立ち
ません。にもかかわらずニューヨーク高と83円台に
乗せた円安を好感していとも簡単に株式市場は970
0円まで戻しました。

地震直後の一見無謀とも言える位の外国人投資家の大
量買いは結果として日本株の底割れを防いだだけでな
く彼らの懐も大いに潤すことになりました。今回は慎
重派の国内勢の投売りを吸収した外国人投資家の勝利
と言う結果でした。

地震発生直後は外国人投資家がリスク回避から9月以
降買い越し基調を転換して売りに回るだろうと考えら
れていましたが、結果は正反対の行動を取った訳です。
やはり東京市場の最大の買い主体である外国人投資家
の売買動向が重要な株価決定要因だという事を痛感し
ました。

もっとも市場はまだま悪材料を完全に織り込んだとは
言えず今後もボラティリティの高い展開になることは
考えておいたほうがよさそうです。復興期待先行の相
場4月以降どれだけ悪材料を織り込んだか真価が問わ
れます。
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チャンスは何度でもある

2011-03-31 06:36:19 | 日記
昨日の249円高は予想以上の上昇でした。おそらく
布石は29日の動きにあったのでしょう。配当落ちの
この日は午前中まで160円余り(配当落ち分85円)
下落していましたが午後には先物中心に買戻しが入り
スルスルと上昇して一時はプラス圏に浮上しました。
結局引けは小幅安(19円安)で終わりましが目先相
場は底堅いと言う印象を受けました。

そこへ30日はニューヨーク高それに円相場が83円
台に乗せたこともあり午前中の引け間際からほぼ一本
調子に日経平均は上げ幅を広げました。年度末を控え
期末の株価水準によっては企業が多額の評価損を計上
しなければならず、まだ一日ありますがまずは一安心
なのかもしれません。

いずれにしても震災による企業業績の見通しが不透明
な状態ですから今度も先物中心で荒い値動きになる可
能性は高いのかもしれません。もっともここから20
0日移動平均(9800円弱)や1万と言う大台はか
なり厚い壁でしょう。また最終営業日の31日が昨日
の反動で再び大幅安なんてこともあり得ます。

市場の先行きをより慎重にみているからなのかもしれ
ませんが、株価が上昇すれば反動安に怯える心理状態
からかなかなか素直に買いにいけないのも事実です。
何しろ円安に為替が振れたとしても大手自動車各社や
精密各社は生産をストップしている状態で本格再開の
時期はいまだ不明です。まだまだ山あり谷ありで本格
的に上昇するのはまだ先でしょうからここはじっくり
押し目を待ちます。

最後にここで上手く流れに乗って利益が出た人おめで
とうございます。リスクに立ち向かう勇気を賞賛した
いと思います。また私のように慎重になり押し目買い
が出来なかった人、チャンスはまだ何度もあります。
焦って高値掴みをしないように気をつけてください。
日本復活を信じて今後も市場を一緒にウォッチしてい
きましょう。
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膠着状態はつづく

2011-03-30 10:44:02 | 日記
日経平均は思いのほか踏ん張っているなというのが
正直な感想です。29日の株価も19円安と小幅の
反落でしたが、配当落ち分(市場推計で85円)を
考慮すると実質プラスです。今日もニューヨーク高
もあり今のところ40円ほど上昇しています。

原発事故は未だ予断を許さずまだまだ危機が去った
訳ではありません。ニューヨーク市場も住宅指標に
再び赤信号が灯ったにもかかわらず、またWTIが
100ドル台で推移しているにもかかわらず2月1
8日につけた高値にあと120ドル余りの水準まで
戻してきました。このまま高値を更新して再び上昇
基調を確信できるのか或いは再び下落して調整局面
に逆戻りするのかここから1、2週間で答えがでる
のでしょう。

一方、東京市場は外国人投資家の大幅な買い越しも
あり14日15日の暴落から落ち着きを取り戻しつ
つあります。しかしこのレンジ(9500円レベル)
からの投資は事の外、難しい判断を必要とします。
個別企業の業績を計る尺度が大震災で根底から崩れ
てしまった訳でいくら円安基調にあるといっても被
災した工場の再開や稼働率がどのくらい上がるかな
ど計画停電の影響もあり視界不良だからです。

今は慎重に個別銘柄の値動きや震災での影響などチ
ェックして投資銘柄を絞り込む期間かなと考えてい
ます。阪神大震災時と同じ動きをするならばこの水
準から下落直面になるのですが、歴史は繰り返すの
か或いはまったく違う動きになるのか分かりません。
しかし安全策を考えるならここはより慎重な行動が
必要かもしれません。
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復活の鍵は電力にあり

2011-03-29 08:27:07 | 日記
阪神大震災との一番の違いは原発事故とそれに伴う
電力不足です。原発事故の余波は市場に漠然とした
不安を与えます。また電力不足は復興に向かう足か
せになります。この二つの問題に明かりが見えなけ
れば上値は重くなったままでしょう。

それまでは突っ込み買いの戻り売りの作戦しか有効
な手立てはありません。これから発表になる国内の
経済指標の数字は悪いのは分かっています。問題は
どのくらいの落ち込みで済むのか市場予想よりも悪
いのかあるいは範囲内なのか。

もう少し時間が必要なことばかりです。それまでは
人気銘柄に乗って目先の鞘取りに徹するも良しまた
リスクを考えて「休むも相場なり」で静観するも良し
各々のリスクを考えながらしばらくは行動すべきです。

救いは協調介入警戒から当面は円相場が落ち着いて
推移するだろうということとニューヨーク市場が堅
調なことです。もしこの二つがなければ東京市場は
まだ8000円台後半あたりで低迷していたことで
しょう。

やはり電力供給の目処がたち製造業の工場が通常操業
に戻れるかどうかがポイントです。電力供給が安定し
ないと工場の稼働率も上がりません。もっともこの
ままではとても夏には計画停電は避けられません。供
給サイドだけでなく需要サイドである家庭や事業所の
協力が不可欠です。

工場は夜間操業にシフトするとか土・日曜操業で平日
休業にするとか何とか需要の平準化を図ろうとする動
きが今後本格化するでしょう。その目安さえ立てば株
価も本格的な水準訂正に入るかもしれません。
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未だ暴落の傷癒えず

2011-03-28 13:29:27 | 日記
新聞によると上場銘柄の2割ほどが地震前の株価を回復し
たという記事が出ていました。ただしこのところその多く
が震災復興特需を囃した建設やセメントなどの低位株です。
その中にはいくら特需があったとしても業績からとても説
明できないくらい上昇した銘柄もあります。

まあこれらの銘柄を手がけている投資家は割り切って売買
しているのでしょうが、今週は銘柄によっては高値波乱が
あっても不思議でないくらいの過熱状態です。もし買うと
しても見込み違いだった時のために損切りルールを自分な
りに決めて対処しないといけないでしょう。

これから銘柄選びをするにも大震災発生でどれくらい今期
と来期の企業業績が落ち込むのか今はとても判断できる状
況ではありません。むしろ東芝や日立のほうが原発関連と
して一度暴落に近い水準まで売られていますからある意味
買い易いかもしれません。

コマツや川重といった銘柄は業績の裏づけもありまだまだ
上値はあるのでしょうが、この水準から押し目を買うにし
ても少しばかり勇気が必要です。かなりの銘柄が高値から
2割から3割下落しているので買いたい誘惑に駆られます
が日経平均の水準からして下げる時には人気銘柄と一緒に
下げてしまうのでしょう。結論としてはやはりこの水準か
らある程度の下落を待ちましょう。

28日の東京市場は午前中は高く始まりその後原発問題の
長期化も懸念されて小幅反落で午前中の取引を終了しまし
た。午後は一段と見送り気分のところ下げ幅を広げていま
す。外国人投資家は今日も1490万株と高水準な買い越
しを続けています。
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